( ^ω^)は幻の大地の住人のようです

  
88: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 21:40:01.89 ID:cWHZeNC70
  
*三十六話*



 人生オワタ\(^ω^)/


その直後……


(;ω)「グフォッ!」


腹部に大きな衝撃を受ける


ブーンの体は数m落下して、空中に浮いている……
否。少し上の足場から伸びるロープによって吊るされていた。


(;^ω^)「命綱のおかげで助かったお……
      バンジージャンプってレベルじゃねーお」



  
91: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 21:42:03.47 ID:cWHZeNC70
  

【現在の状況】

  GOAL
_____


     H ←切れた縄ばしご
_●_H
H  │ ←かけられた命綱
H  │
H (^ω^) ←吊られた男
H
H



( ^ω^)「問題はどうやって上の足場まで戻るかだお」



  
92: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 21:44:50.54 ID:cWHZeNC70
  
( ^ω^)「うーん。隣のはしごには手が届きそうもないお……
      つか、頂上への縄ばしごが切れちゃったから
      おりることを考えた方が、いいのかもしれないお」

 ブーンが どうするか考えていると 上のほうから声が聞こえてきた!


「マスタアアアアアアア!!」



( ^ω^)「お? この声はホイミンだお」


ヽ(・∀・)ノ「マスタァァァ!! 今、引っ張ってあげますからね!」

 上の足場から 顔を覗かせ ホイミンが叫ぶ!


( ^ω^)「ホイミン! なんでこんな所にいるんだお!?」

ヽ(・∀・)ノ「話は後ですぅ。おりゃああああああ!!!」

 ホイミンが ブーンの命綱を 引っ張り上げる!
 すると 少しづつブーンの体が 上に 上がってく!!

( ^ω^)「ふぅ、これで助かるお……」


 ピシッ……



  
94: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 21:46:44.58 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「お? 今、何か変な音が……」

ヽ(・∀・♯)ノ「とりゃあああああああ」

 ピシピシピシッ……!

 なんと ホイミンのいる足場にひびが入っている!
 どうやら ブーンの命綱がとめてある杭が 楔の役目を果たし 足場が脆くなってしまったようだ!

(;^ω^)「ホイミン! 足場が崩れそうだお!」

ヽ(・∀・♯)ノ「あとちょっとですぅぅぅ!!」

 ピシビシッ!
 足場は 今にも崩れそうだ!

(;^ω^)「手を放すおホイミン! 足場が崩れてホイミンまで落ちてしまうお!」

ヽ(・∀・♯;)ノ「嫌ですぅぅ。そしたら、マスターが落ちてしまいますぅ!!
         うおおおお! この手を放すもんかぁあああ真赤な誓いぃいいい!!!」

 パシッ!

 ついに ホイミンがブーンを引き上げ、お互いの手をつかんだ!
 ……と そのとき――!

 なんと 足場が崩れてしまった!

(;^ω^)「「うわあああああああ」」ヽ(・∀・;)ノ



  
96: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 21:48:41.83 ID:cWHZeNC70
  

 パシッ!

 二人の体が落下する直前!
 何者かがホイミンの触手をつかんだ!!

 _
( ゚∀゚)「なにやってんだよお前ら……」

 意外! それはジョルジュッ!

 洞穴から なぜか上半身裸のジョルジュが出てきた!


ヽ(・∀・)ノ「おっぱいさん!!」
( ^ω^)「長岡! とりあえず引き上げてくれお。ファイトー!!」

( ゚∀゚)「いっぱぁあつ!!」

 掛け声にあわせ ジョルジュは持ち前の怪力で 二人を一気に洞穴へと 引き上げた!


ヽ(・∀・;)ノ「助かりましたぁ……」

(;^ω^)「た、助かったお。サンクスだお長岡!」

( ゚∀゚)「まったく、俺がいなかったらどうなってたことか」



  
98: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 21:51:03.46 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「で、二人は何でこんな所にいたんだお?」

( ゚∀゚)「まぁ、ツン風に言うと
     『べ、別に勇気のバッジをお供えしたかったわけじゃないんだからね!
      体がなまらない様にトレーニングしてただけなんだから』 ってやつだ」

ヽ(・∀・)ノ「私もアンリ君のために勇気の欠片を採りにきたんですぅ」

( ^ω^)「お? 二人は一緒に来たわけじゃないのかお?」

( ゚∀゚)「いや、今ここであったんだぜ? 俺が宿屋を出たときには、まだ全員寝てたぜ」

ヽ(・∀・)ノ「私が起きたときには、おっぱいさんがいなかったから何処に行ったんだろうと思ってましたよ」

( ^ω^)「ブーンも、勇気の欠片を採りにきたんだお。
      でも、後ちょっとという所で縄ばしごが切れてしまったんだお」

( ゚∀゚)「ああ、あの縄ばしごな。俺は登る前にぼろくなってるのがわかったから、
     この洞穴から中に入って、頂上にいけないか探索してたんだ。
     そしたらホイミンの叫び声が聞こえてきて」

ヽ(・∀・)ノ「私は最初から洞穴ルートで登ってきてたんです。
       そしたらマスターの声が聞こえてきて急いでここまで来たんです」



  
99: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 21:53:24.60 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「皆には迷惑をかけられないと思って一人で来たけど。
      結局、皆で来ることになってしまったお」

( ゚∀゚)「帰ったら、きっとツンが怒るだろうな。結果的に一人だけ置いて着ちまったからな」

ヽ(・∀・)ノ「とりあえず今は、頂上を目指しましょう」

( ゚∀゚)「この先、結構入り組んでて行き止まりも多くて大変だぜ」


( ^ω^)「ところで、何で長岡は服を着てないんだお」

( ゚∀゚)「タキシードでロッククライミングする馬鹿がどこにいるよ。
     宿屋に置いてきたぜ」

( ^ω^)「なるほど。把握したお(つか、タキシードで旅してる時点で変だお。変態)だお……」

( ゚∀゚)「ん? なんか言ったか?」

( ^ω^)「いや、なんでもないお。先に進むお」



  
100: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 21:55:41.79 ID:cWHZeNC70
  

( ゚∀゚)「簡易マップに洞穴内は魔物が出るって書いてあったけど
     どんな奴がいるんだ? ホイミンはずっと中を進んできたんだろ?」

ヽ(・∀・)ノ「それがわかんないんですよぉ。
       私、一人で進んでる分には、めったに魔物は襲ってこないですから」


「ギャギャー!」

 ブリザードが現れた!


ヽ(・∀・;)ノ「って話してるそばから出ましたね」

( ゚∀゚)「ちぃ、ブリザード……氷のエレメントかよ! 厄介だぜ」

( ^ω^)「でも、氷のエレメントには物理系攻撃も有効って言ったお?」

ヽ(・∀・)ノ「確かに有効なんですけど、それは剣や槍などの武器を使った場合です。
       素手だと当たった瞬間に体温を奪われて凍傷に陥ってしまいますぅ……」

( ゚∀゚)「ブーン! 剣は持ってないのか?」

(;^ω^)「カプセルハウスの中だお……ここじゃ狭くて出せないお」



  
102: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 21:57:22.11 ID:cWHZeNC70
  

ブリザード「ギャギャギャ(喰らえーー!)」

 ブリザードは 凍りつく 息を はいた!

ヽ(・∀・;)ノ「マスター! 私の後ろへ!」

 ジョルジュに 57の ダメージ
 ホイミンに 28の ダメージ!
 ホイミンは ブーンを かばった!
 ホイミンに 22の ダメージ!


(;゚∀゚)「ちくしょーさみぃ……素肌に冷気はきついぜ。
     いいよな。ホイミンはネコミミがあって……いや、別にネコミミをつけたいわけじゃないからな!」

(;^ω^)「そんなこといってる場合じゃねーお! 何か手はないのかお!」

  ∧∧
ヽ(・∀・;)ノ「マスターのヒャド系呪文も、こいつには効きませんし……」

 _
( ゚∀゚)「へっ、俺に任せな! GO! ローゼスビット!」

 しかし 何も おこらなかった!

( ゚∀゚)「ん?」


(;゚∀゚)「ああああああああ! ローゼスビットは上着のポケットの中だぜちくしょー!」

(;^ω^)「ちょ、少しぐらいズボンの中にも入れとけお! とりあえず後ろに逃げるお!」



  
103: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 21:58:56.93 ID:cWHZeNC70
  

 ブーンたちが 逃げようとした そのとき!


『メラミ!』


ブリザード「ウギャアアアア〜〜〜〜ッ!!!」ジュワッ

 ブリザードに 90の ダメージ!
 ブリザードを 倒した!!


ξ゚听)ξ「まったく、あんた達は私がいないと、ぜ〜んぜんダメダメなんだから!」


( ^ω^)「「ツン!」」(゚∀゚ )
ヽ(・∀・)ノ「ツンさん!!」


ξ゚听)ξ「スーパースター☆ま・じ・か・るツンデレ参上よ! 感謝しなさい!」



  
105: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:02:03.59 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「ツン、何でここに?」

ξ゚听)ξ「起きたら誰もいなくてびっくりしたわよ!
      リリルーラ……仲間の所へ行く合流呪文ね。で、着てみたら、いきなりピンチなんだもの。
      それでここは何処なの。まぁ予想はつくけど」

ヽ(・∀・)ノ「運命の壁の内部ですぅ! 頂上を目指してるんですよ!」

ξ゚听)ξ「やっぱりね。水臭いじゃない、何で私をおいてったのよ」

( ゚∀゚)「別に故意に置いてったわけじゃなくて、結果的にというか……」

ξ゚听)ξ「まぁいいわ、勇気の欠片を手に入れるんでしょ。早く進みましょ」

( ^ω^)「今日のツンは、ずいぶん物分りがいいお」

ξ゚听)ξ「アモール行くのは明後日なんだから、ここに何日もかけてるわけには行かないでしょ。
       さっさと行って、さっさと戻りましょ」


( ゚∀゚)「そんじゃ全員そろった所で、頂上に向かって出発!!」

ξ゚听)^ω^)「お――――!」ヽ(・∀・)ノ



  
106: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:04:05.65 ID:cWHZeNC70
  
 ――内部を進むこと数時間。


( ゚∀゚)「なんだここ? やけに広い場所に出たな」

( ^ω^)「なんか工事道具がたくさんおいてあるお」

ξ゚听)ξ「壁に何かいてあるわね。なになに」

『我々はこの洞穴の開通工事を進めていたものである。
 この洞穴が開通すれば頂上への移動が遥かに楽になるであろう。
 だが、更なるHOTな現場の情報があったため。
 ここの工事は中止し、進路変更することになった。
 我々の上司、ゲンバー大王は現場主義なのである。
 我等の意思を継ぎ、開通工事を終わらせてくれる者が現れることを願う。
                               秘密結社ヴァーロー・工事部』

 メッセージの横には洞穴が続いている!


ヽ(・∀・)ノ「つるはし、コンパス、設計図、メジャー……その他必要なものは、おいてありますね」

( ^ω^)「このつるはし、金ぴかに光ってて綺麗だお」

( ゚∀゚)「それ、純金でできてるんじゃねーか? パクってこーぜ」

( ^ω^)「ちょwwおまwww」

 ブーン達は黄金のつるはしを手に入れた!



  
108: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:06:47.17 ID:cWHZeNC70
  
ξ゚听)ξ「それでどうするの? この先は行き止まりだけど」

( ゚∀゚)「こいつらの意思を継いで掘るしかねぇだろ。設計図見た感じでは、もうちょっとっぽいし」

ξ゚听)ξ「はぁ? 私達4人だけじゃ、開通まで何日かかると思ってるのよ」

( ゚∀゚)「俺の工事力をなめないでもらいたいな。俺を誰だと思ってるんだ?」

ξ゚听)ξ「ジョルジュ長岡」
( ^ω^)「長岡だお」
ヽ(・∀・)ノ「おっぱいさんですぅ」

( ゚∀゚)「ちっちっちっ。今、俺を呼ぶならゲンバー長岡と呼びな!」

( ゚∀゚)『おっぱい真拳秘技! ゲンバー長岡工事団!!』

 なんと ゲンバー長岡が 次々と増えていく!


( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)
( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)( ゚∀゚)

( ゚∀゚)「よっしゃ、お前ら! 工事開始だ!」


( ^ω^)「おっおっお。これならいけるかもしれないお! がんばれおゲンバー長岡!」

ξ゚听)ξ「なら、終わるまで私は本でも読んでようかしら」

ヽ(・∀・)ノ「マスター! 私とサザエさんカードでデュエルしましょおおお!」



  
110: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:10:40.39 ID:cWHZeNC70
  
( ゚∀゚)「おっし、ここで総員針路を東に変更だー!」

( ゚∀゚)゚∀゚)「「「「「おっぱい!!」」」」(゚∀゚(゚∀゚ )


ヽ(・∀・)ノ「私はライフポイントを1000払って、穴子さんの台詞カード『ぶるあぁぁぁ』を使います!
       このコンボにより穴子さんは戦闘力が格段にアップです!!」

( ^ω^)「甘いお! フィールドの『カツオ』を生贄に、波平の台詞カード『さよう』を発動するお! 穴子さんを破壊」

ヽ(・∀・)ノ「なんですってええええ」

( ^ω^)「『さよう』は、場のカツオを生贄を捧げることで、相手のカードを何でも一枚破壊にするカードだお。
      さらに、そのあとデッキからカードを一枚ドローできるお!!」

ヽ(・∀・)ノ「さようの凡庸性は以上ですぅぅ。ターンエンドですぅ」

( ^ω^)「ドロー! これはいいカードを引いたお。まず『中島』を召喚!
      そして台詞カード『おーい磯野』を発動!
      このカードの効果で場にカツオがいない場合、デッキから直接カツオを召喚できる!」

ξ゚听)ξ「カツオはサーチ、召喚性に優れている上に主力としても十分使えるカード。
      ブーンはそのカツオを生贄にすることで無類の強さを発揮する波平を
      メインにすえた『バカモン!』デッキをつかってるわ」

ヽ(・∀・)ノ「私のターン、ドロォォオオ!『タマ』を召喚、更に2枚伏せてターンエンドォォ!!」

ξ゚听)ξ「対するこちらは普段は弱いけど、台詞カードにより高攻撃力を得られる穴子さんと
      相手のカードの効果によっては破壊されず、伏せカードによる奇襲性にすぐれたタマを
      メインにすえた『若本?』デッキね」



  
113: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:13:25.02 ID:cWHZeNC70
  
 ――数時間後。

(;゚∀゚)「ふぅ〜。皆あと少しだ! がんばれよ!!」

( ゚∀゚)゚∀゚)「「「「「おっぱい!!」」」」(゚∀゚(゚∀゚ )


( ^ω^)「フィールドカード『磯野家の仏壇』から、おはぎカウンターを38個取り除き
      手札より『磯野藻屑源素太皆』を召喚するお!」

ξ゚听)ξ「磯野藻屑源素太皆――ッ! サザエさんカード紙上、単体では最強の攻撃力と屈指の召喚しにくさを持つカード
      ブーンはそれを召喚するなんて!! 効果は単純だけど強力、守備キャラへのダメージ貫通!」

( ^ω^)「終わりだおホイミン!! 磯野藻屑源素太皆で守備表示のタマに攻撃だお!!」

ヽ(・∀・;)ノ「くっ、リバースカードオープンです! 声優カード『?(タマ)』を発動させます。
        このカードの効果によりタマは正体は謎に包まれ、攻撃の対象に選ぶことはできません!」

( ^ω^)「僕の場に『さよう』があることを忘れてるお。カツオを生贄に声優カード『?(タマ)』を破壊だお!」

ξ゚听)ξ「これでタマへの攻撃が可能となり、勝負はついたわね」


ヽ(・∀・;)ノ「うわああああああああああ」
 ホイミン ライフポイント0

( ^ω^)「おっおっお。ブーンの勝ちだお」
ヽ(・∀・)ノ「やっぱりマスターはさすがですぅ」
ξ゚听)ξ「私としたことがつい実況に熱くなっちゃったわ」



  
117: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:15:46.23 ID:cWHZeNC70
  

( ゚∀゚)「おーい。開通工事終わったぜ」

( ^ω^)「おっ。ちょうどいいタイミングだお!」

ξ゚听)ξ「これなら、暗くなる前には町に戻れそうね」

ヽ(・∀・)ノ「お疲れ様ですぅ。ゲンバーおっぱいさん!!」

( ゚∀゚)「ちっちっちっ。ゲンバー長岡の役目は終わりだぜ。
     元通りジョルジュ長岡にもどるぜ!」



( ^ω^)「みんな、あと一息だお!! がんばるお!」


 そして ブーン達は洞穴を抜け 最後のはしごを上り 頂上へと到達した!!



  
118: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:18:12.14 ID:cWHZeNC70
  
〜運命の壁‐頂上‐〜

ξ゚听)ξ「これが勇気の岩? 見た目は普通の岩と変らないけど」

( ^ω^)「触ってるとあったかくて、心が燃えてくるお」

( ゚∀゚)「おっ、立て札に何か書いてあるぜ」


 『よくぞ来た! 勇気あるものよ!
   さあ つるはしで
   そのかけらを手にするがよい!』


( ゚∀゚)「よっしゃ! な、つるはしパクってきてよかっただろ?」

 ジョルジュは 黄金のつるはしを 振るった!

 ブーンは勇気の欠片を手に入れた!


( ^ω^)「これで勇気のバッジが作れるお!」

ヽ(・∀・)ノ「やりましたねマスター!!」

ξ゚听)ξ「あたりも暗くなってきたし、急いで町にもどりましょ『ルーラ!』」



  
119: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:21:53.90 ID:cWHZeNC70
  
〜クリアベール−ジャックの家−〜

ジャック「なんと、あなた方が勇気の欠片を!?」

( ^ω^)「アンリ君にそれで勇気のバッジを作ってあげてくださいお!」

ジャック「出会ったばかりのあなた方に、なんとお礼を申し上げたら言いか……」

ミシェル「そうだ、アンリのベッドに泊まっていきませんか?
      あなたなら、もしかするとベッドが再び空を飛べるかもしれません」

( ^ω^)「お! いいんですかお」

ジャック「あなたなら、きっとアンリも喜んでくれるでしょう」


( ゚∀゚)「じゃあ、お前はここに泊まらせてもらえよ。俺たちは宿屋に泊まるからさ」

ξ゚听)ξ「子供用ベッドじゃ流石に一人しか寝れないだろうしね」

(・∀・)「ベッド、飛ぶといいですねマスター!」



  
120: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:22:55.97 ID:cWHZeNC70
  

 ――その夜。


( ‐ω‐)「Zzzzz……Zz……」


「起きて、起きてお兄ちゃん」


( ぅω-)「……おっ? ここは……?」

 ブーンが目を覚まし あたりを見回すと 周りには何も無く 星空が広がるのみ
 ベッドの下には クリアベールの町並みが見える!


( ^ω^)「おっおっお! ベッドが空を飛んでるお!!」


「起きた、お兄ちゃん? それいいベッドでしょ」

 ベッドの横……空を飛んでいる男の子がブーンに話しかけてくる



  
121: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:24:39.18 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「君が……アンリ君だお?」

アンリ「うん。はじめまして、ブーンお兄ちゃん
     勇気のバッジありがとう! お礼にそのベッドを上げるよ!」

( ^ω^)「いいのかお?」

アンリ「うん、僕にはもうそのベッドは必要ないんだ!
     だって……」


 アンリがそう言うと 彼の背中から綺麗な純白の翼が生えた!
 頭の上には黄色のわっか。その姿はまるで天使のようだった。


アンリ「ほら! 僕はもう自由にお空を飛べるようになったんだ!」

 アンリは自らの翼でベッドの周りを飛んでみせた。


( ^ω^)「……アンリ君。じゃあこのベッドはブーンがもらうお! ありがとうだお!」

アンリ「僕の方こそ……ほんとうにありがとう。そのベッド大切にしてね!
     さようなら……」

 そういい残し アンリは遥か高くの空へと 飛び立っていった……


( ^ω^)「さよならだお……このベッドで君の分も世界を見て回るお!」



  
123: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:27:36.90 ID:cWHZeNC70
  

 ブーンは ベッドの上に立ち 空を翔る!
 その気分は 桃白白だ!


         イヤッフウーーー!だお!
  (^ω^ )
  (:) 内(:) ミミミ
 <_(::)ヽ二ゝ ミミミミミ ゴ――
l ̄ ̄ ̄l二二二二ーー、
l___l三三二二ニニ′三二ニ


( ^ω^)「うはwww気持ちいいお!
       思ってたとおり、空を飛ぶことはすばらしいお!!
       でも、いつかはベッドの力も借りずに自分の力で飛んでみたいお!」


( ^ω^)「イYahooo!!」


 星空の中を縦横無尽に飛び回るブーン!
 だが ブーンの他にも夜空の散歩を楽しんでいるものがいた!


( ^ω^)「お? ブーンの他にも、空を飛んでる人がいるお」



  
124: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:29:38.60 ID:cWHZeNC70
  

           ⊂ \       /⊃
             \\/⌒ヽ//   
           ((   \( ^ω^)    )) < 空飛ぶのおもすれーwwww
               /|    ヘ       
             //( ヽノ \\
           ⊂/   ノ>ノ    \⊃
                 レレ  スイスーイ


( ^ω^)「やっぱり夜、眠れないときは散飛にかぎる。おもすれーwww」

 ブーンにそっくりな、彼の名は西川ホライゾン。
 通称、おもすれー君。どういうわけか空を飛ぶことができ、
 毎晩毎晩、眠れない時は空を散歩ならぬ、散飛している。

 ( ^ω^)おもすれー君は自力で空を飛ぶことが出来るようです


( ^ω^)「ん? おもすれー君の他にも空を飛んでる奴がいる……?
      あのベッド、アンリ君かな? 最近見なかったけど元気になったのかな?」


 そして ブーンとおもすれー君は 出会うことになった!



  
125: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:31:49.34 ID:cWHZeNC70
  

( ^ω^)「こんにちはだお!」

( ^ω^)「おいすー! もまいはどなた? そのベッドはどうしたんだい?」

( ^ω^)「内藤ホライズン。ブーンですお! このベッドはアンリ君にもらったんだお」

( ^ω^)「西川ホライゾン。おもすれー君だ。……ってことは、アンリ君は……」

( ^ω^)「アンリ君の知り合いかお?」

( ^ω^)「アンリ君とは夜空の散飛仲間だったんだ。
      そのベッドをもらったって事は、やっぱりアンリ君は病気で……」

( ^ω^)「そういうことだお……」

( ^ω^)「そうか……そのベッド大切にしてやれよな! じゃ、そろそろおもすれー君は行くわ。
      また、会うこともあるかもな! 不思議とそんな感じがするわ。じゃあなブーン!」

( ^ω^)「おっおっお。ブーンもなんか、おもすれー君のことは他人の気がしないお!
      どこかで会ったその時は、よろしくだお! バイブー」

( ^ω^)「じゃあな。スイスーイっと!」

 おもすれー君は スイスーイをして去っていった!


⊂二二二( ^ω^)二⊃「バイバイだお。ブーーーーンっと」

 ブーンも ベッドの上でブーンをし 飛行を再開した!



  
126: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:34:46.30 ID:cWHZeNC70
  

 そして朝――


〜クリアベール−ジャック家−〜

ξ゚听)ξ「えっ、ブーンとベッドが消えた!?」

ジャック「ああ……朝起きたら、ベッドとともに彼がいなくなっていたんだ……」

( ゚∀゚)「どこ行ったんだ、ブーンの奴……」

(・∀・)「マスター……」


「ここだお――! ツン〜 ホイミン〜 長岡ー! ジャックさん、ミシェルさーん!」

 ブーンの声に反応し 全員が空を見上げた!


( ^ω^)「おいすー! ベッドが空を飛んだんだお!!」

 ベッドで空を飛ぶブーンが 地上の皆に手を振っている!



  
127: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:36:40.47 ID:cWHZeNC70
  

(・∀・)「ああ、マスタ〜〜まってください〜〜」

 ホイミンも 町の外に向かって走っていった!


( ゚∀゚)「それじゃ、俺たちも行こうぜ!」

ξ゚听)ξ「お世話になりました」

ミシェル「お世話だなんて、こちらこそ……なんとなくアンリのうれしそうな顔が目に浮かぶわ」

ジャック「あなた方とのおかげで息子との約束を果たすことができました。
      そうだ。あと、これをもっていってください」

ξ゚听)ξ「これは……」

ジャック「余った勇気の欠片で作ったバッジです。
      手にした者に『勇気』と『希望』を与えるといわれている代物です。
      あなた方の旅にお役立ててください」

 ツンは 勇気のバッジを 手に入れた!


ξ゚听)ξ「ありがとうございます。あのベッドと、このバッジ大切にしますね」

 ジョルジュと ツンも 町の外に向かって 歩いて行った!



  
130: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:40:04.00 ID:cWHZeNC70
  
〜空〜

( ゚∀゚)「うはぁ、すげぇなぁ、俺も空を飛ぶのは初めてだぜ!」

ヽ(・∀・)ノ「風がきもちいいですぅ!!」

ξ゚听)ξ「流石に4人も乗ると狭いけどね」


( ^ω^)「おっおっおwwwそういえば昨日、ブーンにそっくりな人に会ったんだお!」

ξ゚听)ξ「そっくりな人?」

( ^ω^)「おもすれー君って言ってたお! おもすれー君は自分の力で空を飛んでたお!
      いつか、ブーンも自分の力で空を飛んでみたいお!!」

( ゚∀゚)「そっくりな人ねぇ……あれじゃないか、ドッペルゲンガーって奴。
     見たら死ぬっていう……」

(;^ω^)「怖いこと言うなお、長岡……おもすれー君はそんな怖いもんじゃないお!」

( ゚∀゚)「冗談だよ、それで俺らは何処に向かってるんだ?」



  
131: 36 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/02(金) 22:41:34.34 ID:cWHZeNC70
  
( ^ω^)「とりあえず、上の世界のアモールだお。地図によるとレイドックの近くだお。
      そこから『ステア』を使って下のアモールにいくお! よろしく頼むお、ホイミン!」

ヽ(・∀・)ノ「はぁああい任せてくださぁあああい!!!」

ξ゚听)ξ「とりあえず旅は一休みって感じね。アモールの温泉楽しみだわ〜」

( ゚∀゚)「そういや、温泉街とか言ってたっけ。混浴はあるのかブーン?」

( ^ω^)「残念ながら混浴は無かったと思うお」

( ゚∀゚)「ちっ、おっぱい祭りを期待してたのに……」

( ^ω^)「温泉も楽しみだけど、ブーンはこれからドクオやしぃちゃんと旅が出来るのがうれしいお!」

ξ゚听)ξ「むこうも、あと二人仲間がいるって言ってたわね。どんな人たちかしら……気が合うといいけど」

ヽ(・∀・)ノ「私もうまくやっていけるでしょうか……」

( ゚∀゚)「すばらしいおっぱいの女性だといいなぁ……」

( ^ω^)「ドクオの仲間なんだから、きっといい人たちに決まってるお!
      さぁ、もう少しでアモールにつくお!」


 こうして ブーン達はまだ見ぬ新たな旅の仲間への期待に胸躍らせアモールへと向かった。
 そこで 待ち受ける出来事を知らずに……


*九章「勇気とともに眠る」 おわり*



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