(;^ω^)ブーンの周りの人間が狂い始めた様です。

4:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 19:56:38.42 ID:BokGJXAL0
  

そして今日も動く黒い影達。

人の命をゴミの様に扱う者は
現在机に座って最高級なコーヒーを飲んでいる。

( ・∀・)「うはwwwwwコーシーうめぇwwwwゴクゴクグビグビ」

まるでよくある風呂上りのコーヒー牛乳を飲むかの如く
モララーはコーヒーを3秒で飲み干した。

なんつー飲み方をするんだこいつは。

…と、傍で見ていたタカラは想った。



5:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 19:58:48.60 ID:BokGJXAL0
  

( ・∀・)「そういやもう7時半だよねぇ?
     そろそろ行った方が良いんでねーの?」

もう時計は夕方の7時半を指している。
今日のモララーの計画は夜の8時に決行する予定だ。

そう、狂気の舞踏会を決行するらしい…。

( ・∀・)「あとさぁ、この俺が世界の頂点に勃つ者って事
     きっちりと解ってるよねぇ?」

タカラに言い聞かせる様な言い方で
自分はネ申と同等の様な存在だと言う事をよく理解しているか?
そうタカラに問いかけた。

( ^Д^)「はい、分かってます」

( ・∀・)「よし、じゃあそこへ向かえ
     狂気の舞踏会の会場となる例の場所にね」



6:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:00:06.81 ID:BokGJXAL0
  

そして、タカラを目的地へと向かわせた後
一人で自分自身を褒め称える事について考えていた。

このモララーの頭脳をフル回転させれば
人体の石化、精神障害を治す薬、基地外にさせる薬
一時的な美貌を手に入れる薬、一時的に身長を伸ばす薬、イケメンになる薬。

更には男性の女体化、女性の男体化の薬を作ることもできる。

そしてこのモララーこそ、不可能と言われていた
"男性が女性のオナニーの快感を感じる事"まで経験したのだ。

( ・∀・)「…タカラ? がんばって俺の駒として働いてね?
     よろしくね」



7:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:02:46.49 ID:BokGJXAL0
  

第十二話「Nightmare」

『私の鳴き声悲鳴?』

miyoco目覚ましから
あのグランマの抗議の声がツンの部屋に響き渡った。

ツンはこう見えて実はmiyocoのファンだ。
曲なんかもすべてダウンロードしてコンプリートしていたりする。

画像も何枚も持ってたりとか。
ニュースで流れた映像もビデオで録ってたりとか。

ξ゚-)ξ「ふにゃ…?もう6時半か…」



10:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:04:45.83 ID:BokGJXAL0
  

ツンはmiyoco目覚ましを止めて
タンスからヒラヒラとしたちょっとタイト気味のジョーゼットに着替えて
鏡でどんな感じか一通り見てから髪を整えてから、鞄を持って玄関を後にした。

そのツンの表情は、少し頬がピンク色に染まってて
そして自分の胸に手を当てて…
すごく緊張している様な姿だった。

ξ////)ξ「ドキドキしてる…
       …いよいよか…
       …ブーン、待っててね…」



12:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:07:27.62 ID:BokGJXAL0
  

一方内藤の方は…。

(;^ω^)「うっわ、今日もすっげぇ雨降ってるお」

どうやら期待を胸にして、もう既に玄関を後にした様だ。

ツンの大事な話って、もしかして告白か何かか?
と思ったが、その考えは一瞬にして覆された。

こんな自分に「付き合ってくれ」なんて言う奴は誰も居ないだろう
せいぜい友達止まりだ、と思ったからだ。

でも一つ気になる事が有った。

電話で話している時に、ツンの息が少々荒かった気がした、何故だろう?

…とまぁ深い意味は無く、単なる雑音…つまりノイズって事にして気にしない事にしたが…。

(;^ω^)「ちょwwwwwwノイズが入ってたら盗聴器しかけられてるおwwww
      テラヤバスwwwwww」



13:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:08:25.80 ID:BokGJXAL0
  

―バスの中―

ξ////)ξ「…ブーン…」

ツンは今までに一度もこんなに緊張する事は無かった。

いや、観覧車の中で内藤と向かい合ったらもっと緊張するかもしれない
ドキドキしてたまらないかもしれない。

…でも告白して断られたらどうしよう?
そんな不安がまた過ぎった。

でも断られてもせめて友達のままで居る事を願いたい
内藤の笑顔をずっと見ていたい、あの暖かい笑顔をずっと見ていたい。

ツンはそう思っていた。

やがてVIPショッピングモール前に着き
バスを降りて観覧車の前へと一直線で走って向かった。



14:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:09:20.37 ID:BokGJXAL0
  

ξ゚听)ξ「…まだ来てないのね…ブーン…」

告白して断られたらどうしよう? とか考えていたが
ダメ元でもちゃんと伝えなきゃ駄目だ。

やらないで後悔するよりやってから後悔する方が遥かにマシ。
伝えなきゃどうにもならないな、と思った。

ξ*゚ー゚)ξ「……よし、あたし頑張る」

ツンは決心した。

……ブーン…あたし…頑張るから!
頑張って…ブーンに…あんたに告白する!!


頑張って…あたしの気持ちを…あたしの気持ちを貴方に伝えr・・・・!


…その時。



15:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:10:32.01 ID:BokGJXAL0
  

…プチュッ…。

Σξ;゚听)ξ「!!」

ツンの腕に何かが刺さった。

それを必死に引き抜こうとしたが…。

ドクッ…ドクドクッ…ドクンッ。

ξ;゚<)ξ「うっ…ぅぁぁぁ…!」

自分の体の中に何かが流れ込む感触に
ツンは思わず吐き気を催してしまった。

そして、その"何か"が流れ込むと同時に体が痺れて
全身に激痛が走り始めた。

怖い…痛い…苦しい…。

ξ。><)ξ「ぅぅ…ブーン…たすけ…て…ぅぅ…うぁぁ…!」

そして…ツンは…。



16:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:10:58.77 ID:BokGJXAL0
  

…力なく崩れ落ちてしまった。

そして、ツンの傍に居た人物はこう言い捨てた。


m9(^Д^)「プギャー!! …彼氏の名前かい? このクソアマが…
      …さてと、屋上にトンズラして監視でもしますか」

( ^Д^)「…待ってろよ…高岡…」



17:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:11:43.89 ID:BokGJXAL0
  

そして、バスの中のブーンは
不穏な空気を感じ取っていた。

先程からツンの携帯に電話しても、全く出ないのだから。

何時もなら電話すれば直ぐ出てくれる筈なのに出ない
…なにやら嫌な予感がする。

…その時。

『こなああああああああああゆきいいいいいいいいいい』

電話が鳴った。



19:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:13:26.77 ID:BokGJXAL0
  

( ^ω^)「…野田?」

かけてきた相手は野田だった。

今日は仕事休みなのに、何故自分にかけてくるのだろう?
また嫌がらせか何かなのだろうか?

そう思いながらも、一応電話に出ることにした。

ピッ

( ^ω^)「はい、もしm」

ミ'イ,;゚д゚)『豚か?』

なにやら焦ってそうな声で内藤に問いかけてきた
何かあったのだろうか?

(#^ω^)「またか!! またお前かお!! お前ちょっとはれいg」

ミ'イ,;゚д゚)『んなこたぁどうでも良い、敵出現の連絡があったんだけど…どうする?』

…休みの日でも遭遇したら敵を片付けたい
じゃないと人々の命が危ない。

そう思った。



20:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:15:52.15 ID:BokGJXAL0
  

(;^ω^)「…場所は…?」

出ていると知ったからには行かなければならない
人の命のためにも。

…だが、場所を聞いた直後、凄まじい寒気が内藤の体の中で蠢いた。

場所は V I P シ ョ ッ ピ ン グ モ ー ル 。

ミ'イ,;゚д゚)『…それに…、女が狂っているらしい…
      …こんなの初めてだぞ…?』

…内藤は…これはもしや…と思った。

…やめろ…。

ミ'イ,;゚д゚)『それに、その女性の容姿は…』


やめてくれ…。


ミ'イ,;゚д゚)『タイト気味の…』

やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!



ミ'イ,;゚д゚)『…ジョーゼットの服を着ていて、金髪の巻き毛の女性だ』



21:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:17:03.92 ID:BokGJXAL0
  

…何を言っているのだろうこの短気な基地外は…?
また…嫌がらせのために言っているのだろう。

…そうだ、きっとそうだ、それ以外ありえない。

僕は認めない、ツンはちゃんとVIPショッピングモールで待っているんだ。
敵が出てもきっと逃げ切ってて、ちゃんと生きてるんだ。

そうだ、絶対そうだ、それ以外ありえない、ありえない

ありえないありえないありえない
ありえないありえないありえないありえないありえない

絶対ありえない。

野田が何か言っている…聞き取れない
何を言っているのだろう? なにを…?

そんな考えを脳みそで巡らせながら
しばらくの間思考停止していた。



22:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:17:57.73 ID:BokGJXAL0
  

…その時、とある考えが内藤の頭を過ぎった。

"『非知らぬが仏』"
そう、自分だけ知らないよりも、真実を知ったほうが良い。

その考えが、再び内藤の思考を動かせた。


ツンはどうなった…?
その一心で、バスの出口まで走った。

途中で降ろせと言っても
運転手が許可しなかったので、4倍の運賃を払ってどうにかバスから降ろしてもらった。



26:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:21:35.02 ID:BokGJXAL0
  

そして、観覧車付近では
狂気の舞が繰り広げられてた。

華麗にステップを踏み
人々を赤く染め上げて、天へ登らせる。

そして、周りの人間の声が響き渡る。

「う、うわ(ドスッ…」

   「助k(ドッ…」

「やm(ドスッ」

そして、その狂気の舞の会場に
一台の1BOXカーが乱入した。

ミ'イ, ゚д゚)「…やっぱり…やっぱり…」

ミ'イ,#゚д゚)「やっぱり…お前かあああああああああああああああ!!」



28:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:23:36.10 ID:BokGJXAL0
  

そしてほぼ同時に
内藤もその会場へとたどり着いた。

血に染められた会場、そしてその舞いを見る人物は2人しか居なかった。

…野田と内藤。

その踊り狂う者の姿を見た途端
内藤の思考が再び停止した。

( ゚ω゚)「…」

…こんな事が有って良いのか…?
これは…きっと夢なんだろう…こんなの絶対ありえない。

ミ'イ,#゚д゚)「…やるしか無いか…」

あぁ、野田が女の子に殴りかかろうとする…。
どうなっているのだろう? 分からない…?



30:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:24:51.63 ID:BokGJXAL0
  



ミ'イ,#゚д゚)「ごめんよぉおおおおおお!! お嬢ちゃああああああああああああああん!!!」











ξ:::::)ξ「ぅぅぅぅぅぅぁあああああああああああああああああああああぅぅぅぅ…!!!!」



31:◆74/uug7zMk :2006/06/22(木) 20:25:20.52 ID:BokGJXAL0
  

第十二話「Nightmare」



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