( ^ω^)は幻の大地の住人のようです

  
226:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:01:44.86 ID:eYqgciQB0
  
*十二話*

('A`)「…………ここは……? レイドック城……?」

ここはどうやらレイドック城の一室らしい。
部屋中やたら豪華な装飾が施され
俺の寝ていたベッドにもレイドック王家の紋章が描かれていた。


(*゚ー゚)「あら、ドクオ君ようやく目覚めたのね!」

('A`)「しぃさん!! 無事だっtイタタタタッ……」

ここで俺は、全身包帯だらけなのに気づいた。


(*゚ー゚)「動かないでね。あなたベホイミ程度じゃ治らないくらいの全身火傷なんだから」

('A`)「俺たち……ムドーを倒したんだよね? 夢じゃないよね?」

俺は不安になった。もしかしたら全て『夢』だったんじゃないかと。



俺は記憶の糸をたぐり寄せる……

ムドーを倒したあの時へ――



  
229:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:03:03.32 ID:eYqgciQB0
  
('A`)「俺たちの勝ちだ……」

ムドー「うわ〜〜〜」

ムドーの叫び声が部屋中に響き渡る


('A`)(もょもと! ハッサソ! しぃ! 終わったよ……)


やがてムドーを包む炎が消えてゆく……

('A`)「これで本当に終わったんだ…………」


('A`)「! ――そんな!!」

俺は自分の目を疑った。

炎が消えた、だがまだムドーはそこに立っていた!



  
230:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:04:04.60 ID:eYqgciQB0
  
ムドー「ウググググ、まさかここまでやられるとは……
    人間の『勇気』侮れぬ……」


ムドーの姿がだんだんと歪んでいった

ムドー「ここは引かせてもらう……」


(;'A`)「そんな、ここまで……ここまでやったのに、倒せないなんて……」

ムドー「フフフ、惜しかったな……お互いに……また会おう、勇者達よ……」

ムドーの姿が消えてゆく


「そうはさせないわ!!!」



  
231:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:05:48.96 ID:eYqgciQB0
  
('A`)「しぃさん!! 気がついたんだ……」

(メメ゚−゚)「皆の思い無駄にはしないわ……」

しぃさんがムドーに向かって『ラーの鏡』を構える


ムドー「! まさか、その鏡は!!?」

(メメ゚−゚)「ラーの鏡よ! かの者の真実を映したまえ!!」

ラーの鏡が輝きをました。
レイドック王が下の王妃様になった時のように……


ムドー『うわ〜〜〜』


そしてムドーが姿を変えた……

(;'A`)「人間……?」

ムドーがいた場所には一人の男が倒れていた


「あなた!!」



  
233:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:07:53.20 ID:eYqgciQB0
  
(;'A`)「王妃様……? 何でここに……」


どこからか現れた王妃様がムドーだったものに駆け寄る

シエーラ「あなた大丈夫ですか?」

「おお、シエーラよ。私はなんということをしてしまったのだろうか……!」

王妃様に支えられ、ムドーだった者が立ち上がる
あれは――

(;'A`)「下のレイドックで眠っていた王様!?」

俺はわけがわからなくなってきた。


ソルティ「これはいったい……?」

さらにソルティ兵士長まで現れた。



  
235:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:09:22.08 ID:eYqgciQB0
  
(;'A`)「ソルティさん……? 何故ここに……?」

ソルティ「おおドクオよ、ひどい怪我だな。
     お前たち4人だけでは心配でわれわれもシエーラ様とともに駆けつけたのだ」

続いて城の兵士達が入ってきた。

「ムドーはドコだ!?」
「おいもょもと、ハッサソ大丈夫か!?」
「こっちでも女の子が怪我してるぞ!!」

ソルティ「どうやら、全て終わった後のようだな……到着が遅れてすまない……
      さぁドクオよ、後は私達に任せてゆっくりと眠るがよい」

俺は兵士達に担がれ、眠りについた……


俺の記憶はここまでだ。



  
237:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:11:06.07 ID:eYqgciQB0
  
('A`)「夢じゃないんだよね」

(*゚ー゚)「ええ、私達は倒したのよムドーを」

(;'A`)「あっ! もょもととハッサソさんは!?」

(*゚ー゚)「二人は…………」


(。 ` ー´)「おいすー^^」
( ゚,_ノ゚)「あ、もょもとたんインしたお!」

答えを聞くよりも早く、二人が部屋に入ってきた


(。 ` ー´)「お、ドクオやっと起きたか」
( ゚,_ノ゚)「皆、お前まちだったんだぜ」

('∀`)「二人とも、無事だったんだ!」

(。 ` ー´)「当たり前じゃねーか。一番貧弱なお前が生きてるのに死ねるか!」
( ゚,_ノ゚)「タフで絶倫なのが俺のとりえだからな。さぁパーティが始まるぜ!」

('A`)「パーティ……この体じゃいけそうにないよ」

(。 ` ー´)「安心しろ俺達が大先生を連れてきてやったからな」
( ゚,_ノ゚)「神に仕えるゲント族の中でもベホマに定評のあるチャモコ先生だ!」



  
239:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:13:33.79 ID:eYqgciQB0
  
∧ ∧
(‐ロ∀ロ)「どうもwww神の子チャモコっスwwwwww
     おまいが患者ですかwwwそうですかwwww」

(;'A`)「はぁ……(テンションたけぇな)」

(‐ロ∀ロ)「早速治療逝きますねwwww」

(‐ロ∀ロ)『バギマwwwww』

(;'A`)「ウギャアアアアアア」


(;゚ー゚)「ちょっと! あんた何やってるのよ!!」

(‐ロ∀ロ)「包帯、剥いだだけっスwwww治療に邪魔なんでwww
      どうせベホマで一緒に傷も治るっスからwwww」

( A )「ちょ……まじ死にそう…………」


(‐ロ∀ロ)「今、治しますよwwww」

(‐ロ∀ロ)『ベホマwwwwww』

ドクオの 傷が 回復した!!



  
242:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:16:08.99 ID:eYqgciQB0
  
('A`)「おお、治った」

(‐ロ∀ロ)「当然っスよwwwwそんじゃ帰りますねwww」

( ゚,_ノ゚)「先生、帽子を忘れてますよ」

(‐ロ∀ロ)「おっと私のチャームポイントwwwネコミミフードを忘れるとこでしたwwww」

∧ ∧
(‐ロ∀ロ)「これで完成wwwねこみみもーどwwwww」

('∀`)「キメェwwwwww」
∧ ∧
(♯ロ∀ロ) ビキビキ

∧ ∧
(♯ロ∀ロ)『バギマwwwww』

(;'A`)「うぎゃあああああくぁwせdrftgyねこみみlp」



  
244:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:18:13.46 ID:eYqgciQB0
  

( A )「ああ、川の向こうにトーチャンとカーチャンが見える……」

(;゚ー゚)「ドクオ君しっかりして!! あなたはやく治しなさいよ!!」

(‐ロ∀ロ)「またベホマっスかwwwww追加料金もらいますよwww
     これも商売なんでwwwサーセンwwwww」

(♯゚ー゚)「あんたのせいでしょうが! 何でもいいからさっさとしなさいよ」


(‐ロ∀ロ)『ベホマwwwwww』

('A`)「ああ、死ぬかと思った」

(‐ロ∀ロ)「自業自得っスwwwww」



  
249:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:30:19.12 ID:eYqgciQB0
  

('A`)「あれ、もょもとたちは?」

(*゚ー゚)「さっき二人でどっか行ったわよ」

(‐ロ∀ロ)「またくそみそっスかwwwwwwww」


('A`)「先にパーティ会場行ったのかな? しぃさん俺達も行こう」

(‐ロ∀ロ)「うはwwwスルーされたwww鬱だ氏のうwwwwうぇっwwwwww」

(*゚ー゚)「私はこのアホに話があるから、ドクオ君は先に行ってて」

(‐ロ∀ロ)「アホとかヒドスwwwwwwww」


('A`)「うん、わかった」

俺は、このうぜぇ奴からさっさと開放されたかったので
即行で部屋を出てパーティ会場に向かった。



  
251:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:32:38.28 ID:eYqgciQB0
  
(‐ロ∀ロ)「話って何のようっスかwwwww」

(*゚ー゚)「あなた、ゲント族よね? ちょっと頼みがあるの
     まずはこれを見て落ち着いてほしいわ」


(‐ロ∀ロ)「えっwwwwちょwwこれマジっすかwwww」

(*゚ー゚)「ええ本当よ」


/(ロ∀ロ)\なんてこったい


俺オワタ\(ロ∀ロ)/


 それにしてもこのチャモコノリノリである


(*゚ー゚)「それで頼みって言うのはね……」



  
253:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:34:52.33 ID:eYqgciQB0
  
〜パーティ会場〜

(;'A`)「スッゲェ豪華、こんなところに田舎者の俺が参加してよいものだろうか?」


(。 ` ー´)「お、ドクオ来たな」

('A`)「あっ、二人ともどこ行ってたん?」

( ゚,_ノ゚)「なにちょっとした軽い運動だ」

(;'A`)「……………………把握した」


(。 ` ー´)「しぃの奴はどうしたんだ?」

('A`)「なんかチャモコに話があるんだって」

(。 ` ー´)「ふーん、話ねぇ……」



  
255:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:37:02.29 ID:eYqgciQB0
  

(*゚ー゚)「じゃあよろしく頼んだわ」

(;‐ロ∀ロ)「おk把握wwwwwwwそれではっスwwww」

(‐ロ∀ロ)『ルーラwwwww』


(*゚−゚)(確かにムドーは倒した、それは夢ではない……。
      でも倒したムドーが夢なのよ……)

(*゚−゚)(あの3人ははそのことを知らない。
     まだ本当のムドーが生きている事を……)


(*゚ー゚)「だけど、そっちのことは『彼ら』に任せるとして
     今はあの3人にじっくりと休んでもらわなきゃ」



  
258:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:39:32.18 ID:eYqgciQB0
  
('A`)「あっ、ソルティさんだ。この前のお礼言ってこなきゃ」

( ゚,_ノ゚)「いや、あの人はドム兵士長だ」

('A`)「ドム? って事は……」

(*゚ー゚)「ここは下のレイドックよ」

('A`)「あ、しぃさん」

(*゚ー゚)「遅れてごめんね」

(。 ` ー´)「俺やハッサソも目を覚ましたのは昨日だから、よく分からないが
      しぃが、俺達にかかった罪なども、どうにかしてくれたらしい」

(*゚ー゚)「あなた達は王様を夢から救った英雄だからね、これくらいどうってことなかったわ」


(;'A`)(またわけが分からなくてってきた……)



  
261:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:41:15.22 ID:eYqgciQB0
  
その後、俺達の前に目覚めた王様と王妃様が現れた。
やはり、その姿は上の世界で見た二人と同じものだった。


俺たち4人は感謝されたが、やっぱり俺にはよく分からないでいた。

まぁ、ムドーは倒したんだし、王様も目覚めてハッピーエンドって事だろ。


俺達はパーティを楽しんだ。


その夜――



  
263:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:43:18.02 ID:eYqgciQB0
  
('A`)「城ではダンスパーティか……」

俺は、ダンスパーティの空気になじめず少し城の外に出て風にあたっていた。
するとしぃさんがやってきた。

(*゚ー゚)「ねぇドクオ君。あなたはこれからどうするつもり?」

('A`)「これからか……村に戻ってもすることないしなぁ
    ……ここでこのまま兵士にでもなろうかな……」


(*゚ー゚)「よかったら、私と旅をしない?」

('A`)「旅?」

(*゚ー゚)「そう、世界を救う旅。
     ムドーは倒したわ、けど世界にはまだ平和を邪魔する者がいるわ」


('A`)「…………行くよ。今回の戦いで自分に力があるのは分かった
    なら、その力を少しでも多くの人のために使いたい」

(*゚ー゚)「決まりね。これからもよろしくドクオ君!」

('A`)「よろしく、しぃさん!」

俺達は手を取り合った。
その手は、地底魔城で握った時と同じく
暖かくとても落ち着いた。



  
266:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:45:31.01 ID:eYqgciQB0
  
(。 ` ー´)「二人だけで何の相談だ」

( ゚,_ノ゚)「楽しそうな話をしてるじゃないか」

('A`)「もょもとに、ハッサソさん……」

(。 ` ー´)「話は聞いてたぜ。当然、俺達も一緒に行っていいだろ?」

(*゚ー゚)「もちろんよ。私達は世界最高の仲間だからね」

(。 ` ー´)「そういうわけだ、よろしくな」

( ゚,_ノ゚)「これからも頼むぜドクオ」

('A`)「二人もよろしく!」

俺達は肩を組んだ。
皆、とても頼りがいがあり信頼でき、
お互いに命を預けることができる。



  
271:12 ◆WOkutRzuoQ :2006/09/24(日) 23:46:47.96 ID:eYqgciQB0
  
(*゚ー゚)「さぁパーティもそろそろ終わりよ。
     ドクオ君、一緒に踊りましょう?」

(;'A`)「えっ、いや、俺はダンスとか苦手で……」

(*゚ー゚)「いいからいいから、早く行きましょう!」

(;'A`)「あっ、ちょっと……引っ張らないで……」


(。 ` ー´)「青春だな」

( ゚,_ノ゚)「さぁ、もょもと俺達も行こうぜ!!」


その夜、あるものは歌い、あるものは踊り、宴を楽しんだ

俺達も一緒に歌い、踊り
新たなる冒険の前の、一時の平和を味わった。


*十二話&二章 おわり*




タートルロートル「最終回じゃないぞよ、もうちっとだけ続くんじゃ」



戻るパーティ確認第三章(第十三話)