(;^ω^)ブーンの周りの人間が狂い始めた様です。

175:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:36:14.56 ID:5KmKNJZm0
  
第三話「Injury」

( ^ω^)「職探しなんて面倒だからVIPでアンカーで決めるお!」

内藤はニュー速VIPでスレを立てた
自分で仕事を探すなんて面倒だから、手っ取り早く安価で決めたいからだ。

・・・だがあまりにも無理な注文が来たらそのスレを放っておくことにするらしい。
クォリティが低い!



177:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:36:57.58 ID:5KmKNJZm0
  
1:( ^ω^)   20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:boonboon

仕事したいお、職業は安価で決める

>>10で決めるお

2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:SoftKuso

2get

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:SaitoMata

バーカ

4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:VIPVIPVI

ksk

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:hagehage

ksk



178:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:37:31.11 ID:5KmKNJZm0
  

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします   20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:Penisasbo

ksk


7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:Unkocktt

ksk


8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:Matanki2

一生無職童貞

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:VIPVIPVI

パチョンコ屋

10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:Sakusya7

例の事件の対策組織

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:Hamaguti

無職のまま



179:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:38:29.12 ID:5KmKNJZm0
  
(;^ω^)「・・・・・はい?」

内藤の指定した安価には、例の事件の対策組織と書かれていたのだ。
意味が分からず、内藤は>>10へレスを返した

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:DokuoDok

俺の彼女

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:boonboon

>>10
ちょwwwwなんだおそれwwww

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:hagehage

>>13
ググれカス



180:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:39:18.83 ID:5KmKNJZm0
  

(;^ω^)「・・・・と、とりあえずぐぐってみるお」

内藤は先程のキーワードを使って、"yahoo"で検索することにした。

・・・この時はまだ気づいていなかった
これから何人かの人に自分が馬鹿にされる事になろうとは・・・。


次の条件に一致する情報は見つかりませんでした。
検索キーワード:例の事件の対策組織
ヒント:
キーワードが正しく入力できているか、誤字がないか確認してみてください。
短く簡単な言葉で言い換えてみてください。
同じ意味の別の言葉をためしてみてください。


(#^ω^)「ぐぐっても出ないキーワード書くなお!!文句書いてやるお!!!」

自分を馬鹿にされたと感じ、内藤は怒りに燃え
炎のタイピングスピードを駆使して文句を書き出した。

いやぁ、逆切れって良くないですよね。



181:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:40:08.10 ID:5KmKNJZm0
  

15:(#^ω^) 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:boonboon

>>14
Yahooでぐぐっても出なかったお(#^ω^)ビキビキ


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 20XX/**/**(*) **:**:**.** ID:hagehage

>>15
ちょwwwwwAhooでぐぐるとかwwwwwテラワロスwっうぇwっうぇwwww


(#^ω^)「馬鹿にしてんのかおこいつは!?
      もういい!VIPになんて二度と来ないお!!」

ガチャ・・・・。

その時、内藤の背後から扉の開く音が聞こえた
・・・一瞬にして体に悪寒が走った。

このままでは、親に2chをやっていたことがバレてしまう。



182:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:41:10.83 ID:5KmKNJZm0
  

リア*゚д゚リ「あ?なんだよ?なにビクビクしてんだよ?
      ・・・あ〜ww分かったwwwwお前オナニーしてたんだろ?若いねぇ
      ま、そう言うお年頃だから溜まった物をどんどん出しておけwwww」

・・・母はまだパソコンの画面に気づいていないらしい
これはチャンスだ、と思い内藤は母の方を向きながら全窓を消そうとしたが・・・・。

母に止められた。

リア*゚д゚リ「まぁその事は良いとして・・・今開いていた画面
      私に見せれ」

遂に運命の時がやってきた。
親次第で、子からパソコンを取り上げられ、パソ禁になることさえあり得る。
そのよくある出来事を内藤は思い浮かべ、恐怖心で一杯になり、絶望した。

(;^ω^)「いや・・・あの・・これは・・・その・・・」

リア#゚д゚リ「いいから見せろつってんだろうがよこのボケナスがぁ!!」

母が鬼の様な形相で見せろと怒鳴られながら
マウスが奪われた。

内藤の脳味噌ん中はもうコレだった。→\(^o^)/



183:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:42:06.61 ID:5KmKNJZm0
  

( ;ω;)「うわあああああああぅぅ・・・終わったあああああああぁぁぁぁぁ・・・!」

この現代、2chは犯罪予告が一杯書き込まれていて、秋葉系の犯罪者予備軍の集まるサイトとして知れ渡ってしまっていた。

こんな唯でさえイメージの悪いサイトを利用している事がバレたら
絶対PCを取り上げられてしまう
内藤はそう思っていた。

内藤にとってPCが無い生活は考えられなかった

リア*゚д゚リ「おい・・・!・・・これって・・・!」

( ;ω;)「うん、見ての通り・・・2chですお・・・ごめん・・なs」

リア*゚д゚リ「お前VIPPERだったのかよ」

( ;ω;)「うん・・・・そうだ・・・お・・・・」










( ^ω^)「・・・・・・・・・what?」



185:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:43:13.33 ID:5KmKNJZm0
  

2chに偏見を持っている一般人は
VIPとかそういう詳しい事については分からないだろう。
価値観が違うのだから。

例えば、化粧品に全く興味の無い奴に、A社とB社の化粧品を見せても、大して違いが分からないはずだ
そして皆同類に見えるはずだ、価値観が違うのだから。

だが母はニュー速VIPの事を知っていた
と言う事は・・・・。



186:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:43:36.68 ID:5KmKNJZm0
  

リア;゚д゚リ「半年ろmれ、我が子がこんな馬鹿だったなんてショックだ
      ヤフーでググるって馬鹿だろお前」

先程までの内藤にとっては想定外の答えだった、母もねらーだった。

(;^ω^)「・・・・はは・・・ははははは・・・・ははははは」

内藤は顔を引きつらせ
別の意味でショックを受けながら苦笑した。
親もvipperどころかねらーだったなんて知ったら
さぞかしショックだろう、別の意味で。

リア;゚д゚リ「お前、2ch何時からやってやがんだ?」

(;^ω^)「・・・去年の7月」

リア#゚д゚リ「てめぇざけんじゃねぇぞゴルァ!?
      どうせ電車男の影響で入ってきやがったんだろ!?
      あぁ!?今すぐ辞めろ!!1年ろmれえええええええ!!!」



187:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:44:31.32 ID:5KmKNJZm0
  

(;^ω^)「で・・・でも!ヤフーでググっちゃだめなのかお!?」

内藤はとんでもなく馬鹿な発言をしてしまった。
その言葉を聞いた母は鬼の様な形相で内藤にこう言い放つ。

リア#゚д゚リ「ググるってのはGoogleで検索する事だ!
      チョンが社長のヤフーなんて使うんじゃねぇこのタコが!!」

その時、内藤はようやく思い出した
そうだ、ヤフーの社長はチョンだったんだ、と
町で変な赤い袋を配って変な商売をしていたんだ、と
なんて自分は馬鹿だったんだ、と。

・・・唯一の良い所はイメージ検索が使いやすい事。

リア ゚−゚リ「・・・あとな、例の事件の対策組織・・だったか?
      母親として言っておく、お前にそんな危険な仕事はさせたくないね」

ここで、親としての愛の言葉が投げかけられた
親なんだから自分の子供をきっちり育てるのは義務だろう。

内藤は急に他の話に移すな、と言いたかったが
親の心配する言葉ぐらいは聞いておこうと思い、黙って聞くことにした

リア ゚−゚リ「さっきもニュースでやってたよ,商店街にまた現れたってな
      ・・・下手すりゃ命が危ないからな・・・?ま、就くか就かないかはお前の自由だ
      就くと決めるのなら・・・私は止める気は無い、じゃ・・ぐぐってこい」



188:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:45:16.14 ID:5KmKNJZm0
  

・・・部屋から出て行った事を確認し
内藤は急いで例の事件の対策組織、と言うキーワードでぐぐった。

・・・そしたら、そのキーワードでいくつかのサイトが引っかかり
一番上に上がっていたサイト「VIPPERS公式サイト」と書いてあるリンクをクリックした。

一瞬内藤はvipperの集まりですか?と思ったが
某サイトのVIPPERとは関係が無いらしい。

あくまで普通の意味のVIPと言う事だ。

どうやらこのVIPPERSと言うのは
狂った者を駆除する団体の様だ。

役立たずの国家権力の豚みたいに銃でパンパンパンパンパンパン(ry撃つだけではなく
何故ここまで狂うのか、どう言う風な原因で狂ったのかを調べたり、研究したりするらしい。

格闘できる奴は、狂った者と戦う仕事を任せられたりするらしい。
格闘よりも頭脳派なら、それ系統の仕事を

頭悪くて格闘もできないのなら監視係で仕事をしてもらう、との事。

給料は高い。



189:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:45:57.70 ID:5KmKNJZm0
  

だが、ここで少し心に迷いが生じた。

確かにこの組織に入れば多くの人の命を救えるかもしれない
例の事件も止めることが出来るかもしれない。

・・・でも死にたくない・・・・でも人を救いたい。
内藤はそんな微妙な気持ちだった。

そんな微妙な気持ちの自分にイライラして
自分の頭を掻き毟った。

・・・・でも何も急ぐことは無い。
しばらく考える事ができる、ダメなら他の職もある事だから・・・・と内藤は割り切って
布団に潜って寝ることにするのだった。



190:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:46:58.52 ID:5KmKNJZm0
  
−???−

「部会うふぁhふぁああああああああ!!!」

ξ。;;)ξ「やめてぇっ!!!お父さん!!!やめてよおおおおおおお!!」

ドッ;・・・・

「ウブッ・・・・・・ガハァッ・・・・」バタッ

ξ。;;)ξ「おかああああさあああああああああん!!!!!」

「うわあああああやめてくれえええ助けてええええああああ!!1」

                  「来るなボケエエエエエエ!!」

「うわああああああああ・・・(ドスッ・・・」



191:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:47:32.20 ID:5KmKNJZm0
  
ξ。;;)ξ「お母さん!目を開けてよぉ!!お母さん!!ねぇっ!!!おかあさん!!!!!」

ウゥー!ピーポーパーポー!ウゥーウゥ・・・・

ザッザッザッザッザッザ・・・・

警官A「撃てええええええええ!!!!」

ξ。;;)ξ「やめてええええええええ!!!お父さんを撃たないで!!」

パンパン(ry

ξ。;;)ξ「おとうさあああああああああああああああああああああああん!!!!」



192:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:48:18.54 ID:5KmKNJZm0
  
ガバッ!!

ξ;゚听)ξ「お父さ・・・!・・・・・・・あれ・・・?
       ・・・・また・・・夢・・・なのね・・・」


汗びっしょりになったツンは、夜中の病院で目が覚めた
どうやら魘されていた様だ。

辛かった思い出の夢を見てしまって・・・もう堪えきれず、ツンは1人で泣き出してしまった。

ξ。;;)ξ「・・・うぅっ・・・グスッ・・・・ふぇ・・・・っ・・・・・・・ん・・・?」

その時、ふとツンの視界にピンク色の箱が入った

ξ。;;)ξ「・・・なんだっけ・・・これ・・・・?」

こんなの貰った覚えが無くて、不思議に思いながらツンは箱を開けた。
・・・そこには、内藤から貰った時計が入っていた。

どうやら本当に嬉しかったらしい
内藤から時計を貰って・・・・。

ξ。;;)ξ「・・・グスッ・・・・冷たく接して・・・ごめん・・ね・・・
       ・・・まだ・・・内藤君とは・・・知り合いなだけだよね・・・・
       また・・・友達とは言えないよね・・・・・
       ・・・もうちょっと・・・寝るね・・・」



194:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:49:21.27 ID:5KmKNJZm0
  

そして翌日。

今日VIP高校休みだ
休みの日って事で内藤は毒男に自分の家へ来る様誘われたので
毒男の家に行く事にした。

内藤がチャイムを鳴らすと
扉が開いて、眠そうな顔のドクオが現れた

('A`)「やぁいらっしゃい、さ、上がって上がって」

(;^ω^)「お、おじゃましますおー・・・・」



195:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:50:47.90 ID:5KmKNJZm0
  
毒男の部屋の中は・・・意外と綺麗に生理整頓されていた
本も棚に置いてあるし・・・ゲームソフトもちゃんと生理されてる
・・・そして、床には金属で出来た海外製ダ*レボパネルが

バー付きだ。

('∀`)「今日な、ようやく見つけたんだよ、D*RSTRIKE」

毒男が,まだ袋に包まれたKONA*I製のDance *an*e Re*olut*on STRIKEのパッケージを
ニコニコしながら見せ付けた。

( ^ω^)「うはwwwwwマジかおwwwww」

('∀`)「あぁ、7月に出るSuperN*VAのために練習しようぜ!」

( ^ω^)「うん!!やろうおやろうお!!」

内藤達は、急いでディスクをPS2にぶち込んだ
後はコントローラーを接続して起動を待つだけだ。

そのはしゃぐ姿はまるで元気な子供みたいだ。



196:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:51:33.37 ID:5KmKNJZm0
  
('∀`)「今朝とどいたばかりだからさ、まだプレイしたことなかったんだよ
    楽しみだぜ」

( ^ω^)「僕もパテ*コレしかやったことないからどんな曲が出てくるのか楽しみだおwww」

('∀`)「っつーかよwwwMAX3*0のREMIX版があるらしいんだが
    それの鬼譜面、足でクリアすんの無理って話らしいぜwww」

( ^ω^)「ちょwwwネタバレすんなwwwwww」

('∀`)「へへへへwwwww・・・・・へ?」

その時、毒男が異変に気づいた

・・・何時までたってもゲーム画面に移らないのだ。



197:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:51:51.75 ID:5KmKNJZm0
  
('A`)「・・・・・・・・・・・俺のPS2・・・4年以上使ってるからDVD-ROM読み込まないんだった・・・」


   ・   ・   ・   。


( ゜ω゚)「・・・・・・・」

(゜A゚)「・・・・・・・・・」

内藤と毒男は、石像の様にその場で固まった。
白目を向いて・・・・・。

・・・・・・2人の姿は
ツンツンと突っつくと、崩れてしまいそうなほど暗かった。

( 'ω`)「・・・・・・・。」

('A`)「・・・・・・・しゃあない、就職の話でもするか」

プレイする者の夢をぶち壊す
それが、ソニータイマークォリティー。



198:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:52:40.61 ID:5KmKNJZm0
  
内藤達は仕方なく、TVを見ながらポテトチップスをバリボリと食ってコーラ飲みながら
これからの人生の話をし始めた。

毒男の場合VIP大学に行って、卒業して
何か資格取って、専門職に就こうとしているらしい。

前にもこの物語の中で出てきたが、カーチャンに楽させる為だ。

内藤もVIP大学に行く予定だったので
まだまだ2人の友情は変わらなさそうだ。

('A`)「んで?お前どこに就くの?」

ここで、内藤にとって答えるのが難しい質問が来た。
・・・例の事件の対策組織についても考えているのだが・・・。

未だ迷っているばかりだ
そんな時に答える気にはなれなかったのだ。

('A`)「あ?もしかしてNEETか?」

(;^ω^)「いやいや、それは無いお
      NEETじゃ彼女できないお」

('A`)「じゃあ何だ?え?言ってみろ」



199:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:53:31.97 ID:5KmKNJZm0
  

(;^ω^)「・・・例の事件の・・・対策・・・組織・・・
      VIPPERSの事も考えてるお・・・」

このまま黙ってても話が進まないだろうと思い
仕方なくそう言った。

・・・そして、毒男の返事は・・・。

('A`)「ほほぉ、狂った奴倒したりする組織か
    ・・・ま、多くの人を救えることができるかもしれんし、良いんじゃね?」

・・と、『昨日のスレの>>1こいつかよwww』と思いながら内藤に返事を返した。

(;^ω^)「・・・・でも・・・・・・」

('A`)「あ?でも何だよ?実に良い仕事なんじゃね?」

(;^ω^)「実は・・・・」

内藤は、思っていることを素直に話した
自分はまだ死にたくないけど・・人を救いたいことを。



200:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:54:17.10 ID:5KmKNJZm0
  

('A`)「ま、そりゃそうだろ
    命かけて戦う組織なんだからさ
   ・・・んで?恐いのか?」

(;^ω^)「そ・・・そりゃそうだお!僕はまだ死にたくないお!・・・でも・・人を救いたいんだお」

('A`)「っつーかよ?んな事言ったってよ、俺にどうしろと?
   俺に言われても困るよ」

ドクオは半ばイライラした様子で内藤に言い放った
毒男はウジウジしてるのが嫌いらしい。

('A`)「ま、俺にアドバイスくれると思って俺に話したんだとは思うが・・・・・
    俺にとっちゃそう言うウジウジしたのが嫌いなんだよ
    どっちかに決めろってんだよ・・・ったく・・・」

(;^ω^)「・・・すまんお・・・・」

('A`)「ま?悩んで悩んで悩みまくって・・・自分で答え見つけろや
    でも期限付きだぜ?もしかすると・・・・狂った奴によって人類滅亡ってのも充分あり得る」

毒男のその言葉を聞いて、内藤の心に更に焦りが生じてしまった。
その様子を確認した毒男はしまった・・・と言う表情で右手で顔半分を押えた。



201:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:55:02.11 ID:5KmKNJZm0
  

('A`)「んま、そうなる前に答え見つけることだね
   ・・・おっ!PS2がやっと読み込んだぞ!!PS2叩いただけで読み込んだ!!」

・・・もちろん内藤にとって人類滅亡なんてすっごく嫌だった。
人類滅亡なんてしたら、楽しい生活が出来ない・・・
彼女も出来ない・・・

そして、誰とも触れ合うことも出来なくなるなんて嫌だった、話せなくなるのは嫌だった

人類滅亡だけは避けたかった・・・。

(;^ω^)「・・・・そうだお!!そろそろツンに会いに行く時間だお!!
      行ってくるお!!!」

ふと自分の腕時計を見て、内藤は用事を思い出ししてドクオの部屋から飛び出て行った。

('A`)「あぁ行ってらss・・・・っておいどこ行くんだよ!?おい!?」

バタンッ!!

('A`)「・・・なんだよなんだよ・・・せっかく一緒にプレイしようと思ったのに・・・・」



204:◆74/uug7zMk :2006/05/21(日) 23:56:34.32 ID:5KmKNJZm0
  

内藤はVIP町の中を50ccバイクで疾走していた。

この50ccバイクは、内藤の愛車の「Horizon号」だ
汚れのない純白のボディが気に入っているらしい。

今疾走している中でももちろん、組織に就くか就かないかを考えていた
・・・でも、考えている内に・・狂った者によって幾つもの命が消されてゆく。

そうなる前に、この迷いをどうにか振り払いたかった。

・・・・が、VIPバイパスを通り過ぎようとしたその時。

(;゚ω゚)「ぐぅっ・・・!!!!!」

ガッシャアアアアアアアアアン!!!

何者かにバイクごと吹き飛ばされた。
・・・ここで急に襲ってくる奴は、奴等しか思い浮かばない。

「グゥウウウウウウウウウウウウウウウウウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

やはり奴等だった、狂った者だった。



214:◆74/uug7zMk :2006/05/22(月) 00:03:12.24 ID:MKDJXQFb0
  

そして、狂った者が雄叫びを上げた直後
街中の人々が悲鳴を上げ始めた。

「うわあああああああああああああああああ逃げろおおおおお!」

      「ひやああああああああああああああああぼすけてええええええええええええ!!」

「俺のカラダはボロボロダァアァアアアアアァァアアアァアアァァ!!!!!!!ウワァアアアアァアアァァァアアアアアァァァァァァァァァァッ!!」

その狂った者の形相は、まるで獲物を見つけて涎を迸らせる獣の様だった。

「グルルルウァ……」

(;^ω^)「…え?…ちょwwwwwおまwwwwこっち来んなwwwwうわああああああ!!」

狂人が内藤を見つめながら目を光らせ。
斧を振りかざしてきた。

これをまともに食らったら本当に死ぬだろう。



215:◆74/uug7zMk :2006/05/22(月) 00:04:26.15 ID:MKDJXQFb0
  

ガシャコオオオオオン!!!

( ;ω;)「うわああああああ!!僕のHorizon号がああ!!!なんてことするんだおおお!!」

内藤は咄嗟にバイクを盾にして敵からの攻撃を防御したのだ
ってーか自分がやったくせに何を言っているのだ内藤は。

・・・だがそう喚いている内にも
敵は容赦なく内藤に突進して来るのだ。

元の人間の人格など微塵も見当たらない、まるで獣そのものだから
容赦はしないのだ。

(#^ω^)「やめろおおおおおおおおおおお!!!」

内藤は咄嗟にバイクのハンドルを取り外して
剣の様に振りかざして敵を殴打した。



217:◆74/uug7zMk :2006/05/22(月) 00:05:22.96 ID:MKDJXQFb0
  

「グォォォオ…ァ…ァァ…!!」

予想以上に効果があった様だ。
敵が蹲っている内に、内藤は容赦なくハンドルで敵を殴り続けた。

(#^ω^)「氏ねおおおお!!」

・・・が、最後の一撃ってところで。

パキンッ!!

金属が劣化して折れてしまった。

(#^ω^)「お…折れた…ぐぇ…ぁ…!!」

内藤がハンドルを見て驚愕している隙を狙われて攻撃をまともに受けてしまった。



218:◆74/uug7zMk :2006/05/22(月) 00:06:01.32 ID:MKDJXQFb0
  

(;^ω^)「ぃて…て…」

あの時の様に、体全身に痛みが圧し掛かるが
歯を食いしばって立ち上がり、バイクの中からオイルのタンクを取り出した。

(#^ω^)「こ…これでも・・・食らえおおおおおおおおお!!!」

バシャアアアッ!!

「!!!??ガァ・・ッ!?」

敵は突然の出来事に動揺していた
今は本能だけでしか生きていなくても、自分の身に危険が圧し掛かることは分かっているらしい

(#^ω^)「フヒ・・フヒ・・フヒヒヒヒ・・・」

内藤はマッチを擦って、敵に投げかけた。
・・・そう、よく燃えるオイルを使用した火炎攻撃で敵を焼き殺すつもりだったらしい。

「う・・・ぐ・・ぁぁ・・・ぁぁぁあああ!!あああああああああ!!!」

(;^ω^)「や・・・やった・・・!・・・倒したの・・・二度目・・・だお・・・!」



224:◆74/uug7zMk :2006/05/22(月) 00:07:39.01 ID:MKDJXQFb0
  
…が、内藤が自分の勝利に喜んでいるのも束の間
更なる危険が降りかかってきてしまう。

「危ないっ!!!」

(;^ω^)「はい?」

返事をした直後、白いコートを着た女性が内藤に向かって走ってきたのだ。
息を切らしている所から、自分の姿を見つけて、一生懸命走ってきたと考えられる。

(;^ω^)「…え?…これってもしかして…フラg…うわあああ!!」

突然内藤は女性に抱きかかえられ、突き飛ばされた。

…そして…。



226:◆74/uug7zMk :2006/05/22(月) 00:08:19.68 ID:MKDJXQFb0
  

内藤の元居た場所から紫色の閃光が放たれた。

…そう、狂った者は、絶命すれば紫色の炎を上げて爆発する。
しかも今回はオイルを纏っている
そんな状況で爆発すれば酷い有様になるのは当たり前の事だ。

(;^ω^)「う…うわああああ…っ…!!」

「くっ…!!」

内藤はこの女性に突き飛ばされてなかったら今頃お陀仏だっただろう
・・・が、大変なのはこれからだ。

ゴッ…。

内藤が爆風によって吹き飛ばされ、頭を木にぶつけてしまい
意識を失ってしまった。



227:◆74/uug7zMk :2006/05/22(月) 00:08:50.83 ID:MKDJXQFb0
  
数秒後・・・爆発は収まったが、何時もより広範囲の爆発のため
周りが酷く荒れてしまった。

近くにあったマクドナルドの建物がまるっぽ半分消え失せてしまっていた。

川 ゚ -゚)「おい、大丈夫か!?しっかりしろ!!おい!!」

先程内藤を突き飛ばした女性ことクーは、内藤を呼びかけるが
返事をする様子が無かった。

気絶している間は、脳細胞がいくつも死んでゆくのだ。
気絶が長引くほど脳みそが危険に晒されてしまう。

川 ゚ -゚)「…司令官 病院へ…!」

(,,????)「おぉ!!」



228:◆74/uug7zMk :2006/05/22(月) 00:09:25.11 ID:MKDJXQFb0
  
−毒男の家−

('A`)「あ〜やっぱり海外製のパネルは良いねぇ、マットの様にズレなくて快適にプレイできる…
    …なんか爆発音が聞こえたな…? ま、曲のせいでそう聞こえるんだろう、うん、大丈夫だ
    iFUTURELISTおもすれ〜wwww」

毒男はゲームの音のせいで爆発音には気づいてない様だ。

−内藤家−

リア*゚д゚リ「うはwwwwww爆発シーンスゴスwwwっうぇっうぇうぇwwwww」

内藤の母はアンプ付きスピーカーで映画を楽しんでいる為、爆発音に気づかなかった。

−ニュー速総合病院−

ξ;゚听)ξ「…今爆発音聞こえなかった…? 気のせいかな…?」

ξ;゚听)ξ「…内藤君来るの遅いし…妙な胸騒ぎがするわ…」

第三話「Injury」



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