( ^ω^)は幻の大地の住人のようです

  
133:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:46:28.72 ID:Mq9+lLDJ0
  

*第四十四話『真っ赤に染まる――』*


〜幸せの国(鮫島)〜

ベジータ「頼んだぞキサマら!」

( ^ω^)「任せてくれお! ちょいちょいっと片付けてやるお!」

( ゚∀゚)「そんなこと言って、どうせ主に戦うのは俺とホイミンだろ」

ヽ(・∀・)ノ「マスターの手を煩わせるまでもないですぅ〜」

ξ゚听)ξ「さぁ、行くわよ。敵がいるとしたら、目の前に見えてる神殿でしょ」


 鮫島に上陸したブーンたちは ひょうたん島で待機するベジータと別れ
 島の中央に位置する神殿へと向かった!



  
135:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:48:29.10 ID:Mq9+lLDJ0
  
〜鮫島神殿〜


( ゚∀゚)「誰もいねぇなぁ……」

ξ゚听)ξ「モンスターがわんさかいると思ってたんだけど、ここじゃないのかしら?」

( ^ω^)「とりあえず、この神殿を隅々まで探索してみるお!」

ヽ(・∀・)ノ「奥へGO! GO! ですぅううう!」


 ブーンたちは 誰もいない神殿に不審に思いながら 神殿の奥へと進んでいった!

 そして 神殿の最奥の広間へとたどり着いた!!

 そこで待っていたのは 堂々と玉座に腰掛ける一人……
 否 一匹の鳥人の魔物だった!



  「よく来ましたね。勇気ある人間達よ!」



  
136:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:50:47.00 ID:Mq9+lLDJ0
  

( ^ω^)「お前が、鮫島の主かお!!?」



 「  私の名は『ジャミラス』……。この鮫島の管理者です。
       そして、この夢の大地で魔物を統べる王!
          『 夢の魔王 ジャミラス !! 』      」 


 ジャミラスが玉座から立ち上がり 己の持つ翼を大きく広げ咆哮する!
 その姿は大鷲の魔人 深い闇色の3ツの鋭い目を持ち 2m超の巨躯。
 翼を広げた様はさらに大きく見える。



(;゚∀゚)「魔王だと!? 魔王はムドーだけじゃなかったのかよ!!」

ヽ(・∀・)ノ「魔王だろうがなんだろうが関係ないですぅううう!!
       悪い事する奴はみんなやっつけちゃいましょう!!」


ジャミラス「フフフ、威勢のよいホイミスライムですね。
       その威勢どこまで持ちますかね?」



  
137:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:53:03.39 ID:Mq9+lLDJ0
  

( ^ω^)「ホイミンの言うとおりだお!!
      ブーンたちは前に魔王ムドーを倒したんだお!!
      いまさら怖がることはないお!!

ジャミラス「そうですか、あなたちですか!
       セントジョーンズ……『大地の魔王 ムドー』を倒したのは!
       クフフフ…クフハハハハハハハ!!!!」

( ゚∀゚)「何がおかしいんだよ! これからセントジョーンズのようにテメェもぶっ倒してやるっていうのに!!」


ジャミラス「セントジョーンズは私たち、魔王の中でも最も弱き存在!!
       まったく……人間ごときに負けるとは、魔王の面汚しですよ!」


ξ;゚听)ξ「私たち魔王……!? そんな、セントジョーンズや貴方以外にもまだ魔王がいるというの!?」


ジャミラス「これから死に逝く貴方達に冥土の土産として教えてあげましょう。
       人間達が恐れる魔王と呼ばれる存在……それを統べるのは
                 『 大魔王 デスタムーア様! 』          」

(;^ω^)「だ、大魔王……」

(;゚∀゚)「デスタムーアだとぉ!?」

ξ;゚听)ξ「魔王を超え、それを従える王……大魔王」

ヽ(・∀・;)ノ「そんなの聞いたことないですぅぅうううう!!」



  
138:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:55:06.23 ID:Mq9+lLDJ0
  
ジャミラス「貴方達が知らないのも無理はない。
       大魔王様は全ての世界の頂点に立つべきお方。
       狭間の世界で着々と準備を進めておられるのですよ!」

ξ゚听)ξ「狭間の世界……?」


ジャミラス「おっと、お喋りが過ぎたようですね!
       その、大魔王様の手足となり働くのが俺ら『四天魔王』!!」

( ゚∀゚)「お前とセントジョーンズの他にも二人の魔王がいるということかよ!?」

( ^ω^)「鮫島に連れてこられた人はどこだお!!
      トーチャンは! 流石兄弟は! トランクスさんはどこにいるお!!
      何が目的で拉致したんだお!!?」

ジャミラス「クフフッ、どれもあなた方が気にする必要は無いですよ。
       どのみち貴方達はここで死ぬのですから。
       四天魔王最強のこの私が相手なのですからね」

( ゚∀゚)「ハッ、最強とか自分で言う奴に限って弱いんだよな」


ジャミラス「試してみれば分かりますよ。
       そうそう、捕らえた人間たちでしたね。私を倒せば開放されますよ……倒せればね。
       では、魔王ジャミラスいざ参ります!!」

               ジャミラスが あらわれた!

                      ▽



  
140:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:57:31.52 ID:Mq9+lLDJ0
  

( ^ω^)「相手は魔王、ここは慎重にいくお!
      ジョルジュと、ホイミンは相手の動きを伺いつつ攻撃!
      ブーンとツンで援護するお!!」

( ゚∀゚)「把握っと、いくぞホイミン!」

ヽ(・∀・)ノ「いきますよおおおおおおお!!」

ξ゚听)ξ「了解。後方支援は任せなさい」


 _
( ゚∀゚)「いくぜええええ! 『スピアタックル!』」

 ジョルジュはスピアタックルを繰り出した!!


ジャミラス「遅い。貴方には速さが足りない」

 ジャミラスは ひらりと身をかわした!

 _
( ゚∀゚)「へっ、今のは様子見の一撃だ!
     口だけじゃなく、なかなかやるようじゃねぇか」


ジャミラス「クフフ、当然ですよ」



  
141:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 21:59:58.52 ID:Mq9+lLDJ0
  

(・∀・)『明鏡止水ッ!!』

 新ジャンル「明鏡止水」の境地に達した
 ホイミンの体が金色に輝く!

(・∀・)『反射神経の増強ッ!!』

 ホイミンはピオラを唱えた!
 ホイミンの素早さがあがった!


(・∀・)『狼牙風風拳ッ!!』

 ホイミンは狼牙風風拳を繰り出した!

 しかし 全ての打撃はジャミラスに止められてしまった!

 
ジャミラス「だが、まだまだ遅い」

(・∀・;)「やっぱりこの技じゃダメですかぁ」

ジャミラス「わかっていて何故無駄な動きをする」

(・∀・)「……あなたの相手は4人いるということですよ」

ジャミラス「むっ!?」



  
143:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:02:03.42 ID:Mq9+lLDJ0
  

ξ゚听)ξ「詠唱完了。行くわよブーン!!」


( ^ω^)「万象一切灰燼と為せ! 『流刃若火!!』」

ξ゚听)ξ『ベギラゴン!!』


 二人の放った炎は 一つに合わさり より強大な業火となってジャミラスに襲い掛かる!

 その業火は ジャミラスの体の全てを包み込んだ!!


( ゚∀゚)「やったか!?」

(・∀・)「マスターとツンさんの炎をまともに喰らったんです。ひとたまりもないh――



ジャミラス「いい炎です。いただきました」

 なんと ジャミラスの身を焼く炎が 爪に集まっていく!


(;^ω^)「おっ、!?」

(・∀・;)「おっぱいさん危ないっ!!」



  
144:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:04:09.10 ID:Mq9+lLDJ0
  

(;゚∀゚)「やべっ……」

ジャミラス「やはり貴方には速さが足りない。
       骨まで焦がしてやるよ!」

 ジャミラスは 炎の爪を 振りかざした!!


(;;゚∀゚)「うおおおおおおおあっちぃいいいいいい!!」

 ジャミラスの爪は ジョルジュの体をえぐり さらに燃え移った炎が体を焼く!


ξ;゚听)ξ「風神の盾!! ジョルジュの炎を吹き飛ばして!!」

 ツンは風神の盾に祈りをささげた!
 強風が巻き起こり ジョルジュを焼く炎を吹き消した!


(・∀・;)『ベホマァアア!!』

 ホイミンはベホマを唱えた!
 ジョルジュの傷が回復した!



  
147:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:06:57.04 ID:Mq9+lLDJ0
  

(;゚∀゚)「あーやばかった。あいつ動きが速いな
     あと一瞬遅かったら、心臓を貫かれてたぜ」

ξ;゚听)ξ「あれだけの炎が効かないなんて……」

(・∀・)「炎を吸収する体質を持ってるみたいですぅ〜」


( ^ω^)「ならここはブーンに任せるお!!」


ジャミラス「クフフフ、どうくるつもりだい」

 ジャミラスは不適に微笑んでいる。



( ^ω^)「新しい剣の力を見せてやるお!
      霜天に坐せ!! 『氷輪丸』!!! 」


 ブーンは氷の刃を高く掲げ 祈りをささげ ジャミラスに向い振り下ろした! 
 剣から吹雪が巻き起こる!


( ゚∀゚)「また、オサレな名前つけやがて」



  
151:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:09:47.92 ID:Mq9+lLDJ0
  

ジャミラス「そんな、おもちゃ。効くわけがないでしょう!
       返り討ちにしてあげますよ」

 ジャミラスは 燃え盛る火炎を はいた!

 火炎は吹雪を飲み込み 勢い衰えず ブーンたちに向かっていく! 


(;^ω^)「なら、今度は『流刃若火』だお!!」

 破邪の剣から炎が生み出され ジャミラスの吐き出した炎とぶつかり合う!


ジャミラス「ほほう、同質の炎を作り出し勢いを止めましたか。
       おもちゃにしてはやりますね」


 炎は両者の間で大きな壁となり燃え続けている!


ジャミラス「これではあなた方が手を出せないですね。
       サービスとして炎の壁が消え去るまで小休止と行きましょうか」



  「その必要はないですぅぅぅうううううううううううううう!!」



  
152:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:12:08.59 ID:Mq9+lLDJ0
  
..∧∧
(・∀・)「ネコミミアタァァァァックゥゥウウ!!!!」

 ホイミンは その身にネコミミバリアを纏い
 炎の壁を突き破って ジャミラスに体当たりをぶちかました!!


ジャミラス「――ッ! クソォオオッ! せっかくのサービス受け取れってんですよ!!」

 ジャミラスがバランスを崩す!

(・∀・)「今ですぅう!! この隙にぃいいい!!」


ξ゚听)ξ「炎がダメなら―― 『イオ』 『イオ!』 『イオ!!』」

( ^ω^)「『氷輪丸!!』 フルパワーだお!!」

 立て続けに巻き起こる 爆発と猛吹雪!
 それは ジャミラスの体にダメージを与えていく!!


( ゚∀゚)『ジャック・イン・ダイヤ!!』

 ジョルジュが紋章の力を発動させ――


(・∀・)『エボルシャス!』

 ホイミンはエボルシャスを唱え 思い描く最強の姿へと変化する!



  
155:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:16:56.43 ID:Mq9+lLDJ0
  

川 ゚ー゚)ノ「私のこの手が真っ赤に燃える! お前を倒せと轟き叫ぶ!!」

 _
( ゚∀゚)『トライデントタックル!!!』

 ジョルジュがkskし!


川 ゚ー゚)ノ『爆熱!! ゴッドフィンガァアアアアア!!』

 変身したホイミンも それに合わせkskする!!



川 ゚ー゚)ノ『『ダブルゴッドフィンガァアアアアア!!』』(゚∀゚ )


ジャミラス「ぐっっ―――っ!!」

 
 二人の同質の技による 同時攻撃!
 タイミングはぴったり合い その二撃は同時にジャミラスに直撃した!



  
156:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:19:19.38 ID:Mq9+lLDJ0
  

 二人の攻撃をくらい ジャミラスの動きが止まる。
 その瞳は輝きを失っている……


( ゚∀゚)「決まったか!?」

川 ゚ー゚)「私とおっぱいさんの必殺技をまともに喰らったんです。ひとたまりもないh――


ジャミラス「決めちゃINEEEEEEEE!!
       今のは痛かった……今のは痛かったぞ―――――っ!!!」

 咆哮と共に ジャミラスの目に漆黒の輝きが戻り
 いきなり ホイミンを鷲掴みにした!!


川;゚∀゚)ノ「うわわっ!」

 掴んだホイミンを一度大きく振り回し ジョルジュに向かって投げつける!
 その結果 二人の体は壁まで吹っ飛んだ!!


(;^ω^)「ホイミン! ジョルジュ!!」

ξ゚听)ξ「まってて、いま回復を!」

 ツンがゲントの杖に祈りをささげる!



  
158:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:21:53.87 ID:Mq9+lLDJ0
  

ジャミラス「見たか、虫けらどもが!
       魔王ジャミラス様の力を!!」


(メ゚∀゚)「いつっっ……。
     ジャミラスさんよ、化けの皮がはがれてきたみたいだな」

 傷が治るまでの間 ジョルジュが時間を稼ごうとする。



ジャミラス「……な、に?」


(メ゚∀゚)「しゃべり方に地が出てきたぜ。
     さっきまでは冷静に振舞ってたのにな!」


ジャミラス「フゥ……フゥ――……
       ……何をおっしゃっているのですか。
       この通り私はきわめて冷静、COOLですよ」

 ジャミラスは一度深く息を吸い 再び 冷静に振舞おうとする。



  
160:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:24:05.43 ID:Mq9+lLDJ0
  

(メ゚∀゚)「はっ、どうだかな。
     実力も、最強の魔王とか言ってたわりにたいしたことなさそうだ。
     もう、お前のスピードについていけるぜ」


ジャミラス「クフフ、フフフフフ……クハハハハハハ!!!!」

( ^ω^)「何がおかしいんだお!!」


ジャミラス「いやいや、失礼。少し勢いづいたぐらいで調子にのって、これだから人間は……」

川 ゚ー゚)ノ「人間をなめると痛い目にあいますよぉおおお!!」

ジャミラス「呪文で変身したといえど、貴方は人間では無いでしょうホイミスライム君。
       まぁいい、確かに今の私ではそう思われても仕方が無いでしょうね」

ξ゚听)ξ「どういうことよ」


ジャミラス「私はセントジョーンズと同じように変身タイプの魔王でしてね。
       この姿の私ではせいぜい四天魔王の中でナンバー3と言った程度の実力」



  
161:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:26:15.04 ID:Mq9+lLDJ0
  

( ゚∀゚)「本気じゃなかったって言うのかよ。
     ずいぶん余裕ぶってるじゃねぇか」    

ジャミラス「変身すれば最強の力と速さが手に入る代わりに、言語能力の方に問題がありましてね。
       人間に通じる言葉では、単語程度しか話せなくなってしまうのですよ。
       あなた方との会話をもう少し楽しみたかった。それだけのことですよ」


( ^ω^)「なら、とっとと変身して正体を現せお!!」

川 ゚∀゚)「あなたがどんなに強くったって、私とマスターのラブラブパワーで倒しちゃいますよぉおお!!」

ξ゚听)ξ「私だっているんだから!」
 _
( ゚∀゚)「俺もな」


ジャミラス「いいでしょう。なら見せましょう私の真の姿を!!
       後悔するなよ、虫けらどもが!!!!」



 ジャミラスは 空高く飛翔した!
 神殿の天井を突き破り 太陽の輝きをバックに 力を解放する構えを取る!!



  
163:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:28:30.05 ID:Mq9+lLDJ0
  

ジャミラス「うおおおお…!!!!
       おおおお……!!!」


   グゴゴゴゴ・・


 ジャミラスの全身から闘気があふれ出す!

 周辺には衝撃が巻き起こり 神殿の天井は完全に破壊され
 その邪気は天候すら操り 空一面が真っ黒な雲で覆われ始めた!

 _
(;゚∀゚)「こいつは半端ねぇな……」
      
ξ゚听)ξ「それでも、私たちは負けない! 負けられない!!」

川 ゚ー゚)ノ「この戦いの先にやるべきことがありますから……ッ!」

( ^ω^)「みんなで勝って生き残るお!!」


ジャミラス「がああああ……!!!!」


 辺りに一際大きな衝撃が起こり
 ジャミラスの変身が完了する。



  
164:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:31:33.32 ID:Mq9+lLDJ0
  

 変身を遂げたそれは静かに神殿の床へと着地する。

 降り立った床は 円形状に陥没……
 その者が持つ力を 視覚で感じさせられる


 マントの様な短い羽を持ち 全てを貫通させる鋭い三本の爪
 腕を組み 片足で立つ その姿――




            ノノノノ
  筋        ( ゚∋゚)_       威
   ・    /⌒(_    )⌒\     ・
  肉   /  三  ̄⌒ノ三 ヽ    風
   ・   ヘヘヘ ミ  ̄ ̄ ノへヘヘ'    ・
  降         ミ ノノ        堂
   ・        | //        ・
  臨         | )          々
           彡ヽ
  !!



  
169:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:33:59.41 ID:Mq9+lLDJ0
  

( ゚∋゚)「……クックル」

(;゚∀゚)「はぁ?」

( ゚∋゚)「クックルドゥドゥドゥ……」


ξ;゚听)ξ「何なのいったい……?」


( ^ω^)「俺の名はクックルドゥドゥドゥ。
      『クックル』と呼べ。そう言ってるお」

( ゚∀゚)「流石モンスターマスター」


川;゚∀゚)「そんな、のんきな事いってる場合じゃないですよおっぱいさん!!」

(;゚∀゚)「ああ、わかってる。あいつの放つ闘気はんぱじゃねぇ……」

ξ;゚听)ξ「アイツの放つ威圧、格闘技に通じてない私でもわかるわ」



  
170:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:36:24.67 ID:Mq9+lLDJ0
  

( ゚∋゚)「…………」


(;^ω^)「…………」

ξ;゚听)ξ「…………」
 _
(;゚∀゚)「…………」

川;゚ー゚)「…………」


 一同の間に訪れる沈黙。
 誰もその場から動けなかった。

 その沈黙を破ったのはクックルだった。


( ゚∋゚)  y―

 クックルが片腕を上げ 長い爪を持つ人差し指をブーンに向けて構える。
 その姿は まるで子供が 指をピストルに見立てて 遊ぶ様だ。


(;^ω^)「……」

 ブーンの背中に悪寒が走る。動けなかった。
 ただ指を向けられただけなのに。
 それが本物の銃であるかのような錯覚。



  
172:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:38:43.22 ID:Mq9+lLDJ0
  

( ゚∋゚)  y― 「……ドゥル」


(;^ω^)「……し、ね? ――えっ!?」

 ブーンがクックルの言葉を訳す。
 直後 クックルの銃に見立てられた指から レーザーのような光線が発射された!

 レーザーはブーンへに向かって直線に進んでいく!


(;゚∀゚)「ブーン!! くそっ、ここからじゃ……」

川;゚∀゚)「間に合わないですっ!!」

ξ;゚听)ξ「ブーン逃げて!!」

 三者がブーンに向かって駆け出す!!
 ブーンは腰を抜かしてしまい 動けない!

 そして――


(;;゚ω゚)「うわぁああああああああ」


 ブーンの視界が 真っ赤に染まる――



  
175:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:42:00.54 ID:Mq9+lLDJ0
  

( ゚ω゚)「……えっ?」


 ブーンの目の前にあったのは

 スカートから微かに覗く 白色。
 美しいツインテールの髪 金色。

 そして――




 赤。赤。赤。赤。赤。赤。赤。赤。赤。
 



 おびただしい数の 赤色の液体。血。


 それの持ち主は ブーンの目の前で
 ブーンの護るための盾となり 立ちふさがる少女――…


( ゚∋゚)「……ウーノ」



  
176:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:42:44.57 ID:Mq9+lLDJ0
  









         /\/\
:       <`/>'^ヾヘ/>                             
       {三} ((ノ、`'ノ))                            ノノノノ
      {ニ}ゝd ゜凵K)^)                          (゚∈゚ )
( ゚ω゚)  リ   (__]っ┿━━━━━━――…    -―y´> ̄ ̄⌒    ハ`ヽ
ノ( ヘヘ.     </_ハヽゝ                   :ヽ' ̄:.:::ヾ  三⌒ ノ彡\
          (ノノ                        ..::::::: ::....\  ̄ へヘヘ'
                                          ミ⌒彡)ノ
                                         ミ _,ノノ   
          (゚д゚ 川                           / /
                                         / ノ 
                     _                   | )  
                    (゚д゚;)               彡ヽ



  
180:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:44:49.12 ID:Mq9+lLDJ0
  

(;^ω^)「ツ……ン……?」

川;゚д゚)ノ「ツンさん!!」

(;゚∀゚)「ツン!!!!」

 ブーンが ホイミンが ジョルジュが 彼女の名を叫ぶ!


ξ--)ξ「――――」

 しかし 少女は反応をしめさない……



(;゚ω゚)「ツンーーーーーーーー!!!!」


(;゚∀゚)「ホイミン!! 早く、回復呪文を!!」

ヽ( ∀ ;)ノ「そんな、ツンさんが……!?」

 ホイミンは動揺し 明鏡止水の心を失い 変身がとけた。
 彼女の耳にジョルジュの声は届かない……



  
182:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:46:49.14 ID:Mq9+lLDJ0
  

(;゚∀゚)「おい、ホイミン!!
     くそっ! こうなったらブーン、お前が回復呪文を!!」


( ゚ω゚)「うわああああああ『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミぃいいいいいい!!!!!!」

 ジョルジュの指示よりも早く ブーンはツンに回復呪文をかけ続けていた。
 ツンの胸に空いた大きな傷が 徐々にふさがっていく。


 しかし ツンは意識を取り戻さない……



( ゚ω゚)『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』
.    『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』『ベホイミ』


 しかし MPが足りない!


(;゚ω゚)「はぁはぁ……ツン……」


ξ--)ξ

 ツンの傷は 既に完全にふさがっていた。
 しかし 目は開かれず 何もしゃべらず 動きもしない。



  
186:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:49:04.29 ID:Mq9+lLDJ0
  
( ゚∋゚)「…………クックドゥルル(無駄だ、そいつはもう死んでいる……)」


(#゚∀゚)「てめぇ、よくもツンを!!」

ヽ( ∀ )ノ「…………」


( ゚∋゚)「…………クルルドゥルック(お前らもすぐに後を追わせてやる……)」


(#゚∀゚)「なに言ってんだかわかんねぇんだよ!!!」

 ジョルジュがクックルに向かって走り 腕を振る!

 しかし 突如 クックルの姿が消えた!


(;゚∀゚)「何っ!? どこに行った!?」


    『エリア51……』

 何処からか発せられるクックルの声。
 だが その声の主の姿は見えない。


(;;゚∀゚)「ぐあああああああああああ」

 ジョルジュの体に次々と傷が刻まれていく!!



  
189:アナウンサー(アラバマ州) :2007/04/01(日) 22:51:02.78 ID:Mq9+lLDJ0
  

(メメメメ ∀ )「がぁっ……くそぉ…・・・・」

 正体不明の攻撃を受け ジョルジュの体に大きなダメージが与えられる!
 そして ブーンとツンの目の前まで吹っ飛ばされてきた!


(  ω )「ながおか……」

(メメメメ ∀ )「よぉブーン、ツンの意識は戻ったか?」



(  ω )「ツンが息をして無いんだお……
     ……心臓が動いて無いんだお……」




     ξ--)ξ



  少女は眠り続ける――――

 

*第四十四話「真っ赤に染まる――」 おわり*



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