(;^ω^)ブーンの周りの人間が狂い始めた様です。

61:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:00:25.41 ID:Gnhd1Pi10
  

第二話「daughter」

あれから内藤達は、何時もの様に学校へと通っていた。
・・・だが、クラスの雰囲気は何時もと違ってかなり暗かった。

これで明るかったら、生徒達全員の人格を疑う
まぁそんな学校も一つや二つあるだろう。

世界は広いんだから。

( 'ω`)「おはよう・・・お・・」

内藤は暗い表情で毒男と浜口に挨拶をした。
・・・自分でも分かっていた、自分の表情はきっと暗いだろう、と。



63:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:01:26.78 ID:Gnhd1Pi10
  

(;A;)「・・・藤原が・・・狂って・・・死ぬなんて・・・・うぅっ・・・」

サ `;∀;リ「・・・・グスッ・・・藤原ぁ・・・・・・」

毒男と浜口は、大粒の涙を流して
後悔の念を言い連ねた。

(;A;)「カラオケになんて行かなけりゃよかったんだ・・・!
 藤原が居ない時点でおかしいと気づいていれば・・・
 あの時点で走って向かっていれば止めることができたかもしれないのに・・!!」

サ `;∀;リ「・・・済んだ事をどうこう言ったって・・・仕方ないさ・・・
      過去の・・・事なんだからさ・・・」

浜口が泣きながらそう言うと
毒男が浜口の胸倉を掴んで怒鳴ってきた。

(#;A;)「てめぇ・・・!藤原が死んだってのに何とも思わねぇのか!?」



64:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:02:43.73 ID:Gnhd1Pi10
  

サ `;∀;リ「そ・・そりゃ悲しいさ・・・!!
      ・・・でもな・・・!・・・過去の事を言ったって・・・めそめそしたって天国に居る藤原が喜ぶと思うか・・・?」
      ・・・俺等が頑張って生きていかなきゃ・・話にならんだろうが・・・
      頑張って生きている所を見せなきゃ・・・あいつも悲しむだろ・・・?」

浜口は、自分達が一歩進まないと話にならない
そう思い、内藤達を励ます言葉を投げかけた。

( ;ω;)「・・・浜口・・・・」

サ `;∀;リ「俺はそう言いたかったんだ・・・
       悲しいのには・・変わり無いがな・・・」

浜口のその言葉で、内藤達は更に悲しくなった。
友人を守ってやれなかった事を後悔し
更に悲しくなった。

(;A;)「グスッ・・・うぅっ・・・藤原・・ぁ・・!」



65:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:03:28.14 ID:Gnhd1Pi10
  

ガララッ・・・

教師のセントジョーンズ氏が教室へ入ってきた。
机に書類を並べ、授業を始める様だ。

(’e’)「はいはい・・授業が始まるから・・・・・・・あれ?」

教師がやって来て、授業を始めようとしたが・・・
生徒全員泣いていて、授業が成り立たなくなっていた。



66:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:04:24.22 ID:Gnhd1Pi10
  

・・・・あら・・・?あたし・・・生きてる・・・の・・・?・・・

そういえば・・・男の子に助けられたよね・・・あたし・・

会いに行かなきゃ・・・・そして・・お礼を・・・・・・


ξ゚−-)ξ「・・・んにゃ・・・・・・?」

目が覚めたら、白くて清潔な部屋が少女の視界に入ってきた。
・・・ここでこの部屋がどこか少女には予想できた。

「あら?気が付いた?ここはニュー速総合病院よ」

やっぱり少女の予想が的中した。
この独特の匂い、そして雰囲気。

絶対病院だと少女は予想していた。



67:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:05:11.88 ID:Gnhd1Pi10
  

ξ;>听)ξ「っ!!ぁぅ・・・!」

突然、少女の肩に痛みが圧し掛かった。
そうだ、昨日の藤原の斬撃によって出来た傷のせいだ。

「あ、動いちゃだめだよ、怪我してるんだからね・・・」

看護婦が少女の両肩を持って、少女を寝かせた。
下手に起きたら傷口が広がってしまう恐れがあるからだ。

ξ;><)ξ「っ!!痛い・・!!痛い・・よ・・っ・・・」

「!!あ・・・あ・・ご、ごめんなさいぃぃぃ!!」

肩に触れられたことにより。
また痛みに襲われた様だ。



68:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:06:02.21 ID:Gnhd1Pi10
  

「・・・じゃ、私は他の患者さんの面倒を見るために
 ここから一旦出るから・・・絶対この部屋から抜け出しちゃだめだよ?
 良いわね?」

少女は黙って頷いた。

「・・・そう・・・・・じゃ、またね」

看護婦が、扉を音を立てて閉めて
少女の部屋から出て行った。

ξ゚听)ξ「・・・はぁ・・・」

少女は溜息を吐き、1人取り残された部屋て呟いた。

ξ゚听)ξ「あー・・今日から暇な入院生活の始まりね・・・」

今日から入院生活が始まる
美味い飯も食えなくなる。

そんな入院生活が始まるんだな、と少女は実感した。


・・・そして、少女の目に涙が溜まっていた。



69:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:06:46.92 ID:Gnhd1Pi10
  

あれから、暗い高校の時間が終わった。

教師が授業を進める様努力した結果
生徒全員が泣き続けていて、授業が成り立たないと判断し
学級閉鎖となった。

内藤はとっても暇なので、昨日助けた少女のお見舞いに行く事にした。

70:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:08:06.16 ID:Gnhd1Pi10 受付の人「ここに名前を書いてくださいね〜、内藤ホライゾン様ですか・・
       どの患者さんのお見舞いに行きたいんですか?」

( ^ω^)「えーっと・・・・・・」

( ^ω^)「・・・・・」

( ^ω^)「・・・・・・・・・・・・・・」


(;^ω^)「しまった、あの娘の名前知らないお!」



71:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:09:26.47 ID:Gnhd1Pi10
  

そう、昨日助けた少女の名前を知らなかったのだ。
これではお見舞いに行けない・・・。

内藤は仕方なく「アウアウ!!」と言いながら腕を振って誤魔化そうとしたが・・。

受付の人「あ?何の用すか?用が無いならさっさと帰って頂けません?」

受付に冷たく言い放たれた。
この態度に内藤は少し腹が立ったが、ここは怒りを抑えて
少女の容姿を説明することにした。

(;^ω^)「あ・・あの・・・えーっと・・・
      その・・・金髪で・・・巻き毛で・・・色白で・・・可愛くて・・
      そんな感じの娘入院してるおね?その娘のお見舞いに行きたいんですお!!」

だがそんなのは無駄な足掻きだった。
受付はいちいち数十人居る患者の容姿など覚えていなかった。

受付の人「もう帰ってください、ここは病院ですよ?静かにしてください」



72:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:11:44.28 ID:Gnhd1Pi10
  

受付の人「だいたい知り合いなのに名前忘れるってどう言うことですかお前
       重度の脳の障害ですか?診てやりますけど?」

ここで内藤の我慢に限界が来た。
医者の人だとは思えない態度で内藤を罵倒したのだ。

(#^ω^)「ふざけんなお!!なんだおその言い草は!?
      お前病院の人のくせになんだおそれ?!あぁ?!?」

受付の人「いやね?脳味噌開けば治療代のお金が入r・・・・ゲフンゲフン
      こちらとしては一刻も早く病を治さなければと思って言った事ですよ?
      自覚症状が無いなんてそうとう危ないですね」

お見舞いに来たのに障害者呼ばわりなんて冗談じゃない、と内藤は思い
もう帰ることにした様だ。

(#^ω^)「もうこんな病院来ないお!ヴァアアアアアアアアアアアアアアカアアアアア!!!」

正直言って内藤は、こんな奴が医者の仕事をしていると思ったら
この世は終わりだと思った。

患者の命が心配になってきたのだ。



73:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:13:39.92 ID:Gnhd1Pi10
  

「・・・!ちょっと待ちなさいよっ!!!」

背後から軽快で可愛らしい声が聞こえてきた。
でも、今の内藤は非常に機嫌が悪い。

だから誰にも話しかけてもらいたくはなかったらしい。

せっかくのフラグかもしれないのに!!

「待ちなさいよぉっ!!走るn・・・・ぅぅ・・・ぁっ・・・!!」

突然、背後に居る少女が苦しむ様な声が耳に入ってきたので
怪我をしている人を無視するのは良くないと思い
仕方なく振り向いた。

そこには・・・。

ξ;゚听)ξ「お・・・追いついた・・・っ・・・!」

昨日助けた娘が内藤の目の前に現れたのだ。

息を荒くしているところを見れば
自分の姿を見つけて一生懸命追いかけてきたと考えられる。

・・・内藤は思った
改めて見ると・・・この娘可愛い・・・綺麗だ・・・と。



75:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:14:51.59 ID:Gnhd1Pi10
  

・・・だがそんな事を思っている場合ではない
目の前に居る少女が蹲っていたのだ。

ξ;><)ξ「うっ・・あぅぅ・・・ぅぅ・・・!」

(;^ω^)「だ、大丈夫かお!?」

内藤は心配して
少女の様子を伺ったが・・・。

ξ;゚<)ξ「こ・・・こんなの平気よ・・っ・・・・・ぅぅ・・ぁ・・・!!」

こんなに苦しんでいるところを見ると、とても平気だとは思えなかった
早く病室へ運ばないと危険だ。

(;^ω^)「早く病室戻れお!!じゃないと・・・」

ξ;><)ξ「嫌・・っ・・・だって・・・暇・・・だか・・ら・・・・」

暇だと言う理由で命を削るなんて冗談じゃない
内藤はそう思い、強引にも病室へ戻そうとしたが。



76:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:17:07.77 ID:Gnhd1Pi10
  

ξ;><)ξ「ちょ・・・離しなさいよぉっ・・!!
       ってか痛いっ!肩持たないでっ!!」

(;^ω^)「あ・・あぁ・・・ごめん・・・お・・・」

ξ#゚听)ξ「もう・・・!病室じゃなくて庭へ連れて行きなさいよっ!!」

内藤の言う事を聞かず、少女は駄々をこねるばかりだ
・・・これでは埒が明かないので
とりあえず庭へと連れて行くことにした。



78:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:18:01.37 ID:Gnhd1Pi10
  

数分後
少女の容態が落ち着いたらしい
今は苦しむ様子も無く、好天気の空に浮かぶ太陽の光を浴びていた。

(;^ω^)「ほっ・・・よかったお・・・」

内藤は、安堵の息を漏らした。

少女が落ち着いて、本当に良かったと思った。

ξ*゚听)ξ「・・・心配・・・してくれたの・・・・?」

少女が、少しだけ頬を桃色に染め
内藤に問いかけてきた。

( ^ω^)「そうだお、怪我してる人を心配するのは
      当たり前の事だお!」

この後、少女に『心配してくれて・・・ありがとう・・・・・素敵な人ね・・・あなた・・・』と言われるだろう
そしてセクロスフラグが勃つ!と内藤は妄想していた。

・・・が、見事にこの妄想を覆された。



79:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:19:06.68 ID:Gnhd1Pi10
  

ξ゚听)ξ「まず自分のピザ加減に心配すれば?このピザ」

(;^ω^)「あっ?」

その言葉に、怒りを通り越して
拍子抜けした。

・・・・だが、だんだんと内藤の腹から怒りがこみ上げてきた
でもここはこの女の子をデレデレさせるために
怒りを抑えて普通に振舞うことにした

(;^ω^)「実は・・・君のお見舞いに来たんだお
      ・・・だけど君の名前知らなくて受付にぼろくそ言われたお!」

ξ゚听)ξ「名前も知らないでお見舞いに行こうとするからよっ
      自業自得よっ!あたしには関係ないんだからねっ!」



80:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:19:44.82 ID:Gnhd1Pi10
  

この言葉で内藤の怒りが70%に上昇した
・・・が、まだ20%残っている
どうにかして怒りを抑えられる程だったから
普通に振舞って、お見舞いの時に渡すための時計をプレゼントした。

女の子向けの可愛い時計だから
流石にこれにはお礼を言うだろう、と思っていた。

・・・が、またもやそんな妄想を覆される。

ξ*゚听)ξ「えっ・・・ちょ・・ちょっと、なによこれ
       別にこんなの貰っても嬉しくないんだからねっ!!ふん!」

何故か少女が少しだけ顔を赤くし、そっぽ向きながら怒鳴られたのだ。
これには流石に我慢が出来ず、内藤の怒りが満タンになり
一度この女の子に説教をしてやる、と思いきや・・・。

ξ*゚ー゚)ξ「・・・・ふふ・・・・♪」

嬉しそうな表情を浮かべながら大事そうに時計の箱を持っていた。
・・・きっと内心嬉しいのだろう。

・・・だが、内心嬉しいのに何故冷たい態度を取って隠すのか分からない
内藤にとってこの娘は分からないことだらけだった。



81:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:22:12.61 ID:Gnhd1Pi10
  

ξ(゚、゚*ξ「ま、まぁあたしを助けてくれた事には・・・礼を言うわ・・・・
       あ・・・ありがと・・ね・・・」

(;^ω^)「・・・・・はい?」

内藤にとって彼女が礼をするなんて意外だった
意外すぎる。

てっきり『あたしみたいな子を助けるのなんて当たり前でしょ!?
      お礼を言うと思って期待してんじゃないわよこのピザ!デブ!ヲタク!!』
と罵られると思ったのだ。

本気で分からない事だらけで、目眩がしてきた。

(;^ω^)「れ、礼なんかいらんおww人を助けるのは人として当然の事だお!」

ξ(゚、゚*ξ「べ、べつに・・・好きでお礼をしてる訳じゃないんだからねっ・・・
       そ・・その・・・仕方なく・・・・・・一応言ったまでよ・・・」

(;^ω^)「うっわ」

また内藤の腹から怒りが湧き出しそうだったが・・・
もう怒りを通り越し、呆れていた。



82:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:23:05.39 ID:Gnhd1Pi10
  

ξ;゚听)ξ「だ、だいたいねぇ!!普通あんなのが出たら逃げるでしょ!?
       他の人を助けに行ったら・・・自分が殺される可能性だってあるのに・・
       恐くなかったの!?」

ξ(゚、゚*ξ「べ、べつにあんたの事が心配で言ってるわけじゃないんだからねっ!!
      そ・・それより恐くなかったらよっぽどの馬鹿だわ!!
      脳みそ一部欠けてるわ!!」

・・・内藤にとって確かに恐かった
一瞬迷ったりはした。

・・・が、人の命は見捨てるわけにはいかなかったのだ。

ξ(゚、゚*ξ「ふ、ふん!まぁせいぜい他人の事ばっか心配してて命失わない様にね!!」

言い方が酷い、と言うのはもう既に分かっていることだ
今さら怒りなど沸かなかった。

その後、しばらく内藤とこの娘で色々と雑談をしていた
態度が冷たいのには変わりはなかったが・・・。

そして、遂にこの娘の本質の片鱗が顔を見せた。



83:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:24:57.15 ID:Gnhd1Pi10
  

(*^ω^)「さっきから思ってたんだけど、容姿は可愛いおねwww」

ξ////)ξ「!!!な・・・何言って・・・・」

少女の顔が真っ赤になって
何かを言おうとしたが、内藤は生意気で勝気なこの娘をからかってやりたい
そう思って巻き毛について言い続けた。

(*^ω^)「その金髪巻き毛も可愛らしいおwww」

ξ////)ξ「しょ・・・初対面なのになんて事言うのよっ!!ばかじゃないの!?
       ・・・その・・・恥ずかしい・・じゃない・・・///」

(*^ω^)「おっおっおっ!!!!」

冷たい娘だったが
流石に内藤にとっても、この真っ赤にしている表情がすごく可愛らしく見えた。



84:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:25:58.57 ID:Gnhd1Pi10
  

やがて、話しているうちに夕方になり・・・そろそろ帰る時間となった。

ξ;゚听)ξ「もうすっかり遅くなったわね・・・医者に怒られるわ・・・」

(;^ω^)「今度から勝手に病院抜け出しちゃだめだお?わかったかお?」

ξ;゚听)ξ「うーん・・・約束は出来ないわ」

内藤は、そんな彼女を心配して、「でも・・・・」と言って何かを言おうとしたが・・。

ξ゚听)ξ「はいはいはい分かった分かった、抜け出さなきゃ良いんでしょ?
      分かったわよ・・もう・・・」

どうやら分かってくれた様だ
とりあえずこれで、怪我が悪化する心配は無くなる。

ξ*゚听)ξ「・・ねぇ・・・明日も・・・お見舞いに来てね・・・?」

ξ////)ξ「だ、だけど勘違いしないでよねっ!べ、べつに寂しいって訳じゃないんだからねっ!
       ただあんたから時計とか色々貰いたいだけなんだからねっ///」



85:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:27:15.69 ID:Gnhd1Pi10
  

(;^ω^)「ちょwww僕召使じゃないおwwww
      ・・・まぁ君みたいな子の奴隷になら・・・なってm・・」

ξ::::)ξ「あ?」

彼女から鋭い眼光が放たれた
その瞳には殺気の炎が燃え盛っていた。

(;^ω^)「・・・・なんでもありませんおごめんなさいゆるしてくださいおねがいします」

ξ*゚听)ξ「とりあえず明日も来てちょうだいね!!!」
       ・・・じゃ、そろそろ戻るから・・・ばいばい・・」

( ^ω^)「うん、早く元気になれおー」

少女が別れを告げてから
病院に戻ってゆく・・・。

こっちも帰る時間だな・・・と思いきや。



86:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:28:26.13 ID:Gnhd1Pi10
  

ξ゚听)ξ「あ、そういえばあんたの名前聞いてなかったわね、教えなさいよ
      あたしはツンって言うの」

今頃名前を聞いてきたのだ
遅すぎないか?と一瞬思ったが、フラグ立たせるために自己紹介をする事にした。

( ^ω^)「僕は内藤ホライゾン、空も飛べるはずだお!」

内藤は、握手しようと手を差し伸べた。
・・・意外と素直にツンの方も握手してきた。

ξ////)ξ「よ・・よろしく・・・ね・・・///」

その白い手は、とても柔らかくて小さくて細い手だった。

・・・・が、内藤の股間に異変が!


ここは勃起を抑えるために、猫耳と尻尾を生やした猫ひろしを思い浮かべることにしたが
目の前にツンが居る為、効果なしだった。



87:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:29:36.98 ID:Gnhd1Pi10
  

ξ////)ξ「っ!!ばかっ!変態!!」

ツンに勃起してることがばれて
叫ばれた。

内藤はとりあえず「アウアウ!!」とだけ言っておいた。

ξ////)ξ「・・・大きい・・・のね・・・///」

(*^ω^)「はい?」

ξ////)ξ「な、なんでもないわよっ!さっさと帰っちゃいなさい!」

(;^ω^)「ご、ごめんなさいおー!」

内藤が大急ぎで病院からブーンして走り去った。
子供の頃から、飛行機に憧れていて、内藤は空を飛びたかったのだ
そして飛行機の真似として、手を広げて何時も走っている。



89:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:30:48.20 ID:Gnhd1Pi10
  

やがて、内藤は家に着いた。

(;^ω^)「ただいま・・・」

玄関の扉を開けると・・・そこには
内藤の母親が待っていた。

リア*゚д゚リ「よっ!お帰りホライゾン!!」

内藤の母は、一見美人だが中身は男っぽい性格だ
しかも口調まで男っぽい。

卑猥な言葉も平気で言い連ねる。

・・・が、プライドは高い。

( ^ω^)「母さん、飯くれお」

リア*゚д゚リ「あ?自分で作れタコが」



92:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:32:15.24 ID:Gnhd1Pi10
  

(;^ω^)「・・・・・」

内藤は何時も母の態度によって黙ってしまう
こりゃ酷いだろう、と思った。

まぁツンよりはマシだと思えたが。

リア*゚д゚リ「はいはい作ってやるよ、分かったってもう・・・」



93:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:33:38.15 ID:Gnhd1Pi10
  

母がキッチンに立って、中華鍋でチャーハンを作っていた。
部屋中にチャーハンのいい香りが広がった。

腹が減ってなくても、この匂いを嗅げば腹が減る人が続出している
そんなぐらい母のチャーハンは美味いのだ。

リア*゚д゚リ「そういやホライゾン、お前機嫌良さそうだね、何かあったか?」

(;^ω^)「いや、別になんでもないお」

内藤は確かに機嫌が良かった。
態度は冷たいが、ツンと言う女友達が出来た事には変わりないからだ。

リア*゚д゚リ「隠すなって、私はお前の事を誰よりも知ってるつもりなんだぜ
      女の知り合いが出来たんだろ?」

(;^ω^)「ちょwwwwwおまwwwwww」

母には内藤の考えてることがすぐ分かるらしい
まるで超能力だ。

確かに女の知り合いが出来て悪い気はしない
彼女居ない暦=年齢の男で女友達が出来て嫌だと思う奴は
ホモ意外誰も居ないだろう。



96:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:34:54.99 ID:Gnhd1Pi10
  

リア*゚д゚リ「やっぱりな、だと思ったよ
      付き合うことになったらこの家から引っ越せよ〜?」

(;^ω^)「ちょwwww何でwwww」

リア*゚д゚リ「だってお前と彼女が(特殊音声)してる時に私みたいなババァに乱入されたら
      困るだろwwww」

(;^ω^)「じゃ、じゃあ入ってこなければ良い話だお」

内藤はこの母の言葉に困り果てていた。
なんてはしたないんだ、いくら母でも女性だ、はしたない言葉を口にだして欲しくはなかった。

リア*゚д゚リ「喘ぎ声とか聞かれても・・・良いのかなァ?」

(;^ω^)「・・・・そ・・それ・・は・・・」

リア*゚д゚リ「ギシギシアンアン!イクイク!アーッ!!」

(;^ω^)「引っ越します」

内藤にとって(特殊音声)してる音なんて聞かれたらたまったもんじゃない
冗談じゃない、と思った。



100:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:36:47.48 ID:Gnhd1Pi10
  

リア*゚д゚リ「それでおk、今からチャーハン作りに集中すっから話しかけんな
      OKですか?」

(;^ω^)「はいはい」

母は再びキッチンの前に立ち、中華鍋を振るった。
・・・が、振るいながら話しかけてきた。

リア*゚д゚リ「そういやさ」

(;^ω^)「集中するんじゃなかったのかお」

リア*゚д゚リ「いい加減お前働け」

(;^ω^)「・・・・・・はい?」

リア*゚д゚リ「あのさぁ、毒男君は頑張って仕事初めてね?
      親に楽させてあげるらしいじゃねぇかよ
      偉い子だねぇ」

・・・つまり、働かないとこの家から追い出されると言うことだろうか?
内藤はそう解釈した。

リア*゚д゚リ「おっおっおっおっ!働け!!」



101:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:37:15.33 ID:Gnhd1Pi10
  

内藤は、五月蝿い母を黙らせる為に
2階の自分の部屋に篭ってパソコンで職を探すことにした。

(;^ω^)「・・・ヴぁ〜・・・・疲れるお」



102:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:38:09.66 ID:Gnhd1Pi10
  

その頃、ツンは診察を受けていた。

「うーん・・・まだ入院が必要だね
 まだまだ若いんだからさ、こんな小さい傷直して
 ピンピン暴れまくれよwwwwな?」

ξ*゚听)ξ「はい・・・」

やけに明るい先生だ
ツンにとっても結構気に入ってるらしい。

「そういえば、君の両親・・・まだお見舞いに来てないよね・・・?
 ・・・・電話も・・・繋がらないし・・・」

その時、ツンの表情が暗くなり、俯き始めた。

「・・・・・・・!!・・・あ・・あの・・・その・・・・ごめん・・・・・」

ξ::::_::::)ξ「・・・良いんです・・・気にしない・・・・で・・・」

「・・・・ごめん・・・・・・・」

診察室は、一瞬で気まずい空気に包まれた。



103:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:39:05.55 ID:Gnhd1Pi10
  

同時刻、VIP商店街では、またもや例の事件が起こっていた。

「うばべべべ〜!!!」

商店街の人々は恐怖の感情を顔に浮かべて
悲鳴をあげて逃げ惑うが
狂った者によって命を奪われてしまう。

「きしゃああああああああ!!!!」

「うわあああ・・・・!」

「のをあにdvさあああああああ!!」

狂った者が叫びながら、何人もの命をこれでもかと奪ってゆく。
もはや狂気の沙汰だ。



106:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:40:55.81 ID:Gnhd1Pi10
  
「ぼっべびゃっびゃびゃあああああああああ!!」

「うわああああああああああ!!」

また人一人の尊い命が消え去ろうとした・・・その時。

「うぐぇ・・・ぎゃ・・・ぁ・・・!!!」

狂った者の体が急に吹っ飛んだ。
・・・そう、何者かが攻撃したのだ。

「・・・そらっ!」

慣れた手つきで狂った者にアッパーを撃ち込んだ
段々と狂った者がフラついてきたが・・・それでもお構いなしに男は狂った者に攻撃をしかける。

どうやら狂った者を倒すつもりらしい。



107:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:41:56.64 ID:Gnhd1Pi10
  

「ふんっ!!!」

今度はドロップキックを放った
狂った者はもう耐えられなくなり、地に伏した。

・・・そして、男が左手で狂った者の首を掴んで・・・吊り上げた。

「海綿体崩壊(チンコクラッシュ)」

男が狂った者の(特殊音声)にストレートを打ち込んでフィニッシュした。

「!!!!!ぎゃああああああああああああ!!!
 ・・・・・・・・・・・俺・・・童貞・・・のまま・・・死・・・・n・・・」

・・・無残にも、狂った者は消滅してしまった。



110:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:44:31.59 ID:Gnhd1Pi10
  

「・・・あ〜、疲れたわ〜、あ〜喉渇いたー」

男はそう喚きながら、近くに止まっていた一台の1BOXカーに乗り込んだ。

(,,????)「今日もご苦労さん」

「司令官もお疲れ様です・・・・」

(,,????)「いや〜隊員をな、7人用意したんだが・・・
     お前だけで充分だったか・・・そんなに弱かったのか?今日の奴」

「はい、弱かったです
      でもハラハラしたのには変わりないですよ?」

(,,????)「はいはい・・・・クー、こいつに水をやれ」

川 ゚ -゚)「はい」

クーと呼ばれた女性は、小型冷蔵庫からよく冷えた水を取り出した。

川 ゚ -゚)「ほら、飲むんだ」



111:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:45:14.33 ID:Gnhd1Pi10
  

男がごくごくと喉を鳴らし
水を約15秒で全部飲み干した。

良い飲みっぷりだ。

「ふぅ・・・・・・うめぇ、ありがとな、クー」

男はうっすらと微笑んで
クーに礼を言った

(,,????)「ところでな?昨日の繁華街の事件の話なんだがな?」

「あぁはい・・なんでしょう?」

(,,????)「犠牲者は41名で止まったんだよ、どう思うよこれ?」

藤原が死んだのに、犠牲者の数が止まったことについて疑問を感じたらしい。

「あぁ、他の部隊の人が片付けたんでしょ?」



112:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 21:45:57.70 ID:Gnhd1Pi10
  

川 ゚ -゚)「いや、あそこに隊員は誰一人行ってないらしいが?」

「・・・・・っておいおい、もしかして一般人1人で倒したってか!?」

(,,????)「恐らくそうだろうな、それ以外に考えられない
     ・・・いずれにせよ、また出るだろうから・・・その時はそいつをこっちにスカウトしようや
     いいな?見かけたら声をかけろ」

司令官がそう言うと
2人は声を揃えて「分かりました」と言い放った。

(,,????)「よし、今日は引き上げだ」

・・・1BOXカー3台が、その場から走り去って行った。

第二話「daughter」



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