( ^ω^)は幻の大地の住人のようです
- 133:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:46:28.72 ID:Mq9+lLDJ0
*第四十四話『真っ赤に染まる――』*
〜幸せの国(鮫島)〜
ベジータ「頼んだぞキサマら!」
( ^ω^)「任せてくれお! ちょいちょいっと片付けてやるお!」
( ゚∀゚)「そんなこと言って、どうせ主に戦うのは俺とホイミンだろ」
ヽ(・∀・)ノ「マスターの手を煩わせるまでもないですぅ〜」
ξ゚听)ξ「さぁ、行くわよ。敵がいるとしたら、目の前に見えてる神殿でしょ」
鮫島に上陸したブーンたちは ひょうたん島で待機するベジータと別れ
島の中央に位置する神殿へと向かった!
- 135:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:48:29.10 ID:Mq9+lLDJ0
- 〜鮫島神殿〜
( ゚∀゚)「誰もいねぇなぁ……」
ξ゚听)ξ「モンスターがわんさかいると思ってたんだけど、ここじゃないのかしら?」
( ^ω^)「とりあえず、この神殿を隅々まで探索してみるお!」
ヽ(・∀・)ノ「奥へGO! GO! ですぅううう!」
ブーンたちは 誰もいない神殿に不審に思いながら 神殿の奥へと進んでいった!
そして 神殿の最奥の広間へとたどり着いた!!
そこで待っていたのは 堂々と玉座に腰掛ける一人……
否 一匹の鳥人の魔物だった!
「よく来ましたね。勇気ある人間達よ!」
- 136:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:50:47.00 ID:Mq9+lLDJ0
( ^ω^)「お前が、鮫島の主かお!!?」
「 私の名は『ジャミラス』……。この鮫島の管理者です。
そして、この夢の大地で魔物を統べる王!
『 夢の魔王 ジャミラス !! 』 」
ジャミラスが玉座から立ち上がり 己の持つ翼を大きく広げ咆哮する!
その姿は大鷲の魔人 深い闇色の3ツの鋭い目を持ち 2m超の巨躯。
翼を広げた様はさらに大きく見える。
(;゚∀゚)「魔王だと!? 魔王はムドーだけじゃなかったのかよ!!」
ヽ(・∀・)ノ「魔王だろうがなんだろうが関係ないですぅううう!!
悪い事する奴はみんなやっつけちゃいましょう!!」
ジャミラス「フフフ、威勢のよいホイミスライムですね。
その威勢どこまで持ちますかね?」
- 137:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:53:03.39 ID:Mq9+lLDJ0
( ^ω^)「ホイミンの言うとおりだお!!
ブーンたちは前に魔王ムドーを倒したんだお!!
いまさら怖がることはないお!!
ジャミラス「そうですか、あなたちですか!
セントジョーンズ……『大地の魔王 ムドー』を倒したのは!
クフフフ…クフハハハハハハハ!!!!」
( ゚∀゚)「何がおかしいんだよ! これからセントジョーンズのようにテメェもぶっ倒してやるっていうのに!!」
ジャミラス「セントジョーンズは私たち、魔王の中でも最も弱き存在!!
まったく……人間ごときに負けるとは、魔王の面汚しですよ!」
ξ;゚听)ξ「私たち魔王……!? そんな、セントジョーンズや貴方以外にもまだ魔王がいるというの!?」
ジャミラス「これから死に逝く貴方達に冥土の土産として教えてあげましょう。
人間達が恐れる魔王と呼ばれる存在……それを統べるのは
『 大魔王 デスタムーア様! 』 」
(;^ω^)「だ、大魔王……」
(;゚∀゚)「デスタムーアだとぉ!?」
ξ;゚听)ξ「魔王を超え、それを従える王……大魔王」
ヽ(・∀・;)ノ「そんなの聞いたことないですぅぅうううう!!」
- 138:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:55:06.23 ID:Mq9+lLDJ0
- ジャミラス「貴方達が知らないのも無理はない。
大魔王様は全ての世界の頂点に立つべきお方。
狭間の世界で着々と準備を進めておられるのですよ!」
ξ゚听)ξ「狭間の世界……?」
ジャミラス「おっと、お喋りが過ぎたようですね!
その、大魔王様の手足となり働くのが俺ら『四天魔王』!!」
( ゚∀゚)「お前とセントジョーンズの他にも二人の魔王がいるということかよ!?」
( ^ω^)「鮫島に連れてこられた人はどこだお!!
トーチャンは! 流石兄弟は! トランクスさんはどこにいるお!!
何が目的で拉致したんだお!!?」
ジャミラス「クフフッ、どれもあなた方が気にする必要は無いですよ。
どのみち貴方達はここで死ぬのですから。
四天魔王最強のこの私が相手なのですからね」
( ゚∀゚)「ハッ、最強とか自分で言う奴に限って弱いんだよな」
ジャミラス「試してみれば分かりますよ。
そうそう、捕らえた人間たちでしたね。私を倒せば開放されますよ……倒せればね。
では、魔王ジャミラスいざ参ります!!」
ジャミラスが あらわれた!
▽
- 140:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:57:31.52 ID:Mq9+lLDJ0
( ^ω^)「相手は魔王、ここは慎重にいくお!
ジョルジュと、ホイミンは相手の動きを伺いつつ攻撃!
ブーンとツンで援護するお!!」
( ゚∀゚)「把握っと、いくぞホイミン!」
ヽ(・∀・)ノ「いきますよおおおおおおお!!」
ξ゚听)ξ「了解。後方支援は任せなさい」
_
( ゚∀゚)「いくぜええええ! 『スピアタックル!』」
ジョルジュはスピアタックルを繰り出した!!
ジャミラス「遅い。貴方には速さが足りない」
ジャミラスは ひらりと身をかわした!
_
( ゚∀゚)「へっ、今のは様子見の一撃だ!
口だけじゃなく、なかなかやるようじゃねぇか」
ジャミラス「クフフ、当然ですよ」
- 141:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:59:58.52 ID:Mq9+lLDJ0
(・∀・)『明鏡止水ッ!!』
新ジャンル「明鏡止水」の境地に達した
ホイミンの体が金色に輝く!
(・∀・)『反射神経の増強ッ!!』
ホイミンはピオラを唱えた!
ホイミンの素早さがあがった!
(・∀・)『狼牙風風拳ッ!!』
ホイミンは狼牙風風拳を繰り出した!
しかし 全ての打撃はジャミラスに止められてしまった!
ジャミラス「だが、まだまだ遅い」
(・∀・;)「やっぱりこの技じゃダメですかぁ」
ジャミラス「わかっていて何故無駄な動きをする」
(・∀・)「……あなたの相手は4人いるということですよ」
ジャミラス「むっ!?」
- 143:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:02:03.42 ID:Mq9+lLDJ0
ξ゚听)ξ「詠唱完了。行くわよブーン!!」
( ^ω^)「万象一切灰燼と為せ! 『流刃若火!!』」
ξ゚听)ξ『ベギラゴン!!』
二人の放った炎は 一つに合わさり より強大な業火となってジャミラスに襲い掛かる!
その業火は ジャミラスの体の全てを包み込んだ!!
( ゚∀゚)「やったか!?」
(・∀・)「マスターとツンさんの炎をまともに喰らったんです。ひとたまりもないh――
ジャミラス「いい炎です。いただきました」
なんと ジャミラスの身を焼く炎が 爪に集まっていく!
(;^ω^)「おっ、!?」
(・∀・;)「おっぱいさん危ないっ!!」
- 144:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:04:09.10 ID:Mq9+lLDJ0
(;゚∀゚)「やべっ……」
ジャミラス「やはり貴方には速さが足りない。
骨まで焦がしてやるよ!」
ジャミラスは 炎の爪を 振りかざした!!
(;;゚∀゚)「うおおおおおおおあっちぃいいいいいい!!」
ジャミラスの爪は ジョルジュの体をえぐり さらに燃え移った炎が体を焼く!
ξ;゚听)ξ「風神の盾!! ジョルジュの炎を吹き飛ばして!!」
ツンは風神の盾に祈りをささげた!
強風が巻き起こり ジョルジュを焼く炎を吹き消した!
(・∀・;)『ベホマァアア!!』
ホイミンはベホマを唱えた!
ジョルジュの傷が回復した!
- 147:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:06:57.04 ID:Mq9+lLDJ0
(;゚∀゚)「あーやばかった。あいつ動きが速いな
あと一瞬遅かったら、心臓を貫かれてたぜ」
ξ;゚听)ξ「あれだけの炎が効かないなんて……」
(・∀・)「炎を吸収する体質を持ってるみたいですぅ〜」
( ^ω^)「ならここはブーンに任せるお!!」
ジャミラス「クフフフ、どうくるつもりだい」
ジャミラスは不適に微笑んでいる。
( ^ω^)「新しい剣の力を見せてやるお!
霜天に坐せ!! 『氷輪丸』!!! 」
ブーンは氷の刃を高く掲げ 祈りをささげ ジャミラスに向い振り下ろした!
剣から吹雪が巻き起こる!
( ゚∀゚)「また、オサレな名前つけやがて」
- 151:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:09:47.92 ID:Mq9+lLDJ0
ジャミラス「そんな、おもちゃ。効くわけがないでしょう!
返り討ちにしてあげますよ」
ジャミラスは 燃え盛る火炎を はいた!
火炎は吹雪を飲み込み 勢い衰えず ブーンたちに向かっていく!
(;^ω^)「なら、今度は『流刃若火』だお!!」
破邪の剣から炎が生み出され ジャミラスの吐き出した炎とぶつかり合う!
ジャミラス「ほほう、同質の炎を作り出し勢いを止めましたか。
おもちゃにしてはやりますね」
炎は両者の間で大きな壁となり燃え続けている!
ジャミラス「これではあなた方が手を出せないですね。
サービスとして炎の壁が消え去るまで小休止と行きましょうか」
「その必要はないですぅぅぅうううううううううううううう!!」
- 152:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:12:08.59 ID:Mq9+lLDJ0
- ..∧∧
(・∀・)「ネコミミアタァァァァックゥゥウウ!!!!」
ホイミンは その身にネコミミバリアを纏い
炎の壁を突き破って ジャミラスに体当たりをぶちかました!!
ジャミラス「――ッ! クソォオオッ! せっかくのサービス受け取れってんですよ!!」
ジャミラスがバランスを崩す!
(・∀・)「今ですぅう!! この隙にぃいいい!!」
ξ゚听)ξ「炎がダメなら―― 『イオ』 『イオ!』 『イオ!!』」
( ^ω^)「『氷輪丸!!』 フルパワーだお!!」
立て続けに巻き起こる 爆発と猛吹雪!
それは ジャミラスの体にダメージを与えていく!!
( ゚∀゚)『ジャック・イン・ダイヤ!!』
ジョルジュが紋章の力を発動させ――
(・∀・)『エボルシャス!』
ホイミンはエボルシャスを唱え 思い描く最強の姿へと変化する!
- 155:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:16:56.43 ID:Mq9+lLDJ0
川 ゚ー゚)ノ「私のこの手が真っ赤に燃える! お前を倒せと轟き叫ぶ!!」
_
( ゚∀゚)『トライデントタックル!!!』
ジョルジュがkskし!
川 ゚ー゚)ノ『爆熱!! ゴッドフィンガァアアアアア!!』
変身したホイミンも それに合わせkskする!!
川 ゚ー゚)ノ『『ダブルゴッドフィンガァアアアアア!!』』(゚∀゚ )
ジャミラス「ぐっっ―――っ!!」
二人の同質の技による 同時攻撃!
タイミングはぴったり合い その二撃は同時にジャミラスに直撃した!
- 156:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:19:19.38 ID:Mq9+lLDJ0
二人の攻撃をくらい ジャミラスの動きが止まる。
その瞳は輝きを失っている……
( ゚∀゚)「決まったか!?」
川 ゚ー゚)「私とおっぱいさんの必殺技をまともに喰らったんです。ひとたまりもないh――
ジャミラス「決めちゃINEEEEEEEE!!
今のは痛かった……今のは痛かったぞ―――――っ!!!」
咆哮と共に ジャミラスの目に漆黒の輝きが戻り
いきなり ホイミンを鷲掴みにした!!
川;゚∀゚)ノ「うわわっ!」
掴んだホイミンを一度大きく振り回し ジョルジュに向かって投げつける!
その結果 二人の体は壁まで吹っ飛んだ!!
(;^ω^)「ホイミン! ジョルジュ!!」
ξ゚听)ξ「まってて、いま回復を!」
ツンがゲントの杖に祈りをささげる!
- 158:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:21:53.87 ID:Mq9+lLDJ0
ジャミラス「見たか、虫けらどもが!
魔王ジャミラス様の力を!!」
(メ゚∀゚)「いつっっ……。
ジャミラスさんよ、化けの皮がはがれてきたみたいだな」
傷が治るまでの間 ジョルジュが時間を稼ごうとする。
ジャミラス「……な、に?」
(メ゚∀゚)「しゃべり方に地が出てきたぜ。
さっきまでは冷静に振舞ってたのにな!」
ジャミラス「フゥ……フゥ――……
……何をおっしゃっているのですか。
この通り私はきわめて冷静、COOLですよ」
ジャミラスは一度深く息を吸い 再び 冷静に振舞おうとする。
- 160:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:24:05.43 ID:Mq9+lLDJ0
(メ゚∀゚)「はっ、どうだかな。
実力も、最強の魔王とか言ってたわりにたいしたことなさそうだ。
もう、お前のスピードについていけるぜ」
ジャミラス「クフフ、フフフフフ……クハハハハハハ!!!!」
( ^ω^)「何がおかしいんだお!!」
ジャミラス「いやいや、失礼。少し勢いづいたぐらいで調子にのって、これだから人間は……」
川 ゚ー゚)ノ「人間をなめると痛い目にあいますよぉおおお!!」
ジャミラス「呪文で変身したといえど、貴方は人間では無いでしょうホイミスライム君。
まぁいい、確かに今の私ではそう思われても仕方が無いでしょうね」
ξ゚听)ξ「どういうことよ」
ジャミラス「私はセントジョーンズと同じように変身タイプの魔王でしてね。
この姿の私ではせいぜい四天魔王の中でナンバー3と言った程度の実力」
- 161:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:26:15.04 ID:Mq9+lLDJ0
( ゚∀゚)「本気じゃなかったって言うのかよ。
ずいぶん余裕ぶってるじゃねぇか」
ジャミラス「変身すれば最強の力と速さが手に入る代わりに、言語能力の方に問題がありましてね。
人間に通じる言葉では、単語程度しか話せなくなってしまうのですよ。
あなた方との会話をもう少し楽しみたかった。それだけのことですよ」
( ^ω^)「なら、とっとと変身して正体を現せお!!」
川 ゚∀゚)「あなたがどんなに強くったって、私とマスターのラブラブパワーで倒しちゃいますよぉおお!!」
ξ゚听)ξ「私だっているんだから!」
_
( ゚∀゚)「俺もな」
ジャミラス「いいでしょう。なら見せましょう私の真の姿を!!
後悔するなよ、虫けらどもが!!!!」
ジャミラスは 空高く飛翔した!
神殿の天井を突き破り 太陽の輝きをバックに 力を解放する構えを取る!!
- 163:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:28:30.05 ID:Mq9+lLDJ0
ジャミラス「うおおおお…!!!!
おおおお……!!!」
グゴゴゴゴ・・
ジャミラスの全身から闘気があふれ出す!
周辺には衝撃が巻き起こり 神殿の天井は完全に破壊され
その邪気は天候すら操り 空一面が真っ黒な雲で覆われ始めた!
_
(;゚∀゚)「こいつは半端ねぇな……」
ξ゚听)ξ「それでも、私たちは負けない! 負けられない!!」
川 ゚ー゚)ノ「この戦いの先にやるべきことがありますから……ッ!」
( ^ω^)「みんなで勝って生き残るお!!」
ジャミラス「がああああ……!!!!」
辺りに一際大きな衝撃が起こり
ジャミラスの変身が完了する。
- 164:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:31:33.32 ID:Mq9+lLDJ0
変身を遂げたそれは静かに神殿の床へと着地する。
降り立った床は 円形状に陥没……
その者が持つ力を 視覚で感じさせられる
マントの様な短い羽を持ち 全てを貫通させる鋭い三本の爪
腕を組み 片足で立つ その姿――
ノノノノ
筋 ( ゚∋゚)_ 威
・ /⌒(_ )⌒\ ・
肉 / 三  ̄⌒ノ三 ヽ 風
・ ヘヘヘ ミ  ̄ ̄ ノへヘヘ' ・
降 ミ ノノ 堂
・ | // ・
臨 | ) 々
彡ヽ
!!
- 169:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:33:59.41 ID:Mq9+lLDJ0
( ゚∋゚)「……クックル」
(;゚∀゚)「はぁ?」
( ゚∋゚)「クックルドゥドゥドゥ……」
ξ;゚听)ξ「何なのいったい……?」
( ^ω^)「俺の名はクックルドゥドゥドゥ。
『クックル』と呼べ。そう言ってるお」
( ゚∀゚)「流石モンスターマスター」
川;゚∀゚)「そんな、のんきな事いってる場合じゃないですよおっぱいさん!!」
(;゚∀゚)「ああ、わかってる。あいつの放つ闘気はんぱじゃねぇ……」
ξ;゚听)ξ「アイツの放つ威圧、格闘技に通じてない私でもわかるわ」
- 170:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:36:24.67 ID:Mq9+lLDJ0
( ゚∋゚)「…………」
(;^ω^)「…………」
ξ;゚听)ξ「…………」
_
(;゚∀゚)「…………」
川;゚ー゚)「…………」
一同の間に訪れる沈黙。
誰もその場から動けなかった。
その沈黙を破ったのはクックルだった。
( ゚∋゚) y―
クックルが片腕を上げ 長い爪を持つ人差し指をブーンに向けて構える。
その姿は まるで子供が 指をピストルに見立てて 遊ぶ様だ。
(;^ω^)「……」
ブーンの背中に悪寒が走る。動けなかった。
ただ指を向けられただけなのに。
それが本物の銃であるかのような錯覚。
- 172:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:38:43.22 ID:Mq9+lLDJ0
( ゚∋゚) y― 「……ドゥル」
(;^ω^)「……し、ね? ――えっ!?」
ブーンがクックルの言葉を訳す。
直後 クックルの銃に見立てられた指から レーザーのような光線が発射された!
レーザーはブーンへに向かって直線に進んでいく!
(;゚∀゚)「ブーン!! くそっ、ここからじゃ……」
川;゚∀゚)「間に合わないですっ!!」
ξ;゚听)ξ「ブーン逃げて!!」
三者がブーンに向かって駆け出す!!
ブーンは腰を抜かしてしまい 動けない!
そして――
(;;゚ω゚)「うわぁああああああああ」
ブーンの視界が 真っ赤に染まる――
- 175:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:42:00.54 ID:Mq9+lLDJ0
( ゚ω゚)「……えっ?」
ブーンの目の前にあったのは
スカートから微かに覗く 白色。
美しいツインテールの髪 金色。
そして――
赤。赤。赤。赤。赤。赤。赤。赤。赤。
おびただしい数の 赤色の液体。血。
それの持ち主は ブーンの目の前で
ブーンの護るための盾となり 立ちふさがる少女――…
( ゚∋゚)「……ウーノ」
- 176:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:42:44.57 ID:Mq9+lLDJ0
/\/\
: <`/>'^ヾヘ/>
{三} ((ノ、`'ノ)) ノノノノ
{ニ}ゝd ゜凵K)^) (゚∈゚ )
( ゚ω゚) リ (__]っ┿━━━━━━――… -―y´> ̄ ̄⌒ ハ`ヽ
ノ( ヘヘ. </_ハヽゝ :ヽ' ̄:.:::ヾ 三⌒ ノ彡\
(ノノ ..::::::: ::....\  ̄ へヘヘ'
ミ⌒彡)ノ
ミ _,ノノ
(゚д゚ 川 / /
/ ノ
_ | )
(゚д゚;) 彡ヽ
- 180:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:44:49.12 ID:Mq9+lLDJ0
(;^ω^)「ツ……ン……?」
川;゚д゚)ノ「ツンさん!!」
(;゚∀゚)「ツン!!!!」
ブーンが ホイミンが ジョルジュが 彼女の名を叫ぶ!
ξ--)ξ「――――」
しかし 少女は反応をしめさない……
(;゚ω゚)「ツンーーーーーーーー!!!!」
(;゚∀゚)「ホイミン!! 早く、回復呪文を!!」
ヽ( ∀ ;)ノ「そんな、ツンさんが……!?」
ホイミンは動揺し 明鏡止水の心を失い 変身がとけた。
彼女の耳にジョルジュの声は届かない……
- 182:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:46:49.14 ID:Mq9+lLDJ0
(;゚∀゚)「おい、ホイミン!!
くそっ! こうなったらブーン、お前が回復呪文を!!」
( ゚ω゚)「うわああああああ『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミぃいいいいいい!!!!!!」
ジョルジュの指示よりも早く ブーンはツンに回復呪文をかけ続けていた。
ツンの胸に空いた大きな傷が 徐々にふさがっていく。
しかし ツンは意識を取り戻さない……
( ゚ω゚)『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』
. 『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』
しかし MPが足りない!
(;゚ω゚)「はぁはぁ……ツン……」
ξ--)ξ
ツンの傷は 既に完全にふさがっていた。
しかし 目は開かれず 何もしゃべらず 動きもしない。
- 186:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:49:04.29 ID:Mq9+lLDJ0
- ( ゚∋゚)「…………クックドゥルル(無駄だ、そいつはもう死んでいる……)」
(#゚∀゚)「てめぇ、よくもツンを!!」
ヽ( ∀ )ノ「…………」
( ゚∋゚)「…………クルルドゥルック(お前らもすぐに後を追わせてやる……)」
(#゚∀゚)「なに言ってんだかわかんねぇんだよ!!!」
ジョルジュがクックルに向かって走り 腕を振る!
しかし 突如 クックルの姿が消えた!
(;゚∀゚)「何っ!? どこに行った!?」
『エリア51……』
何処からか発せられるクックルの声。
だが その声の主の姿は見えない。
(;;゚∀゚)「ぐあああああああああああ」
ジョルジュの体に次々と傷が刻まれていく!!
- 189:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:51:02.78 ID:Mq9+lLDJ0
(メメメメ ∀ )「がぁっ……くそぉ…・・・・」
正体不明の攻撃を受け ジョルジュの体に大きなダメージが与えられる!
そして ブーンとツンの目の前まで吹っ飛ばされてきた!
( ω )「ながおか……」
(メメメメ ∀ )「よぉブーン、ツンの意識は戻ったか?」
( ω )「ツンが息をして無いんだお……
……心臓が動いて無いんだお……」
ξ--)ξ
少女は眠り続ける――――
*第四十四話「真っ赤に染まる――」 おわり*
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