( ^ω^)は幻の大地の住人のようです

  
119: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 20:18:06.48 ID:btJBV7r30
  

*Genius38『テーブルテニスの王子様』*


( ゚∀゚)「ハッサソ! まさかこんな所であうとはな!」

( ゚,_ノ゚)「まて、おっぱい。話は後だ、幸いここは体育館……
     俺たちの決着をつけようじゃないか」

( ゚∀゚)「ああ、いいぜ。お互い29勝の8引き分けだったか?」

( ゚,_ノ゚)「9引き分けだ」


ヽ(・∀・)ノ「おっぱいさん。誰ですかぁ?」

( ゚,_ノ゚)「ホイミスライム……? お前、魔物使いにでもなったのか?」

( ゚∀゚)「お前には関係ないだろ。ホイミンは俺の仲間だ」

ヽ(・∀・)ノ「おっぱいさんのじゃなくて、マスターのですぅ」



  
120: ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 20:20:23.09 ID:btJBV7r30
  


(。 ` ー´)「ハッサソ、決着ってのは?」


( ゚,_ノ゚)「ああ、そうだ。お互い2人いることだし、ダブルスで決着をつけないか?」

( ゚∀゚)「ああ、いいぜ。だがそっちの……もょもとだっけか、ついてこれるのか?」

( ゚,_ノ゚)「ふっ、もょもとをなめるなよ。いけるだろ、もょもと?」

(。 ` ー´)「だから、なんの話だよ!!」


( ゚,_ノ゚)「「卓球だ!」」(゚∀゚ )


(。 ` ー´)「卓球か、なら大丈夫だ。ハッサソ。
      俺はレイドックのJr.チャンピオンだった事があるからな」


( ゚,_ノ゚)「そっちの方はどうなんだ?」

( ゚∀゚)「ああ、ホイミンなら問題ない。十分ついてこれる。
     お前の好きな言葉で言うと『並の手練じゃない!!!』」

ヽ(・∀・)ノ「がんばりますぅうううう!」


( ゚,_ノ゚)「フッ、なら始めるか。おっと、その前に準備が必要だな」



  
123: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 20:22:47.67 ID:btJBV7r30
  


(。 ` ー´)「卓球台を縦横2台つなげて、4台使うのか?」

( ゚,_ノ゚)「ああ、俺たちレベルになっちまうと1台じゃ狭すぎるんでな。
     初めは慣れないと思うから、おもいっきり打ってくれ」


( ゚∀゚)「ルールは卓球というより、テニスに近いな。
     まぁ、テーブルテニスって言うくらいだし問題ないだろ」

ヽ(><)ノ「テニスわかんないです><」

( ゚∀゚)「えっと、ボレー……ボールをバウンドする前に直接打っていい、サーブ以外な。
     って事ぐらい覚えておけ。あとはその場で必要に応じて説明してやる」


(。 ` ー´)「サーブはどうなるんだ?」

( ゚,_ノ゚)「チャンスは一回のみ。つまりダブルフォルト制は無しだ。
     サーブは自分のコートでバウンドさせずダイレクトに相手のコートに入れていいぞ。
     別にあえてバウンドさせてもいいけどな」


( ゚∀゚)「得点とかはどうするよ、いつもどおりか?」

( ゚,_ノ゚)「ああ、15点先取でデュースは無し。使用ラケットは一人1本のみ」

( ゚∀゚)(となると、俺の分身や、ホイミンの時間差攻撃は使えないな……)



  
125: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 20:28:16.27 ID:btJBV7r30
  


( ゚,_ノ゚)「サーブはさっきジャンケンで決めたとおり
      (。 ` ー´)→( ゚∀゚)→( ゚,_ノ゚)→ヽ(・∀・)ノ→(。 ` ー´)→……
      の順番で一本交代だ。また、各ペアは交互に打つことになるから打つ順番もこうなるな」


ヽ(・∀・)ノ「どういうことですかぁ?」

( ゚∀゚)「お前は( ゚,_ノ゚)の玉を、(。 ` ー´)に打たれないように返せばいいってことだ。
    俺は、(。 ` ー´)の玉を( ゚,_ノ゚)に打たれないよう返すんだな」


(。 ` ー´)「ようは、俺はヽ(・∀・)ノの玉だけ返して、後はハッサソの邪魔しないように下がってりゃいいんだろ?」

( ゚,_ノ゚)「そういうことだ。俺は( ゚∀゚)の玉を受ける、あいつのは強烈だからな」


( ゚∀゚)「こんなところかな、俺らが試合するときのダブルスバージョン
     ピンポン2vs2!(通称:P2!)のルールは」


( ゚,_ノ゚)「説明するよりやってみたほうが早いだろ。もょもと、お前のサーブからだ」


     ( ゚,_ノ゚)   .┌─┬─┐ ヽ(・∀・)ノ
           . ├─┼─┤
     (。 ` ー´)  └─┴─┘ (゚∀゚ )
   もょもと・ハッサソ VS ジョルジュ・ホイミン

          GAME START!!



  
126: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 20:30:19.87 ID:btJBV7r30
  


(。 ` ー´)「よっしゃ、いくぜー! 『王子サーブ!』オウジダケニナ」


 カッ! ……ポフ

 もょもとの放ったサーブはネットを越えることなく止まった……


(。;` ー´)「ありゃ……」

( ゚∀゚)「フォルトだな。こっちのポイントありがとよ」

( ゚,_ノ゚)「だから、おもいっきり打てといっただろ、通常の2倍は距離があるんだ」

(。;` ー´)「あ、ああ。だが今ので大体わかったぜ。もうミスはしねぇ!」

( ゚,_ノ゚)「それでこそ、俺のもょもとだ」


ヽ(・∀・;)ノ「おっぱいさん……もしかして、あの人たち……」

( ゚∀゚)「ああ、ガチホモだ。まぁ、気にするな」



  
127: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 20:32:25.49 ID:btJBV7r30
  

( ゚∀゚)「1−0、俺のサーブ! 行くぜ!!」

 カッ!
 ジョルジュがサーブを放つ。


( ゚,_ノ゚)「相変わらずサーブはへなちょこだな。フンッ!」

 カコン!
 ハッサンが冷静にリターンし――


ヽ(・∀・)ノ「私が打つ番ですね。うおりゃああああああああ!」

 ガコォン!
 それをホイミンがもょもと目掛けて一直線に返す!


(。;` ー´)「くっ、なんて火力とパワーだよ、こいつは!」

 カン!
 もょもとは何とかラケットの面で受け止めるもののボールが少々高めに浮く!

(。 ` ー´)「すまねぇ、ハッサソ。打ち上げちまった。
      (あのホイミスライム、見かけによらずこのパワーかよ!
       相手は両方ともパワータイプ……ちっ、分が悪いぜ)」

( ゚,_ノ゚)「問題ない。お前は冷静に返す事だけを考えてくれ。
      (恐らく、もょもとはテクニックで相手を翻弄するタイプ。
       返すのが精一杯のパワータイプ相手では実力を発揮できない……だが――!)



  
129: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 20:34:31.93 ID:btJBV7r30
  

 _
( ゚∀゚)「おしゃべりしてる暇は無いぜ! 忘れたわけじゃないだろ俺の必殺球!
     いくぜ『波動球!!』」

 ズドォォ!
 もょもとから返された高めの玉をダイレクトにインパクト!
 まるでラケットから爆発したかのように放たれたボールはハッサソの正面に跳んでいく!
 

( ゚,_ノ゚)「ピンポン玉の材質はセルロイド、直径40mm、重さは2.7g、だから――……ブツブツ……
      ……0.(ry秒後! このタイミング、角度で叩けばあの玉の威力は無効化できる! ハァッ!」

 カコン……!
 ハッサソは波動球を難なく返した!


(;゚∀゚)「なっ!」

ヽ(・∀・;)ノ「あああ、おっぱいさん邪魔ですぅ〜!」


 ハッサソがリターンしたボールは、一度ジョルジュたちのコートで跳ねたあと、ジョルジュの横を抜けて床へと落ちた……
 ジョルジュが打った後に下がらなかったため、ホイミンは回り込むことができなかったのだ。

(;゚∀゚)「あっ、すまねぇホイミン」


( ゚,_ノ゚)「おっぱい、お前こそ忘れたわけじゃないだろうな。俺に波動球は効かん!」



  
130: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 20:36:31.07 ID:btJBV7r30
  


ヽ(・∀・)ノ「ドンマイです〜。でもあの人……」

( ゚∀゚)「あいつはIQ200の天才。
     俺の放つ波動球を科学的に分析し無効化出来るタイミングを瞬時に計算し実行する。
     ああ見えて、実は超頭脳派プレイヤー『ハッサソ=ニジュウシ』だ」
 
ヽ(・∀・;)ノ「じゃあホモっぽくしてるのも全て計算……」


(。 ` ー´)「やったなハッサソ〜!」

( ゚,_ノ゚)「俺たちの愛の力は無敵だぜもょもと〜!」

 卓球台の前で抱き合う男二人。


( ゚∀゚)「いや、ガチホモだ。まぁ、気にするな」

ヽ(・∀・;)ノ「そ、そうですかぁ……」


( ゚∀゚)「ハッサソ! 忘れてないだろうな、俺の波動球は百八式まであるぞ」


( ゚,_ノ゚)「ああ。もちろん憶えているとも。
     (今、あいつが放ったのは壱式波動球。奴は試合が進むごとにどんどんパワーが増していくスロースターター……
      俺が無効化出来るのはせいぜい三拾式程度まで……だが15点先取ならそこまでいく前に十分、終わらせることが出来る!)」



  
132: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 20:38:32.82 ID:btJBV7r30
  


( ゚,_ノ゚)「1−1……
     (あのホイミスライムはパワータイプだが、まだ未熟。力に任せて打っているだけで、技術はほとんどない。
      ならば、タイミングを合わせられないよう、返しにくいスポットに打ち、もょもとにも返せる玉を出させる!)行くぞ! ハッ!」

 カッ!
 ハッサソがサーブを放つ。ボールはホイミンが返しにくい絶妙な所に跳んでゆく!


ヽ(・∀・;)ノ「うわぁっ!」

 ポコ!
 ホイミンの動きが止まり、フォアで打つか、バックで打つか一瞬躊躇する。
 バランスを崩し、タイミングが送れながらも、何とか相手コートへとボールを返球する。


(。 ` ー´)「絶好球!! いくぜ、妙技!」

 トッ……

( ゚∀゚)「よっしゃネットの上に! このまま相手側に落ちればよし!
     こっちに落ちてきたら超角度で打ち返してやる!」

 ジョルジュがネット前に詰め寄り待機する。
 しかし――

 ツツ――――ッ ぽと……

 なんと!
 ボールはネット上を、ジョルジュが待機している方向とは逆方向に滑り……落ちた!



  
133: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 20:39:31.97 ID:btJBV7r30
  


(。 ` ー´)「妙技『綱渡り』。これで2−1だな
      ハッサソのおかげだぜ!」

( ゚,_ノ゚)「いいってことよ! この調子でガンガン行こうぜ」


(;゚∀゚)「くそっ、ハッサソの頭脳もさることながら、もょもとのテクニックも厄介だぜ」

ヽ(・∀・;)ノ「ごめんなさいおっぱいさぁん……私が未熟なばかりに足を引っ張って……」

(;゚∀゚)「いや、実際にポイントを取られたのは俺のせいだ……」

ヽ(・∀・)ノ「そんなことないですぅ〜私が打ちやすい球を与えてしまったばっかりに……」


( ゚,_ノ゚)「(罪のかばい合い……このペアのコンビネーションは弱い! 崩すなら今!)
      さぁホイミスライムお前のサーブだ。さっさとするんだな」


ヽ(・∀・;)ノ「1−2……(このサーブで何とか挽回しなくちゃ……)」

 ガガッ…… ポフ。

( ゚,_ノ゚)「フォルト。たいしたこと無いな……せいぜい、おっぱいの足を引っ張らないようがんばることだな」

 ホイミンの打ったサーブは当たり所が悪くネットに引っかかった。

ヽ(・∀・;)ノ「あぅ〜〜……」



  
134: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 20:41:51.75 ID:btJBV7r30
  


             3−1
(。 ` ー´)「俺のサーブ! くらえ『タンホイザーサーブ!』」ドシュ

(;゚∀゚)「ボールが跳ねずに台の上を滑った!?」

      1−4
 _             4−2
( ゚∀゚)『七式波動球!!』

( ゚,_ノ゚)「……秒後! 波動球は効かないといっているだろう!!」

     2―5
                  6−2
( ゚,_ノ゚)「どうしたホイミスライム! そんなことでは足手まといなだけだぞ!」

ヽ(・∀・;)ノ「ううっ……」
       2−7
              7−3
          3−8
(。 ` ー´)「ハァーッハッハッ!! 俺が王子だ!!」パシィンッ

(;゚∀゚)「真横に跳ねた!?」
                     9−3

 ハッサソの頭脳ともょもとのテクニックにより、点差が開き
 ジョルジュ・ホイミンのペアはどんどん追い詰められていく……



  
135: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 20:43:52.90 ID:btJBV7r30
  

 勝負はこのまま一方的に決まるかと思えた。
 ――しかし!

    5−10   

( ゚∀゚)『二拾参式波動球』

(;゚,_ノ゚)(くっ、そろそろヤバイ!)

ヽ(・∀・)ノ「ちゃんと無効化できてませんよぉおおお! ヤァツッッ!」

(。;` ー´)(ちっ、こいつもパワーが増してきた!?)

   10−6
           6−11       
      11−7

( ゚∀゚)『三拾壱式波動球!!』

(メ;゚,_ノ゚)「ぐあああっ!!」

(。;` ー´)「ハッサソ!?」

ヽ(・∀・)ノ「いけますよ! おっぱいさん!!」
             8−11
        12−8
  9−12

 威力の増してきたジョルジュの波動球をしだいにハッサソが無効化することができなくなり
 点差は次第に縮まっていった!!



  
140: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 21:09:25.75 ID:btJBV7r30
  


 そしてついに!!

   14−14

(。;` ー´)「だ、大丈夫かハッサソ!?『ベホイミ!』」

(;゚,_ノ゚)「ああ、だいぶ楽になった……
      (クッ、俺のほうが足を引っ張ることになっちまうとは……)」


( ゚∀゚)「泣いても笑っても、これが最後! 決着をつけるぞハッサソ!」

ヽ(・∀・)ノ「勝利の風は完全にこちら側に吹いてますぅうう! 勝ちましょうおっぱいさん!」


(。;` ー´)「ハッサソにこれ以上怪我を負わせないよう、このサーブで決めてやる!
      このサーブ消えるぜ……」

 独特のフォームから打ち出されるサーブ
 やや低めの弾道が徐々に上昇していき――
 パスッ
                                    ・ ・ ・
 ネットを越え ジョルジュの目の前で跳ねた後 ボールが 消 え た!


(;゚∀゚)「うおっ、何処いった!?」 

 コン……コンコン……
 ジョルジュの足元に静かに落ちた……



  
141: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 21:12:32.40 ID:btJBV7r30
  


(。 ` ー´)「よっしゃあああああ! 決めたぜハッサソ!」

ヽ(・∀・;)ノ「あ、ああぁぁ……私達の負け……?」

 片や喜びの声を上げ、片や落胆の悲鳴をもらす


( ゚∀゚)「いや、まだ終わっていない」
( ゚,_ノ゚)「いや、まだ終わっていない」

 二人が同時に声を発した。

(。;` ー´)「!?」ヽ(・∀・;)ノ

( ゚,_ノ゚)「「ネットだ」」(゚∀゚ )


 そう。
 もょもとの放ったサーブは軌道があがりきらずネットをかすめてから、相手のコートに落ちたのだ。
 サーブはネットに触れてはいけない。

( ゚∀゚)「俺らの『P2!ルール』ではネットの場合は、ポイントの変動はなく――

( ゚,_ノ゚)「サーブ権のみが相手へだったな。おっぱい、お前のサーブだ」


(。;` ー´)「す、すまねぇハッサソ……せっかくのチャンスを」

( ゚,_ノ゚)「気にするな。このプレイで決めればいいだけだ」



  
143: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 21:15:48.44 ID:btJBV7r30
  


 ギギギギギ……


( ゚∀゚)「ラストサーブ! 行かせてもらうぜ!」

 カァン!
 ジョルジュのサーブは しっかりと ネットの少し上を通り、相手コートに入る。


( ゚,_ノ゚)「もょもとにつなげるために! あいつの弱点に返す!」

 カン!
 ハッサソがホイミンの打ちにくいスポットを狙って返す!


ヽ(・∀・)ノ「そこに打つと思ってましたよ!」

(;゚,_ノ゚)「!?」

 ホイミンは読んでいた!
 ハッサソは自分の弱点を突いてくるだろうと、
 だから あらかじめ『その場所のみ』に狙いを絞り準備していた!!


 ギギギギギ……

少年T「な、何だこの音は……?」



  
144: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 21:18:32.96 ID:btJBV7r30
  

ヽ(・∀・)ノ「ハァアイ!」

 カコォンッ!
 ホイミンのラケットから力強いショットが放たれる!


(。;` ー´)「くそっ! ここまで来て、負けてたまるかよ!!」

 コン……!
 届かないかと思われたその打球に
 もょもとが執念で喰らいつき玉を返す!


(;゚∀゚)「終わりだ! ハッサソ!!『四拾式――

 ジョルジュがとどめの一撃を放つ、その瞬間!!


 ギギィィィ!!


少年U「うわぁぁっ!!」

田中「危ないっ 照明が…!!!」

少年V「ひいぃぃーっ!!」


 ジョルジュの目の前に天井からネジの緩んでいた照明が落ちてきた!!



  
146: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 21:20:42.67 ID:btJBV7r30
  


 ガシャアアアアアアン!!
 落ちてきた照明が卓球台に衝突し、破片と共に轟音を撒き散らす。


ヽ(・∀・)ノ「おっぱいさん!!」

(。;` ー´)「大丈夫か!?」


(;゚∀゚)「……ああ、大丈夫だぜ」

(;゚,_ノ゚)「ここは、いったん中止に……」

( ゚∀゚)「中止? ここまで来て何を言ってるんだぜ、ハッサソ?
     既にボールは 返 し た ぜ 」


(;゚,_ノ゚)「うおっ!!」

 ドギュン!
 ハッサソの顔面に向かって波動球が飛んでくる!!

(;゚,_ノ゚)(まずい、ラケットが間に合わないッ……しかたがないここは……)


 ドオォォォン!!

 あたりに衝撃音が響き渡る!!



  
147: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 21:23:29.71 ID:btJBV7r30
  

(;゚∀゚)「直撃! これで俺たちの勝t――!?」

 ポォン!
 ピンポン玉がジョルジュたちのコートで大きく跳ねる!


( ゚,_ノ゚)「どうした? ボールは返したぞ」


(;゚∀゚)「!? 今、どう見てもラケットをつかってなかったぞ!
     いやそれ以前に……」

 そう。ボールはハッサソに当たる直前、空中で何かに弾き返されたのだ!


( ゚,_ノ゚)「ふぅ〜。そんなこと言ったら、おっぱい。
     俺も照明が落ちてきたとき、お前がラケットで打っているところを見ていないのだが」


(;゚∀゚)「いや、それはお前が見ていなかっただけだろ……。
     (ラケットで打ったとかどうとかそんなことは問題じゃないんだ!
       このハッサソの放つ『凄味』はなんだ!?)

    ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

        ( ゚,_ノ゚)

 ━┓¨━┓¨━┓¨━┓¨━┓¨
 ━┛ .━┛ .━┛ .━┛. ━┛



  
149: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 21:26:36.70 ID:btJBV7r30
  



( ゚∀゚)「……まぁいい。どの道、俺たちの 勝 ち だ!」


(;゚,_ノ゚)「!?」
(。;` ー´)「!?」


( ゚∀゚)「いっけぇホイミン!! その一発をぶちこめぇ!!」



ヽ(・∀・)ノ「はいいいいい、いきますよおおおおおお!!!」



 ホイミンの触手が右腕に変化している!

 その拳に輝くは キングオブハートの紋章!!


 落下してくるピンポン玉にタイミングをあわせ、ホイミンが気合を入れる!!



  
151: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 21:28:54.01 ID:btJBV7r30
  



ヽ(・∀・#)ノ「私のこの手が光ってうなる! ピンポン玉を叩けと輝きさけぶぅううううう!!!」


(;゚,_ノ゚)「「な……何ぃ?」」(` ー´;。)



ヽ(・∀・♯)ノ『ひっさああああつ! シャイニングショットォオオオオ!!』





                パンッ!





                ヽ(゚д゚)ノ


 ホイミンの限界の力を込めたラケットがピンポン玉にヒットする。
 そうしたら。いきなり、ピンポン玉がパンって弾けた。



  
153: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 21:33:43.64 ID:btJBV7r30
  


(。 ` ー´)「ピンポン玉、弾けたな……」

( ゚,_ノ゚)「ああ、跡形もなく弾けたな……」

( ゚∀゚)「ものの見事に『パンッ』って弾けたな……」


ヽ(;∀;)ノ「ご、ごめなさあああああいいいいい〜〜
       私ったら、熱くなりすぎて力の加減をぉぉ〜〜」


( ゚∀゚)「ボールなくなっちまったし。この場合は引き分けだな、いつもどおり……」

( ゚,_ノ゚)「まぁ、ボールが割れたり、台が壊れるのはよくあることだな。
      流石にボールが粉々に弾けたのは初めて見たが……
      これで、お互い29勝の10引き分けだな」


ヽ(;∀;)ノ「ああああ、私のせいでお二人の大事な勝負がぁぁ〜〜」

( ゚,_ノ゚)「気にするな、ホイミスライムよ。おかげでいいものも見れたしな。
      ……また、会うこともあるかもな。いくぞもょもと!」


(。 ` ー´)「あ、ああ。でも、いいのか?」

( ゚,_ノ゚)「……今は、かまわない。これで残るは一つだ……」

 もょもととハッサソは体育館から去っていった……



  
155: 38 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/12(月) 21:36:46.62 ID:btJBV7r30
  


( ゚∀゚)「さ、ホイミン俺たちも、いくぞ。そろそろ夕飯の時間だ。
     ブーンたちも帰ってくるころだろ」

ヽ(;∀;)ノ「でも私のせいで、お二人の熱い戦いに水をさすようなことを……」

( ゚∀゚)「気にすんなって。それより照明とか、面倒な話にならないうちに行くぞ!」



     ( ゚,_ノ゚)   .┌─┬─┐ ヽ(・∀・)ノ
            ├─┼─┤
     (。 ` ー´)  └─┴─┘  (゚∀゚ )

   もょもと・ハッサソ VS ジョルジュ・ホイミン

   14−14 玉がパンって弾けたため引き分け

 ジョルジュとハッサソの勝負は お互い29勝・10引き分けとなり決着はつかず……




*Genius38『テーブルテニスの王子様』 おわり*



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