(;^ω^)ブーンの周りの人間が狂い始めた様です。

3:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 21:43:03.73 ID:8zsNPbzc0
  

第四話「Hospitalization」



・・・ここは・・・どこなのだろうか・・・・?

・・・・・・自分は死んだのだろうか・・・・?


・・・あれ・・・? ・・・・何やら機械音が聞こえる・・・・

・・・・・そうだ・・・ツンのお見舞いに行かないと・・・!

早く起きないと時間が・・・・!



4:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 21:43:56.38 ID:8zsNPbzc0
  

(;^ω^)「ツンッ!!!…ぐぇ…っ…ぁぁ…痛てて…」

川 ゚ -゚)「…!まだ寝てろ、お前は怪我人だ」

目が覚めると、内藤の目の前に
さらさらとした長くて黒い髪と、白い肌に、無表情な顔を持ち合わせ
ツンとはまた違う美しさを醸し出す美女の姿が目に入った。

だが、その肌はやけに白かった。

これはツンよりも白い…。

でも、室内なのにどうして帽子被っていたり、コートを着ていたりするのだろう?

…だがそんな事を考えている場合ではなかった
窓を見ると、外はすっかり暗くなっていたのだった。

(;^ω^)「ちょwwwww今何時だおwwwww」

川 ゚ -゚)「午後6時50分」



5:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 21:45:44.87 ID:8zsNPbzc0
  

ニュー速総合病院の面会時間は午後7時までだ
と言うことは、後10分で閉まってしまう。

(;^ω^)「うっわやばいお!!ニュー速総合病院閉まっ…ぅぐっ…ぁぁ…!」

包帯で巻かれた自分の頭に痛みが圧し掛かった様だ。
どうやらまだここがどこか理解してない様だ。

(;^ω^)「っつーかどこだおここ!?目が覚めたら変な部屋に居るわ
      いきなり美女が現れるわでわけわからんお!!ここどこだお!?教えろお!」

川 ゚ -゚)「例の事件…知ってるか?」

(;^ω^)「そ、そりゃ知らない奴は居ないと思うお?
      ニュース等でも報道されてるんだから」

川 ゚ -゚)「ここはその事件の対策組織、VIPPERS直営の病院だ」



6:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 21:47:48.24 ID:8zsNPbzc0
  

(;^ω^)「あぁ成る程ね、うんうん・・・・・・・・え?」

この時、内藤は思った。

―VIPPERS…?どこかで聞いたことがある様な…?と

そう、紛れも無くぐぐって見つけた組織の事だった。

(;^ω^)「ちょwwwwwあの組織のwwwwwwww」

川 ゚ -゚)「知ってたのか、知名度低いマイナーな組織なんだがな…」



11:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 21:51:27.70 ID:8zsNPbzc0
  

(;^ω^)「あぁ成る程ね、うんうん・・・・・・・・え?」

この時、内藤は思った。

―VIPPERS…?どこかで聞いたことがある様な…?と

そう、紛れも無くぐぐって見つけた組織の事だった。

(;^ω^)「ちょwwwwwあの組織のwwwwwwww」

川 ゚ -゚)「知ってたのか、知名度低いマイナーな組織なんだがな…」



12:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 21:52:42.16 ID:8zsNPbzc0
  

そして、内藤の脳味噌に、意識を失う直前の出来事が浮かんだ。

この女性に突き飛ばされて助けられたことについて。

一般の者なら他人そっちのけで自分の命を守る為に逃げる筈だ
…だがこの女性は逃げずに内藤を助けた、しかも素早い対応で。

その事についてちょっと引っかかり、内藤は女性に隊員かどうか問い詰めた。

川 ゚ -゚)「あぁそうだ、隊員だ、頭脳派だがな」

(;^ω^)「そ…そうなんですかお…」

川 ゚ -゚)「で? それがどうかしたのか?」

(;^ω^)「…はい…実は…」

VIPPERSに入って人を救いたいが、自分はまだ死にたくない事を。

頭の良い人ならどう返事が返ってくるのだろう?
何か良いヒントがもらえる筈だと思い、内藤は自分の思うことを女性に話す事にした。



13:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 21:54:18.46 ID:8zsNPbzc0
  

川 ゚ -゚)「うむ…成る程な…」

一通り説明が終わったが、この女は一切表情を変えずに内藤の言葉に相槌を打っていた
何故ここまで無表情なのだろう?

内藤はそこの所が少し気になった。

(;^ω^)「どうすれば良いかな…と思って
      相談したんですお…」

川 ゚ -゚)「いや、私からは何も言えないな
     自分自身で決めて欲しいんだ
     私が口出しして君が無理して早めに就いてしまうと
     君にも負担がかかるだろう?
     …まぁ就くと決めた時は私に連絡してくれ」

女性はそう言って、自分の名刺を渡した。
…そこにはこの女の名前『クー』と、メールアドレス、住所が記されていた。

(;^ω^)「は…はい、クーさんですかお、有難うございましt」

「お前みたいな奴ぁ来なくて結構!!!」



14:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 21:56:04.99 ID:8zsNPbzc0
  

その時、内藤とクーとの間に突然1人のイケメンが割り込んできて
突然内藤を罵倒したのだ。

(;^ω^)「あ!? 何だおお前!?」

ミ'イ, ゚д゚)「お前さ? ふざけた語尾付けて喋んな、鬱陶しい
      気持ち悪い…とっととお家に帰りなさい!」

内藤から一瞬で怒りの炎が立ち上がってきた。
初対面なのにいきなり罵倒するなんて…こいつ真性なDQNだな、と内藤は思った。

(#^ω^)「ふざけんなお!!僕は怪我人だお!?
      しばらく入院しなくちゃいけないから帰れる訳無いじゃないかお!!
      それにこの語尾が無きゃ僕じゃなくなるお!!」

ミ'イ, ゚д゚)「語尾あろうがなかろうがお前の事なんて知ったことか?
       っつーか馬鹿は長生きするって聞いたしよ
      てめぇ顔がいかにも馬鹿っぽそうに見えるよ
      入院しなくても怪我治るんじゃね?」



15:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 21:58:18.69 ID:8zsNPbzc0
  

(#^ω^)「なんだと・・・!!」

自分の事を顔だけで馬鹿呼ばわりされ
侮辱された事により内藤は怒りを露にして、この男に反論しようとするが
平静とした態度でズラズラと容赦なく罵倒の言葉を言い連ねられ
内藤の言葉が遮られてしまった。

ミ'イ, ゚д゚)「あ?そうか、お前ツンボか
      だから聞こえなかったのか
      言ってやるよ、お前馬鹿っぽそうに見えるから
      すぐ治るんじゃn・・・・んぐっ!!」

その時、クーがイケメンの言う事を遮るかの様に
口を押えた。

川 ゚ -゚)「何度言ったら分かるんだ野田…!!
     初対面の奴に突っかかるなと何度も言われているだろう」

どうやらこの男の名は野田と言う名前らしい。



17:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:00:23.82 ID:8zsNPbzc0
  

(#^ω^)「なんだおこいつは…失礼な奴だお!!」

こいつもVIPPERS隊員なのだろうか?
そう思うとVIPPERSに対して不信感を抱く様になってきた。

ミ'イ, ゚д゚)「んむぐむぐ…んぐっ…!プハァッ…!!
      てめぇ如きに俺の事など教えたくもないわボケg…むぐぐっ!!!」

川 ゚ -゚)「こら、まだ言うか野田…!!
     …すまない、こいつな、気に入らない奴にはとことん突っかかる性格でな
     迷惑かけて本当にすまなかった」

(;^ω^)「あ…はい…」

川 ゚ -゚)「後でまた来るからな
     …ほら野田、行くぞ」

ミ'イ, ゚д゚)「んむっ〜!!んぐぐぐっぐう!!!んがああああ!!!」

野田はクーに口を押えられながらどこかへ連れて行かれてしまった。

…そして、内藤は1人取り残された。



18:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:02:14.59 ID:8zsNPbzc0
  

その頃、ニュー速総合病院では。

ξ゚−゚)ξ「・・・・」

―ツンは内藤の事を心配しながら
  ベッドの上で寝ている様だ。

もう我慢できず、ツンは看護婦に何時退院できるが問い詰めた。

「うーん…明日には退院できると思うよ」

ξ゚听)ξ「…そうですか…」

「………どうかしたんですか? 何か心配事でもあるのですか?」

看護婦が心配する様な表情で
ツンに何があったのか問いかけた。

ξ。゚听)ξ「…昨日知り合った人がお見舞いに来ないの…
       あたし、何かあったのか心配でしんp…」

ξ////)ξ「…な、なによ!べ、べつに心配なんかしてないんだから!!」

「は…はぁ…」



19:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:04:54.96 ID:8zsNPbzc0
  

ξ。゚听)ξ(…やっぱ嫌われちゃったのかな…あたしの事嫌ったから…もう来なくなったのかな…?)

ξ。--)ξ(…当然よね…あんな冷たい態度で接したもの…)

ξ。;;)ξ(…嫌われるのには慣れてるけど…やっぱ悲しいよ…嫌われると…)

ツンの瞳に、自然と涙が溜まってきていた。
その光景を見て、看護婦が心配そうにツンの様子を伺った。

「どうしました?宮野さん?…泣いてるのですか?」

ξ。゚听)ξ「…!な、泣いてなんかないんだから!!
      ちょっと…眠くてあくびが出ただけよっ…
      …ふわぁぁ…っ…あ〜眠いわ〜」

泣いてるところを見られたので、わざとらしいあくびをしてツンは強がった。

…中々素直になれない性格の様だ。

「…悩みがあったら何時でも私に相談してくださいね…」

ξ。;;)ξ「べ、べつに悩みなんて無いんだから…っ…」



20:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:08:12.56 ID:8zsNPbzc0
  

そして、内藤の方は・・・。

(;^ω^)「………あ〜…もう…」

病室で暇してたのだ。

PCも無く、TVもつまんないし携帯も使えない
内藤にとってそんな病室の中に居る時間はとっても暇だと感じているらしい。

仕方ないからお気に入りのエロゲの結末を予想・・・と言うか妄想し始めたその時。

(*‘ω‘*)「ちょっとあんた」

内藤に、ほっぺが赤くて可愛らしい声の娘が話しかけてきた。
この娘も患者なのだろうか?

(*‘ω‘*)「新しい患者さんっぽ?」

(;^ω^)「そ…そうだけど…
      ってーか君も入院してるのかお?」



21:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:10:11.09 ID:8zsNPbzc0
  

(*‘ω‘*)「そうだよ〜、2ヶ月前に例の狂った者に襲われて怪我してね〜
      入院してるっぽよ」

どうやらこの娘も奴に襲われたらしい
…それより内藤にとって一つ驚いたことが有ったのだ。

2ヶ月入院って…どれだけの重症だったのか?と

(#‘ω‘#)「彼氏が呼び出すからその子の元へ向かっている途中に襲うなんて酷いっぽ!
      本当にムカつくっぽ!!!」

(;^ω^)「そ…そうなのかお…」

2ヶ月間入院なんて・・・さぞかし暇だろうな、と内藤は思い
自分の方は軽い怪我でよかった、戦う方法を知っていて良かったと思った様だ。

…何も流派も格闘技も身に着けていない力任せの戦い方だったが。



22:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:12:00.93 ID:8zsNPbzc0
  

(*‘ω‘*)「ところで、君は何をしている時に襲われたぽ?」

(;^ω^)「知り合いになったばかりの女の子のお見舞いに行こうと思ったら
      奴が現れて、戦った後爆発が起きて気絶したお」

そう言うとこの女の子は不思議そうな顔で内藤に問い詰めてきた。

(*‘ω‘*)「え〜? でも爆発小規模じゃないの〜?」

(;^ω^)「オイルぶっかけて火付けて火炎攻撃したら大規模な爆発が起こったお」

(*‘ω‘*)「へぇ〜! 凄いじゃん! 一般の人なのに敵を倒すなんて…
      …VIPPERSに就いたら、役立つと思うのになぁ…」

今の内藤にとってはVIPPERS関連の話をされると
自分の心に針が刺さった様な感覚を覚えてしまう。

出来れば内藤にとってはやめてほしかった。



23:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:15:21.39 ID:8zsNPbzc0
  
(*‘ω‘*)「…ねぇ? その女友達の事…好きなの?」

内藤にとってはなんとも微妙な話だった
確かに外見は可愛いし、彼女になってくれたら嬉しいのだが
まだ知り合ったばかりなので好きとかそう言う関係の言葉はまだ内藤の口からは出せなかった。

っつーかツンってツンツンしてるし。

(;^ω^)「いや、僕みたいなピザ気味男と付き合ってくれる人なんて
      居るはずがないお」

(*‘ω‘*)「ふぅーん…もっと自分に自身持ったら?」

これには返す言葉が無かった
内藤は、自分に自身を持ったことが無かったのだ。

(*‘ω‘*)「名前聞いてなかったね、私の名前はちんぽっぽ
      君の名前を知りたいぽ」

(;^ω^)「あ、内藤ホライゾンですお」

(*‘ω‘*)「ふぅーん…改めてよろしくね〜」



24:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:19:40.49 ID:8zsNPbzc0
  

先程まで暇だと思っていた内藤だが
どうやら暇を解消できるチャンスが来た様だ。

何故なら、内藤とちんぽっぽは色々と雑談をし始めたのだから。

ちんぽっぽは体の至る所に複雑骨折を負ってしまい
それで2ヶ月入院しなくちゃならなくなったらしい。

正直、この娘と話していて内藤にとっては良い娘だと思った。

…そこで内藤は、ちんぽっぽの彼氏についての話を聞きだそうとした。

(;^ω^)「ちんぽっぽの彼氏ってどんな人だお?」

(*‘ω‘*)「ん〜? 何か何時も敬語使ってる奴っぽ
      結構糞真面目な奴なんだよね、彼女の前でぐらいタメ口で喋っても良いのに…」

(;^ω^)「へぇ…」



26:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:22:43.34 ID:8zsNPbzc0
  

その時、内藤の脳裏に1人の人物が浮かび上がった。

…藤原…直記…。

(;^ω^)「も、もしかして…藤原直記って人じゃないおね!?」

(*‘ω‘*)「あぁあぁ違う違う、全然違うっぽ、っつか誰?」

そう、糞真面目って単語で、かつての内藤の友人
藤原直記の事を思い出したのだ。

藤原が彼氏じゃない事を知って、内藤はホッと胸を撫で下ろした。

(;^ω^)「あぁ、僕の友達だお
      …狂って…死んだお」

(*‘ω‘*)「あ…そうなんだ…
      聞いてごめんぽ」

(;^ω^)「…藤原も糞真面目な奴だったから…
      もしかしたらちんぽっぽの彼氏って藤原なんじゃないかな…?とか思って…
      心配したんだお」

(*‘ω‘*)「そうなんだ…
      心配かけてごめんぽ」



27:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:23:35.92 ID:8zsNPbzc0
  

その頃、野田達はと言うと…。

ミ'イ, ゚д゚)「おいおい、何であの時止めたんだよ? あ?」

野田が困った様な表情でクーに問いかけた。

川 ゚ -゚)「お前の精神が分からん、初対面なのに罵倒するなんて…」

ミ'イ, ゚д゚)「だから馬鹿っぽそうに見えるからこっちから抗議した訳で…」

川 ゚ -゚)「外見だけで判断するな、まだ中身が馬鹿って決まった訳じゃないだろう?」

川 ゚ -゚)「…それにな、あの子、少し気に入ったぞ
     あぁ言うタイプの子が好きだ」
 
ミ'イ, ゚д゚)「なんだよ? 元東大生があんな馬鹿好きになるって
      どういうこったよ?」

クーが初対面なのに罵倒しない様に注意しても
野田はまるで聞く耳も持たない。

その態度にクーは困り果てている様だ。

川 ゚ -゚)「だから外見で…」

…が、その時。



28:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:24:38.17 ID:8zsNPbzc0
  

(,,????)「お前等、敵がVIP町58丁目エッソ付近に出没した」

警察を経由して、ガソリンスタンド付近に敵が出没した情報が入ってきた様だ。

どうやらVIPPERSは警察と協力関係を築いているらしい。

ミ'イ, ゚д゚)「…よし、今日も一丁やってやるかな
      車は俺が運転する、任せとけ」

(,,????)「じゃ、行きますか」

ガタンッ!!

野田達は、自分達の部隊の部屋を閉めて
駐車場に止めてある1BOXカーの所へと向かった。



30:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:27:40.58 ID:8zsNPbzc0
  

そして、ガソリンスタンド付近では。


「ぎゃあああああああああああ逃げろおおおおおお!!

         「ウェエエエエエエエエエエエエエエエェエエエ!!」

「うわああああああああああああんママアアアアアアアアア!!しにたくないよおおおおおおお!!」

サ;`゚∀゚リ「うっわ!!こっち来んじゃねぇ!!」

「ぶべーべー」

どうやらバイクのガソリンを入れる為にエッソへやってきた所…
狂った者に遭遇してしまった様だ。



32:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:32:47.56 ID:8zsNPbzc0
  

サ;`゚∀゚リ「おわっ…」

間一髪
で斬撃を避けたものの…敵の持っていた包丁がガソリンのタンクに刺さって
摩擦熱でガソリンに引火してしまった。

サ;`゚∀゚リ「うわぁ…熱ぃ…!」

…燃え盛る炎に怯えている間にも
火が広がってゆき

やがて爆発した。

サ;`゚∀゚リ「うぉあああああああああああ!!」



33:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:33:52.45 ID:8zsNPbzc0
  

幸い骨も折れず、傷も浅かったが
とてつもない恐怖心が浜口の心を支配する。

サ;`゚∀゚リ「痛てて…逃げないと…」

「ぶべばばばー」

奇声を上げる敵に対し、さっきから浜口はイライラしていた
もう我慢が限界に達し、敵に向かって叫んだ。

サ#`゚∀゚リ「ったくよぉ!! こっち来るんじゃねぇよハゲが!!!」

が、その時。

サ;`゚∀゚リ「…あれ? 言葉…通じてるの?」



34:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:34:59.21 ID:8zsNPbzc0
  

浜口が大声で叫んだ後、敵の動きが止まったのだ

…何か言いたげな表情で。

サ;`゚∀゚リ「…な…なんだよ…? 文句でもあるのかこのHage!?」

「…助けて…くれ…」

サ `゚∀゚リ「……………え?」

死に際でもないのに敵が喋ったのだ。
普通ならこんな事は有り得ない。

「助けて…くれ…ぅぅ…助け…ぅわああああああああああ!!
 がああああああああああああああああ!!」

助けてくれ…と言われたって、何から助けて欲しいのか分からない。
そう思っている間にも、更に凶暴化した敵が浜口に迫ってくる。



35:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:36:57.63 ID:8zsNPbzc0
  

サ;`゚∀゚リ「うぉああああ!!」

浜口は咄嗟に、他人の車のガラスを割って中に入った。

サ;`゚∀゚リ「うおっ、FC3Sか、これで逃げるぞ!!」

車種を確認した後、浜口は店員の遺体に謝りながら
キーを盗んで車を発進させた。



36:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:38:41.62 ID:8zsNPbzc0
  

ブロロロロロロォォォォ・・・・。

サ `゚∀゚リ「さすがマツダのロータリーだ、狂った者に襲われても何ともないぜ」

もはやバックミラーに敵が写っていない
言わば逃げ切れたこととなる。

サ `゚∀゚リ「HAHAHAHAHAHAHA!!!! ザマミソスwwwww
      これでもう敵は追って来な…」

ガン!ゴンッ!!

サ `゚∀゚リ「・・・・・・・・・・・」

…車の天井から、嫌な音が響き渡った。

その不気味さから、浜口は再び恐怖に包まれた。



37:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:40:53.06 ID:8zsNPbzc0
  

奴じゃありませんように
奴じゃありませんように奴じゃありませんように
奴じゃありませんように奴じゃありませんように奴じゃありませんように
奴じゃありませんように
奴じゃありませんように奴じゃありませんように奴じゃありませんように
奴じゃありませんように奴じゃありませんように
奴じゃありませんように

奴じゃありませんように奴じゃありませんように
奴じゃありませんように奴じゃありませんように
奴じゃありませんように


浜口は恐る恐る車の窓を開けて、FCの上を見た…
そこには…。




「魚ばあああああああああああああああああ!!」



38:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:42:31.47 ID:8zsNPbzc0
  

サ!li`゚∀゚リ「ううぅぅぅぅぅぅぅわあああああああああ!!!」

浜口はFCを左右に揺らし、敵を振り落とそうとするものの
しぶとくFCに掴みかかって来てまるで落ちる様子も無い。

サ!li`゚∀゚リ「ぎゃあああああああああ!!」

浜口は咄嗟にドアを開けて車から降りた。

ゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・。

サ!li`゚∀゚リ「うっう゛っうげっ・・・うわぁっ・・・」

まだ走ってる途中で降りたのに
浜口は意外と無傷だった様だ。

そして振り返ると、車が炎上していた。



39:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:44:30.87 ID:8zsNPbzc0
  

サ `゚∀゚リ「痛てて…敵も死んだから…病院行くか!」

浜口は一応病院に行く為に立ち上がった…その時。

ガコン・・・・。

燃え盛る車から嫌な音がした。

まさか…と思い浜口は恐る恐る振り向くとそこにはやっぱり…。

「あsdfdjsfkdsざあああああああああああああああああああ!!」

・・・敵が居た…

もう死んだ、終わった、先程よりも早いスピードで自分に襲い掛かってくる
そんな考えとか色々頭のなかでごっちゃになりながら
浜口はこう叫んだ。

サ ^o^リ「俺の人生オワタ\(^o^)/」

・・・・・・・・・・・ここで浜口の意識が途切れた。



40:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:47:13.87 ID:8zsNPbzc0
  

その時・・・。

「・・・!! ぐぇああああああああああああ!!!」

敵が悲鳴をあげながら吹っ飛んだ。

ミ'イ, ゚д゚)「ふぅ…お前、大丈夫か?」

野田が浜口に声を掛けるが
反応が全くなかった。

ミ'イ, ゚д゚)「だめだ、気絶してる…
      クー、こいつ病院に連れて行ってくれ」

川 ゚ -゚)「分かった」

ミ'イ, ゚д゚)「あ、あぁ、よろしく」

3人の隊員が1BOXカーを走らせ
病院へと駆け抜けていった。



41:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:49:30.70 ID:8zsNPbzc0
  

そして、毒男の家では…。

J( ´ー`)し「これ結構楽しいねぇ、ダイエットとして使えそうだよ」

(;'A`)「そんなことより俺に代わってくれよ、買ったばかりなんだから俺にやらせてくれよ」

飯食った後毒男は、母親にD*Rを取られたのだ。
ダイエットに効きそうと言う理由で。

J( ´ー`)し「踊譜面やってみようかねぇ
      これ次のレベルなんでしょ?」

(;'A`)「ま、そうだけどね」

その時。

ピロロロロロ!!ピロロロロ!!

毒男の家の電話が鳴り響いた。

こんな時間にかけてくる奴は浜口か内藤しか居ないだろうと思いつつも
毒男は受話器を取ってみた。

('A`)「はいしもしもー」



42:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 22:50:56.28 ID:8zsNPbzc0
  

(;'A`)「…え…マジですか!?
    あ…はい、今行きます!!」

ガチャッ!!

J( ´ー`)し「ん? 内藤君から? それとも浜口君?」

(;'A`)「違う!浜口が病院に運ばれたってよ!!
    俺行ってくる!!」

J(;´ー`)し「あ、あらまぁ、そりゃ大変ね…
       い、いってらっしゃい!!!」

バタンッ!!!

毒男はかなり焦った表情で急いで家から飛び出して
バイクに跨って病院へと走り去った。

第四話「Hospitalization」



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