( ^ω^)ブーンが幼女に…するそうです

  
377:◆i5/zZD/ThA :2006/07/29(土) 14:46:36.22 ID:Jgb6Yxwj0
  
6話

全くバカらしい。

低レベルな奴ら。低レベルな授業。低レベルな環境。
ー吐き気がしそうだ。

「ねぇしぃちゃん、せっかく来たんだし帰りプリクラ撮ろうよー」

(*゚ー゚)「あ、私はいいよ。」

「そっかぁ…ごめんね☆」


ヒソヒソ「あの子さぁ…マジむかつかない?」

「あーわかるー。折角誘ってやったのにさぁ。」ヒソヒソ

「何か大人ぶってるよねー。ウザいし」ヒソヒソ

(*゚ー゚)(聞こえてるっつーの)

その日しぃは久しぶりに学校に来ていた。

久しぶりに来た学校は以前と全くかわって無かった。
陰口を言うことで仲間意識を確認する女子達。しぃを奇異の目で見る男子達。

しぃはそんな学校の奴らが何よりも嫌いだった。



  
378:◆i5/zZD/ThA :2006/07/29(土) 14:47:28.08 ID:Jgb6Yxwj0
  

ーバカバカしい。

机の中の教科書を鞄に入れると、しぃは教室を出ようとした。

「あれぇ、しぃちゃん帰っちゃうのぉ?」

女子の群れの中の一人がわざとらしく言った。

(*゚ー゚)「うん、何か頭痛いんだ。」

「そっか、また学校来てねぇ」

二度と来るか。

  _  
( ゚∀゚)「しぃ!来てたのか!」

しぃが教室から出て廊下を歩いていると、進行方向から一人の男子生徒が声を掛けて来た。

(*゚ー゚)「長岡君。」
  _  
( ゚∀゚)「来るなら俺に連絡しろよ。…ん?つーか帰るの?
    あいつらに何かされた?」

(*゚ー゚)「ううん違う。ちょっと気分悪いだけ。」



  
379:◆i5/zZD/ThA :2006/07/29(土) 14:48:19.29 ID:Jgb6Yxwj0
  
  _  
( ゚∀゚)「そう言われてみると顔は青白いし顎はこけてるしガリガリだな」

(*゚ー゚)「…それコンプレックスなんだけど」
 _  
( ゚∀゚)「あ?そうだったんだ。悪い悪いw」

彼の名前はジョルジュ長岡。

長岡君の事はよく分からない。人気者って訳でもないけど普通に友達もいる。
なのに何故か話しかけてくるし、私が悪口を言われてるのを見ると庇う。

ー浮いてる自分を助けているという事に陶酔してるのか。

(*゚ー゚)「じゃあ帰るね。」
 _  
( ゚∀゚)「おー!また学校来いな!でも無理はすんなよ!」

(*゚ー゚)「ありがとう。」

ーどっちにしろ、少しうっとおしい。



  
10:◆i5/zZD/ThA :2006/07/29(土) 22:37:58.12 ID:oag3fOv50
  


J('ー`)し「しぃ、もう帰ってきたの?何か嫌なことがあったの?」

しぃが家に帰ると、母親が不安そうな顔で出迎えた。

(*゚ー゚)「ただいま。ちょっと頭が痛かっただけだよ」

まさか クラスメイトがムカツいたんで帰って来ちゃいました。なんて言えない。

J('ー`)し「そう、…お昼は?」

(*゚ー゚)「いらない」

しぃは母親と一度も目を合わせることなく、部屋への階段を上った。



  
12:◆i5/zZD/ThA :2006/07/29(土) 22:46:14.96 ID:oag3fOv50
  

しぃは部屋に戻ると、カバンから教科書を出して棚にしまった。
教科書もカバンも殆ど使ってないので買ったときのまま、とてもキレイだ。

お母さんとカバンを選んだあの時、教科書を買ったあのときは
まだもうすこし子供だったから、みんなにムカついたりしなかったのかもしれない。


(*゚ー゚)(2ちゃんねるでもやろうかな…)

しぃはPCを起動すると、早速2ちゃんねるを開いた。

2ちゃんねるは好きだ。他の掲示板の様な馴れ合いが無いのが心地良い。
とは言ってもROM専問なのだが。


15:2ちゃんねるでメル友を作るスレ(298)

しぃの目に一つのスレタイが止まった。
特に目新しいスレタイでは無いがなんとなく開いてみる。


(*゚ー゚)(…ここなら私も参加できそう。暇だしメル友募集してみようかな)


しぃは1のテンプレをコピペするとスペックを考えた。

(*゚ー゚)(さすがに12歳じゃ誰もメールくれないよね。
    21あたりが良いかな。で、都内…と。アドレスはyahooで作ったのを晒すか。)



  
13:◆i5/zZD/ThA :2006/07/29(土) 22:53:00.24 ID:oag3fOv50
  

件名:2ちゃんみますた。メールしませんか
【暇です。俺は15男です。溜まってます。】

件名:初めまして!
【25男です!しぃちゃんメールしようよ!とりあえず写メ送って!】

件名:暇だよぉ(><)
【メールしませんか☆15女です♪】

投稿して30分後くらいにメールをチェックすると、3件来ていた。

(*゚ー゚)(30分で3件か、多いのか少ないのか。…とりあえずまともなの居ないな。)

しぃは来たメール三件全て削除すると、新着メールを確認した。

(*゚ー゚)(あ、一件来てる。)

どーせまたしょーもないメールなんだろうな。と思いつつメールを開く。

件名:2ちゃんねるみたお( ^ω^)
【僕も都内で21だお。メールしようお。僕はホライゾンだお。】

(*゚ー゚)(何か今までと比べてまともそう。…この人に返事送ってみよう。)

そのホライゾン という人はとても良識のある人だった。
その日は朝までメールしてその時点で、少なくとも学校の低レベルな奴らとは違う事が分かった。

しぃはメールをするにつれてホライゾンを人間的に好きになっていった。



  
6:◆i5/zZD/ThA :2006/07/30(日) 12:12:54.56 ID:hyPbFcJF0
  

それを恋愛感情じゃないと一概に否定する事は出来ないのだが。
何となくそれとは違う気がする。

上手くは言えないがしぃは兎に角ホライゾンという人間が好きだった。

だから、会いたいって言われたときは動揺したけど嬉しかったし、
直接話したいと思った。

自分がついた嘘も、ホライゾンならきっと許してくれる。そう思った。


J('ー`)し「しぃ、お洒落してどこかにでかけるの?」

(*゚ー゚)「ちょっと友達に会いに!」

J('ー`)し「そう、行ってらっしゃい。気をつけてね。」

母親はまさかこの日、娘が東京までメル友(男)に会いに行こうとしてるなんて思いもせず、
しぃの嬉しそうな表情に単純に喜んでいた。

J('ー`)し(しぃが楽しそうな顔してるの久しぶりに見たわ)



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