( ^ω^)は幻の大地の住人のようです
- 5:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 20:48:29.45 ID:zJ6eXjeF0
- *三十九話*
〜アモール−温泉・ロビー−〜
ξ゚听)ξ「ふぅ〜。いいお湯だったわ」
(;^ω^)「やったと出てきたお……もう夕方だお……」
(*゚ー゚)「こんにちは。内藤君」
( ^ω^)「おっ、ひさしぶりだお! しぃちゃん」
ξ゚听)ξ「温泉の中で会ったのよ」
( ^ω^)「知ってるお。ドクオから聞いたお」
('A`)「どうも……」
ξ゚听)ξ「あら、こんにちわ」
( ^ω^)「そろそろ、街を見ながら宿に帰るお」
(*゚ー゚)「私達もご一緒させてもらっていいかしら?」
( ^ω^)「どうせ、同じ宿だお! 全然かまわないお!
ξ゚−゚)ξ「…………」
- 6:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 20:50:48.20 ID:zJ6eXjeF0
( ^ω^)「ドクオ! ブーンのカーチャンと一緒に来たとき、ラーメン屋に行ったの覚えてるかお?」
('A`)「ん? ……ああ、あのひどい店な」
( ^ω^)「そうそう、あんなひどい店は他にないお。
あの店、まだあるのかお?」
('A`)「流石につぶれたんじゃね? 場所はたしか、ここら辺だったよな」
( ^ω^)「ドクオ! あそこだお! まだあるお!」
('A`;)「んな馬鹿な。なんで潰れてねぇんだよ」
( ^ω^)「ちょっと、中の様子を覗いてみるお」
ブーン達はこっそりと中の様子をうかがっている!
店内には店員が2名と 外国人らしき人物がいる。
<ヽ`∀´>「ウリは秘密結社ヴァーローの方から来たニダーニダ。
ニムの店の秘密を握たニダ。バラされたくないニカ?」
- 7:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 20:53:21.88 ID:zJ6eXjeF0
店員「チャーシュー大盛りです」
ジュン市「あいよー!」
<ヽ`∀´>「ニダ? ウリは何も頼んでないニダ……ウェーハッハッハ、サービスニカ?
ホルホルホル、いい心がけニダ。でもウリはラメーンを食べに来たんじゃないニダ」
ジュン市「ヘイお待ち! そぉい!」
ゴシャァ ザ・パーン
<♯`∀´>「あっつちゃあああああ! ファビョーン、何するニダ!
このチョパーリが! 損害と賠償を請求s……
店員「塩コーン2、ミソ1追加です」
ジュン市「あいよ! ヘイお待ち!
そい! そい!! そおぉい!!」
ガン ガン ゴワシャァ ザパパ――ン
<♯`∀´>「ファファファビョーン! シッパル! もうこんな店にはかかわらないニダ!
秘密結社ヴァーローマンセー!」
ニダーは店から逃げていった!
- 8:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 20:55:15.16 ID:zJ6eXjeF0
('A`;)「……相変わらず見たいだなこの店」
( ^ω^)「ラーメンできたと思ったら、いきなり頭からぶっかけられて……あれには驚いたお」
('A`)「俺は頭にかかったラーメンを平然と食ってる、お前のカーチャンに驚かされたがな」
(;^ω^)「ブーンのカーチャンは昔から、ちょっと変な所あったから……」
(*゚ー゚)「二人とも何やってるの?」
ξ゚听)ξ「ラーメン食べるの? もうすぐ夕食の時間だと思うけど」
(;^ω^)「いや、別にそういうわけじゃないお」
('A`;)「ただ、この店だけはやめておいたほうがいいって話。入浴後は特に……」
ξ゚听)ξ「?」(゚ー゚*)
- 9:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 20:57:29.35 ID:zJ6eXjeF0
( ^ω^)「ドクオ! これをみるお」
('A`)「ん? なんだそりゃ……?」
( ^ω^)「まぁ、黙ってみてるお」
(*゚ー゚)「二人とも楽しそうね」
ξ゚听)ξ「仲いいわよね。『ドクオとは兄弟みたいなもんだお』ってブーンから聞いてたけど」
(*゚ー゚)「ドクオ君から聞いたんだけどね。ドクオ君の両親は、ドクオ君が小さいころに死んじゃったんだって……
それで、養子ってわけではないんだけど、内藤君のお母さんが引き取って面倒を見てくれたんですって」
ξ゚听)ξ「だから、兄弟みたいなもの……なのね」
( ^ω^)「wwwwwwwwww」
('∀`)「wwwwwwwwwww」
- 10:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 20:59:40.51 ID:zJ6eXjeF0
- ( ^ω^)「ドクオ! 今度はあっちのほうの店を見に行くお!」
('A`)「おk。……ところでさ、ブーン」
( ^ω^)「なんだお?」
('A`)「ぶっちゃけ、ツンとはどこまでいったんだ?」
( ^ω^)「ちょwwwおまっwwいきなり何を言い出すんだおwww
……カクカクシカジカツンツンヒートで、いろいろあって、何にもないお」
('A`)「よくわからんが……つまり、ツンと新しく仲間になった子とで、いろいろあって…………sneg?」
( ^ω^)「まぁ、ブーンのことは気にするなお。で、そういうドクオはしぃちゃんとは、どうなんだお?」
(*'A`)「バッ、な、何にもねぇよ!」
( ^ω^)「その言うわりには、顔が赤いお。もしかしてキスぐらいまではいったのかお」
('A`)「フッ、まだまだ子供だなブーンは」
(;^ω^)「えっ、なんだお。その反応は……」
ξ゚听)ξ「あんた達どこまで行くつもりー!」
(*゚ー゚)「ドクオ君、内藤君、旅館はこっちよー」
遠くで二人が叫んでいる。
どうやら ブーンとドクオは話に夢中で見当違いの方向に歩いていたらしい。
- 12:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:01:58.28 ID:zJ6eXjeF0
ξ゚听)ξ「二人でなに話してたの?」
(;^ω^)「べ、別になんでもないお。ただの世間話だお」
('A`)「まぁ、ブーンもがんばれってことさ」
(;^ω^)「ド、ドクオから、大人オーラが漂ってるお……」
(*゚ー゚)「………………ふふふ」
ξ゚听)ξ「しぃ、どうかしたの?」
(;゚ー゚)「えっ、あ……そろそろおなかすいたなぁと思って」
ξ゚听)ξ「そうね。見物はもういいから、さっさと旅館に戻りましょう」
(;^ω^)「ツンが見物したいって言ったんだお……」
ξ゚听)ξ「もういいわ……(私はブーンと二人きりで街を歩きたかったの///)」
(*゚ー゚)「ふふ、お邪魔しちゃったかしら」
( ^ω^)「お?」
ξ///)ξ「と、とにかく、早く旅館に戻りましょ! きっと皆待ってるわよ」
( ^ω^)「いよいよ、ドクオの仲間に会えるお。どんな人達か楽しみだお!」
- 13:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:04:18.85 ID:zJ6eXjeF0
- 〜バーボン旅館−宴会場−〜
バーボン旅館が誇る50人は収容可能な大宴会場の一室。
そこに集まるは2パーティ 合計8名。
(♯^ω^)「で、」
(。♯` ー´)「で、」
( ゚∀゚)「…………」
( ゚,_ノ゚)「…………」
ξ;゚听)ξ(;゚ー゚)('A`;)
ヽ(・∀・)ノ「?」
そこにあったのは一触即発の空気……
- 16:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:06:28.69 ID:zJ6eXjeF0
(♯^ω^)「なんでこいつが、ここにいるんだお!!」
(。♯` ー´)「なんでこいつが、ここにいるんだよ!!」
(♯゚∀゚)「ハッサソ……! ひさしぶりだな!!」
(♯゚,_ノ゚)「ああ、数分振りだな、おっぱいッ!」
(;゚ー゚)「えっ、知り合いなの?」
('A`;)「しかも、仲が悪いっぽい……」
ξ;゚听)ξ「ちょっと、どういうことなのよ」
ヽ(・∀・)ノ「マスターのお友達ですねぇ! よろしくおねがいしますぅ〜!」
対立する2組、4名。
困惑する3者。
空気の読めない1匹。
(*゚ー゚)「あら、かわいいわねよろしく」
('A`)「ホイミスライム? ああ、ブーンが言ってた新しい仲間……」
ヽ(・∀・)ノ「はい! ホイミンですぅ〜〜! 夢は人間になって、マスターのお嫁さんになることですぅ!
ツンさんには、渡しませんから!!」
ξ゚听)ξ「フン。勝手に言ってなさい」
('A`;)(いろいろあって、何にもないって、こういうことね……)
- 18:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:08:35.99 ID:zJ6eXjeF0
(。♯` ー´)「なんで、テメェがいるんだよ!」
(♯^ω^)「それは、こっちのセリフだお! なんで、お前がドクオの仲間なんだお!」
( ・∀・)「おや、皆さんおそろいのようですね。ささ、料理が冷めないうちに召し上がってください
今宵のお食事は、わが旅館が誇る、陳ヤマト料理長がじきじきに手がけられております」
その場を沈めるは一人の部外者。
( ・∀・)「ちなみに席順は以下のとおりになっております」
入り口
(*゚ー゚) ('A`) ( ゚,_ノ゚) (。 ` ー´)
□ □ □ □
□ □ □ □ (・∀・ )「□は机でございます」
ヽ(・∀・)ノ ξ゚听)ξ ( ゚∀゚) ( ^ω^)
- 19:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:11:05.41 ID:zJ6eXjeF0
( ゚∀゚)「おお、この肉まん。良質のおっぱいみたいな柔らかさだ」
( ゚,_ノ゚)「フン。相も変わらず、まだそんなことを言っているのかお前は……」
_
(♯゚∀゚)「ああん?」
(。 ` ー´)「おい、そこの豚。肉ばっかじゃなくて、野菜も食えよ」
( ^ω^)「野菜だお? そんなもんレイプしとけお」
ヽ(・∀・)ノ「このスパイラル豚足おいしぃですううう!」
(*゚ー゚) ピクッ
('A`)「しぃさん?」
ξ゚听)ξ「あらホント、おいしぃわ。うん、おいしぃ〜」
(*゚ー゚) ピクッピクッ
('A`)(『おいしぃ』って呼ばれたと思って反応しちゃうのね……)
- 21:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:13:41.68 ID:zJ6eXjeF0
( ゚,_ノ゚)「ウホッ! このマツタケ、形といい、大きさとい……まさに理想の……」
( ゚∀゚)「フン。お前も相変わらずだな」
(♯゚,_ノ゚)「ああん?」
( ^ω^)「これは何だお?」
( ・∀・)「ピーナッツです」
(^ω^)「うめぇwww」
(。 ` ー´)「俺、ピーナツ嫌いなんだよなぁ」
(♯^ω^)「……いま、なんつったお! コラっ!!」
(。♯` ー´)「ああ? ピーナツなんて嫌いだって言ってんだよ」
(♯^ω^)「てめぇ……、二度と言うなお!! いいかお!!
……ったくよ、ピーナッツだおバカ野郎が!」
( ・∀・)「ええぇーwwそこですかw」
- 24:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:15:44.77 ID:zJ6eXjeF0
(*゚ー゚)「(何だかんだ言って、いい雰囲気ね。今なら……)
ねぇ、みんな。知り合いもいるけど、そろそろ改めて自己紹介しましょう。
まずは私から……しぃよ。自分で言うのもなんだけど魔法のエキスパートよ」
ξ゚听)ξ「私はツンデレ、ツンって呼んでくれてもかまわないわよ。
スーパースター☆ま・じ・か・るツンデレをよろしく!」
('A`)「ドクオ……ニートです……よろしく……。パーティでのポジションはしぃさんの護衛……」
ヽ(・∀・)ノ「あっ、私といっしょですねーーー! ホイミンですぅー!! マスターを護るマスターガーディアンですぅ!!」
(*゚ー゚)「さぁ、ハッサソたちも」
( ゚,_ノ゚)「ハッサソだ。職業は、波m……武道家だ。今はもょもとひとすじだ」
( ゚∀゚)「知ってると思うけど、ジョルジュ長岡だぜ! おっぱいハンターだ!
しぃちゃんはこれからの発育が楽しみだな!」
( ^ω^)「内藤ホライズン、ブーンだお! 魔物使いだお!」
(*゚ー゚)「さぁ、あとはもょもとだけね」
(。 ` ー´)「もょもと様だ! レイドックの王子で伝説の勇者だぜ!!」
( ^ω^)「はぁ? 何言ってるんだお、お前。王子? 勇者? 頭ぶっ壊れてるんじゃないかお?」
- 25:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:19:11.26 ID:zJ6eXjeF0
(。 ` ー´)「はっ、愚民が、何とでも言いやがれ! この馬鹿に説明してやりなドクオ」
('A`)「うん、俺にもよくわからないんだけど。どうやら、もょもとはレイドックの王子らしいんだブーン……」
( ^ω^)「それなら、ブーンだって。ニュー速の王子! のいとこだお」
('A`)「はぁ? なんだよそれ、初めて聞いたぞ。ブーンどういうことだよ」
( ^ω^)「どうやら、ブーンのトーチャンはニュー速の王様のお兄さんらしいんだお」
(。 ` ー´)「ニュー速……? ああああああああああーーー!」
( ゚,_ノ゚)「もょもと、どうした!?」
(。 ` ー´)「記憶が戻った今、はっきりとわかったぜ。俺がこいつを嫌いな理由が!!
子供のころに会った、ニュー速の馬鹿王子にそっくりなんだよこいつ!!
あの野郎、俺の背中に蛙を入れやがって……あの一件で、俺は蛙が嫌いに……!」
( ^ω^)「おお、ヤル夫を知っているのかお」
(。 ` ー´)「そうだ、ニューソク・デ・ヤル夫! 7歳も年下のあいつに泣かされて恥かいたんだ!」
('A`)「ってことはマジで、ブーンはその王子のいとこなのか!?」
( ^ω^)「そうだお、おじさんに国をつがないかって言われたけど、断ってやったおww」
('A`)「なんだか、急にブーンが遠くの存在に感じるぜ……」
- 27:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:22:00.68 ID:zJ6eXjeF0
(。♯` ー´)「くそっ、いとこでも何でもいい! 積年の恨み、ここで晴らしてやるぜ!!」
もょもとがブーンの胸倉をつかむ!
( ;゚,_ノ゚)「お、おい、もょもと落ち着けって!」
(。♯` ー´)「止めるな、ハッサソ! こいつを殴らなきゃ気がすまねぇ!」
もょもとがブーンを殴ろうとした
と、その時――!
|┃三 _________
|┃ /
|┃ ≡ < やぁ、みんな元気だった?
____.|ミ\___(´・ω・`) \
|┃=___ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
(;^ω^)「ショボン」
ξ゚听)ξ「「ショボン!」」(゚∀゚ )
( ゚,_ノ゚)「しょ……ショボン!? ショボンじゃないか!!」
- 29:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:24:11.90 ID:zJ6eXjeF0
(´・ω・`)「え、もしかして、ハッサソ!?」
( ゚,_ノ゚)「久しぶりだな! ショボン」
(´・ω・`)「生きてたんだねハッサソ」
( ゚,_ノ゚)「俺がそんな簡単に死ぬかよ」
(。 ` ー´)「そいつはいったい、誰だハッサソ?」
(;゚∀゚)「お前ら知り合いだったのか」
(´・ω・`)「うん。出会ったころに話したよね、サンマリーノにも話の合う奴がいたって
それがハッサソだよ」
(。 ` ー´)「じゃあ、あいつとはなんでもないんだな?」
( ゚,_ノ゚)「安心しろ、ショボンはただの友達だ。特別な関係ではない」
( ・∀・)「ショボン様、よくいらっしゃいました。ショボン様のお食事のご用意もできております」
(´・ω・`)「ああ、モララーありがとうね。あとは僕がやるから、下がってていいよ」
8人に、ショボンを加え。再び食事を取りつつ雑談がはじまる。
- 30:◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:27:08.23 ID:zJ6eXjeF0
( ^ω^)「百歩譲って、お前が王子って言うのは認めるお。
でも勇者って言うのはどういうことだお」
(。 ` ー´)「フハハハハ、こいつを見ろ!
この兜はセバスの兜といって勇者にしか装備できない伝説の防具なんだぜ」
( ^ω^)「そんな馬鹿な話があるわけないお。ちょっと貸してみるお」
('A`)「あっ、ブーン後ろには気をつけろよ」
ブーンはセバスの兜を装備した!
( ^ω^)「お、後ろ? お……重いお、この兜、重くなったお、うおっ!」 ゴチン☆
セバスの兜は急激に重さを増し、バランスを崩したブーンは頭を後ろの柱にぶつけてしまった!
(;+ω+)「痛いお……お星様がチカチカしてるお」
('A`;)「ああ、やっぱり。俺と同じ目に……」
(。 ` ー´)「わかったかバーカ! これは伝説の勇者である俺にしか装備できないんだよ!」
(´・ω・`)「ブーンとかドクオ君、いいと思わない?」
( ゚,_ノ゚)「確かに悪くないが二人ともまだ子供だな。やっぱりもょもとだよ」
(´・ω・`)「ちょっと幼さが残ってるぐらいがいいんじゃないか。
あ、そういえば僕、もょもとが子供のときの写真を持ってるんだけど……」
- 32:39 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:29:51.57 ID:zJ6eXjeF0
- ( ^ω^)「あっ、そうだ。バーロー王が自国防衛の為に武装を認めろて言ってたお!!
レイドックの王子なら、なんとかしろお!」
(。 ` ー´)「政治なんか知ったこっちゃないぜ。だってオレ王子だもん。
それにあの国の王様何言ってるかぜんぜんわかんねーよ」
('A`)「王子って、いずれ王になるんじゃないの?」
ヽ(・∀・)ノ「しぃさんはドクオとはどういう関係ななんですかぁ〜?」
(*゚ー゚)「えっ? ただの仲間だけど? 私を護ってくれる心強いボディーガードかな……」
ξ゚听)ξ「そうじゃなくて、好きとか嫌いとか」
(*゚ー゚)「普通に好きよ。ドクオ君も、もょもとも、ハッサソも、内藤君も、
それにあなた達二人も、みんな言い人だし好きよ」
ξ゚听)ξ「だから、そうじゃなくてぇ〜」ヽ(・∀・)ノ
(*゚ー゚)「?」
リーダー格のグループ、ウホッな二人、女の子グループ、その他……
それぞれのグループで話は進む。
(;゚∀゚)「あれ? おれ孤立してね?」
そんなことないですよ。ちゃんと二人でいるじゃないですか。
川д(;゚∀゚)「はぁ?」
- 33:39 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:32:43.58 ID:zJ6eXjeF0
(*゚ー゚)「さて、そろそろ本題に入りたいんだけど。聞いてくれる?」
しぃの発言を聞いて、皆が話を中断する。
(*゚ー゚)「これから、ショボンさんを除いたこの8人で旅をすることになるんだけど……いいかしら?」
ヽ(・∀・)ノ「私はさんせええええですぅうう!」
ξ゚听)ξ「私もかまわないわ。人数は多いほうが頼もしいし」
('A`)「俺は別に何人でもかまわないよ……」
(*゚ー゚)「じゃあ……」
「「「「ちょっとまった(まつお)!!」」」」
しぃの声を遮り 反対の声を上げるは4人。
( ゚∀゚)「他の人には悪いが、俺はこいつとうまくやっていける自信がねぇ」
( ゚,_ノ゚)「一緒に旅をするとなると話は別だ。おっぱいとはもう一緒に旅はしねぇ」
お互いを指差し二人が言う。
(´・ω・`)「ふぅ……で、そっちの二人は?」
- 35:39 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:35:11.82 ID:zJ6eXjeF0
(♯^ω^)「こいつと旅をするのだけは嫌だお!!」
(。♯` ー´)「こいつと旅をするのだけは御免だ!!」
またしても 二人同時に叫ぶ。
(´・ω・`)「息ぴたりじゃん」
(。♯` ー´)「そんなことねぇよ!」
(♯^ω^)「そんなことないお!」
(♯^ω^)「むっ」
(。♯` ー´)「まねすんな!」
(*゚ー゚)「はぁ……この調子じゃ旅をするのは無理そうね……」
ξ゚听)ξ「そうみたいね」
ヽ(・∀・)ノ「残念ですぅ〜。みんなでなかよくしましょうよ〜」
- 36:39 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:38:22.92 ID:zJ6eXjeF0
('A`)「せっかく、ブーンと旅をできると思ったんだけどな」
(♯^ω^)「ドクオはブーンと一緒に来るお!」
('A`)「え?」
(。♯` ー´)「勝手なこと言ってんじゃねーよ。
ドクオはもう俺達の仲間なんだよ!」
('A`)「…………」
( ^ω^)「そんなの関係ないお! ドクオ、ブーンと旅をするお」
(。 ` ー´)「……ま、まぁドクオがそっちに行くって言うなら、勝手にしやがれ」
('A`)「もょもと………………ごめん!」
ドクオが謝る。
しかし その対象は……
('A`)「ごめん! ……ごめんなブーン。お前とは一緒に行けないよ」
( ^ω^)「え?」
- 38:39 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:40:32.02 ID:zJ6eXjeF0
(。 ` ー´)「ハハハハハ! よく言ったぞドクオ! それでこそ俺達の仲間だ!」
( ^ω^)「そんな……ドクオ……どうして……どうしてだお!?」
ブーンが叫び、駆け出し、部屋から出て行く
その目には涙を浮かべながら……
('A`;)「おいっブーン!!」
ドクオがその後を追いかける!
(*゚ー゚)「ドクオ君……」
しぃがその後を追いかけようとするが……
(´・ω・`)「まって、これは二人の問題だよ。彼らに任せようじゃないか」
ショボンが止める。そしてもう一人も。
(´・ω・`)「君もね。ここで二人を待ってよう」
ヽ(・∀・)ノ「マスター……ドクオさん……」
- 41:39 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:45:05.16 ID:zJ6eXjeF0
- 〜アモール−外−〜
( ;ω;)「ドクオ……」
あたりはすっかり暗くなっていた。
川のように流れる温泉を眺めながらブーンが呟く……
( ;ω;)「ドクオ、どうしてだお……どうしてブーンと一緒には来れないお……
ブーンたちは、いつも二人一緒だったじゃないかお……
なんで、あんな奴と一緒にいることを選ぶんだお」
('A`)「ブーン……」
そこに駆けつけるのはドクオ
( ;ω;)「ドクオ……」
('A`)「……………………」
( ;ω;)「……………………」
お互い見つめあい 無言のまま時が過ぎていく
まるで 時間が止まってしまったかのように
その静寂を破ったのはドクオだった
('A`)「少し二人で話をしようぜ……」
- 44:39 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:48:00.04 ID:zJ6eXjeF0
二人並んで温泉の川を眺めながらドクオは語りだす。
('A`)「子供のころさ、よく夜中に町から抜け出してこうやって海を見たよな」
( ´ω`)「うん……」
('A`)「そのたびに、帰ってからお前のカーチャンに怒られたよな」
( ´ω`)「うん……」
('A`)「二人で近くの森にも行ったし、山にも行った」
( ´ω`)「うん…………あのころは楽しかったお」
('A`)「そうやって、俺達二人、いつも一緒に育ってきたよな」
( ´ω`)「…………うん」
('A`)「子供のころはそれでよかったかもしれない。でも、もう俺達は子供じゃない。
お互いもうすぐ、二十歳だ。俺らが育ってきた町も、もうない……
そろそろ、お互い別の道を歩み始めるころなんじゃないかな」
( ´ω`)「………………」
- 45:39 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:50:39.43 ID:zJ6eXjeF0
('A`)「俺のトーチャンとカーチャンは……俺や、お前、トルッカの町の人を護るために戦って死んだ」
( ´ω`)「………………」
ブーンは黙り ドクオが話を続ける
('A`)「そしてお前のカーチャン…………それにギコは……お前を護って死んだ」
( ´ω`)「……カーチャン……ギコ……」
('A`)「そうやってさ、俺達は護られてきて、生きてるんだ。
だから、今度は、俺達が護る番なんだ」
( ´ω`)「護る番かお……?」
('A`)「俺も、もょもとは少し嫌いなところがある、でも根はいい人だ。
ハッサソさんもウホッだけど、頼りになる人。あの二人はお互いを護るために戦える。
そして……しぃさんは、俺が護らなきゃいけない人なんだ」
( ´ω`)「護らなきゃいけない人……」
- 47:39 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(水) 21:53:41.87 ID:zJ6eXjeF0
('A`)「俺は、あのパーティでやらなきゃいけない事がある。
護らなきゃいけない人がいるんだ!
だから、俺はお前と一緒にはいけない……」
( ^ω^)「……そうかお、わかったお」
('A`)「お前にも、護るべき人がいるだろ。お前はお前でその人を護るんだ」
( ^ω^)(ブーンが護らなきゃいけない人……ξ゚听)ξ……ツン)
護るべき人……その言葉を聞いてすぐにブーンの頭に浮かんだ人物
それはツン。ドクオの言葉を聞いてはっきりとわかった……
自分が護らなきゃいけないのはツンだと。自分が本当に好きなのはツンだと。
('A`)「だからさ、お互いに護るべき人の為にここで、いったんお別れだ。
何も、もう一生会えないってわけじゃないんだ。旅先でも会えるかもしれないし
お互いの旅が、すべてが終わったとき、きっとまた会おうぜ」
( ^ω^)「わかったお。さよならだお……ドクオ……」
('A`)「ああ……お別れだブーン」
二人は力強く握手した。
お互いの決意を認め、別れの為に……そして再びあえる日を願って……
*三十九話 おわり*
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