( ^ω^)ブーンが幼女に…するそうです
- 1:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 12:27:26.54 ID:yZ12kJFD0
- ( ^ω^)(…)
ブーンは公園のベンチに一人座っていた。
平日の昼時、親子連れが目立つ公園で何もせずにただ座っているブーンは明らかに浮いていた。
『あの男…なんか怪しいわ』
『最近そういう事件増えてるみたいだし…怖いわね』
ひそひそと噂する主婦達。
- 7:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 12:35:30.91 ID:yZ12kJFD0
- ( ^ω^)(…なんか視線を感じるお…)
ブーンがそちらを向くと彼女たちはあからさまに視線を外した。
ブーンは特に幼女趣味が有るわけでもない。
だから砂場で遊ぶ幼女達を見ても何も思わない。
( ^ω^)(まぁ僕はキモいしピザだから仕方ないお)
- 11:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 12:40:54.81 ID:yZ12kJFD0
- 『…怖いから帰りましょ』
『そうね、ウチの子に何かされたら大変だわ…』
主婦達はまだ遊び足りないと騒ぐ子供の腕をひいて
ゾロゾロと公園を去っていった
( ^ω^)(こうもあからさまだと傷つくお)
公園に一人取り残されたブーンは少し泣きそうになった
- 18:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 12:53:45.10 ID:yZ12kJFD0
- そもそもブーンがここにいるのには理由がある。
幼女観察でもなければ何かを爆発させるためでは無い。
友人を待っているのだ。
友人とは言ってもお互いの本名も顔も知らない。
いわゆるメル友 というやつだ。
- 21:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 12:58:52.40 ID:yZ12kJFD0
- ( ^ω^)(…)
ブーンは逃げ出したい気持ちを必死に抑え目印の赤いハンカチを
握りしめて友人を待った。
時計を見る。もうすぐ約束の12時だ。
- 24:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 13:02:20.50 ID:yZ12kJFD0
- ( ^ω^)(あああああああ緊張するあうふぉいdさdうぃ
…キモイとか言われたら自殺してやるお
いや、むしろ押し倒して監禁してやぢはうd)
ブーンは極度の緊張からいろんな意味で追いつめられていた。
- 27:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 13:10:39.25 ID:yZ12kJFD0
- 「あの、ホライゾンさん?」
( ^ω^)(キタ━(゚∀゚)━ッ!!)
ブーンは小刻みに震える手足を押さえ友人の顔を確かめた
( ^ω^)「…お?」
- 32:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 13:17:31.64 ID:yZ12kJFD0
- ブーンの目の前には、ブーンと同じ赤いハンカチを持った女の子がいた。
ホントに、「女の子」 がいた。
小6くらいの、女の子が。
( ^ω^)「…え?」
- 39:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 13:26:49.63 ID:yZ12kJFD0
- 友人はブーンと同じ21歳の女性な筈だ。
都内でOLをやってると言っていた。
意 味 が わ か ら な い
(*゚ー゚)「こんにちわ、ホライズンさん。」
女の子はブーンの隣に座った。
待て待て待て待て おま 俺 幼女趣味はねーよwww
( ^ω^)「帰るお」
ブーンは気が動転していた。
- 65:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 15:34:12.85 ID:uO3t1TosO
(*゚ー゚)「え?何でですか?」
(;^ω^)「いや何でって、、、」
(*゚ー゚)「私…せっかく3時間も電車にのって来たのに…」
(;^ω^)「そんな事言われても…」
女の子の大きな目からは涙が溢れそうになっている
(;^ω^)「か、帰らない。帰らないから泣かないでお」
+++++++
- 80:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 17:08:41.58 ID:oXOM6o2D0
- こうして2人で座っているだけで通報されてもおかしくないのに
女の子が泣いているとなれば通報されないほうがおかしい。
ブーンは必死に女の子をなだめた。
ブーンか帰らない事が分かるとさっきまでの表情はドコに言ったのか
女の子はにこっと笑って見せた。
ーまだ状況が把握できない。
今自分の隣に座っている幼女は誰なのか?何者なのか?
(;^ω^)「改めて聞くけど、君が…しぃさんかお?」
ブーンが訊ねると、女の子はこっくりとうなずいた。
(*゚ー゚)「いろいろ嘘ついててごめんなさい」
なんだよふざけんなよ俺がどんだけセクロスフラグを期待して
ここにきたとおもってるんだよクッソまじかよ謝罪と賠償を強く請求する
そんな言葉が喉まで出かかったがなんとか止めた。
- 81:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 17:09:39.34 ID:oXOM6o2D0
- ( ^ω^)「一人でここまで来たのかお?」
(*゚ー゚)「はい、電車の乗り継ぎとかはインターネットで調べてきました」
( ^ω^)「お母さんとか家の人には?」
(*゚ー゚)「友達の家に遊びに行くって嘘ついてきました」
そ れ は ま ず い
( ^ω^)「…駅まで送るから家に帰るお。」
(*゚ー゚)「え?」
(;^ω^)「お家の人が心配するお?」
(*゚ー゚)「…心配なんかしないですよ。」
(;^ω^)「いや、心配はするjはずだお…それに僕が悪い人だったらどうするお?
何されるか分かんないお。」
(*゚ー゚)「ホライゾンさんはいい人です。私分かります。
それに私お金も持ってないし。大丈夫ですよ。」
違 お金とかじゃなくてな。
…こいつ分かってない。世の中には幼女趣味のロリコンの変態がいるんだぞ
お前ネットやってんなら分かれよ つーかニュースとか見ないのかよ。
- 123:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 20:26:05.05 ID:QGg/TEVQ0
- (;^ω^)「…」
(*゚ー゚)「そういえば、ホライゾンさんってジブリ好きなんですよね。
このあいだのハウルの動く城見ましたか?」
( ^ω^)「見たお。
ネットでの評価は糞だったけど僕はなかなか好きだったお」
(*゚ー゚)「ですよね!私もなかなか好きですよ」
(*^ω^)「だおwあの作画レベルはさすがジブリといった感じだし
ストーリーも声もなかなか、キムもジャニにしてはまぁ良かったお」
(*゚ー゚)「わかりますw」
(*^ω^)「あと昨日ようやくもののけ姫のDVD買ったけど
やっぱり劇場とは迫力が違うお」
(*゚ー゚)「私ももののけ姫劇場で見ましたよ!
迫力っていうか、やっぱり劇場とテレビでは全然違いますよね。
でもあれはミュートでも映像だけで楽しめますね!」
(*^ω^)「だおw」
何盛り上がってるだ 俺
- 124:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 20:26:43.76 ID:QGg/TEVQ0
( ^ω^)「とりあえず悪いけど、今日は帰るお」
(*゚ー゚)「…分かりました。何かいろいろ…ごめんなさい。」
しぃは立ち上がり会釈すると、公園から出ようとした。
( ^ω^)「…またメールするお。」
ブーンが何気なくそう言うと、しぃは振り返り満面の笑みでうなずいた。
- 125:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 20:27:22.88 ID:QGg/TEVQ0
- ブーンが家に着くと、携帯にメールが入っていた。
しぃからだ。
件名:今電車に乗りました
【今日は有り難うございました。楽しかったです。あんな嘘を許してくれてありがとう。】
いや許した覚えは無いが…
というか、本当に俺に会いに来ただけなのか。
( ^ω^)(とりあえず…今まで通りメールは続けるお)
ブーンはとりあえず、【僕も楽しかったお】
とだけ書いて送信した。
- 126:◆i5/zZD/ThA :2006/07/26(水) 20:28:23.96 ID:QGg/TEVQ0
('A`)「それ何てエロゲ?」
次の日、大学でドクオに昨日のことを話すと 予想通りの言葉が返ってきた。
('A`)「昨日学校サボって何事かと思ったら。
そんな羨ましいことが起きていたのか…」
( ^ω^)「ドクオも知ってると思うけど、僕は幼女には興味ないお…
むしろ正直ガッカリしたお」
('A`)「お前は何てもったいないことを言うんだ。
だったら俺にその幼女を紹介してくれ。金なら幾らでも出す」
(;^ω^)「だが断る」
そう。ドクオみたいなのがいるから危ないんだ。
- 192:◆i5/zZD/ThA :2006/07/27(木) 00:43:39.83 ID:g87zKBxt0
(´・ω・`)「話は把握した」
( ^ω^)「!ショボンwビックリしたおw」
('A`)「把握っていつからいたんだ」
突然現れたショボンはブーンの隣に座って話し始めた。
(´・ω・`)「実は君たちの後ろの席で全て聞かせてもらっていたんだ。すまない
そんなことよりブーン、君が会ったというその幼女だけど小学六年生くらいなんだね?」
( ^ω^)「多分。もしかしたら中学生かもしれないお」
(´・ω・`)「どっちにしろ普通ならここで疑問が湧くよね」
('A`)( ^ω^)「?」
(´・ω・`)「なんで小中学生がそんな時間に出歩いて居るんだ、って事」
('A`)( ^ω^)「!」
全く気づかなかったが確かにおかしい。
(´・ω・`)「単純に休みの日という事も考えられるし、
その方が確率は高いのかも知れない。」
ショボンが言い終えると同時にブーンの携帯が鳴った。
( ^ω^)「しぃからだお…」
- 217:◆i5/zZD/ThA :2006/07/27(木) 01:27:14.72 ID:g87zKBxt0
- しぃから届いたメールはいつもと変わらない他愛のない物だった。
だが今この状況では内容なんて関係ない。
(´・ω・`)「アドレスを見る限りその子はパソコンから送っているようだね。
つまり今この時間帯に家に居るという事になる」
( ^ω^)「つまりどういう…」
(´・ω・`)「2日連続で休みなんて余り考えられないね。
公立学校は殆どがまだ夏休みに入っていないし。
つまり俗に言う、不登校って奴なんじゃないかな」
ショボンはさらりと言い放った。
( ^ω^)「…」
- 218:◆i5/zZD/ThA :2006/07/27(木) 01:27:46.70 ID:g87zKBxt0
- ('A`)「何固まってるんだブーン。
今の時代不登校なんて特に珍しくもないじゃないか」
( ^ω^)「…」
(´・ω・`)「そうだよ。偏見は良くない。
今や不登校児は約15万人もいるんだ。」
( ^ω^)「…」
正直ショックだった。それは偏見からくるものでは無いし、引いたわけではない。
ブーン自身何でショックなのか上手く説明できない。
(´・ω・`)「それにまだそうと決まった訳じゃないしね
このお茶はサービスだから、飲んで落ち着いて欲しい。」
ショボンがペットボトルのお茶をブーンに差し出した。
( ^ω^)「ありがとうお。」
ブーンは受け取ったお茶を一気に飲み干した。
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