( ^ω^)は幻の大地の住人のようです

  
93:7 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/23(土) 01:01:39.66 ID:dipaKxFD0
  
*七話*

(*^ω^)「お? ここは――


ブーンは 辺りを 見回した!


(*^ω^)「いつもドクオと遊んでた井戸の小屋だお! 戻ってきたんだお!」

(*^ω^)(この井戸に落ちたせいで大変な目にあったんだお……)

(*^ω^)「今はここに用はないお。ブーンしてトルッカに帰るお!!」


⊂二二二(*^ω^)二⊃ ブーン


ブーンは 小屋を後にした。



  
94:7 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/23(土) 01:03:27.89 ID:dipaKxFD0
  
〜トルッカ〜

(;^ω^)「なにがどうしたんだお……」

トルッカに戻ったブーンが見た光景
それはブーンが井戸に落ちる前のそれとは違っていた……

――数時間前 ドクオが旅立つきっかけともなった魔物の襲撃によって……
だがブーンそのことを知らない。


( ゚ω゚)「はっ、カーチャン……カーチャンは無事かお!!?」


ブーンは 一目散に 自分の家に 向かった!



  
96:7 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/23(土) 01:04:36.08 ID:dipaKxFD0
  
ブーンの 家の前には 人だかりが 出来ていた。

(;;゚ω゚)「カーチャン! カーチャン! カーチャンは無事かお!!?」

村人A「ぶ、ブーン! お前今までどこに!?」

( ゚ω゚)「そんなことはどうでもいいお! カーチャンはどこだお!」

「ぶ……ブーン、無事だったのかい…………」

( ^ω^)「カーチャン! ブーンは無z――

カーチャンの声が する方に 振り向いた!
しかし そこで ブーンが 見たものは
崩れた家に 下半身が 潰されている カーチャンの姿 だった。

( ゚ω゚)「カーーチャン!」

J(メ'ー`)し「ブーン、無事でいてくれてよかった……
       お前がいなくなってからずっと心配してたんだよ……」

(;゚ω゚)「カーチャン! 今、助けるお!! みんなも手伝ってくれお!!」

ブーンは 村人達と 力をあわせ 崩れた家を なんとか 排除し
カーチャンを 助け出した!



  
97:7 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/23(土) 01:06:01.35 ID:dipaKxFD0
  
J(メ'ー`)し「ありがとうございます、皆さん、ブーン……」

(;^ω^)「いまホイミをかけてあげるお」

ブーンは ホイミを 唱えた!
しかし MPが 足りなかった!!

(;^ω^)「こんなかんじんなときに……」MP0

 『いつか守りたいものが出来たとき。力が無ければ何も出来ないぜ』

ブーンの脳裏にながおかの言葉がよぎる。

( ;ω;)「カーチャンごめんだお。こんなときにブーンは何もできないお……」

J(メ'ー`)し「ブーンが謝ることはないよ。カーチャンはブーンが無事だっただけで幸せだよ」

( ;ω;)「カーチャン…………」

親子の再会 ブーンとカーチャンは 久々にお互いのヌクモリティを感じていた。
しかし――


『またモンスターだーーーーー!!!』


村人Aの叫び声により 村は 再び地獄と化した!!



  
100:7 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/23(土) 01:07:35.46 ID:dipaKxFD0
  
ブラディーポ「ケケケケケ! サァスベテヲ ヤキハラエ!!」

(;;;゚ω゚)「モ、モンスターだお!! カーチャン逃げるお!!」

J(;'ー`)し「ブーン一人で逃げなさい……カーチャンはもう足が動かないのよ……」

( ゚ω゚)「ならブーンがカーチャンの足になるお、早く背中にのr

ブラポ「ヒトリモ ニガサネェゼ!!」

(;;゚ω゚)「こっちくんなお!!」

J(;'ー`)し「ブーン!! はやく逃げなさい!!」

(;;゚ω゚)「カーチャンをおいて逃げられるわけないお!!
      カーチャンはブーンが守るんだお!!」

ブラポ「ケケケ! ユウカンダネェ!」

( ゚ω゚)「なんでこんなことするんだお!!」

ブラポ「シラネーヨ。オレダッテ ナンデコンナ イナカヲ オソウノカ シリタイゼ
     ムドーサマノ カンガエルコトハ ワカンネーナ」

(;゚ω゚)「ムドー!?」

世間知らずの ブーンでも その名前を 聞いたことはあった。
この世界を 征服しようとたくらむ 魔王『ムドー』



  
101:7 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/23(土) 01:09:56.88 ID:dipaKxFD0
  
ブラポ「オシャベリノジカンハ オワリダ! シニナ!」

 ブラディーポの 攻撃!

J(;'ー`)し「ブーーーン!『スカラ!』『スカラ!!』『スカラ!!1』」

 カーチャンは スカラを 唱えた!
 ブーンの 守備力が ぐーんと上がった!!


ブラポ「ムダムダムダムダダァ!」


( ゚ω゚)「ゲボァッ」


――ブーンは一目で致死量とわかる血を吐いて地面に落ちていった


ゴカァン


頭蓋骨の音が村中に響き渡った……



  
105:7 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/23(土) 01:13:39.50 ID:dipaKxFD0
  
J( ;ー;)し「ブウウウウーーーーーン、ウッ……」

J( ;ー;)し「ブーンどうか生きてて……」

J( ;ー;)し『アストロン……』


 カーチャンは アストロンを 唱えた!
 ブーンの身体は 鉄の塊となり なにものも 受け付けなくなった!


ブラポ「シタイニ アストロン ナンカ カケテ ドウスルンダァ ケケ
     セキゾウデモ ツクル キ カァ?」

魔物C「ブラディーポ様、あらかた片付きました!!」

ブラポ「ソウカ ナラ アトハ コイツダケダナ!!」



  
107:7 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/23(土) 01:15:11.22 ID:dipaKxFD0
  
薄れゆく意識の中 再びブーンの脳裏にながおかの言葉が蘇った。


 『どうしても倒さなければならない奴が現れたとき。
     いつか守りたいものが出来たとき。力が無ければ何も出来ないぜ』


( -ω-)(ブーンはこんな所で死ぬわけには……いかないんだお……
      あいつを倒してカーチャンを守らないと……
      力………… 力が欲しいお――)


しかし ブーンの意識はここで途切れた……



*七話 おわり*



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