( ^ω^)が生きて日本から脱出するようです
- 363: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 22:59:46.70 ID:oMCwggVi0
- ―千葉港上空―
( ・∀・)「…どこの船のデッキにも人が見当たらないが…豊田。見当たらないか?」
モララーは、双眼鏡を使い、全ての船のデッキを見渡していた
( ´-`)「……いないですね」
(;・∀・)「いや、お前双眼鏡使えよ」
( ´-`)「私、両目視力4.0ですから」
(;・∀・)「お前は、マサイ族かよ。それに4.0でも、ここから見えるのか?」
( ´-`)「ギリギリですがね」
( ・∀・)「どうする?もう少しヘリを近づけるか?」
( ´-`)「そうですね…だけど、危険ですよ?」
( ・∀・)「仕方ないだろ。どの道デッキに人が出てきたら近づかなきゃならん」
モララー達のヘリは、ゆっくり船に近づいた
- 364: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:00:13.26 ID:oMCwggVi0
- ―船デッキ―
(´;ω;`)「はぁ、はぁ、着いた…」
l从・∀・ノ!リ「ショボン!泣くな!兄者達は、会えると言ってたであろう」
(´;ω;`)「そうだ、泣いてちゃダメだ…まだわからないよね」
(´;ω―`)「うぐ…」
(´・ω・`)「よし、じゃあ、デッキの中央に行って救助を求めよう」
l从・∀・ノ!リ「わかったのじゃ!」
―千葉港上空―
(;・∀・)「…おい、逆に見づらくなったんじゃないか?」
モララーのヘリは、煙に包まれた
- 365: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:00:34.01 ID:oMCwggVi0
- ( ´-`)「そうですね……ん?」
( ・∀・)「…どうした!?」
( ´-`)「いました!!!!あそこの船のデッキにいました!」
( ・∀・)「…何番船だ!?」
( ´-`)「…10番です」
( ・∀・)「よし!10番か!」
( ´-`)「はい」
( ・∀・)「じゃあ、行くぞ!」
モララーのヘリは、10番船に向かった
―船デッキ―
(´・ω・`)「ヘリ…ヘリ…」
l从・∀・ノ!リ「ショボン!!ヘリコプターが近づいてきたのじゃ!」
- 366: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:00:52.22 ID:oMCwggVi0
- (´・ω・`)「あ、来た!!!!!」
( ・∀・)「おい!大丈夫か!?」
(´・ω・`)「はい!」
( ・∀・)「救助者は、3名と聞いてたが…もう1名は、どうした?」
(´・ω・`)「……」
l从・∀・ノ!リ「あとで来るのじゃ!」
( ・∀・)「そうか…わかった。船が傾いててヘリを降ろす事ができない。豊田に引上げてもらってくれ」
( ´-`)「さぁ、早く手を掴むんだ」
豊田が二人に手を差し出す
(´・ω・`)「まず、妹者を先に…」
ショボンは、妹者の脇に手をやり、持ち上げ豊田の手をつかめる位置にもっていった
(´・ω・`)「妹者。この人の手を掴むんだ」
l从・∀・ノ!リ「わかったのじゃ!」
妹者は、豊田の手を掴みヘリの中に入れられる
- 368: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:01:19.97 ID:oMCwggVi0
- ( ´-`)「お譲ちゃん、よく頑張ったね」
(´・ω・`)(兄者、弟者。妹者は、大丈夫だよ)
( ´-`)「さぁ、君も」
豊田は、ショボンに手を差し出す
(´・ω・`)「はい」
ショボンが、豊田の手を掴んだ瞬間!!!
バァーーーーーーーーーーン!!!!!!!!9番船が燃え上がる
(;・∀・)「ぐ…」
船の炎上で起こった風圧でヘリがバランスを崩す
- 370: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:02:21.79 ID:oMCwggVi0
- ドン!!!
(;´-`)「う…」
(;・∀・)「きゅ…9番船に火がうつりやがった」
(;´-`)「がぁ…」
(;・∀・)「やばいぞ。豊田!早く、その少年も引上げろ」
しかし、豊田は、引上げることができなかった
(;´-`)「く…」
(;・∀・)「豊田!!!早くしろ!!!!どうした!?」
(;´-`)「すみません…今の衝撃で、肩をぶつけてしまい…肩をおかしくしたみたいです…肩が上がりません…」
(;´・ω・`)「……」
バァーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!
9番船がさらに音を立てて燃え上がる
(;・∀・)「ダメだ、この高さを保てない!」
モララーのヘリが上昇する
- 371: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:02:56.89 ID:oMCwggVi0
- (;´・ω・`)「うわわわわ」
(;´-`)「少年、絶対手を離すな…」
(;´・ω・`)「はい!!!!」
(;・∀・)「豊田、絶対に手を…」
モララーがそう言い放った瞬間
(;´-`)「ぐぁ・・・」
豊田の手がショボンの手から離れた
(;´・ω・`)「!!!!!!」
l从・∀・ノ!リ「ショボン!!!!」
ショボンが上空から落ち
- 372: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:03:16.45 ID:oMCwggVi0
- そうになった瞬間…!
(#'A`)「うぉぉぉぉぉぉぉっぉぉおぉぉ」
豊田の後ろからドクオが飛び出し、ショボン腕を掴んだ
(#'A`)「俺、絶対に生きてる人を救うんだ!!!!!!」
(;´-`)「よくやった!!!」
豊田が、逆の手でショボンの手を再び掴む
(;´・ω・`)「助かった…」
ショボンがヘリ内に引っ張りあげられた
- 373: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:03:36.03 ID:oMCwggVi0
- (;'A`)「はぁはぁ・・・」
( ・∀・)「よくやったぞ!!!使えなさそうな奴でも、連れて来て正解だった!
偉いぞ!!!前は、血を見ただけで気絶するような奴だったのにな!」
(;'A`)「使えなさそうな奴って…ん?気絶するような奴…」
(;'A`)「俺のこと覚えてるんじゃないすか!!!!!」
(;´-`)「う…」
(;´・ω・`)「大丈夫ですか?」
(;´-`)「あぁ。ちょっとぶつけておかしくしただけだ」
l从・∀・ノ!リ「ショボン!!!見るのじゃ!船が燃えてるのじゃ!」
(;´・ω・`)「…え?」
僕達が、さっきまでいた船が燃えていく
- 374: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:03:58.79 ID:oMCwggVi0
(;´・ω・`)「…あ…兄…お…弟…」
(;・∀・)「やばい、火に巻き込まれたらたまらん。ここから離れるぞ!」
モララーのヘリは、千葉港から遠ざかった
(;´・ω・`)「…う…う…」
ショボンは、ヘリの窓から船を見ていた
( ´;ω;`)「…あ…ぐす…」
( ´;ω;`)「あにじゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!おとじゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
ショボンは、ヘリの中で叫び続けた…
富士山の噴火により、人口790万人死亡 行方不明者80万人(推定)
火災 関東全体地盤沈下によるビルの倒壊、津波による被害、噴火による地震
など数々の被害が関東地方で起こった
- 375: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:04:17.21 ID:oMCwggVi0
- ―ヘリ―
/ ,' 3 「ふむ…全部で20件の爆破か」
(;^ω^)「20…ひどいお…」
(´V`)「あくまでも確認できた数だ。もっと爆破されてるかも知れない」
/ ,' 3 「急がなければならんな…各地に仲間を作られたらやっかいじゃ」
(´V`)「なぁ、ブーンそういえばお前、あの時」
―山形県、救助出発前―
( ^ω^)「ブーンは、関西の救助に向かいたいお」
/ ,' 3 「そうか。モララー、わしらは、関西の救助に向かう」
( ・∀・)「そうか。ある意味富士山の噴火より危険だぞ。おそらく無差別犯行だ。
君たちにも被害が及ぶかもしれない。それでも、関西を選ぶか?」
- 376: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:04:33.36 ID:oMCwggVi0
- ( ^ω^)「はいだお」
/ ,' 3 「よし、すぐ関西へ向かうぞ」
( ・∀・)「荒巻さん、ヘリ何機必要ですか?」
/ ,' 3 「救助というよりも、被害の食い止めじゃからのぅ…」
( ・∀・)「ですね。なら、今ヘリ5機荒巻さん達に同行させて、あと現地に連絡して何人か前線向きの隊員をそちらに合流させます」
/ ,' 3 「あぁ、すまないな」
/ ,' 3 「ブーン!!原!!!お前らは、わしのヘリに乗れ」
(´V`)「はい!」
( ^ω^)「はい!」
(´V`)「また、一緒に行動だがよろしくな」
( ^ω^)「よろしくだお」
( ・∀・)「じゃあ、我々は、先に向かいます。被害を最小限に食い止めましょう」
- 377: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:04:53.42 ID:oMCwggVi0
- / ,' 3 「あぁ、無茶はするでないぞ」
( ・∀・)「荒巻さんこそ」
('A`)「あの…」
( ・∀・)「なんだ?」
('A`)「俺も連れてってくれませんか?」
( ・∀・)「悪いが一般市民を連れてくわけには、いかないんだ」
(;'A`)「なんでもします!荷物運びだろうが、けが人の手当てだろうが、
便所掃除だろうが、ポカリ買いにも行きます!!」
(;・∀・)「いや、後半2つは、必要ないな」
/ ,' 3 「モララー、連れてってやれ」
(;・∀・)「荒巻さん!何を言ってるんですか」
/ ,' 3 「この小僧だって一般市民だ」
( ^ω^)「…」
(;・∀・)「自衛隊の服装してるから、てっきり自衛隊だと思ってた」
/ ,' 3 「全てわしの責任にして構わん。その小僧だって、色々と思い入れが
あるのじゃよ」
- 378: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:05:11.59 ID:oMCwggVi0
- (;'A`)「じ、じいさん・・・」
(;・∀・)「…」
( ・∀・)「わかった連れて行く。俺のヘリに乗れ」
(;'A`)「あ、ありがとうございます!」
/ ,' 3 「よかったな小僧」
(;'A`)「ありがとうございます!」
/ ,' 3 「あの夜、人を守りたいと言った、お前の強い気持ちをワシは、信じるぞ」
('A`)「はい!」
―現在・ヘリ―
(´V`)「なんで関西にしたんだ?」
( ^ω^)「…許せなかったんだお」
(´V`)「何がだ?」
- 379: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:05:39.59 ID:oMCwggVi0
( ^ω^)「自衛隊が命がけで救助した人などを狙った犯行が許せなかったんだお」
(´V`)「…そうか、お前が一番命がけで救助してる自衛隊を知ってるもんな」
/ ,' 3 「原」
(´V`)「なんでしょうか?」
- 380: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:06:02.91 ID:oMCwggVi0
- / ,' 3 「もしかしたら、交戦になるかもしれん。交戦できるように準備をしとけ」
(´V`)「はい!」
( ^ω^)「交戦?」
(´V`)「まぁな。爆破できるものを持ってるってことは、相手も拳銃など
持ってる可能性があるからな」
(;^ω^)「まじかお」
/ ,' 3 「ブーン。お前は、交戦には、参加するでないぞ」
(;^ω^)「でも、ブーンも拳銃持って…」
/ ,' 3 「それは、守るために使えと言ったはずだ」
(´V`)「残念だけど、ブーン。いくら正当防衛であっても、お前がその銃で人を撃ち、相手を殺す事は、許されないんだ。一般市民は、拳銃を保持することは、許されない」
( ^ω^)「…わかりましたお」
/ ,' 3「よし、急いで関西へ向かうぞ!」
( ^ω^)「はい!」
(´V`)「はい!」
- 381: ◆k/f7HNj4so :2006/06/16(金) 23:06:24.61 ID:oMCwggVi0
―大阪府―
ξ゚听)ξ「どこへ避難しようかしら」
( ゚Д゚)「困ったな。行く場所がねぇなゴルァ」
二人は、安全な場所を探し歩いていた
ξ゚听)ξ「ねぇ、そういえば、ギコ。あなた昨日言ってた…」
ツンがそう言いかけた瞬間ギコが口を開いた
( ゚Д゚)「あれは…」
ξ;゚听)ξ「あの黒服に黒いフードは…」
( ゚Д゚)「昨日の宗教団体じゃねぇかゴルァ」
ξ;゚听)ξ「ど、どうしよ。逃げる?」
( ゚Д゚)「…これは、チャンスだなゴルァ」
ξ;゚听)ξ「ギコあんたまさか…」
( ^ω^)が生きて日本から脱出するようです 続く
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