( ^ω^)は幻の大地の住人のようです

  
105 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 19:33:44.19 ID:oSsN4d060
  
*四十話*

 二人が宴会場へと戻る途中
 宴会場のほうから明るい音楽と歌声が聞こえてきた!

 ♪ネコミミモード! ネコミミモード! 生麦生米ネコミミモード!

('A`)「なんだこの歌……」

( ^ω^)「この声は!」

 ブーンが宴会場へと急ぐ!


( ^ω^)「チャモコ!! 来てたのかお!」

 ∧ ∧
(‐ロ∀ロ)「おwwブーンキタ――っスねwwww」

  ∧∧
ヽ(・∀・)ノ「マスターも一緒に踊りましょおおおお!
       ♪かえるピョコポコネキョミミモード!」
 ∧∧
ξ゚听)ξ「あんた言えてないわよ。
      ♪セクシャルバイオレットネコミミモード!」

( ^ω^)「おっ二人とも浴衣だお!」

(‐ロ∀ロ)「漏れの新作のネコミミ付浴衣っスよwww
      コスプレ用なんで特別な防御効果は無いっスけど」



  
106 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 19:35:38.28 ID:oSsN4d060
  

('A`)「はぁはぁ……げえっ、ネコミミ野郎!」

(‐ロ∀ロ)「命の恩人に向かってその言い草は何っスかwwww」

('A`)「いや、おまえのバギマのせいで死にかけたんだが……」

.∧∧
(*゚ー゚)「ドクオ君、似合うかしら?」

(*'A`)(しぃさんのネコミミ浴衣姿、萌え〜)

(‐ロ∀ロ)「なんか文句あるっスかwww」

(*'A`)「GJ!」


( ^ω^)「ところで、これは何の歌だお?」

(‐ロ∀ロ)「漏れのデビュー曲『もこみちの Let's dance ネコミミモード♪』っスよwww
      この街に来たのもその発売イベントのためっスwwwまさかブーン達に会えるとは思ってなかったっスww」

('A`)「歌はパクリじゃねぇか」

(‐ロ∀ロ)「パクリじゃなくってパロディと言っていただきたいっスよwwwつかお前元ネタ知ってるんっスかwww」

('A`)「聖職者がこんな歌を元ネタに使ってんじゃねーよw」

(‐ロ∀ロ)「今の世の中ww話題性っスよwwwww」



  
109 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 19:38:50.88 ID:oSsN4d060
  

( ゚∀゚)「つか、なんでお前アイドルなんかになってるのよ。聖職者じゃなかったのかよ」

(‐ロ∀ロ)「ちょっと有名になっておく必要がでたんだよおっぱい野郎www」

(*゚ー゚)「…………」

(‐ロ∀ロ)「………………やっぱどう考えてもこれしか…有名になる道は思い浮かばなかった…バイバイ聖職者…」

( ゚∀゚)「誰に言ってるんだ?」

(‐ロ∀ロ)「こっちの話だおっぱい野郎wwww」

(*゚ー゚)「ふふふ。ところであの件はどうなったの姿が見えないようだけど」

(‐ロ∀ロ)「ああwww失敗したみたいっスねwwwサーセンwwww」

(;゚ー゚)「えっ、ちょっとどういうことよ!」


( ゚,_ノ゚)「ドクオ、ホントに俺達と一緒に来ていいのか?」

('A`)「うん。ブーンとはちゃんと話してきたから」

(。 ` ー´)「まぁ、一緒に来るからにはがんばってもらうぞ」

('A`)「それはわかってる。俺がんばるよ、俺のためにも……(しぃさんのためにも……)」

( ゚,_ノ゚)「そうか。なら、もう言うことないぜ。世界を平和にするため一緒にがんばろうぜドクオ」



  
110 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 19:42:08.53 ID:oSsN4d060
  
 ――それから数十分
 チャモコのデビュー曲で 歌って踊って盛り上がっていた!

 ∧∧
ξ゚听)ξ「♪きっと変われる、かわいい漏れネコミミモード」
  ∧∧
ヽ(・∀・)ノ「♪髪も耳も頭も付ける仕草も、ネコミミ次第!!」
 ∧ ∧
(‐ロ∀ロ)「♪ネコミミしてみようよww後悔なんてしないっスよwww」
( ゚∀゚)「しねぇよ! 後悔したよ!」

..∧ ∧
(´・ω・`)「♪ネコの〜ミミよー」

..∧ ∧
( ^ω^)「♪ネコミミモード!」


( ゚∀゚)「もうついていけねー。オレ行くわ」

( ^ω^)「お? どこいくんだお?」

 _
( ゚∀゚)「おっぱいハンター出動だ!」


( ^ω^)「そうかお。がんばってこいお。
      ブーンもちょっとトイレ言ってくるお」

 ブーンとジョルジュが退室しました。



  
111 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 19:44:48.57 ID:oSsN4d060
  
〜アモール−外−〜

( ゚∀゚)「さてと、まずは盗賊の鼻でいいスポットを探すか!」

 ジョルジュは盗賊の鼻をきかせた!


( ゚∀゚)「ん? すっげぇお宝のにおいがする……ちょっと回収に行くか」


 ジョルジュがやってきたのは教会の前。
 昼間、子供達を見かけたところである。

( ゚∀゚)「ここか、お宝は地面の下だな」

 _
( ゚∀゚) キッ


 ドンッ

 ジョルジュが目に気合を入れると
 地面が掘り返され 人を埋葬するのに(ry



  
112 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 19:47:42.29 ID:oSsN4d060
  

( ゚∀゚)「これは……赤い腕輪? ちょっと着けてみるか……」

 ジョルジュは掘り起こした腕輪を装備した!


( ゚∀゚)「うはっ、腕が軽りぃ!! 通常の三倍ぐらいの速さで腕を振れるぜ! おっぱい! おっぱい! おっぱい!
     これはいいものを見つけたぜ、腕振る腕輪と名づけるか」

 ジョルジュは腕振る腕輪を見つけた!

 それ 本当は星降る腕輪って言うんですけどね。
 それに 腕だけじゃなく体全体が軽く……
 まぁ いいでしょう。


( ゚∀゚)「ナレーターなんか言ったか? さてと今度こそ、いいおっぱいスポットを見つけるか!」


 ジョルジュは再び盗賊の鼻をきかせた!


( ゚∀゚)「よし、あっちだな!」



  
113 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 19:50:23.15 ID:oSsN4d060
  

 ジョルジュがたどり着いたのは 温泉から少し離れたところにある 山の中腹である。


( ゚∀゚)「ここか……よし『鷹の目!』」

 ジョルジュは鷹の目をした!
 ジョルジュの視力があがった!!


( ゚∀゚)「うはwwwよく見えるぜ! さすがは入浴タイム、おっぱいがたくさんだぜ!」

 痴漢の次は覗きですか……


( ゚∀゚)「ナレーターうるせぇwwこれがおっぱいハンターの仕事なんだよ!
     つか、何で最近そんなおしゃべりなのよ」


 あなた方がセントジョーンズを倒してくれたおかげで
 じょじょに私にかけられた封印が解けてきたんですよ。
 それで 元気になってきたのでこうして話してるわけです。



  
114 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 19:53:19.68 ID:oSsN4d060
  


( ゚∀゚)「ふーん、まぁいいや。……あとは音声があれば完璧だな、よし『ウサギの耳!』」

 ジョルジュはウサギの耳をした!
 ジョルジュの聴力があがった!


( ゚∀゚)「よし。これで、よく聞こえるぜ……ん?」

 それでですね。自分で言うのもなんですけど私 胸にはなかなかの自信があるんですよ。


(;゚∀゚)「ナレーターちょっと、静かにしてくれ!」


 「たすけてくれぽっぽ〜! だれか〜たすけてくれっぽ〜〜」

(;゚∀゚)「助けを呼ぶ女の声だ!」


 『ウサギの耳』の特技により一時的に聴力がアップしたジョルジュの耳には
 女性の助けを呼ぶ声が聞こえてきていた!



  
116 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 19:56:26.64 ID:oSsN4d060
  

(;゚∀゚)「くそっどこだ?」

 ジョルジュは必死で 声のする方を探す。


( ゚∀゚)「見つけた!! 誰かが川で溺れてやがる!
     くそっ、ここからで間に合うか!?」


 助けを求める声の主は ここからは数キロ離れた 街中の川で溺れていた!


( ゚∀゚)「とにかく、助けに行くしかねぇか! 間に合ってくれよ!
    『ジャック・イン・ダイヤ!』」

 紋章の力を発動させ身体能力を極限まで高めるジョルジュ!
 助けを求める者のところへ一直線で駆け出した!


( ゚∀゚)「ん? なんかいつもより体が軽い……早く走れるぜ!
     そうか、この腕輪のおかげか! これなら間に合う!」


 ジョルジュは走る。風のように駆ける。
 助けを呼ぶ者のところへ少しでも早く駆けつけるために!



  
117 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 19:59:16.74 ID:oSsN4d060
  

(*‘ω‘ *)「たすけてくれっぽー! ちんぽっぽは泳げないんだぽっぽ〜」

(;゚∀゚)「おい! 大丈夫か! 今助けるからな!!」


 ジョルジュは川に飛び込み 彼女のところまで泳いでいき
 彼女を陸まで引き上げた!
 

(*‘ω‘ *)「助かったぽっぽ〜。ちんぽっぽだっぽ。ありがとうぽっぽ」

( ゚∀゚)「どういたしまして……おっ」

 ちんぽっぽの服が水に濡れて透けている!


( ゚∀゚)(美しい……! なんて美しいおっぱいだ! ……ただ小さいのが惜しいぜ)


(*‘ω‘ *)「あの〜聞いてるぽっぽ?」

(;゚∀゚)「えっ、ああ聞いてるぜ」

 ジョルジュはおっぱいに見とれて話を聞いてなかったようです。



  
118 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 20:02:39.02 ID:oSsN4d060
  

(*‘ω‘ *)「名前を聞いてるんだっぽ」

( ゚∀゚)「俺はジョルジュ長岡だ。悪いがいくら美乳でも貧乳には興味ないんでな、じゃあな!」

 ジョルジュは風のように去っていった!

(*‘ω‘ *)「美乳ぽっぽ……? ……ぽっぽ〜! 服が透けてるぽっぽ///
       ……ジョルジュぽっぽ………っぽ///)



( ゚∀゚)「ふぅ、全身ずぶぬれだぜ……温泉にでも入って戻るか……
     ……ちんぽっぽって言ってたっけ。
     変な名前だな。名づけ親は何を考えてこんな名前に……」

( ゚∀゚)(結構、かわいかったな……)

Σ( ゚∀゚)「はッ! なっ何がかわいかっただっ! 貧乳だぞっ……彼女はっ……!!
      俺は結婚するならぜったい巨乳と決めてるんだ! そのためにもまずはパフパフ屋だ!
      でも……かわいかったな」

 ジョルジュが何かに目覚めたようです

( ゚∀゚)「はっ! だから違うって……ところでナレーター、さっきの話だが、いい胸ってのは本当か? どこに住んでるんだ?」

 はい 海底です。
 一人でさびしいんです。早く会いに来てください。
 そしてここから私を連れ出してください。



  
119 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 20:06:05.03 ID:oSsN4d060
  
〜バーボン旅館−宴会場−〜

( ゚∀゚)「ただいまーっと」


( ^ω^)「おかえりだお……」

ξ゚听)ξ「あら、遅かったわね……」

ヽ(・∀・)ノ「おっぱいさんお帰りなさぃ〜……」

 皆さんお疲れのようです。


( ゚∀゚)「? なんで皆、そんなに疲れてんだ?」

 あなたが温泉に行ってる間にいろいろとあったのですよ。


( ゚∀゚)「なんだその友達と遊んでて、自分がトイレに言ってる間に大爆笑が起きて
     一人だけ、その話についていけない時のような気分は」

 よくわかってるじゃないですか。



  
120 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 20:08:59.07 ID:oSsN4d060
  

(‐ロ∀ロ)「そろそろ漏れは行くっスねwww明日は朝早くからイベントの準備があるっスからww
      一足お先にサーセンwwww」

( ^ω^)「チャモコお疲れだお〜」

ξ゚听)ξ「お疲れ様〜……」

ヽ(・∀・)ノ「ネコミミさんおやすみですぅ〜」


(‐ロ∀ロ)「あwwそうそうwwwwおっぱい野郎www」

( ゚∀゚)「何だよ」

(‐ロ∀ロ)「お前呪われてるぞwwwこのダメ中年がwwwwwww」

 そう言い残すとチャモコは去っていった。


川д( ゚∀゚)「呪い? なんだそりゃ、嫌がらせか?
       それに中年って、俺はまだナイスガイなお兄さんぐらいの年だぞ……」



  
124 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 20:11:59.01 ID:oSsN4d060
  

( ゚∀゚)「なぁショボン。ハッサソたちはどうした?」

(´・ω・`)「ああ、彼らなら部屋に戻ってるよ。何か用なの」

( ゚∀゚)「ああ、ちょっとな。何号室かわかるか?」

(´・ω・`)「えっと……ドクオ君、キミ達何号室だっけ」

('A`)「『308−509号室』ですよ……」

(´・ω・`)「だってさ」

( ゚∀゚)「サンキュ。ちょっと行ってくるぜ」


( ^ω^)「ショボン、ちょっと聞きたいことがあるんだお」

(´・ω・`)「なんだい?」

( ^ω^)「ショボンは鮫島について何か知ってるかい?」

(;´・ω・`)「鮫島だって!? なんで急にそんな話を」

ξ゚听)ξ「ブーンのお父さんが鮫島に関わって消えちゃったらしいのよ」



  
125 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 20:15:00.36 ID:oSsN4d060
  

(´・ω・`)「鮫島について調べることは禁忌だよ。近づいたものは消されるんだ……」

( ^ω^)「それは知ってるお。
      やっぱり、ショボンでも知らないのかお……何も手がかりが無いお……」

(´・ω・`)「ふむ……ここはブーンの為に一肌脱ごうかね。鮫島について調べてあげようか」

( ^ω^)「いいのかお!?」

ξ゚听)ξ「そんなことしたら、ショボンの身が危ないんじゃ……」

(´・ω・`)「まぁそうだろうけどね。でも大体、なにがおきるかは見当がついてるし、
      さっきハッサソに腕のいいボディーガードの話も聞いたし……


--------------------------------------回想----------------------------------------

(´・ω・`)「死神のクイーン?」

( ゚,_ノ゚)「ああ『シルーコ』って言うんだが、以前……一緒に旅をしてんだ。
     王女のような美しさと、愛用の鎌で相手の首を一瞬で刈り取るさまからそう呼ばれていた。
     この前、仲間に誘いに行ったんだが、片目をやられてしまっていてな。もう冒険には出れないと言っていた。
     それでもかなりの実力だ。サンマリーノの近くに住んでるから、護衛として雇ってみたらどうだ」

(´・ω・`)「死神のクイーン、シルーコか……まぁ最近、いろいろと物騒だからね。今度会いに行ってみるよ」

----------------------------------------------------------------------------------



  
127 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 20:17:57.78 ID:oSsN4d060
  

(´・ω・`)「それに僕も、危険から身を護れるぐらいの強さはあるからね。何とかなると思うよ」

( ^ω^)「ブーンの為に、自ら危険を冒してまで、鮫島について調べてくれるなんて。
      ショボンはいいやつだお」

(´・ω・`)「その代わり、フフフフフ。いや、これはすべてが終わってからにしようかフフフ」

(;^ω^)「アナルに悪寒が走ったお……」


ヽ(・∀・)ノ「ショボンさーん。星降りの大会について何か知ってないですかー」

(´・ω・`)「ああ、モンスターとそのマスターが競いあう大会だね。
      モンスター格闘場ってところでやるらしいけど、場所まではわからないや。ごめね」

ヽ(・∀・)ノ「そうですかぁ……」

(*゚ー゚)「あら、格闘場なら連れて行ってあげましょうか?」

ヽ(・∀・)ノ「しぃさん場所知ってるんですか!?」

(*゚ー゚)「フフフ、この世界で私が知らない所はほとんどなくってよ」

('A`)(出たぁ。お得意のセリフ……)


(*゚ー゚)「あら? でも星降りの大会ってたしか……」



  
129 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 20:21:02.10 ID:oSsN4d060
  
〜308−509号室前〜

( ゚∀゚)「ここか……なぁ、聞こえるかハッサソ……
     いや、別に聞いてなくてもいいや。これは俺の独り言だから」

 ドアに向かって話しかけるジョルジュ。

( ゚∀゚)「お前とはさ、お互いの方向性の違いからパーティを解散したけどさ。
     お前の強さは信頼している。十分わかってるつもりだ。
     だから、ドクオの奴を頼むぜ。いざというときはお前が守ってやれ」

 ドアの向こうからの返事はない……

( ゚∀゚)「うまく言えねぇが、ブーンとドクオは一緒に居なきゃいけない気がするんだ。根拠のない『感』だけどな。
     それなのにいろいろなことに巻き込まれて、別々の道を歩むことになっちまった。
     だから、いつかまた二人が一緒にいられるようになるその時まで、お前はドクオを見守っててやれ。ブーンは俺が見守ってるから
     もしかしたら、あいつらにとっては余計なおせっかいかもしれないがな。話は、そんだけだ。じゃあな」

 ジョルジュは宴会場へと戻っていった。
 一方、ドアのむこうでハッサソは……


(。 ` ー´)「アッ、アッ、アッ、アッ! アッー!」

( ゚,_ノ゚)「さぁ、ドクオやしぃが戻ってくる前に終わらせちまおうぜ!」


 ……聞いちゃいなかった。
 まぁ実際、余計なおせっかいですしね。これでいいのかもしれません。



  
131 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 20:24:02.64 ID:oSsN4d060
  
〜宴会場〜

( ゚∀゚)「戻ったぜー。って、あれ? もうお開きか?」

(;^ω^)「あ、長岡! 実は明日の朝、早く出発することになったからもう部屋に戻って寝るお!」

( ゚∀゚)「いきなりだな、おい。何があったんだ」

ヽ(・∀・)ノ「星降りの大会予選のエントリーが明日の朝9時までなんですぅ〜!」

( ゚∀゚)「それ、間に合わないんじゃねぇか?」

ξ゚听)ξ「ステアで上の世界まで行った後、しぃがルーラで連れて行ってくれるって!」

(*゚ー゚)「この世界で私に行けない所はほとんどなくってよ」

 しぃが誇らしげに胸を張ってみせる。

('A`)「しぃさん、それはもういいから……」


( ゚∀゚)「お、もしかしてロンガデセオなんかも行けちゃったりする?」

(*゚ー゚)「……行けないこともないけど……今は無理だわ……」

 しぃが少し肩を落とす。


( ゚∀゚)「そっか……まぁそっちは自分で見つけるとするわ」



  
132 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 20:27:07.41 ID:oSsN4d060
  

(´・ω・`)「というわけで、今日はもうお開きだ。鮫島については任せてくれ!」

( ^ω^)「ショボンいろいろとありがとうだお!」


('A`)「ブーン! またいつか……旅が終わったらきっと会おうな!」

( ^ω^)「ドクオ、それまで死ぬんじゃないお!」

( ゚∀゚)(お互いにもう、大丈夫みたいだな……
     やっぱり、さっきのは余計なことだったか……まぁいっか)


ヽ(・∀・)ノ「ドクオさん、さよならですぅ〜。今度会うときはきっとマスターのお嫁さんになってますからぁ〜」

('A`)「おお、ブーンをよろしく頼むぜ。ツンもな」

ξ゚听)ξ「ドクオに言われなくてもわかってるわよ。あんたこそ、しぃをちゃんと護ってあげなさいよ!」


 こうして ブーンとドクオ
 そして 2つのパーティは再び別々の道を歩むこととなった……



  
133 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 20:30:30.87 ID:oSsN4d060
  

 ――翌朝。


〜モンスター格闘場−入り口−〜

(*゚ー゚)「8:50何とか間に合ったわね」

ヽ(・∀・)ノ「どうもありがとうございましたああああああ!」

( ^ω^)「助かったお! ドクオにもよろしく頼むお」

ヽ(・∀・)ノ「マスター早く受付に行きましましょおおおお!」

( ゚∀゚)「お前らは早く受け付け済ませて来い!」

( ^ω^)「そうさせてもらうお! しぃちゃんバイバイだお!」

ヽ(・∀・)ノ「さよならですぅうううう!」

(*゚ー゚)「内藤君、ホイミンちゃんがんばってね!」


ξ゚听)ξ「いろいろとありがとうね、しぃ。ドクオたちにもよろしく」

( ゚∀゚)「ハッサソは変なやつだけどよ、頼りになるからあてにしてやってくれ」

(*゚ー゚)「それじゃあ私は行くわね。あなた達の旅に神の加護がありますように……」



  
145 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 20:58:42.31 ID:oSsN4d060
  
〜モンスター格闘場〜

「よう来たのう。ここはモンスター格闘場じゃ。
 ん、わしか? わしはここの名物女……バニーガール
 ……じゃなくて、ババーガールじゃよ、わはは」

 なんと! 受付にいたのはバニーガール格好をしたババァだった!

(;^ω^)「(オエー……年を考えろお!)」


ババー「なんじゃ、そんな露骨に嫌な顔をするんじゃないわい。
      予選参加者じゃろ。時間ぎりぎりなんじゃからさっさと説明するぞい。
      まずはこの紙にお主の登録名とパートナーのモンスターの種族、登録名を書き、当てはまる項目にチェックするのじゃ」

( ^ω^)「登録名はブーンっと。パートナーは……」

ヽ(・∀・)ノ「マスター、あとは私が自分で書きますぅ!」

ババー「おお。人語を話せる上に文字まで書けるとは優秀なホイミスライムじゃな」

ヽ(・∀・)ノ「えへへ、修行しましたから」

ババー「では、マスターであるそなたに説明するぞ。
      この星降りの大会は人間とモンスター、両者の実力を試す大会じゃ。
      優勝すれば、モンスターには『世界最強モンスターの称号』が与えられ
      マスターは魔物使い系の最高職『モンスターマスター』として認められる」

( ^ω^)「モンスターマスターかお。なんかカッコイイお」



  
146 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 21:02:18.68 ID:oSsN4d060
  

ババー「まずはマスターとモンスターはそれぞれ別に予選を行うのじゃ。
     マスターは、モンスターに関する知識と、リスニング。モンスターは基礎能力測定。
     それぞれの結果を点数として出し、合計値の上位8組が本戦出場となるんじゃ」

(;^ω^)「ブーンにもテストがあるのかお……」

ヽ(・∀・)ノ「マスターならきっと大丈夫ですよ!!」


ババー「あとは、本戦出場が決定したときに説明されるぞい
     では、登録はこれで終わりじゃ。そなたらの登録番号は34じゃ。
     予選は10時スタートじゃぞ、それぞれ会場に向かってくれい」


( ゚∀゚)「おーい、ブーン。受付は終わったか〜?」

( ^ω^)「お。無事済ませたお。ブーンたちはこれから予選があるから行ってくるお」

( ゚∀゚)「おお、二人ともがんばれよ〜。俺らも応援してっから」

ヽ(・∀・)ノ「はいいい! がんばりますうううう!」

ξ゚听)ξ「出るからには優勝しなさいよ! みっともない結果だったら許さないんだから!」

( ^ω^)「最善を尽くすお! じゃあ、ブーン達は行くお」

ヽ(・∀・)ノ「私はあっちみたいですぅ。マスター! がんばってくださいね!」

( ^ω^)「ブーンが心配する必要もないと思うけど、ホイミンもがんばるお!」



  
150 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 21:05:21.66 ID:oSsN4d060
  
〜予選会場−マスター側−〜

試験官T「ではこれより、マスター側の試験を行う。
     テストはすべて4択となっている。時間は50分。
     終わったあと10分の休憩を挟み。30分のリスニングテストを行う」

(;^ω^)(緊張してきたお……、でも4択なら何とかなるかもしれんね)


試験官T「では、開始!」


( ^ω^)(『次のエレメント系モンスターのうち武器による物理系攻撃が有効な種族はどれでしょう』
       おお! これならわかるお! 答えは『Dのブリザード』だお!
       なんだ意外と簡単だお」)


( ^ω^)「『次の写真のモンスター、ヘルバイパーが使ってくる状態異常はどれでしょう』
          A.眠り B.猛毒 C.マヒ D.混乱
       ブーンは実際に食らったことがあるからわかるおw『Bの猛毒』だお」


 ブーンは今までの旅の経験を生かし問題を次々と解いていった!



  
153 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 21:09:02.96 ID:oSsN4d060
  
〜試験会場−モンスター側−〜


試験官U「ではこれより、モンスター側の試験を行う。
       テストは身体能力の測定。人語理解。文字の書き取りが行われる」

ヽ(・∀・)ノ「これなら余裕ですううう!」


試験官U「そこのホイミスライム! 静かにしなさい。34番、5点減点」

ヽ(・∀・;)ノ(しまったですぅ。つい興奮して……)


試験官U「身体能力は、短距離走や反復横飛び等、各10項目を最大5点づつ。
       人語理解については、人の言葉をどれだけ理解できるか、話せる必要はない。最大30点。
       文字の書き取りは最大20点だ。これは正確さが評価の対象となる」

ヽ(・∀・)ノ(人語理解と書き取りは余裕ですねぇ。あとは身体能力でどれだけ稼げるかです!)


試験官U「では、身体能力の測定からはじめる。各自すいているところからすませるんだ」

 辺りには 人語を理解できないモンスターの為に 通訳をする係員の姿が何人かみうけられる


ヽ(・∀・)ノ「マスターは大丈夫でしょうかね?」



  
155 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 21:13:00.27 ID:oSsN4d060
  
〜予選会場−マスター側−〜

試験官T「では、これより10分の休憩に入る」


(;´ω`)「最後の問題、何なんだお。『特技はイオナズンとありますが(ry』って長文問題。
      感で『BのMPが足りないようだ』にしておいたけど……モンスター関係ないお……
      結局、わかったのは数問だけで、あとは適当だお……」


「あの問題ゼミでやったのと同じだった!」
「カンニンGOOD!」
「ズバリ、満点確実でしょう!」
「テスト中はバルキスの定理解いてたわ〜」
「どんなもんじゃーい!」
「あはん、ちなたん ないゆるで!」


 あたりは 落胆の声や 歓喜の声で あふれていた。


 そして 休憩時間が終わり リスニングテストが始まった!


試験官T「では、リスニングテストを行う。
       スピーカーから、聞こえてくるモンスター語を理解し、それにあった選択肢を選んでくれ」


( ^ω^)(これは余裕だお。いまやブーンはスライム語からドラゴン語、さらには青山語まで何でも理解できるお!
       伊達にずっと魔物使いやってないお。ホイミンのためにもここで挽回するお!)



  
161 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 21:16:46.38 ID:oSsN4d060
  

 そして 予選がすべて終わった!


ヽ(・∀・)ノ「マスタァァアアアアアア!」

( ^ω^)「ホイミン! どうだったお?」

ヽ(・∀・)ノ「はい! 私のほうは完璧ですぅ! マスターはどうでした?」

( ^ω^)「リスニングは完璧だお。他はまぁまぁ……だお」


ξ゚听)ξ「あっ、いたいた」

( ゚∀゚)「お疲れ様。とりあえず昼飯食おうぜ」

ヽ(・∀・)ノ「はいいい! おなかすきましたああ」

ξ゚听)ξ「朝、ショボンがお弁当もって来てくれたからね。
      どっか開いてる場所で食べましょう」

( ^ω^)「天気がいいから外でたべるお!」



  
164 :40 ◆WOkutRzuoQ :2007/02/15(木) 21:19:09.98 ID:oSsN4d060
  

 昼食をすませたブーンたちはのんびりと近くの草原で休んでいた

( ^ω^)「予選の結果は、16時に発表だお。きっと受かってるはずだお」

ξ゚听)ξ「本戦は、そのあと夜20時からね」

ヽ(・∀・)ノ「それまで、最終調整をしますぅ! おっぱいさんつきあってくださいいい!」

( ゚∀゚)「よっしゃ、任せろ!」


 そんなブーンたちを 近くの崖の上から見下ろす人間とモンスターが一組。

(・勍)「ホイミンもでるのか……これは楽しみだぜ! あいつを倒してキング・オブ・ハートの称号を奪ってやるぜ!」
゙w(,゚ -゚ノ''「知り合いか? まぁ俺とお前なら敵はないだろ。いくぞ」


 その彼らを さらに上から見下ろす者……

「フフ、あいつらが出場か。たまたま来てみたが、これは面白いことになりそうだ」



 次回! 星降りの大会開催!
 最強のモンスターの称号 モンスターマスターの名は どの組の手に!!


*第十章『再会と決別』 おわり*



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