(;^ω^)ブーンの周りの人間が狂い始めた様です。

50:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:02:30.57 ID:8zsNPbzc0
  

…とある刑事の話。

狭くてごちゃごちゃした資料の置いてある部屋で
1人唸っている男が居た。
 _ _
( ゚∀゚)「…うーん…」

名前はジョルジュ長岡
結構腕が良くて、洞察力も凄いと評判の刑事だ。

…だが近頃、彼の出る幕はほとんど無かった
その理由は…。
 _ _
( ゚∀゚)「警部」

( ´∀`)「あ? 何か用モナか?」
 _ _
( ゚∀゚)「近頃狂った奴が出てるってのに、何で動かないんですか?
    警察なんだからその現場へ行って処理するべきでしょう」



51:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:03:30.18 ID:8zsNPbzc0
  

( ´∀`)「…今はVIPPERSが居るからね
      こっちが出る幕じゃないモナ」
 _ _
( ゚∀゚)「でも…我々も協力した方が…」

( ´∀`)「大丈夫だって、VIPPERSがなんとかしてくれる
      そう言ったモナ?」
 _ _
( ゚∀゚)「…うん…」

( ´∀`)「んじゃ、飯でも食いに行くモナか」



52:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:04:53.76 ID:8zsNPbzc0
  

第五話「Apology」

( -ω-)「んっ…おはようお…」

今日は一日中良い天気らしい。
朝の明るい日差しを浴びながら、内藤は目覚めた。

今日は退院できる日なので
やっとPCもTVも携帯も無い時間から抜け出せると思うと
内心わくわくしてきた。

(*‘ω‘*)「おはようっぽ
      退院おめでとうっぽ」

隣で寝ていたちんぽっぽが声をかけてきた。

この娘とは話していて楽しかったし…結構良い娘だったから内藤にとって
少しだけ別れが惜しい。

( ^ω^)「ま、一日だけだけどね
      ありがとうだお」



53:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:07:51.51 ID:8zsNPbzc0
  

(*‘ω‘*)「昨日は久々に他の人と話せて楽しかったぽ
      またどこかで会えたらその時はよろしくぽ!」

ちんぽっぽが満面の笑顔を浮かべながら内藤に言い放った
この笑顔が内藤にとって結構眩しく見えた様だ。

( ^ω^)「うん、またの機会に」

何時か、またちんぽっぽと出会える様願いながら
内藤はちんぽっぽに別れを告げた。

ばいばい、ちんぽっぽ。



55:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:11:05.90 ID:8zsNPbzc0
  

一方、ニュー速総合病院では。

ξ゚听)ξ「あ〜、やっと暇な時間から抜け出せたわー」

ニュー速総合病院の庭で
太陽の光を浴びながら、思いっきり伸びをしていた。

風で金髪の髪が靡き、太陽の光を浴びた白い肌は透き通る様に綺麗だ。

ツンはついさっき退院を果たした様で
今から家に帰る所の様だ。

…だが…そのツンの顔にはどこか寂しげな表情が浮かんでいた。



56:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:17:45.56 ID:8zsNPbzc0
  

ξ゚−゚)ξ「…内藤…」

…そう、内藤の事だ。

昨日内藤が来なかった事についてまだ気にしている様だ。

本当は優しく接してやりたかったのに
ついつい自分の冷たく接してしまう性格にイラついている様だ。

ξ゚−゚)ξ「…内藤君…怪我でもしてなきゃ良いけど…
       …とにかく無事を祈るわ…もう会うことは無いだろうけど…
       …ばいばい…内藤君…」

悲しげな表情を浮かべながら
自分の家へと帰るために、ツンは歩き出した。

…そこへ…。

(;^ω^)「おぉぉぉぉぉぉい!!! ツゥゥゥゥウウウウウウン!!」



57:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:22:51.25 ID:8zsNPbzc0
  

病院の門から手を広げて走る影が飛び出した
その姿は…どう見ても内藤です、本当に(ry

ξ゚听)ξ「…内藤…君…? …」

ツンは、以前内藤に冷たく接してしまったので
てっきり嫌われたかと思ったのに、今目の前に現れたのだ。

…ツンにとって本来有り得ない光景だったので、自分の目を疑ってしまった。

(;^ω^)「…? おーい? ツン?」

パシィ!!

(;^ω(::)「ウブベバブッ7!!」

ツンの小気味良いビンタ音が、この青空の中木霊した。

内藤はM属性だが、度が過ぎるとダメらしい
・・・何が言いたいかと言うと・・・

・・・つまり、度が過ぎてしまったので内藤の怒りに火が付いちゃったって事。



58:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:28:59.03 ID:8zsNPbzc0
  
(#^ω^)「てめええ!!!なにさらすんじゃワレエエエエエエエエエ!!?」

ξ#゚听)ξ「なにすんだじゃないわよ馬鹿ピザ男っ!!
       昨日どこほっつき歩いてたのよ!? 昨日お見舞いに来なかったじゃない!?」

(;^ω^)「ご・・・ごめんなさいお」

いきなり暴力を振るうツンに一度説教してやろうと思ったが
ツンの剣幕に思わず弱気になってしまった内藤であった。

ヘタレだ・・・。

ξ////)ξ「…何か有ったのかと思って…心配したんだからねっ…///」

(;^ω^)「…はい?」

ξ////)ξ「な、なんでもないわよっ!!」

こんな娘が自分の事を心配してくれる筈が無い
今のは自分の願望から来た幻聴だと内藤は思い込むことにした。



59:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:31:19.27 ID:8zsNPbzc0
  

(;^ω^)「…まぁ、昨日ちょっとした都合があってお見舞いに行けなかったんだお
      お詫びとして、どっか食事でもどうですお?」

これはちょっとした内藤の良心だ。

自分はちんぽっぽと同じ部屋だったから退屈を凌げたから良かったものの
ツンの場合狭い個室だ。

初めて敵に遭遇した時にツンに怪我を負わせる事が無ければ
あんな狭い個室に閉じ込める事は無かっただろう。

そして、守りきれずに怪我を負わせてしまった自分にも責任があると思って
お詫びとして食事に誘う事にしたのだ。

ξ;゚听)ξ「え、そんな…悪いわよ、別にいいわよ」

( ^ω^)「いやいや良いんだお、あんな怪我負わせてしまった僕が悪いんだお
      だからせめてお詫びがしたいお」

ξ゚听)ξ「…解ったわ、そんなに言うのなら付き合ってあげる」



60:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:34:14.12 ID:8zsNPbzc0
  

こうして、ツンと内藤は2人でパスタ屋へ寄ることにした
ここは内藤の母から聞いた店だ、結構美味いらしい。

ξ゚听)ξ「ふーん、割と良い雰囲気ねぇ
      あ、ミートスパ下さい」

( ^ω^)「あぁ僕はニートスp(;::)ω^)ぶふへっ
      和風きのこスパで」

内藤はツンの打撃を受けながらも店員の自分の食べたいものを注文した。

(;::)ω^)「痛てて…っ、そういえばさっきコンビニで何買ったんだお?」

ξ゚听)ξ「新聞よ、3日間入院しててね、TVも無かったから世の中の状況を把握しなきゃな〜って
      ってーかVIPバイパスで奴等が現れて…バイパス崩壊したらしいわね
      ま、あんたも気をつけなさいよ? 奴等に襲われたらあんたを面倒見るの大変だから」

(;^ω^)「じゃあ面倒見たくないのなら僕の事放っておけば良いお?
      なのに何で面倒見る必要が?」

ξ////)ξ「あ…べ、べつにあんたの事が心配とかそう言う訳じゃないんだからねっ!!」



64:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:40:25.16 ID:8zsNPbzc0
  

「おまたせしました」

2人の注文した物が内藤達のテーブルに届いたので
内藤はパスタを貪ることにしました。

( ^ω^)「ハムッ!ハフハフッ!ハフッ!」

このパスタに貪りついている内藤の姿を見れば
誰もが「きめぇwwwww」と絶対言う筈だ。

…だが、ツンの場合
頬をほんのりと桜色に染めながら、内藤を眺めてるだけだった。

( ^ω^)「ん? どうしたお? 喰わないのかお?」

ξ*゚听)ξ「な、なんでもないわよ
       ほ、ほら、あたしは仕方なく付き合ってやってるだけなんだから
       さっさと食べて帰るわよ!」



66:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:43:14.97 ID:8zsNPbzc0
  

そして食べ終わった後
ツンと内藤は色々と世間話をする事となった。

ξ゚听)ξ「あたしはねぇ、子供の頃からケーキ屋をやりたかったのよねぇ」

どうやらこれからの就職の話しらしい。

可愛い女の子にケーキ屋は合うかもしれないが

内藤に言わせれば、ツンは何時も冷たい態度でツンツンしてるし
正直言ってイメージが合わないと思った様だ。

ξ゚听)ξ「んで? あんたは何の仕事すんの?
      まさかニートじゃないでしょうねぇ?」

今の内藤にとって一番きつい質問だった

以前ツンに『人を助けるのは人として当然の事だ』と言ってしまったので
死にたくないからVIPPERSに入るかづか迷っているなんて口が裂けても言い出せなかった。

実際、ツンを助ける時にも一瞬だけ心に迷いがあったのだから・・・。

( ^ω^)「ま、職探しの途中だお」



68:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:46:17.13 ID:8zsNPbzc0
  

ξ゚听)ξ「職探してんならさ、VIPPERSなんてどう? 最近ネットで知ったんだけど」

( ゚ω゚)「!!」

内藤が一番恐れていた回答が来てしまった。
現在の内藤の脳味噌ん中は、この場をどうにか誤魔化さないと
…と言う考えで一杯になってしまっていた。

ξ゚−゚)ξ「??」

その様子を不審に思ったツンが首を傾げながら内藤の顔を窺ってきた。

なんとも可愛らしい一面だが
今の内藤にとってはそんなのどうでもよかった。
この場をどうするかが先だ。

・・・考えた結果、導き出された答えは・・・。


( ^ω^)「あ、いや、なんでもないお」

結局何にもならんかった。



71:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:50:01.41 ID:8zsNPbzc0
  

あれからツンはVIPPERSの件について何も聞いてくる様子が無く
もう話すことも無いので、勘定済ませてからVIP公園へと2人は足を運んだ。

今の都会の中でも珍しく、緑が多く、綺麗な噴水があるところだ。

ξ゚听)ξ「ここって本当に木が多いわねぇ」

( ^ω^)「今の時代…都会なのに珍しいお!」

ξ゚听)ξ「さっきからトイレ行きたかったから、行ってくるね」

( ^ω^)「あ、うん、気をつけて」



72:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:51:17.00 ID:8zsNPbzc0
  

何時もツンツンしているが
そこも彼女の魅力の一つだ。

内藤にとって段々とそう思えてきてしまった。

ツンの後姿も…とっても綺麗だ…美しい…
…と思っていたらどこぞの童貞野郎の友の声が内藤の耳に響き渡ってきた。

('A`)「よっ! 内藤!
    こんなところで何してんだよ?」

(;^ω^)「うぉあああああaaa!!
      …なんだ毒男か、野田かと思ったお」

('A`)「あぁ、野田って浜口の病院に居たあいつか」



73:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:52:48.69 ID:8zsNPbzc0
  

(;^ω^)「え? 今なんて?」

('A`)「あぁいや、別になんでもないさ
    っつーかこれから電車ん乗ってアキバ行こうと思ってんだけどさ
    お前も行かね?」

(;^ω^)「いや、いいお、用事があるから」

('A`)「…あー分かった、あれか? さっき走って行った金髪の女子の事が気になるのか? ん?」

(;^ω^)「ちょwwwwおまwwww」

('A`)「ま、お前も俺と同じであんな綺麗な子とまともに相手できっこないって
    所謂高嶺の花って奴だw」

毒男はまだ気づいていないらしい
内藤とツンが知り合いって事を。



74:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:53:21.89 ID:8zsNPbzc0
  

('A`)「ま、一緒に行こうや
    しっかしアキバに一般人増えたよな、あそこ
    …ったく…電車男如きで知ったかぶんなよ近頃の若い衆は…」

(;^ω^)「だから用事g」

('A`)「ん?あの女の子に声かけるつもりか?
    無駄だとおもうけどなぁ〜
    あ、ほらほら、あそこに居る女子だよ、どうするよ?声かけr」

ξ゚听)ξ「お待たせー」

(;'A`)「!??!?!??!?!?!!?」

・・・もう毒男の精神は崩壊寸前だ。

なぜかと言うと、内藤とツンが付き合ってると誤解してしまっているからだ。
今まで毒男と同じく、彼女居なかった内藤にこんな可愛い娘が付いてるなんて知ったら
そりゃショック受けるだろう。

ξ゚听)ξ「あら?この人だれ?」

(;^ω^)「あぁ、僕の友人の毒男だお」



75:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:54:05.33 ID:8zsNPbzc0
  

この瞬間

毒男の脳内に様々な言葉が飛び交った。

この娘が内藤の彼女だったなんて信じられない
しかもこんな綺麗だなんて。

そして付き合ってるからには勿論(特殊音声)もしているのだろう
こんな清楚で綺麗な娘が内藤の(特殊音声)を咥えてジュパジュパペロペロやってたり
尚且つ自分の(特殊音声)もペロペロ舐めさせていたり
挙句の果てには自分の(特殊音声)を(特殊音声)に突き刺して(特殊音声)してたりするのだろうか?

と色々と毒男は(特殊音声)な事をしていると思い込んでいた。

特別に毒男の脳内に浮かんでいるシーンを皆様にお見せ致します。



76:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:54:28.21 ID:8zsNPbzc0
  

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ξ////)ξ「はむっ・・・んむっ・・・んっ・・・ペロペロ・・・チュパ
       んっ・・・ひ、ひほひひ?(き、気持ち良い?)」

(*^ω^)「うはwwwテラキモチヨスwww」

ξ////)ξ「・・・・・♪・・・・チロチロ」

(*^ω^)「うっ・・・イ・・・イっちゃうお・・・!」

ξ////)ξ「チロチロ・・・プハッ・・・
       ・・・出して・・・良いよ・・・内藤君のなら・・・ごっくんできる・・・///
       あむっ・・・ぺろぺろ」

(*^ω^)「おっおっおっ!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



77:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:55:04.09 ID:8zsNPbzc0
  

(;A;)「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!」

毒男は泣き叫びながら足を大きく振り上げて
遥か彼方遠くの方へ走り出した。

その様子を見ていた二人は、奇怪な物を見る表情で見送っていた。

ξ;゚听)ξ「…? なにあれ? 変な人」

(;^ω^)「……なんつーか、その…毒男、すまんこ」



78:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:56:40.78 ID:8zsNPbzc0
  

…とまぁそれは置いといて

( ^ω^)「…あ」

この時内藤は、ケーキ好きなツンのために
ケーキ屋に連れて行こうと考え付いたのだ。
これも詫びの内だ。

( ^ω^)「良いケーキ屋知ってんだけど、行ってみないかお?」

誘うとやっぱり冷たい返事が返ってきた。

ξ゚听)ξ「べ、別にいいわよ、あんたとなんて行きたくないから
      あんたが居ないときに行くわ」

( ^ω^)「? でも僕が誘った時、一瞬嬉しそうな顔したお?」

ξ////)ξ「…わかったわよ…行ってやるわよ
       べ、べつにあたしが行きたかったとかそんなんじゃないんだから
       よく覚えときなさいよ?」



79:◆74/uug7zMk :2006/06/13(火) 23:59:15.35 ID:8zsNPbzc0
  

こうして、内藤とツンは近くにある美味いケーキ屋へと足を運ぶこととなった。

…珍しい事だが、何時もツンツンしてて冷たいツンが
満面の笑みを顔に浮かべて、嬉しそうにケーキを選んでいた。

ξ*゚听)ξ「〜♪」

何時もなら冷たい態度でツンツンしてるのに
この時だけは普通の美人で可愛い女の子に見えた。

そして会計を済まそうと思ったら
アバ茶と言う名の紅茶を勧められたが
身の危険を感じたので無視する事に。



80:◆74/uug7zMk :2006/06/14(水) 00:00:49.84 ID:gSVJWxJM0
  

内藤は、ふとツンの姿に目をやったら
そこには笑顔でケーキを食べるツンの姿が有った。

頬にクリームが付いてて可愛らしい。

ξ*゚〜゚)ξ「…♪…ムグムグ」

( ^ω^)「美味しいかお?」

ξ゚听)ξ「うん、まぁ美味しいわね
       あんたがこんな店知ってるなんて意外だった」

ξ////)ξ「べ、べつにこんな店紹介されたって嬉しくないんだからねっ!」

( ^ω^)「はいはい」



82:◆74/uug7zMk :2006/06/14(水) 00:02:51.32 ID:gSVJWxJM0
  

一方、毒男等童貞共はと言うと。

サ `゚∀゚リ「な、なんだってー!」

('A`)「内藤の野郎に制裁を下そう!!」

サ `゚∀゚リ「いや、その理屈はおかしい
      俺は人の恋路に割り込む趣味は…」

('A`)「なんでもいいから正義の鉄槌を下すぞ!浜口!!」

サ `゚∀゚リ「・・・あ・・・あぁ」

毒男の熱意に、浜口は断りきれなかった様だ。
さてさて、これからどうなる事やら。



83:◆74/uug7zMk :2006/06/14(水) 00:04:39.36 ID:gSVJWxJM0
  

やがて、内藤とツンがケーキを食べながら雑談している内に
もう夜遅くなったので、そろそろお開きにする様だ。

ξ*///)ξ「ま…まぁ…仕方なく付き合ってやっただけなんだけど…
       その…一応…礼は言っとくわ
       …こんな店紹介してくれて…あり…がと…///」

ツンが顔を真っ赤にして内藤にお礼を言ってきた。
礼を言うのがそんなに恥ずかしいのだろうか?

( ^ω^)「ううん、良いんだお
      …それにしても赤面症かお?」

ξ////)ξ「う、うるさいっ」

( ^ω^)「ま、もう遅くなったからお開きにしますか」

ξ゚听)ξ「そうね…明日もここで待ち合わせね?
      良いわね? 来ないと承知しないんだからねっ」

( ^ω^)「分かったお
      んじゃ、また明日会おうお」
 
ξ゚听)ξ「うん、さようなら」



84:◆74/uug7zMk :2006/06/14(水) 00:08:45.81 ID:gSVJWxJM0
  

一旦ツンと別れを遂げ
内藤は自分の家の近くに向かうバスに乗りながら考え事をしている様だ。

今日の食事でツンの事を少しだけ好きになれたかもしれない、と
可愛い笑顔を見れて…。

…だが、これで気が晴らせても答えが決まったわけじゃない
VIPPERSの問題を先ずどうするかが先だ。

内藤はこの時も悩んでいた。



85:◆74/uug7zMk :2006/06/14(水) 00:11:19.34 ID:gSVJWxJM0
  

−ツンの乗ってるバス−

ξ゚−゚)ξ「…」

今日は…楽しかったな…

…久しぶりに人と話せて…。

……でも…人の心って分からないよね…

…あたし…素直になれなくて…五月蝿いし…何時も冷たい態度で接してしまうから…

きっと…ブーンはあたしの事不快に思ってるだろうな…。

ξ。;−゚)ξ「…あたしだって…愛して…愛されたい…」



86:◆74/uug7zMk :2006/06/14(水) 00:12:56.11 ID:gSVJWxJM0
  

その頃、VIPPERSの基地では…。

ミ'イ, ゚д゚)「…」

なにやら野田が個室の机で肘付いて考え込んでいる様だ。
虚ろな表情で…。

ミ'イ, -д-)「…はぁ…」

川 ゚ -゚)「どうした? 野田よ
     お前が考え事とは…珍しいな?」

ミ'イ, ゚д゚)「…まぁな、俺が警官だった頃の話を考えてたんだ」

川 ゚ -゚)「…ほぉ
     それは初耳だな
     …詳しく聞かせろ」



87:◆74/uug7zMk :2006/06/14(水) 00:16:24.63 ID:qXkrW2w/0
  

ミ'イ, ゚д゚)「ん〜…まぁ良いわ、教えてやるよ」

あれはな、一年前…丁度狂った奴等が出始めた頃ぐらいだ
俺は警官をやっていたんだ。

通報が来て現場に駆けつけてみるとな
何か16歳ぐらいの少女がその狂った男の傍で泣いてて…
泣きながら止めようとしてたんだよね。

その狂った男はな、どうやらその娘の父親らしくてね
俺はその娘をパトカーん中で匿ってやったんだ。

…父親が100人殺して消滅した後、泣き叫んでたよ…
なんで父を助けてくれなかったんだ、ってね。

…まぁそんな残された家族の悲しんでるところを見たくないから
俺はVIPPERSに入ったって訳よ。

馬鹿にはできない仕事だと俺は思ってる。

中途半端な気持ちでVIPPERSには入ってもらいたくないわけさね。



88:◆74/uug7zMk :2006/06/14(水) 00:18:26.48 ID:qXkrW2w/0
  

ミ'イ, ゚д゚)「とまぁ、そう言う事さ」

野田の過去の話の説明が終わった様だ。
その話にクーは関心しているらしい。

川 ゚ -゚)「…ほぉ、少し見直したよ」

ミ'イ, ゚д゚)「…俺の気持ちを分かって欲しくてね
      だから言ったのさ、お前にも」

クーにとって
野田がそんな事を考えていたなんてとっても意外だった。



89:◆74/uug7zMk :2006/06/14(水) 00:18:46.50 ID:qXkrW2w/0
  

川 ゚ -゚)「…だが…あの内藤…だったか
     内藤が決心した時も温かく迎え入れてやれ
     もしかしたらあの子も決心するかもしれないからな…」

ミ'イ, ゚д゚)「んま、その時考えるわ
      …あぁ、明日非番だからモナーによろしく言っといてくれや」

川 ゚ -゚)「はいはい…」

ミ'イ, ゚д゚)「じゃ、俺はもう帰るからさ」


ミ'イ, ゚д゚)「クーのVIPPERSに入隊した頃の話
      何時か聞かせてくれよな? んじゃ帰るわ」

ガチャン



90:◆74/uug7zMk :2006/06/14(水) 00:20:53.81 ID:qXkrW2w/0
  

川 - _-)「…はぁ……」

1人取り残されたクーは
思いっきり溜息を吐いた。

川 ゚ -゚)「…入隊した頃の話…あまりしたくはないな…
     …言えば…私は…私は…」

…クーが呟きながら
何時も被っている帽子を外した。

そして…そこには…。


第五話「Apology」



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