( ^ω^)は幻の大地の住人のようです

  
6: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 00:48:41.04 ID:cWHZeNC70
  
*九章「勇気とともに眠る」*

〜バーボンハウス本店‐現在‐〜


(;´・ω・`)「それでツンはどうなったんだい?」

( ´ω`)「すぐに意識を取り戻して、その後も別に異常は無かったお」

(´・ω・`)「そう、それはよかった……。記憶の方はどうなんだい、戻ったの?」

( ´ω`)「何も変わってないみたいだお。ただカルベローナがツンの記憶に関係しているのは間違いないお……」


(´・ω・`)(ふむ、意識を失うほどのキーワードを見つけたのに記憶が戻らないとなると
       ……ツンは何者かに強力な呪術で記憶を封印されているのかもしれない)



 ふと ブーンの隣の席に座った男が うつむいたまま 話しかけてきた

「何があったのかは知らないけどあんたは立派だよ。ちゃんと夢を持って冒険してさ」



  
7: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 00:50:54.54 ID:cWHZeNC70
  

(;´・ω・`)(あっ、この人……あの時、ブーンがキメラの翼とラーの鏡の交換の約束した人だ)


盗賊A「俺もさ、仲間と一緒にでっかいことをやろうと思ってたんだ。
     でもさ、ある日変な奴等に釣られて、ずっと待ってたんだけど来なくて。
     俺は待ちつづけたよ。そしたらいつしか仲間との連絡も途絶えて……
     いったんアジトに戻るにしても収穫の無いままじゃ戻るに戻れなくてさ……」

(;´・ω・`)(その約束したのあんたの隣にいるその人、本人だよ。きづいてないの……?)


 盗賊Aはうつむいたままブーンの方を見ずに話を続ける

盗賊A「俺どうしたらいいんだろうなぁ。もし仲間に見捨てられでもしたら」

( ´ω`)「例え仲間に見捨てられて一人になってもやりたかった事をするのがいいと思うお……
      でも…………ブーンは…………」

 ブーンは何かを話そうとするが言葉に詰まる

(;´・ω・`)(ブーンの方も気づいてないみたいだね)


盗賊A「そうか……もうちょっと考えてみるよ……
     俺にはきっとアンタはまぶしすぎて見えないだろうから、声だけでも聞いてるよ」

 男はコップに入ったテキーラを飲み、再びうつむいた



  
9: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 00:52:55.85 ID:cWHZeNC70
  

船乗りA「関係ない第三者の自分語りUZEEEE! 俺らはブーンのアニキの話が聞きたいんだぜ」

盗賊A「すまなかった……さぁ、もう俺のことは気にせず、話を聞かせてくれ……」

(´・ω・`)「こらこら、そんなに急かさないの。ブーンにはつらい思い出もあるんだから……
      (でも、ブーンも話を聞いてもらってだいぶ落ち着いてきたみたいだね……)」

荒くれA「マスターそんなこと言ったって、みんなブーンアニキに話を聞きたくってうずうずしてるんだぜ」

 ショボンが店内を見回すとほとんどのお客が静かにブーンの話に耳を傾けているようだった。


(`・ω・´)「ブーン君が話をしやすい環境を作ってやるのが、話を聞く側の俺らの役目だ。
      そして俺たちが話を聞いてやってブーン君が少しでも楽になれば、
      バーボンハウスのマスターとしてはホモ…本望だ」

(´・ω・`)(兄さん……全然、出番ないからって無理やり会話に加わってきたね。しかも噛んだね)


( ´ω`)「じゃあ……続きを話すお……」



  
11: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 00:54:37.08 ID:cWHZeNC70
  
〜ニュー速城〜

( ^ω^)「ヤル夫! 本を見つけてきたお!」

( (●)ω(●))「おせぇおwww『魔法都市カルベローナの伝説』かお……?
         役に立つかは微妙だけど、研究するにあたって何も資料が無いよりはマシって所だおwww」

( ゚∀゚)「おいおい、その一冊を手に入れるのにどれだけ俺らが苦労したか……」

( (●)ω(●))「結果が全てだおwww過程に興味はねぇおwwwww」


〃 {_{ \ 、/,リ| l │ i|
レ!小l( ●) (●)从 |、i|「お兄ちゃん! お礼はちゃんと言わなきゃダメだお!」
 レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ    
  ヽ、  ゝ._)   j / 

( (●)ω(●))「やる実は引っ込んでるおwww一人でスペース使い杉なんだおwww
         まぁ、ブーンにはお礼として、とっておきの情報を教えてヤルオwww」

( ^ω^)「おwwどんな情報だお」



  
12: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 00:56:27.56 ID:cWHZeNC70
  

( (●)ω(●))「お前、空を飛んでみたいって言ってたおwwそこで空飛ぶベッドについての情報をヤルオww」

( ^ω^)「空とぶベッド? kwsk! wktk!」

( (●)ω(●))「このニュー速城から南に行った所にクリアベールって町があるお
         そこで空飛ぶベッドの見たって、城に来た旅の商人の話を聞いた兵士が言ってたお」

( ゚∀゚)「信憑性の薄い情報だな、おい」

(・∀・)「一縷の望みでも行動を起こすには十分ですよ!!」

( ^ω^)「行くあてもないし、そのクリアベールに行ってみるお!」

レ!小l( ●) (●)从 |、i|「ブーンお兄ちゃん! がんがれだお!!
 レ⊂⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ    やる実もがんばって2行になってみたお」


( (●)ω(●))「ま、まぁ、たまには食事でもしに来いお。特別に歓迎してヤルオ」


( ^ω^)「ヤル夫、立派な王様になれお!」

( (●)ω(●))「ヤル夫様だおwwwブーンお・に・い・さ・まwww」


( ^ω^)「キメェwww」



  
14: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 00:58:08.69 ID:cWHZeNC70
  
〜ニュー速城‐外‐〜

ξ゚听)ξ「クリアベールで空飛ぶベッドを見るのが次の目的ね。
       地図で見た感じだとここから南は山があるから海を通って迂回していかなきゃダメね」

( ^ω^)「ツン、本当に体の方は大丈夫なのかお? さっきも全然しゃべってなかったお……」

ξ゚听)ξ「大丈夫よなんとも無いわ、頭痛も痛くないしスッキリよ。
       まぁ……あいにく記憶も戻ってないけどね」

( ^ω^)「でも心配だお……急に意識がなくなって倒れるなんて……」

ξ゚听)ξ「大丈夫って言ってるでしょ! 意識失ってたのなんてほんの数分じゃない」

( ^ω^)「ブーン達にとっては数分でも、別の世界ではその間に2週間以上経過しているんだお」

ヽ(・∀・;)ノ(…何言ってるんですかマスター…)ヒソヒソ
ξ;゚听)ξ(なんか気持ち悪いわ)ヒソヒソ
(;゚∀゚)(ブーンも動揺してるのさ…そっとしておいてやろうぜ)ヒソヒソ


ξ゚听)ξ「……まぁいいわ。それよりブーン、忘れて無いでしょうね」

( ^ω^)「おっ? 何をだお?」

ξ゚听)ξ「ドクオや、しぃとの約束の日よ。あと3日よ、そろそろアモールに向かうことも考えないと」

( ゚∀゚)「おっ、もうそんなもんか」

ヽ(・∀・)ノ「マスターのお友達と会うの楽しみですぅ!」



  
15: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:00:16.06 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「大丈夫だお。ブーンはアモールには行った事があるからルーラで一発だお!」

ξ゚听)ξ「それならいいけど」

( ^ω^)「今はその事よりもベッドだお!
      もしかしたらブーンも乗せてもらって空を飛べるかもしれないお!

( ゚∀゚)「なんでお前はそんなに空を飛んで見たいんだ?」

( ^ω^)「……もし、空を飛ぶことができたなら……あの時……ギコは…………。
      ……はっ! なんでもないお! 空を飛ぶのはすばらしい事だお。ただそれだけだお!」

( ゚∀゚)(もしかして、触れちゃいけないところだったのか……?)


( ^ω^)「と、言う訳でクリアベールに向かって出発だお――っ!!」

ヽ(・∀・)ノ「お――――ッ! です!」




ξ゚听)ξ(ブーンには、ああ言ったものの『魔法都市カルベローナ……』
       その名前を聞くと頭痛とともに何かが引っかかるわ……
       もしかしたら、そこには私の記憶を取り戻す鍵があるのかもしれない)



  
17: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:02:25.94 ID:cWHZeNC70
  
〜クリアベール〜

( ゚∀゚)「意外と早くついたな」

ξ゚听)ξ「見た感じ普通の町って感じね」


( ^ω^)「さっそく情報収集だお」


(・∀・)「空飛ぶベッドについて何か知ってませんかぁああ」

男X「こんにちはっ。ここはクリアベールの町です」
女X「聞いたこと無いねぇ……」
( ><)「わかんないです!!」
サングラス「この町に『空飛ぶベッド』なんてありませんよ……ファンタジーやメルヘンじゃないんですから」
商人V「空飛ぶベッド? あるんだったらみてみたいね」
じじいY「空飛ぶペット? オウムとかじゃないのかね? え? ペットじゃなくてペド? しらんのぅ……」
小学生T「ペド……これは青酸ロリ!!」
男X「こんにちはっ。ここはクリアベールの町です」
男X「こんにちはっ。ここはクリアベールの町です」
男X「こんにちはっ。ここはクリアベールの町です」
男X「ここここんにちはっ。ここここここはクリクリクリクリアベールの町ですですです」

(;^ω^)(話しかけまくったらバグったお……)



  
18: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:04:56.72 ID:cWHZeNC70
  

ξ゚听)ξ「どういうこと? 空飛ぶベッドなんて誰も知らないみたいじゃない」

( ゚∀゚)「やっぱガセネタなんじゃねぇの。そんな夢みたいなベッド……」


パノン「君たち空飛ぶベッドを探しているのかい?」

 突然、男が話しかけてきた!

 男は 長髪で 顔は長細く 鼻がスラっとしていて
 左目は閉じ 右目を見開き 奇抜な格好をしている!


ξ゚听)゚∀゚)「!!!」(・∀・)

( ^ω^)「?」


パノン「私の名前はパノン、旅の笑わせ師さ……なーんちゃって、どうせ見えてないんだよなぁ……」

ξ゚听)ξ「あなた、空飛ぶベッドについてなにか知ってるの!?」

Σパノン「君たちには私の声が……いや、姿が見えているのか!?」

( ゚∀゚)「何言ってんだ? それがあんたの持ちネタなのか?」

パノン「おお、久々に人とのふれあいだ……」



  
19: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:07:36.18 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「ツン、長岡、一体誰と話しているんだお?」

 ブーンにはパノンの姿は見えていないようです


ξ゚听)ξ「ブーンには見えてないの? って事は……」

(・∀・)「この人、夢の世界の住人ですぅ!」

パノン「夢の世界? なんか素敵な響きだねぇ」


( ^ω^)「???」

( ゚∀゚)「ほら、俺やツンの時みたいにお前には見えてないけどさ。
     ここにパノンって人がいるんだよ」

ξ゚听)ξ「ショボンから夢見のしずくを分けてもらっておけばよかったわね。
       まぁどうしょうも無いから、ブーンは置いといて話を聞きましょう」

パノン「状況を判断するに、君たち3人には私の姿は見えているが、
    そこのアザラシみたいな顔をした子には見えてないんだね」

( ^ω^)「なんか今、失礼なこと言われた気がしたお。何故だお?」

パノン「おっと失礼。といってもこれも聞こえてないか」



  
20: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:10:04.09 ID:cWHZeNC70
  

( ゚∀゚)「あんたはいつからここに?」

パノン「一ヶ月ほど前からさ、私の姿が他の人の目に映らなくなったのは……
    でも、このクリアベール町にはもうちょっと前からいるよ」

ξ゚听)ξ「この町にはずっといたのに、突然見えなくなっちゃったんですか?」

パノン「そう突然さ……あるときを境に見えなくなってしまった。
    クリアベールだけに透明なベールを纏ってしまったのかね」

( ゚∀゚)「だれがうまいこと(ry」


パノン「いや、正確に言えば。このクリアベールは私がいたクリアベールとは違う気がするんだ
    町並みは同じなんだけど住んでる住人がまったくちがうというか……」

(・∀・)「そこらへんを詳しく話してもらえますかぁ?」


( ^ω^)「なーんか疎外感……自分の分からないところで会話が進んでさびしいお……」

(;・∀・)「すいませんマスター。じゃあ、パノンさんはツンさんとおっぱいさんに任せて
      マスターは私とトランプでもしてましょう」



  
21: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:12:44.42 ID:cWHZeNC70
  

パノン「まず、私がクリアベールに来たのは2ヶ月ぐらい前。
    この町でネタを披露している最中、一人の病弱な少年と会ってね。
    彼は生まれつき体が弱く、一日のほとんどをベッドの上ですごしていた」

( ゚∀゚)「ベッド……」

パノン「そう、彼の寝ていたベッドこそが空飛ぶベッドさ。
    彼の気持ちにこたえるかのように、ベッドは空を飛び少年を外の世界へと連れ出した。
    だが、病気の方がだんだんと悪化してきてね。ついにはベッドでの空中散歩も不可能となった」


(・∀・)「さぁマスターどっちを選びます? 片方はジョーカーですよ」
( ^ω^)「う〜ん。こっち……チラ……いや、そっちにするお。やったお、あがりだお!!」
(;・∀・)「ま、まいりましたぁ……」


パノン「だんだんと弱気になっていく少年を見ていて私は一つの約束をしたんだ。『勇気の欠片を採ってきてあげる』とね。
    勇気の欠片というのは勇気のバッジを作るのに必要な石で、それを持っているだけで不思議と勇気と希望がわいてくるんだ。
    これがあれば、ひょっとしたら元気になるかも。と、思い約束をしたんだ」


(・∀・)「また負けましたぁ……」
( ^ω^)「ホイミンは顔に出すぎなんだお。もっとポーカーフェイスでいくお」



  
22: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:14:31.31 ID:cWHZeNC70
  

パノン「勇気の欠片が幸いにも、この町の北の崖を登った所にあるというのでね。
    早速、取りに行くことにしたんだ」


(・∀・)「う〜ん、ポーカーフェイスですかぁ……クールに……クールに……」
(;^ω^)「おおおおっ、ヒートエンドはしたらダメだお!」


パノン「崖に向かう途中、私は不思議なものを見た。
    我が目を疑ったね。なんと大地に穴が開いていて、そこには階段があったんだよ!」

ξ゚听)ξ「「!」」(゚∀゚ )

パノン「私の芸人魂が騒いでね、その階段を下りずにはいられなかった。
    怪談ネタにでも出来るかと思って、階段だけに……。そして、降りた先にはもう一つの別の大地。
    まさかここは地獄かと思い怖くなり、戻ろうとしたときには既に階段はなくなっていてね」


ξ゚听)ξ「きっとどこかの魔物が『ステア』で出した階段だったのね」

( ゚∀゚)「パノンさんがこっちの世界に下りたとき、ちょうど10分たって消えちまったんだな」



  
23: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:16:36.18 ID:cWHZeNC70
  

パノン「仕方がなく、さまよっていたらクリアベールに戻ってくることが出来てね。
    あれは夢だったんだろうと思ったよ。しかし、このクリアベールの住人達に私の姿は見えてないようでね。
    住んでる人たちは違い。病弱の少年もいない、空飛ぶベッドも飛ばない。北に崖は無い……
    そんなこんなで一ヶ月、困っていた所に君たちが現れたわけさ」

ξ゚听)ξ「状況は把握できたわ」

パノン「君たちの会話からすると、やっぱりあの階段をおりてしまったのが原因なんだね」

( ゚∀゚)「ああ、そうだぜ。そして俺らはパノンさんを元の世界に帰してやることが出来る」


ξ゚听)ξ「『あんた』の出番よ」

(・∀・)「ホイミンですぅ……。話はわかりました、パノンさんと一緒に上のクリアベールに行くんですね」

ξ゚听)ξ「ええ、空飛ぶベッドもそっちにあるみたいだしね」

( ^ω^)「おっ、空飛ぶベッドがあるのかお! なら早く行くお」


パノン「おお、君たちに会えたのは幸運だ。ありがとうボーイ&ガールズ&アザラシ君」

( ^ω^)「なんかまた、失礼な呼ばれかたした気がしたお。何でだお?」



  
24: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:18:16.55 ID:cWHZeNC70
  
〜クリアベール−上の世界−〜

(・∀・)「到着ですぅううう!」

パノン「おおっ、階段を上がったら。もう一つのクリアベールが! 私は戻ってきたのか」

( ^ω^)「おっ、あなたがパノンさんかお。変な格好してるお」

パノン「ああ、ここなら君にも私が見えるんだね。そうです私が変なおじさんです。
    よろしく、アザr……じゃなくて、えーと」

( ^ω^)「ブーンですお」

パノン「よろしくブーン君。さて、早速だが私はあの少年の家に向かう」

( ゚∀゚)「俺たちも一緒に行くぜ。目的のベッドはその家にあるんだろ」

( ^ω^)「ついに空飛ぶベッドとご対面だお!」



  
25: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:20:51.65 ID:cWHZeNC70
  
〜病弱な少年の住む家〜

パノン「スィませーん。誰かいますかー?」

「はい……どちら様ですか……?」

パノン「どちら様ですかと聞かれたら、答えてあげるが世の情け(中略)
    ラブリーチャーミーな笑わせ師『パノン』(中略)ニャーてニャ。
    お久しぶりですミシェルさん。アンリ君の病気の調子はどうですか」

ミシェル「パノンさん……アンリは、アンリは……ううっ」

ハ;゚ノン「ど、どうしたんですかミシェルさん!」


「ミシェル? だれか来たのかい?」

 奥から一人の男性が出てくる


パノン「ジャックさん! アンリ君は……アンリ君に何かあったんですか!?」

ジャック「あなたはパノンさん! ……まずはあがってください。話はそれから……
      パノンさんのお連れの方々もどうぞ」



  
27: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:22:16.90 ID:cWHZeNC70
  

ミシェル「お茶ぐらいしか出せませんがどうぞ……」

( ^ω^)「あっ、どうもですお」

パノン「それで、アンリ君は……まさか……」

ジャック「まずはそちらの方々に挨拶を……ジャックです。
      これが妻のミシェル。
      そして、そこの窓から見えるお墓に眠っているのが息子のアンリです……」

ξ゚听) ゚∀゚)「「!!!!」」(^ω^(・∀・)

パノン「そ、そんな……アンリ君が……いったい何時……」

ジャック「丁度一週間前です……病気が急激に進行し、アンリは衰弱しきってベッドの中で永遠の眠りにつきました……
      最後の瞬間まで『パノンさんが勇気のバッジをくれるんだ』といって笑っていました」

パノン「わ、私が、自分の好奇心を抑えられなかったばっかりに……
    アンリ君との約束を果たすことが出来なかったなんて……
    少し、アンリ君と話をさせてください……私は謝らなくては……」

ミシェル「どうぞ、そこのドアからお墓の前まで出られます。
      そんなに自分を責めないでくださいパノンさん……
      あなたのおかげで、アンリは最後まで笑っていられたのですから……」



  
28: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:24:16.17 ID:cWHZeNC70
  
〜アンリの墓の前〜

パノン「アンリ君……約束を守れずにすまない……今の私に出来ることといったら、
    君の前でネタを披露することぐらいだ。天国で楽しんでもらえれば幸いだ。
    それじゃあいくよ……」

パノン『笑わせ師パノンのギャグ100連発!』
『ポーツマス! ポーツマス!』『オホーツクオホーツク』『昇竜拳!』『生クリーム……生クリーム』
『おかーさーん』『おれの、おれの、おれの話をPK』『クララが立った。クララが立った。ハイジも立った! ハイジも立った!』
『ラッセーラー、ラッセーラー』『クロちゃんです』『ヒロシです……』『三瓶です』『間違いない』『エイ、エイ、オッパ〜イ!』
『♪ど〜でもいいですよ』『私だけでしょうか……』『そうだね、プロテインだね』『フォー!』『おつかれちゃ〜ん』
『ヤー!』『なんでそーなるのっ!』『やっぞ! ハッ! やっぞ!』『どうぞどうぞどうぞ』『ちょっと、ちょっとちょっと』
『武勇伝! 武勇伝!』『残念!』『パンパンスパパン(バカテンポ)』『加トちゃんぺ』『ゲッツ!』『OK牧場』
『♪なんでだろ〜なんでだろ〜』『気付いちゃった、気付いちゃったワ〜イワイ』『お前ん家の天井低くない?』
『眼鏡、眼鏡……』『どこ見てんのよ!』『そんな奴おらへんやろ〜』『あざ〜っす』『チッチキチー』
『ハイ!ジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャンガジャ〜ン』
『いたずらはやめられないのー』『きれていないっすよ』『あま――い!』『先にシャワー浴びてこいよ』
『悲しいときー! 悲しいときー!』『どけどけどけ〜邪魔だ邪魔だどけどけどけ〜』『かわいいねぇ〜。かわいいねぇ〜』『恐縮でーす』
『耳がでっかくなっちゃった!』『これが手力です』『パペット、マペット』『声が……遅れて……聞こえる、よ』
『ヒジョーにキビシイーッ!』『血ぃー吸うたろか』『やーねー』『やるかじじい』『チャラ〜ン』『それじゃダメじゃん』『だめだこりゃ』
『もす!』『あるある探検隊! あるある探検隊!』『アイーン』『獲ったど〜〜』『This is a pen!』『I`m a vipper!!!!!!!!!!!!!!!!!!』『欧米か!』
『ナハナハ』『コマネチ』『だっちゅーの』『キャ、イ〜ン』『ボンバー!』『ワッワッワッショーイ』『バッチコーイ』『やばいよやばいよ』
『味の宝石箱や〜』『トゥゲザーしようぜ』『オメェに食わせるタンメンはねぇ!』『チックショー!』『ガッカリだよ!』
『くるりんぱっ』『とびます! とびます』『志村〜後ろ、 後ろ!』『かい〜の』『だ〜いじょぶだぁ〜ウェ、ウェ、ウェ 』
『ホワァwww』『あっ、命!』『オバケの救急車〜』『ブィ〜〜ン』『おしりっぴょーん』『ショウヘイヘーーイ!』
『おい! オレの筋肉』『ストレッチパワーが「ここに」溜まってきただろう!』『なわけねぇだろ!』『ピップ』
『S・A・G・A・佐賀〜』『自由だ〜〜〜!!』『切腹!!』『あースッキリした♪』『ペケポン!』『閉店。ガラガラ』『おしまいケル♪』『あばよ!』

 一通りのネタをやり終えたパノンは去っていった……



  
29: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:26:12.97 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「パノンさん、行ってしまったお」

ジャック「あなた達は、空飛ぶベッドを求めてこの町に……?」

ξ゚听)ξ「ええ、そうです」

ジャック「だが、あのベッドはもう……あの子が逝ってから……飛ばなくなってしまった。
      すまないが、あきらめてくれ……」

( ゚∀゚)「そっか……じゃあ仕方が無いな」

(・∀・)「残念ですぅ……」


( ^ω^)「……ここにきたのも何かの縁だお。なにかアンリ君のために出来ることはないかお?」

ジャック「心残りは楽しみにしていた勇気のバッジを作ってやれなかったことだが……
      あれを作るにはこの町の北の『運命の壁』という崖の上にある岩から採った『勇気の欠片』が必要だ……
      だがあの崖を登るのは旅なれた冒険者でも苦労するという……それを今日会った君たちに頼むと言うわけにもいかない」

ミシェル「気にせず、せめてお墓参りでもしていってくださいな……」

 ブーン達はお墓参りを済ませた後 宿屋へ向かった



  
30: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:27:44.63 ID:cWHZeNC70
  
〜クリアベール‐宿屋‐〜

ξ゚听)ξ「空飛ぶベッドも見れなかったし、これからどうする?」

( ゚∀゚)「約束の日まであと3日か……この町で休むか、早めにアモールに行ってもいいんじゃね?」

( ^ω^)「…………」

ヽ(・∀・)ノ「マスター、どうしたんですかぁ?」

ξ゚听)ξ「まさかブーン、勇気の欠片を採りに行こうなんて言い出さないでしょうね?」


(;^ω^)「えっ、あ、お。そんなこと言い出さないお」

( ゚∀゚)「勇気の欠片を採ってきてやりたいのは、やまやまだがなぁ。崖登りとなるとな……」

ξ゚听)ξ「流石にそこまでは無理ね」

(;^ω^)「ブーンはちょっと疲れただけだお、今日は早めに休ませてもらうお。
      これからのことは明日考えればいいお。そういうわけで、おやすみだお」

 そう言うとブーンはベッドに入ってしまった

ヽ(・∀・)ノ(マスター……)

( ゚∀゚)「……しかたねぇな。じゃあ俺たちも、もう寝るか」

ξ゚听)ξ「おやすみなさい」



  
31: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:29:25.26 ID:cWHZeNC70
  

 ――翌日早朝。


( ^ω^)「よく寝たお。昨日早く寝たおかげで、なんとか早起きできたお」

ξ--)ξ「すぅ……すぅ……」

 ブーンの隣のベッドからはツンの寝息が聞こえてくる


( ^ω^)(今回はブーンが行きたいからいくんだお。
       皆を付き合わせるわけにはいかないお……)

 ブーンはこっそりと宿屋を抜け出し
 まだ 誰も活動を始めていない町を出て行った!

( ^ω^)「朝の隠密行動は快感だおwww」


( ^ω^)(ブーンはいつも皆に頼ってばかりだお。
      戦いは皆に任せてばかりだお……戦うことにどこかで恐怖を感じているんだお。
      もう一歩を踏み出す勇気を手に入れて、ブーンは変るんだお!!)


( ^ω^)「では、運命の壁に向かって出発だお!!」


 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン



  
32: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:31:07.90 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「地図で見ると近くに思えるけど、実際は結構な距離があるお……
      でも、もう少しだお」

 ブーンの前には 既に運命の壁が見えていた!


「ギャハハハハハハwwww」

 そこへ 突如 笑い声が聞こえてきた!


( ^ω^)「お?」


 ブーンが笑い声のする方を 見ると
 そこには 魔物と一人で戦う男の姿が!


パノン「スライムナイトくらい、とうぜんスラナイトね!」


( ^ω^)「パノンさんだお!」



  
33: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:33:00.42 ID:cWHZeNC70
  
メタルライダー「ギャハハハハwっうぇwwww」
       「ピキーッ(ライダー、何笑ってるんだよ! しっかりしろー)」

 メタルライダーは 腹を抱えて 笑っている!!

爆弾岩「…………w」

 爆弾岩は 忍び笑いを している!!

ポイズンキャロット「寒すぎなんですけどぉ! ありえなーい」

 ポイズンキャロットには うけなかった!!


ハ;゚ノン「私のとっておきのギャグで笑わないとは……あるきかたでも1位のギャグだったのだが……
    こうなったら実力行使だ!」

パノン『笑わせ裏奥義! くすぐりの刑!』

 パノンは くすぐりの刑を おこなった!


ポイズンキャロット「きゃあ! ちょっとやめて、変態、しんじられないー! もう放して!」

 ポイズンキャロットの 反撃!
 パノンに 31の ダメージ!!

パノン「なんちゃって!」

 パノンには 効かなかった!



  
35: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:35:34.32 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「パノンさん! 大丈夫かお!?」

 ブーンが戦闘に駆けつけた!


パノン「おおブーン君! うむ、今のは笑わせ師の基本技『ボケ』で、
   敵の攻撃を無かったことにしてしまうナイスな特技だ。
   ところでこんな時間に何故ここに? 一人かい?」

( ^ω^)「話は後ですお! ブーンも一緒に戦いますお!」

パノン「そうして頂けるとありがたい。
   我々、笑わせ師というのは、戦いは苦手でね。
   一人では足止めするので精一杯だったのだよ」

( ^ω^)「きますお!」


メタルライダー「よくも笑わせてくれたなww腹筋がいてーじゃないかww」
         「ピギーッピキキーッ!(ふざけてないでまじめに戦えー)」

パノン「笑わかしたモン勝ちや」

ポイズンキャロット「キモイキモイキモイマジキモい!!
             ライダーどいて! そいつ殺せない!」



  
36: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:37:47.92 ID:cWHZeNC70
  

ポイズンキャロット「あんたみたいなキモイオヤジは死んじまえー!」

 ポイズンキャロットの 攻撃!
 パノンに 28の ダメージ!

パノン「なんや、それ!」ビシッ

 パノンの 反撃!
 ポイズンキャロットに 36の ダメージ!


メタルライダー「俺たちもいくぞメタル!」
         「ピキー!」

 メタルライダーの 攻撃!
 パノンに 41の ダメージ!

パノン「もういっちょ。なんや、それ!」ビシッ

 パノンの 反撃!
 メタルライダーに 21の ダメージ!!


( ^ω^)「お、今の動きはなんだお?」

パノン「うむ、『ボケ』を静の基本技とするなら、
    この『ツッコミ』は動の基本技! 相手の攻撃に合わせて攻撃を繰り出す。
    もっとも、これはこちらもダメージを受けてしまうがね……」



  
37: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:40:43.42 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「よし、ブーンもいくお!
      今回は、バーロー王にもらった雷神剣の切れ味を試してみるお!」

 ブーンは 雷神剣の穴に 指をはめ 回し始めた!!


     シュルルル            名づけて!
  =三三 〃 ̄ヽ     /⌒ヽ     ブーンリョ-リニンg……えっと、おっと……
−=三三 '|.|  < 二二二( ^ω^)二⊃     『せんぷう剣』だお!!!
    =三.ヾ、_ノ    |    /
       =       ( ヽノ
               ノ>ノ
           三  レレ


 ブーンは すれ違いざまに メタルライダーを 斬りつけた!
 メタルライダーは 真っ二つに なった!!

メタルライダー「む……無念……っ」
         「ピキキキーッ!(ライダーがやられた! にげるよー)」

 残ったメタルスライムは逃げ出した!


(;^ω^)「うはww切れ味テラスッパリスwwwあぶねぇ」



  
39: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:43:21.95 ID:cWHZeNC70
  

パノン「お嬢さんには笑わせ禁断奥義をおみまいしましょうww」

ポイズンキャロット「禁断奥義ですって!? ご、ゴクリ……」


パノン『笑わせ禁断奥義! ぱふpぐぬはっ!

 ポインズンキャロットの 反撃!
 パノンに 27の ダメージ!!


ポイズンキャロット「何考えてるのよ! この変態オヤジ!!」

ハ;゚ノン「ぐっ、ネタの最中に攻撃するの反則ですよ……
     爆死ょう(爆笑)しなさい『イオ!』」

 パノンは イオを唱えた!
 ポイズンキャロットに 30の ダメージ!
 爆弾岩に 11の ダメージ!!

ハ#゚ノン「もう一発です!『イオ!!』」

 パノンは イオを唱えた!
 ポイズンキャロットに 28の ダメージ!
 ポイズンキャロットを 倒した!!
 爆弾岩に 12の ダメージ!!


ハ;゚ノン「はぁはぁ……私を怒らせると、こうです!」



  
40: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:46:19.86 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「あとは岩っころ一匹だけだお」

爆弾岩「…………」

 爆弾岩は 不敵に 微笑んでいる!


(;^ω^)「爆発される前に倒してしまうお」


( ^ω^)『玉なし雷神剣!! か・み・な・り斬り〜〜!! だお!』

 ブーンは 飛び上がり 雷のごとき軌道で 剣を 振り下ろした!!
 会心の一撃!
 爆弾岩に267のダメージ!!
 爆弾岩を倒した!!


( ^ω^)「雷神剣すげぇおwwwww」

 ブーンたちは魔物の群れを倒した!



  
43: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:49:04.82 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「パノンさん大丈夫かお!?」

ハ;゚ノン「どうやら、毒をもらってしまったようだ……
    一応、応急処置はしたが、ちゃんと解毒しなくては
    ところでブーン君は何故ここに?」

( ^ω^)「勇気の欠片を採りに行くんだお」

パノン「そうか、君もか」

( ^ω^)「パノンさんもかお?」

パノン「ああ。だが、いったん教会まで解毒しにいかなくては……
    ここから、町まで戻るぐらいなら体力も持つだろう」

( ^ω^)「なら、後はブーンに任せてくれお!」

パノン「そうか……よし、ブーン君あとは頼んだ。アンリ君のためにもがんばってくれ。
    私は解毒しだい旅立つことにする。またどこか出会おう」

( ^ω^)「さよならだお。パノンさん」


 パノンと 別れた ブーンは 再び 運命の壁を 目指した!



  
44: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:51:08.34 ID:cWHZeNC70
  
〜運命の壁〜

(;^ω^)「うは、蝶急斜面だお……一応、縄ばしごが何本か、かかってるけど準備が必要そうだお。
      確か、カプセルハウスの中にロッククライミングの道具があったはずだからそれを出すお」

 ブーンは カプセルハウス内で 準備を 整えた!


( ^ω^)「幸いモンスターもいないみたいだし、剣とか鎧とか重装備は置いていくお
      一応、体中に聖水を振りかけて……っと」

 ブーンは 聖水を 振り撒いた!
 あたりから モンスターの気配が消えた!


( ^ω^)「さて……行くかお……途中休めそうな足場があるから、そこで命綱をかけつつ小休止していくお」

縄ばしごに手を伸ばしつかむ。
しかし、そこで足が止まる。躊躇する。

(;^ω^)(もし、落ちたら死ぬお……やっぱりやめるかお……?
      いや、そんなことじゃだめだお! それじゃ、何も変われないままだお!)


―――――Go.

無言で自分に合図をかけて、登り出した。



  
47: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:54:45.10 ID:cWHZeNC70
  
  『運命の壁』簡易MAP   
               レベル★★★★ 玄人好みの登りにくすぎる崖、素人にはお薦め出来ない。                          

_____________  頂上
        H       .  H
 _     H   ┌---●_H
        H   l    ̄
   _●_H---┘
   H  ̄            __
   H      _●_    H
   H       H       H
   H       H       H
   H_      H   ●_H
     H      H    ̄H
 ●  H  ★   H    H    
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 地面
記号の説明
_ 足場  H 縄ばしご  ● 洞穴  ★ 現在地

 頂上の勇気の岩を目指してがんばろう! 注:縄ばしごの耐久性は保障できません。
 途中にある足場や洞穴で休むといいでしょう。注:洞穴内には魔物がいる所もあります。
 洞穴同士は内部でつながっていたり、つながってなかったりします。現在調査中。
 災害などの影響で崩れている部分もあるので、頂上を目指すならば外壁を登るのが確実です。
 ---(点線)でつながれている洞穴は現在開通工事中です。(完成未定)
 ポイ捨て厳禁! 自然を守るためにゴミは持ち帰りましょう。

※なお、この崖を登った事による怪我などについては
  当会では一切補償できません。自己責任でお願いします。

                           提供-クリアベール・運命の壁を見守る会



  
49: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:57:27.97 ID:cWHZeNC70
  

 ――数時間後。


(;^ω^)「はぁはぁ、あとちょっとで頂上だお!!」

ブーンの登る速度は遅かったが、一歩一歩確実に進み
頂上まであと数メートルというところまで来ていた。


(;^ω^)「上を見るお……上を見るお……絶対に下を見てはだめだお……」

ブーンは常に上を見るようにしていた。
高さの恐怖を目で見てしまわないように……
だが、そのせいであることに気づいてしまった。

(;;^ω^)「!! 縄ばしごが切れそうだお!!!
       こんな所から落ちたら……」チラッ

ブーンはつい見てしまった。
それと同時に迫りくる恐怖!


( ω )「うわあああああああああああああああああ」


地面は遥か遥か下。
ブーンは我を忘れて崖を登る!



  
50: 35 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 01:59:04.86 ID:cWHZeNC70
  

(;゚ω゚)「あと少し、あと少しだお!」

だが、乱暴にロープを扱ったため
ついに――


 ブチッ ブチッ!

片側。そしてもう片側とロープは音を立てて千切れた……
その結果落下するのはブーンの体。


(;;ω)「おおおおおおおおおっ」



ブーンはまっさかさまに地面へと落ちていった。

落ちていく中ブーンは思った


 人生オワタ\(^ω^)/


と。



*三十五話 おわり*



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