( ^ω^)は幻の大地の住人のようです

  
5: 閉鎖まであと 10日と 5時間 :2007/01/13(土) 15:48:42.68 ID:ZF+vWrYP0
  
*[章「愛と鏡と人魚と呪われし姫君」*




                   告知



              ただの旅人になど興味はない!
 
        呪いを解ける者 呪いに詳しい者 ラーの鏡の所有者がいたら

              私のところに来たまえ。以上!



                         カガミ姫を早急に解放させる救助者の団

                           KSK団 団長『フォーン11世』



  
6: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 15:52:09.92 ID:ZF+vWrYP0
  
〜フォーン城−王の間−〜

フォーン「そなた達がニュー速からつかわされたものか」

( ^ω^)「そうですお」

フォーン「……して、そなたたちは姫の呪いに関して何が出来る」

( ゚∀゚)「俺達はラーの鏡を持ってるぜ」

フォーン「なんと!! ラーの鏡を持っているだと!?」

ξ゚听)ξ「はい、ここに……
     お姫様の呪いとは一体どのようなものなんですか?」

 ツンはフォーン王にラーの鏡を手渡した!

フォーン「おお、これが……
      姫の呪いについてそなた達が知る必要は無い!
      さっそく、この鏡で姫の呪いを解かせてもらうぞ!」

 フォーン王はラーの鏡を手にすると急いで部屋から出て行ってしまった!!


( ゚∀゚)「なんなんだよ、ここの王様は……」

ξ゚听)ξ「追いかけましょう」

(・∀・)「はい!」



  
7: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 15:54:34.46 ID:ZF+vWrYP0
  
〜フォーン城−カガミの間−〜

大臣「先ほどは王が失礼を……王はカガミ姫のこととなると周りが見えなくなってしまいまして……」

ξ゚听)ξ「そのカガミ姫のことについて聞かせて欲しいんだけど」

( ゚∀゚)「あそこにある(いる?)のがそのカガミ姫なんだな」

 ジョルジュが 指差した先には 大きなカガミががかっている!
 そのカガミの中には 悲しげな表情をした女性の姿が映し出されている……

 そして カガミの前では なにやらつぶやいているフォーン王の姿が!

フォーン「姫よ……私にはアナタが何者なのかわからない。その名すらも知らぬ……
      だが一目見たときから私はアナタに恋をしてしまった……」


( ^ω^)「なかなか綺麗なお姫様だお。ブーンの好みのタイプではないけど……」

ξ゚听)ξ「誰もそんな事きいて無いわよ」



  
9: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 15:57:01.05 ID:ZF+vWrYP0
  

フォーン「私にはもうアナタにしてあげられることは無いのか
      このように会いに来ることくらいしか……」

 カガミの中の女性は 大きく手を振り 必死で何かを伝えようとしているようだ……
 しかし 何を言おうとしているのかは 全くわからなかった……

フォーン「ああ、アナタが何かを伝えようとしても私にはそれが何かわからない……
      何もできない自分を情けなく思い、何度涙を流したことか……」

(:∀;)「ううっ、王様の無念さが伝わってきますぅ……」

ξ゚听)ξ「はぁ……ダメね。私、こういう人苦手……
     いつまでも一人の女性にとらわれて周りが見えて無いって言うか……
     ブーンもよく覚えておきなさいよ」

( ^ω^)「何でブーンにいうんだお」


大臣「あのカガミは何代も前から我が国に伝わる物。
    その中にはずっとあの姫の姿が……
    一説には魔術師により閉じ込められたものとの話もありますが真相はわからぬまま」



  
11: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 15:59:58.21 ID:ZF+vWrYP0
  

フォーン「……だが、それも今日まで!
      今、我が手には真実を映し出すと言う『ラーの鏡』がある!
      これでアナタを救い出して見せよう!!」

 フォーン王は頭上に高くラーの鏡をかざした!!


フォーン「ラーの鏡よ! 姫にかけられし呪いを解きたまえ!!」


  ラーの鏡が強く輝きだした!

 しかし 何も起こらなかった!!


フォーン「ど、どうしてだっ! な、なぜ何も起きないのだっ!?
      や、やはり……ラーの鏡を使っても、姫を助け出せないのか……」


ξ゚听)ξ「えっ……あれって?」

( ^ω^)「ツンどうしたんだお?」

ξ゚听)ξ「あのお姫様の背後に……今、何か見えたような……」

 ツンが 何か異変に気づき 他の者も 姫のカガミを見た!



  
13: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:03:45.25 ID:ZF+vWrYP0
  

( ^ω^)「!」

( ゚∀゚)「なんだありゃ……」

(・∀・)「アレは!!」

大臣「王! カガミを……姫の背後をご覧ください!!」


フォーン「こ、これは……!?」


 カガミの中には悲しげな表情を浮かべる姫の姿
 そして その背後には不気味に笑う 魔術師の姿が映っている!!


フォーン「む! もしやあの魔術師は……! 大臣よ」

大臣「はっ」

フォーン「城の図書室からあの本を探してきてくれ!
      ニュー速の使いよ、そなた達は上に来てくれ」



  
14: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:06:40.83 ID:ZF+vWrYP0
  
〜フォーン城−王の間−〜

大臣「王! この本でよろしいですな」

 大臣は 一冊の古い本を フォーン王に手渡した!

フォーン「ご苦労だったな大臣。
      使いの者よ、そなた達が持ってきてくれたラーの鏡のおかげで
      姫にかけられた呪いの正体がはっきりとわかった!」

( ゚∀゚)「で、その呪いの解き方もわかったってことか?」

フォーン「うむ。そのことでそなた達に頼みたいことがある。
      まずはこの本のことから話そう。これは、昔からこの城にあるものだ」

 フォーン王はブーン達に本を見せた

( ^ω^)「? 絵本ですかお?」

フォーン「そう、『王子と美しい姫の恋物語。そして、それをこころよく思わない邪悪な魔術師ミラルゴ……』」


ξ゚听)ξ「パラパラっと本を読んでみたけど。
      そのミラルゴが姫をカガミに閉じ込めたってことね
      でも……この本によると、この後は……」

フォーン「王子がミラルゴを倒し、姫は救われる。まぁ、ここのままではよくある物語だ。
      ……だが、違う! これは真実ではなかったのだ!
      ラーの鏡によって新たに映し出された魔術師はこの本にあるミラルゴに瓜二つ!」



  
15: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:09:28.96 ID:ZF+vWrYP0
  

フォーン「物語とは違い、現実では何百年立った今でも、ヤツはきっとまだ生きているのだ!
      だから姫の呪いが解けないのだ。絵本の物語が実話とは誰が気づこうか……」

( ゚∀゚)「要するに、俺たちが、そのミラルゴにあって話をつけるなり何なりしてこいと」

フォーン「そういうことだ。
      我が城の兵達はラーの鏡の探索や呪いの手がかりを見つけさせるために
      各地へ飛ばしてしまい、この城には最低限の兵士しか残っていないのでな」

( ^ω^)「で、そのミラルゴさんはどこにいるんだお?」

フォーン「それがな……この物語によるとミラルゴは
      『城の北にある砂漠の中、湖に囲まれた塔の上に住んでいる』
      とある。だが、この城の北にはそんな塔も、砂漠もないのだ
      これが今まで、この物語を実話だと思わなかった原因でもある」

(・∀・)「砂漠の中、湖に囲まれた塔……」

ξ゚听)ξ「じゃあ、どうしろっていうの?」

フォーン「それはそなた達が考えることだ。
      今を持ってそなた達もKSK団の団員とする
      さぁ、早く行って来い!!」



  
17: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:12:05.01 ID:ZF+vWrYP0
  
〜フォーン城−外−〜

(;^ω^)「おっ、と言う間に追い出されてしまったお」

( ゚∀゚)「『ミラルゴに会って、姫の呪いを解くまで城には戻ってくるな』……か」

( ^ω^)「なんという自分勝手な王様だお……」 

ξ゚听)ξ「城の兵士が全然戻ってこないってのもうなずけるわねぇ。
     さて、どうする? ミラルゴはどこにいるのかしら」

ヽ(・∀・)ノ「私、ミラルゴさんが住んでるって言う塔に心当たりがありますぅ!!」

( ^ω^)「本当かお、ホイミン!」

ヽ(・∀・)ノ「はいっ! 師匠との修行中、砂漠で修行したこともあったんですけど
       そのとき、休憩場所にしてた湖のそばに塔が立ってました!」

( ゚∀゚)「おお、それっぽいな! どこなんだそこは?」



  
18: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:14:28.42 ID:ZF+vWrYP0
  


ヽ(・∀・)ノ「マスター地図を貸してください!!
       あ、こっちの世界のじゃなくて、上の世界の方の地図です」

(;^ω^)「おっ、上の世界の地図かお?」

 ブーンは ホイミンに上の世界の地図を渡した!


ヽ(・∀・)ノ「えっと……ここ!! ここです!!」

 ホイミンが指した場所は砂漠のど真ん中に湖が描かれたいる!

( ゚∀゚)「確かに砂漠に湖があってホイミンの話どおり塔があるならそれっぽいけど……
     これは、上の世界だぜ? 関係あるのかこれ?」

ヽ(・∀・;)ノ「う〜んただの偶然でしょうか?」

( ゚∀゚)「あと何か一つ決め手があれば、それっぽいんだが」


ξ゚听)ξ「あっ、ちょっとまって。
     ブーンもう一つ、こっちの……下の世界の地図も出して!」

( ^ω^)「こんどはこっちの地図かお……」

 ブーンは ツンに下の世界の地図を渡した!



  
19: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:18:29.48 ID:ZF+vWrYP0
  

ξ゚听)ξ「やっぱり……みて、この二枚の地図を比べると」

 そう言ってツンは二枚の地図を重ね合わせる


ξ゚听)ξ「私達がいるフォーン城の北、王様が言ってたあたりと
     そして、アンタが言った上の砂漠の湖 ヽ(・∀・)ノ「アンタじゃなくてホイミンですよぉ」
     ……ほら、ほとんど同じ場所じゃない?」

( ^ω^)「ほんとだお、偶然にしては出来すぎてるお」

( ゚∀゚)「でも、どうして上にいるんだよ?」

ξ゚听)ξ「さっき、絵本の中にこういう一文があったわ
     『ミラルゴは魔物から力を授かり、その代償に人間ではなくなった』と。
     魔物から力を授かる。はい、ブーン何か気づいたことは?」

(;^ω^)「え、お、……いきなり振られても困るお」

ヽ(・∀・)ノ「わかりましたああああああ! 『ステア』ですね!
       モンスターの秘呪文ステアが使えるようになって、上に行ったんですぅううう!」

ξ゚听)ξ「はい正解。きっと、鏡に姫を封じ込めた後
     誰にも捕まらないように上の世界に逃げたのね。
     魔物から力ともに、二つの世界のことも教えてもらったんだと思うわ」

( ゚∀゚)「その力と知識の代償に、人間ではなくなった。
     つまり魔物となっちまった。だから何百年も生き続けてるってことか」



  
20: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:20:39.09 ID:ZF+vWrYP0
  

ξ゚听)ξ「どう? 仮説にすぎないけど。行動を起こすには十分じゃない?」

( ^ω^)「ほかに手がかりも無いし、行ってみるお! 上の世界に!」

( ゚∀゚)「よっしゃ! 階段を頼むぜホイミン!」


ヽ(・∀・)ノ『ステアァァァ!!』


 ホイミンはステアを唱えた!

 ゴゴゴゴゴゴ……
 
 なんと大地から階段が出現した!!


 ブーン達は階段をあがり 上の世界へとたどり着いた!
 そこは あたり一面砂漠……
 そして すぐ近くに湖と塔を発見した!



  
21: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:23:02.77 ID:ZF+vWrYP0
  
〜上の世界−魔術師の塔−〜

( ゚∀゚)「うひゃ〜高いなぁ〜カリン塔ぐらいの高さあるんじゃないか?」

ξ゚听)ξ「階段なだけましだけど……はぁ……何段ぐらいあるのかしら……」

( ^ω^)「ここで文句言っててもしょうがないお。地道にのぼるしかないお!」

ヽ(・∀・)ノ「いきましょ〜!」


 30分後――

ξ゚听)ξ「全然、頂上の気配が無いわね……」

( ^ω^)「ホイミンと長岡はもうずいぶん上の方に行ってしまったみたいだお」


 1時間後――

ξ゚听)ξ「はぁ、やっと半分って所かしら……モンスターがいないのがせめてもの救いね」



 更に1時間後――

(;^ω^)「はぁはぁ、後、少しだお。ツンもがんばるお」

ξ;゚听)ξ「何でこんな高い所に住んでるのよ……地震とか起きたら危ないじゃない、まったく……」



  
22: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:25:39.53 ID:ZF+vWrYP0
  
〜魔術師の塔−頂上−〜

ξ;゚听)ξ「はぁ〜〜やっとついたわ」

(;^ω^)「ちょっと休憩だお」

ヽ(・∀・)ノ「大丈夫ですかぁ? マスター、ツンさん」

( ゚∀゚)「遅いぜ、二人とも」

ξ;゚听)ξ「私達一般人は、あんた達見たいに鍛えて無いんだから無茶言わないでよ」

( ゚∀゚)「俺は鍛えてるつもりは無いんだけどなぁ……旅してたら勝手に体が鍛えられたって言うか」


(;^ω^)「それで、ミラルゴはどこにいるんだお?」

ヽ(・∀・)ノ「たぶんあの家の中ですね」

 ホイミンが指した方向には一軒の家が建っている!


ξ;゚听)ξ「わざわざ、こんな所に家立てなくてもいいのに……」

( ゚∀゚)「よし、二人の体力が回復してから突入するか
     相手は魔物に心を売ったヤツだ、話し合いで解決できるとはかぎらねぇからな」

(;^ω^)「できることなら、戦わずにすめばいいお……」



  
23: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:28:16.88 ID:ZF+vWrYP0
  
〜魔術師の塔−ミラルゴの家−〜

ミラルゴ「フヒヒ……イリカたんハァハァ」

 ミラルゴはカガミにほお擦りしている!
 カガミの中にはフォーン城で見た女性の姿がうつってうた


( ^ω^)「キメェwww」


ミラルゴ「ゲゲゲ、なにやつ!」

( ゚∀゚)「アンタがミラルゴか?」

ミラルゴ「ゲゲ! 何故ワシの名前を! そうか、わしのイリカたんを奪いにきたのだな」

ξ゚听)ξ「アンタのじゃないでしょ。その娘、嫌がってるじゃない」

 カガミの中の女性は ブーン達に助けを求めているようだ

ヽ(・∀・)ノ「あなたがお姫様をカガミに閉じ込めたですねぇえええ!」

ミラルゴ「そのとおり。いかにもワシがイリカをカガミに封じ込めたんじゃ!
      そのためにこの身を魔物に売ったんじゃ。ワシは永遠にここでイリカたんと暮らすんじゃ!! フヒヒヒヒ」



  
25: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:31:11.31 ID:ZF+vWrYP0
  

ξ゚听)ξ「でも、そのお姫様はずっとカガミの中じゃない。
     何もしゃべれないし、何もできない……。
     あんたお姫様が好きなんでしょ、かわいそうだと思わないの!?」

ミラルゴ「この呪いを解く方法は2つだけ。『わしが死ぬか』『イリカがわしと結婚すると言うか』のどっちかじゃ!
      わしは永遠の寿命を手に入れた! あとはイリカの心が変わるのを待つだけじゃ!!」

ヽ(・∀・)ノ「お姫様は結婚する気は無いみたいですよぉおおお!!」

 カガミの中の女性の表情は絶対拒否のものだった

ミラルゴ「強情な女よ、もう何百年たったことか。既にお前が愛した王子はいないというのになぁ! 私が殺したフヒヒヒヒ!」

ヽ(・∀・♯)ノ「ひどいですぅううう! 愛した男性と幸せになること。女の子なら誰もが持つ夢を無理やり奪い取るなんて!!」

ミラルゴ「何も知らぬ小娘がっ! 人の恋路の邪魔をするヤカラは許しておけんのう!! フヒヒ!」

ξ♯゚听)ξ「知るわけ無いわよアナタの気持ちなんか!!
      あなたはもう人じゃないわ。その体だけじゃなく心も! 悪魔よ!!
      あなたを倒して、そのコを助けて見せるわ!!」

ミラルゴ「ワシが悪魔じゃと? そんなことは承知の上じゃ、この力を得たときにな!
      ワシの幸せを奪うというのなら容赦はせぬ! 行くぞ!! フヒヒヒヒ」

           ミラルゴが 現れた!!


ξ♯゚听)ξ「「ワタシはアナタを絶対に許さない!!」」ヽ(・∀・♯)ノ



  
26: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:33:19.85 ID:ZF+vWrYP0
  

ξ゚听)ξ「ブーン、長岡!」
ヽ(・∀・)ノ「マスター! おっぱいさん!!」


(;^ω^)「な、なんだ(お)」(゚∀゚;)


ξ゚听)ξ「コイツは私達だけで倒すわ!」

ヽ(・∀・)ノ「乙女の夢を踏みにじるような奴は許しませんッ!!」


ミラルゴ「フヒヒ、邪魔をせぬというのなら男どもは後で始末してやる」


(;゚∀゚)「燃えてるなぁ二人とも」

(;^ω^)「すげぇ気迫だお。恋とか愛がからむと女の人は強ぇお……」

( ゚∀゚)「でも、これなら二人でもいけそうだな。あいてはじぃさんだし」



  
28: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:35:26.85 ID:ZF+vWrYP0
  

ξ゚听)ξ『メラミ!』

ツンはメラミを唱えた!!


ミラルゴ「甘いわっ!『マホターン』」

 ミラルゴはマホターンを唱えた!

 ツンの放ったメラミが跳ね返された!!


ヽ(・∀・)ノ「甘いのはそっちですぅうう!!!」

 なんと ホイミンは 跳ね返ってきたメラミを 更に蹴り返した!!


ミラルゴ「ば、バカなっ!! ゲゲゲゲゲぇッ!」

 ミラルゴに54のダメージ!



  
30: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:38:02.28 ID:ZF+vWrYP0
  

ヽ(・∀・)ノ「追撃です!! はあああああああっ」

 フワッ

 ホイミンは飛び上がり蹴りを繰り出した!!
 しかし その動作は遅い!


ミラルゴ「フヒヒヒヒそんな眠ってしまいそうな鈍い動きでこのミラルゴが倒せるかァ――!?」

 ミラルゴはホイミンの蹴りをガードした!


ヽ(・∀・)ノ「かかったなアホが! です!!『稲妻十字空烈刃!』」

 グァァァアッ ギャン  バオ――ッ


ミラルゴ「ゲゲッ!」

 ホイミンはガードされた触手でミラルゴの腕を開き
 開いたボディに他の触手で手刀を叩き込んだ!

 ミラルゴに85のダメージ!!



  
31: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:41:05.69 ID:ZF+vWrYP0
  

ミラルゴ「ふぅ〜ヒヒヒ、まずはその厄介な呪文を封じさせてもらうぞ!『マホトーン!』」

 ホイミンの呪文が封じられてしまった!
 ツンの呪文が封じられてしまった!

ξ゚听)ξ『メラミ!!』

 しかし 呪文は封じられている!

ξ゚听)ξ「くっ……」

ミラルゴ「フヒヒヒヒ、イリカたんの呪いと同様、ワシを倒さぬ限り呪文は使えぬぞ
     (しかし、真に厄介なのはあの格闘技を使うホイミスライムだな……)」


ミラルゴ「ならば攻撃は最大の防御。喰らえ『ベギラゴン!!』フヒヒヒヒ」

 ミラルゴはベギラゴンを唱えた!

 ∧∧
ξ゚听)ξ「くっ!」
  ∧∧
ヽ(・∀・)ノ『ネコミミバリアアアアアアアアア!!』

 ツンは身を護っている!

 それぞれネコミミから発生したバリヤーによりダメージが軽減された!
 ツンに20のダメージ!
 ホイミンに 53のダメージ!



  
32: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:43:48.26 ID:ZF+vWrYP0
  

ヽ(・∀・;)ノ「うわぁ〜〜熱で体が溶けますぅ〜」

ミラルゴ「フヒフヒヒヒイィッ! これで勝ったも同然よフヒヒヒ」


 ホイミンの傷が回復した!

ヽ(・∀・)ノ「ありがとうございますツンさん!」

ミラルゴ「ゲゲッなにぃ!? 呪文は封じたはず!?」


.∧∧
ξ゚听)ξ「ゲントの杖……」

ミラルゴ(ゲゲ、回復効果を持つ杖……これは厄介……!
      一人で戦うには分が悪い……か。ここは)


ヽ(・∀・)ノ「行きますよツンさん! 私が突っ込むのでその杖で回復をお願いしますぅうう!!」

ξ゚听)ξ「私に命令しないで! ……でも、いいわ今回だけ。あいつを倒すため特別にきいてあげる」


ヽ(・∀・)ノ「はあああああああッ」

ミラルゴ「フヒヒ! おぬしの相手はこいつよっ『召喚!』」



  
33: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:46:49.13 ID:ZF+vWrYP0
  

 ミラルゴは ランプに 祈りを捧げた!

 なんと ランプの魔精・ラ・ジーンが現れ 戦いに 加わった!


ヽ(・∀・;)ノ「作戦変更ですツンさん! 私がコイツの相手をするので、ツンさんはミラルゴを!!」

ξ゚听)ξ「わかったわ!!」


ミラルゴ「フヒヒヒヒ、魔法が使えない魔法使いにワシの勝とうなど無謀よ」

ξ゚听)ξ「魔法使い? 勘違いしないでっ! 私はスーパースターツンよ!」


ミラルゴ「フヒヒ同じことよ、非力な小娘に何が出来るっフヒヒヒヒ」

 ミラルゴは不気味に笑っている!


ξ;゚听)ξ(確かに呪文が使えない分、不利ね……ここはあの方法で……)


( ^ω^)「ツン! ブーンも手伝うお!!」

ξ゚听)ξ「必要ないわ! ブーンは手を出さないで!!
     こいつは……この女の敵は私が倒すわ!」

(;^ω^)「わ、わかったお」



  
35: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:49:35.33 ID:ZF+vWrYP0
  

ラ・ジーン『魔精火炎葬!!』

 ラ・ジーンは炎を吐き出した!

 ホイミンは身を護っている!
 ネコミミから発生したバリヤーにより炎は打ち消された!

ヽ(・∀・;)ノ「くううううっ炎は厄介ですぅ……ガードせずにまともに喰らったら体が溶けちゃいますぅ〜」


ラ・ジーン『魔精火炎葬!!』

 ホイミンは身を護っている!
 ネコミミから発生したバリヤーにより炎は打ち消された!


ヽ(・∀・;)ノ「こんな奴さっさと倒してツンさんの方にいかなきゃいけないのにぃ……
       これじゃ身を護るだけで精一杯ですぅ……見事に敵の作戦にはまってしまいましたぁ……」

( ゚∀゚)「苦戦してるじゃねぇか、手を貸そうか?」


ヽ(・∀・;)ノ「だ、大丈夫です。こんなのどってこと無いですぅ
       おっぱいさんは私の代わりにマスターを護っててください! 何が起こるかわかりませんから」

( ゚∀゚)「了解。まぁ無理はすんなよ」


ラ・ジーン『魔精火炎葬!!』



  
37: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:52:27.18 ID:ZF+vWrYP0
  

ξ゚听)ξ「えっと、こうだったかしら……」

 ツンは立ち止まり何かをしている!


ミラルゴ「フヒヒ! 思い通りにはさせんぞ『メラミ!』」

 ミラルゴはメラミを唱えた!

ξ;゚听)ξ「しまっ――」


(*^ω^)『ヒャダルコ!!』

 ブーンはヒャダルコを唱えた!
 メラミがかき消された!

ミラルゴ「む?」


(*^ω^)「ツン、大丈夫かお?」



  
39: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:55:16.74 ID:ZF+vWrYP0
  

ξ゚听)ξ「よけいなことしないでって言ったでしょ!!」

(*^ω^)「ご、ごめんだお……ツンが危なかったからつい」


ミラルゴ「おのれ、邪魔をしおって……フヒヒ、フリスクを装備することで魔力がますタイプか……
     ならば『アナトーン!』」

 ミラルゴはアナトーンを唱えた!!


( ゚ω゚)「アッー!」

 ブーンのアナルが封じられてしまった!


ミラルゴ「男どもは後でよいといったはずだ! そこで見ておれ」

( ´ω`)「アナルが封じられて力がでないぉ……」


ξ;゚听)ξ(でも、今のはブーンが助けてくれなかったら危なかったわね。止まってちゃダメね動かなきゃ……)


ミラルゴ「フヒヒヒ。邪魔が入ったが気を取り直していくぞ『メラミ!』『メラミ!!』」

ξ゚听)ξ「―ッ! こんどは2発も……」



  
42: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 16:58:47.79 ID:ZF+vWrYP0
  

ξ゚听)ξ「だけど!」

 ヒュン ヒュン

 ツンは華麗な足捌きでメラミをかわした!

ミラルゴ「ゲゲッ!」

ξ゚听)ξ「みかわしきゃく……回避に優れた踊りよ。スーパースターをなめないでよね」


ミラルゴ「フヒヒヒ。だが、かわし、踊っているだけでは勝利はつかめぬぞ
      あのホイミスライムも防戦一方だフヒヒヒヒ」


ラ・ジーン『魔精火炎葬!!』

ヽ(・∀・;)ノ「ううっ……」



ξ゚听)ξ「あら? かわしているだけ……? よく見てみなさいよ私の足元を」


ミラルゴ「フヒ? ……ゲゲッ!! それはいつの間に!!」



  
43: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 17:00:35.08 ID:ZF+vWrYP0
  

 ツンの足元には魔法陣が描かれていた!


ξ゚听)ξ『トカゲの尻尾!!』

 ツンが杖で魔法陣を叩くと炎が現れ ミラルゴに向かって飛んでいった!


ミラルゴ「ゲゲぇっ! ぐはっ」

 ミラルゴに36のダメージ!


ξ゚听)ξ「私自身の呪文は封じられたけど、
     地面に図形を描き、そこからパワーを引き出す魔法陣なら別! 思ったとおり問題なく使えたわ。
     まぁ実際に唱えるより面倒だし、威力も低いけど、今回は仕方ないわね」


ミラルゴ「だ、だがいつの間に魔法陣を描いたのだ!?」


ξ゚听)ξ「アンコールに答えてもう一度。冥土の土産に見せてあげるわ!」



  
44: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 17:01:47.60 ID:ZF+vWrYP0
  

ξ゚听)ξ「大サービスよ。よく見ておきなさい」

 ツンは踊り始めた! 


ミラルゴ「ゲッ、ゲゲぇ――z__ッ! 踊りながら杖で地面に魔法陣を描いているだとぉ!」

 ツンは華麗に踊りながら 同時に魔法陣を描いている!


ξ゚听)ξ「完成! もう一発ッ『トカゲの尻尾!』」


ミラルゴ「フヒヒ、だが種さえわかればこっちのもの。そんな貧弱な魔法、ガードしてくれるわ!」


 ミラルゴは目の前で腕をクロスさせ 身の守りを固めた!
 しかし その背後から何ものかが ミラルゴの腕を開かせ押さえつけた!

 ミラルゴは無防備となってしまった!


ミラルゴ「ゲゲぇッ! だ、誰だ、グワッ!」

 ミラルゴに32のダメージ!



  
45: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 17:04:29.66 ID:ZF+vWrYP0
  

ミラルゴ「はぁはぁっ……ワシを押さえつけていたのは……」

( ゚∀゚)「ちなみに俺たちじゃないぜ」
( ´ω`)「うぅ〜アナルを封じられて、力がでねぇぉ〜」


ミラルゴ「え!? ……ワ……ワシを押さえつけていたのは……ラ・ジーンだったァ――
      ホイミスライムと戦っていたはずなのにィ〜〜
      それにどういうことだ!? なぜラ・ジーンがワシを裏切る!」

 ミラルゴはラ・ジーンに拘束されている!


ξ゚听)ξ「今、私が魔法陣を描くと同時に踊っていたのは『メダパニダンス』
     そのランプの魔人さんを誘惑させてもらったわ!」


 ラ・ジーンは混乱している!


ラ・ジーン『魔精火炎葬!!』

 ラ・ジーンはミラルゴに向かって炎を吐き出した!


ミラルゴ「ぐわああああああっ。ワシは味方じゃァ、敵はあいつ等じゃァ!」

 ミラルゴに50のダメージ!



  
47: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 17:08:04.91 ID:ZF+vWrYP0
  
ミラルゴ「ええぃもういい、戻れラ・ジーン」

 ランプの魔精・ラ・ジーンは ランプの中へと戻っていった!

ξ゚听)ξ「どう、踊りと魔法の同時攻撃は? スーパースターツンの次回のステージもお楽しみにっ☆
     もっともアンタには次なんて無いんだけどね!」

ミラルゴ「なっ、なにお言うか。その程度でもう勝った気でいるのか」

ξ゚听)ξ「ええ、もう終わりよ。アンタが魔人さんを戻したことで炎の呪縛から解放された……
      そう……後は『あのコ』が決めてくれるわ」


ヽ(・∀・♯)ノ「私のこの手が光って唸るッ!! お前を倒せと輝き叫ぶッ!!」


ミラルゴ「しまったぁ―――――」

ヽ(・∀・)ノ「これで終わりですぅ!! 天国でフォーン王さんのご先祖様に謝ってください!!
      もっともアナタが逝くのは地獄ですけど」

ヽ(・∀・♯)ノ『ひっさぁっつ! SHINING! FINGERRRRRRR!!』

 ホイミンは  光の指 を はなった!
 ミラルゴに 171の ダメージ!!

ヽ(・∀・)ノ「ヒィートエンドゥッ!!」


 ミラルゴを たおした!



  
49: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 17:11:09.05 ID:ZF+vWrYP0
  

ミラルゴ「ゲゲ……。イリカ……ワシは……ただおまえが……すkゲッゲフッ!」

ξ゚听)ξ「好きなら好きってはじめから本人に素直に言いなさいよ! それでだめならそのときはそのときよ!
     どうせ身分が違うとかどうとかいいわけにして告白しなかったんでしょ!
     面と向かってふられれば、諦めがついて人として、別の人生を歩めたかもしれないじゃない!」

ミラルゴ「……今となっては……もう……あともどりはできぬこと……
     小娘キサマのいうとうとおりに……していれば……よかったかもしれん……な……ゲゲフッ……」

ξ゚听)ξ(……この人も素直になれなかったのね。そのせいで愛が間違ったベクトルに進んでしまった……
      でも私は? 私も自分の気持ちを素直に伝えられるのかな?)


ミラルゴ「す……ま……せん、ハ……ン……ッ……様。
     ……せ……かく……力をい……だいた……にゲフゥッ!」

(・-・)(ミラルゴさんはきっと本当は純粋な人……
    独占欲が強くなりすぎてそこを魔物につけこまれた……
    そしてお姫様の気持ちを考えずにこんなことを……
    でも私は? 私のマスターの気持ちを考えてるのでしょうか?)


 ミラルゴは息絶えた!

 ツンは呪文が使えるようになった!
 ホイミンは呪文が使えるようになった!
 ブーンはアナルが使えるようになった!



  
50: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 17:14:05.08 ID:ZF+vWrYP0
  

( ^ω^)「うはっアナルがすっきりしたお! 元気100倍だお!」

ξ゚听)ξ「ブーン、さっきは手出ししないでって言ったのに邪魔したわねぇ」

(;^ω^)「お、あっ、それはツンが危なかったから……つい」

(・-・)(マスターはツンさんに危険が迫ると真っ先に助ける……
    マスターが本当に好きなのは私? ツンさん? それとも別の人?)


ξ゚听)ξ(私の身を心配して……か。ブーンらしいわね……
     まぁそこがいいんだけど……って私は何を考えて///)

ξ///)ξ「べ、別にブーンに助けてもらわなくても大丈夫だったんだからね!
     い、一応お礼は言っておくわ。あ、ぁりがとぉ///」

(*^ω^)「うはwwツンにお礼をいわれたお。珍しいこともあるおwww」

ξ///)ξ「わ、わたしだってたまにはお礼ぐらい言うわよ!」


(・-・)「…………」

( ゚∀゚)「ん? どうしたホイミン、珍しく元気が無いな
     いつもなら『マスターとイチャイチャしちゃだめですぅ!』ってツンに食いかかってく所じゃないか」



  
51: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 17:16:56.34 ID:ZF+vWrYP0
  

(・-・)「ああ、私なら大丈夫ですよおっぱいさん」
 _, ._
(;゚∀゚)「ホイミン……? ちょ、ちょっとブーン!!」


( ^ω^)「お? どうかしたお?」

(;゚∀゚)「ホイミンの奴が変なんだよ! いつもみたいにブーンに好意的じゃないし……」


(・-・)「好意的じゃない? いつもどおり私はマスターのことが好きですよ」

(;^ω^)「?」
ξ;゚听)ξ「?」

(;゚∀゚)「な? 変だろ?」


(;^ω^)「ホイミン? ホイミンだお?
      いや、どこからどう見てもホイミスライムだし、ホイミン以外ありえないお
      でも顔つきがちょっとちがうかも……」

(・-・)「? ええ、私はホイミンですよ
     さぁマスターいつまでもここで遊んでないで、姫の呪いも解けたことでしょうしフォーン城に戻ろう」


( ω)   ゚ ゚
「なんじゃこりゃああああああ!?」



  
52: 32 ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 17:17:54.31 ID:ZF+vWrYP0
  


 ヒートエンドしたら
     
      なんかクールになってるお――っ


                        お――


                           おー
          
                             お……







*三十二話 おわり*



  
55: ◆WOkutRzuoQ :2007/01/13(土) 17:21:47.67 ID:ZF+vWrYP0
  
おまけ
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