( ^ω^)が生きて日本から脱出するようです

  
869: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 19:58:10.71 ID:D8zca7Id0
  
現在位置

( ^ω^)・川 ゚ -゚)・/ ,' 3  静岡県

('A`)・(*゚ー゚) 山形県

(´・ω・`)( ´_ゝ`)(´<_` ) l从・∀・ノ!リ千葉県

ξ゚听)ξ・( ゚Д゚)大阪府



  
870: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 19:58:56.14 ID:D8zca7Id0
  
―静岡県―ビル―

( ;ω;)「クー・・・ごめんだお・・・」

川 - )「・・・・・・」

( ;ω;)「う・・・う・・・」

川 - )「・・・・・・」

クーは、防火シャッターによしかかって座り、何もしゃべらなかった

クーは、時間が止まったかのように動かなかった

しかし、火の時間は、止まらず、ブーン達の方に着々と・・・近づいていた…



  
871: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 19:59:12.93 ID:D8zca7Id0
  
―千葉県―

(´・ω・`)「ここも・・・あぶないんですかね・・・」

(´<_` ) 「だろうな・・・」

みんな、ここも大丈夫なのかという不安を募らせていた。周りの
ざわめきが、徐々に大きくなっていく

(´・c_・`自)「みなさん次の避難所の案内です。次は、00港から、船に乗ってください!」

l从・∀・ノ!リ「船に乗れるのじゃ!」

(´・ω・`)「船か・・・そこに兄者も避難してればいいけど」

(;´・ω・`)「そうだ、酔い止めの薬ないとヤバイな」

(´<_` ) 「避難所に使うだけだ、運行は、しないだろ」

(;´・ω・`)「いえ、船に乗るだけでアウトなんです・・・」

(´<_` ) 「…」



  
872: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 19:59:30.11 ID:D8zca7Id0
  
―静岡県―

突然、クーは、レシーバーを持ち、口を開いた

川 ゚ -゚)「こちら、クー。荒巻さん応答お願いします」

「おー!クー坊か!無事か?」

川 ゚ -゚)「無事・・・でもないです。そこに原いますか?」

「何?クー坊、原と一緒じゃないのか」

川 ゚ -゚)「そうですか・・・」

「おお!今上がってきたわい。ちょっと待っておれ」

川 ゚ -゚)「・・・・・・」

「クー隊長!無事ですか?」

川 ゚ -゚)「原、救助者に代わってくれ」

原は、ニダに代わった



  
873: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 19:59:50.18 ID:D8zca7Id0
  
「大丈夫かニダ!」

川 ゚ -゚)「大丈夫・・・じゃないな残念ながら。おい、お前に聞きたいことがある」

「何ニダ?」

川 ゚ -゚)「防火シャッターは、各階すべて同じ配置か?」

「違うニダ!1〜3階、4〜6階、7〜9階と、わかれてるニダ!」

川 ゚ -゚)「その配置の詳しい位置は、わかるか?」

「それは、わからないニダ・・・」

川 ゚ -゚)「そうか。ありがとう。原に、荒巻さんに代わってくれと言ってくれ」

ニダは、原にレシーバーを荒巻に渡すように行った

「クー坊、今の状況を教えろ」

川 ゚ -゚)「前に防火シャッターが下りてます。動きそうにありません。
後ろから火が迫ってます。あと・・・10分ぐらいでこっちに来そうです」



  
875: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:00:12.44 ID:D8zca7Id0
  
「それで、お前の考えた脱出方法は?」

川 ゚ -゚)「・・・・・・ここ8階から6階まで飛び降ります。救助者の話によると1〜3階、4〜6階、7〜9階に防火シャッターの配置場所が異なるそうなので、6階の防火シャッターは、窓より前にあるかもしれません」

川 ゚ -゚)「もし、6階の窓が、防火シャッターの奥にあるならば、6階の窓から入り、非常階段への通路へ行くことは、可能だと思います」

「それでクー坊。わしは、何をすればいい?」

川 ゚ -゚)「風を確かめてください。無風になったときに私に連絡くれればいいです」

「わかった。」

川 ゚ -゚)「では、今から降下の準備をします。また」

( ;ω;)「お・・・」

川 ゚ -゚)「無視してすまなかったな。少しでも体力を温存したかったんだ」

( ;ω;)「でも、どうやって、脱出するお?」

川 ゚ -゚)「ここから6階まで飛び降りる」

( ;ω;)「む・・・無理だお。ブーンにそんなことできっこないお」

川 ゚ -゚)「お前は、私に、しがみついていればいい」



  
876: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:00:35.66 ID:D8zca7Id0
  
( ;ω;)「お・・・・・でも…」

川 ゚ -゚)「いつまでも泣くな!!!!」

パァン!!!!クーの手の平がブーンの頬に当たる

( ;ω;)「い、痛いお・・・」

川 ゚ -゚)「私を信じろ。絶対お前を助ける」

( ;ω;)「・・・・・・」

(;―ω―)「・・・」

( ^ω^)「クーを・・・信じるお」

川 ゚ -゚)「よし」

クーは、リュックから出したロープをブーンに結びつけた

川 ゚ -゚)「お前の体は、そのようにロープで結ぶ。自分でほどけるように練習しててくれ」

( ^ω^)「わかったお」

クーは、窓へ行き、力いっぱいに殴った



  
877: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:01:03.86 ID:D8zca7Id0
  
ガン!!

川 ゚ -゚)「ちっ、ガラスも通常の物じゃないのか。かなりの強度だな・・・」

クーは、リュックから、降下に必要な道具を出していく

火は、熱さを感じる距離に近づいてきた・・・

川 ゚ -゚)「・・・ふぅ、準備終わり・・・」

( ^ω^)「大丈夫だお。自分でほどけるようになったお」

(;^ω^)「クー何してるお?!」

クーは、上着を脱ぎ始めた

(;^ω^)「すごいお・・・筋肉が・・・ムキムキだお」

クーの身体は、クーのきれいな顔立ちからは、予想もできないほどガッチリしていた



  
878: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:01:25.80 ID:D8zca7Id0
  
川 ゚ -゚)「すまんな。色気のない身体で」

クーは、タンクトップのようなぴっちり肌に密着してるアンダーシャツ一枚になった


( ^ω^)「そんなことないお」

川 ゚ -゚)「髪が邪魔だな」

クーは、髪を縛り始めた

メ ゚ -゚)「火がここまで来たか・・・ふぅ。もう時間もないな」

クーは、しゃべりながらロープを自分に、そしてブーンにむずびつけていった

メ ゚ -゚)「怖いか?」

(;^ω^)「怖くないお」

メ ゚ -゚)「凄いな。私は、全身が震えてるよ」

クーのロープを結ぶ手は、確かに震えていた

(;^ω^)「正直すまんかった。実は、ビビッてるお」

メ*゚ ー゚)「あははwwションベン漏らすなよww私にまでかかるからなw」

( ^ω^)「・・・笑ったお」



  
879: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:01:41.50 ID:D8zca7Id0
  
メ ゚ -゚)「ん?」

(*^ω^)「クーが初めてブーンに笑い顔見せてくれたおw」

メ ゚ -゚)「そういえば、そうだったな。笑顔は、封印してたからな」

( ^ω^)「どうして封印してたんだお?」

メ ゚ -゚)「それは、もし生きていれたら、ゆっくり話すよ」

(*^ω^)「把握したおww」

ザーザー レシーバーが鳴る

「クー坊、お前、降下経験は?」

メ ゚ -゚)「降下は、練習時のみだけです」

「二人一緒の降下は?」

メ ゚ -゚)「ありません」

「いいか、絶対に力を抜くな。どんな衝撃があろうとも力は、絶対抜いたらダメじゃ」

メ ゚ -゚)「わかりました。今、風は、どうですか?」

「北西から風が吹いておる」



  
881: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:02:06.04 ID:D8zca7Id0
  
メ ゚ -゚)「次レシーバーに合図を入れるときは、無風になったときにしてください」

「わかった。この老いぼれより先に死ぬなよ、クー坊」

メ ゚ -゚)「いよいよ、時間がないな・・・」

クーは、窓を開けた

(;^ω^)「た、高いお」

メ ゚ -゚)「大丈夫だ。あと、すまん。お前にやってもらうこと一つあった。」

( ^ω^)「何だお?」

メ ゚ -゚)「降下中に私が一度だけお前に指示を出す。それをしっかり行なってくれ」

( ^ω^)「わかったお」

メ ゚ -゚)「・・・・・・」

クーは、ブーンにさっき脱いだ上着を頭に被せ軽く結んだ



  
882: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:02:26.12 ID:D8zca7Id0
  
メ ゚ -゚)「・・・すまん」

クーは、ブーンを抱きしめた

(;^ω^)「お・・・・・・・・・」

メ - )「・・・・・・」

クーの震えがブーンに伝わる
そして、徐々に震えがおさまっていった・・・

メ ゚ -゚)「すまなかったな。」

(;^ω^)「全然いいお」

メ ゚ -゚)「それと・・・」

クーは、首から下げてたネックレスのような物をはずし、ブーンの首に下げた

( ^ω^)「これなんだお?」

メ ゚ -゚)「お守りだ」

メ ゚ -゚)(また、お前に助けを求めるのもあれだが…私は、どうなってもいい。ブーンだけは、守ってやってくれ)



  
884: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:02:41.96 ID:D8zca7Id0
  
クーは、窓の額縁に乗った

メ ゚ -゚)「・・・ブーンあとは、目を瞑ってろ、降りるときに合図をする」

ブーンは、黙ってクーの言われる通りにした

( ―ω―)「・・・」

火が防火シャッターまで来ていた

メ; - )(く・・・・まだか・・・熱い・・・)

クーのアンダーシャツから出ている肌の部分に火が当たる・・・


ザーザー 「クー坊!いけ!!」

メ ゚ -゚)「いくぞ!ブーン!」

二人は、窓から飛び降りた・・・



  
886: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:03:17.20 ID:D8zca7Id0
  
―ビル外―

キャー!!

ぉい!人だ!!人がビルから飛び降りるぞ!!!!

ビルの周りに人たちが騒いでいる

(´しヽ`;)「ク、クー隊長!!!!」



  
887: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:03:45.86 ID:D8zca7Id0
  
―ビル壁―

メ ゚ -゚)「ふん!」

クーは、七階の窓ガラス上でロープをとめた

メ; - )「がっ・・・」

ロープを結んでいた胴体に強烈な痛みが走る

いいか、絶対に力を抜くな。どんな衝撃があろうとも力は、絶対抜いたらダメじゃ

メ; - )(くっそ・・・体重2人分の衝撃か・・・)

クーは、唇を噛み締め、そして唇を噛み切った

メ; - )(・・・・・・くぁ・・・)



  
888: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:04:02.02 ID:D8zca7Id0
  
クーは、壁に足をおいた

メ;゚ -゚)「ブーン聞こえるか!?お前も、足を壁に置け!」

( ―ω―)「・・・」

ブーンは、壁に足を置いた


メ;゚ -゚)「いいか?1,2,3!で壁をおもいっきり蹴れ!」

ブーンは、黙って頷いた

メ;゚ -゚)「1・・・2・・・3!」

二人の身体は、ビルから遠ざかった



  
889: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:04:17.37 ID:D8zca7Id0
  
メ;゚ -゚)(このままガラスへぶつかっても割れる保証は、ない!)

クーは、右手で足に備えつけていた拳銃をとりだし窓へ向かって銃口を向けた

メ;゚ -゚)(何発いける!?)

バン!!! バリッ!

バン!!! バシッ!

バン!!! ッバチ!

銃弾は、窓にあたり、窓にヒビが入る

メ; - )(……)

クーは、ブーンの頭を自分の胸にうずくめ、

自分の背中を窓ガラスの方へ向けた


バリーーーーーーーーーーン!!!

窓ガラスの割れる音がする



  
890: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:05:03.72 ID:D8zca7Id0
  
―ビル外―

窓ガラスの破片が落ちてくるぞ!!!避難しろ!!!

窓ガラスが、地上に落ちてくる

(´しヽ`;)「…どうか…ご無事で…」



  
892: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:06:02.14 ID:D8zca7Id0
  
―6階―

メ; - )「・・・・・」

(;―ω―)「おっ・・・・・」

二人は、床に叩きつけられていた

(;―ω―)「ロープ…ほどくお…」

ブーンは、ロープをほどき立ち上がった

(;^ω^)「ひ、非常階段が…目の前にあるお…」

(*^ω^)「クー凄いおww!本当に助かったおww早く非常階段から脱出するおww」



  
893: ◆k/f7HNj4so :2006/06/13(火) 20:06:27.44 ID:D8zca7Id0
  
メ; - )「……」

( ^ω^)「クー?早く立ち上がるお?」

( ^ω^)「……」

クーの背中には、多数のガラスが刺さっており

血が…大量に流れていた……

( ^ω^)「……」







( ;ω;)「くーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

(  ^ω^)が生きて日本から脱出するようです  続く



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