( ^ω^)が生きて日本から脱出するようです

  
15: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:00:36.59 ID:E48G24Ai0
  
―自衛隊本部―


ミ ー_ゝー彡「富士山の噴火での被害は?」

ミ ー_ゝー彡 自衛隊将官

(;^Д^) 「人口930万人死亡 行方不明者95万人(推定)となりました」

( ^Д^) プギャー

ミ ー_ゝー彡「…そうか」

(;^Д^)「どうしましょうか…、まだ被害が出る可能性があるので…
他の隊員も救助に向かわせましょうか」

ミ ー_ゝー彡「そうしたいとこだが…」

パサッ 将官は、机の上にファイルを置いた

(;^Д^)「なんですか?これ…」

ミ ー_ゝー彡「見てみろ」

パラパラっとプギャ―は、ファイルを見る

(;^Д^)「そ…そんな…これが来たら…」



  
16: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:01:09.44 ID:E48G24Ai0
  
ミ ー_ゝー彡「日本全土に被害がでるな」

(;^Д^)「将官…日本は…日本はどうなるんでしょうかね…
日本人は、どうすれば生き残れるのでしょう…」

ミ ー_ゝー彡「……」

(;^Д^)「……」

ミ ー_ゝー彡「日本から……脱出するしかないかもしれないな…」





( ^ω^)が生きて日本から脱出するようです 最終回



  
18: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:01:43.08 ID:E48G24Ai0
  
―長岡病院―

/ ,' 3 「ふむ…」

( ・∀・)「何が原因でこんな風になっちゃうんですかね…」

/ ,' 3 「わしらは、どうすればいいんじゃ?何か上から指示を受けてないのか?」

( ・∀・)「今、指示待ちですよ」

/ ,' 3 「これは、世間に公表されてるのか?」

(;・∀・)「されてるわけないっすよ。公表したら、日本中がパニックになって
余計被害がでる恐れありますし」

/ ,' 3 「ひとまず…原達に話をするか…」

( ・∀・)「そうですね、さっき、そっちに走って行ったから
クーの病室でしょう」

/ ,' 3 「わしらも行くとするか」

荒巻は、重い腰をイスからゆっくりと上げ、モララーと共に
クーの病室へ向かった



  
21: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:02:34.47 ID:E48G24Ai0
  
―――クーの病室――――

(*^ω^)「着いたおww」

ξ゚听)ξ「私たちも入っていいのかしらね」


l从・∀・ノ!リ「クーという人物に会ってみたいのじゃ!」

(*^ω^)「じゃあ、ノックするおww」

コンコン

…… 返事が返ってこない

(;^ω^)「あれ…」

(´V`)「寝てるのかもしんないぞ」

ξ゚听)ξ「寝てるんだったら、起こすの悪いわよ」

l从・∀・ノ!リ「入るのじゃ!!!」

妹者が、クーの病室のドアを開ける



  
25: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:03:26.46 ID:E48G24Ai0
  
ξ;゚听)ξ「ちょっと!」

(´・ω・`)「開けちゃったね」

('A`)「ここ一人部屋なのか」

( ^ω^)「とりあえず…中に入ってクーの様子でも見るお」

ブーン達が病室の中へ入る

川 - )「………」

クーは、ブーン達の方に背を向けて横になっている

(´V`)「隊長!寝ていらっしゃいますか?」

川 - )「………さい…」

(*^ω^)「おwww返事したおwwクー実は、起きてるんじゃないかおww」

ブーンがクーの肩に触った

川#゚ -゚)「さっきから、うるさいんだよ!!!!!病院では、静かにしろ!!!!!」

クーの怒鳴り声が病室に響く



  
26: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:04:11.14 ID:E48G24Ai0
  
(;'A`)「………(こぇぇぇぇ)」

(;´・ω・`)「………」

ξ;゚听)ξ「………」

(;´V`)「………」

(;^ω^)(機嫌悪いのかお?)

l从・∀・ノ!リ「怒られたのじゃ!!ブーン達のせいで怒られたのじゃ!」

川;゚ -゚)「ん?あ、お前たちか」

川 ゚ -゚)「すまなかった。さっきから叫び声がうるさくて・・・3回も
叫び声が上がってたのでいい加減腹が立ってしまってな」

(;^ω^)「いい迷惑だお」

ξ;゚听)ξ(あれ?その叫び声の1回は、ブーンじゃないの?)

川 ゚ -゚)「すまなかったと言ってるだろ」

('A`)「誰にでも間違いはあるって」

(´・ω・`)(その叫び声の1回は、ドクオ君、君だよ)

ξ;゚听)ξ(っていうか、ショボンが原因でしょ?)



  
27: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:05:09.79 ID:E48G24Ai0
  
(´V`)「隊長、お身体の方は、どうですか?」

川 ゚ -゚)「ん?あぁ大丈夫だ。幸い、骨が折れてなかったみたいだからな」

(´V`)「それは良かったです!」

( ^ω^)「……」

( ^ω^)「クー話さなきゃいけないことがあるお…」

川 ゚ -゚)「ん?なんだ?」

( ^ω^)「三沢さんのことだお・・・」

川 ゚ -゚)「あぁ、聞いたよ。あいつらしいと言えば、あいつらしいな」

(;´V`)「あの、誰から聞いたんですか?」

川 ゚ -゚)「私たちが助けた救助者だよ」

( ^ω^)「救助者?」

< `∀´>「早く助けるニダ!!!!!!!」

(;^ω^)「あいつかお…」

(;´V`)「あぁ。確か手術室前にあいつもいたんだった」



  
28: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:05:52.47 ID:E48G24Ai0
  
ガチャ

( ´-`) 「失礼します」

川 ゚ -゚)「ん?お前は…モララーの…」

( ´-`) 「はい、そうです。」

川 ゚ -゚)「何かあったか?」

( ´-`) 「長岡先生から、渡すように言われたので…」

豊田は、クーに袋を渡した

川 ゚ -゚)「あぁ、すまないな」

ガチャ

( ・∀・)「みんないるか?」

( ^ω^)「お?荒巻さんとの話は、終わったのかお?」

/ ,' 3 「お前らに話さなければならないことがある」

ξ゚听)ξ「話さなければならないこと…?」



  
29: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:07:29.36 ID:E48G24Ai0
  
( ・∀・)「そうだ。ここで話すのもなんだから外に…」

川 ゚ -゚)「構うな。ここで話せ」

(;・∀・)「いや、でも傷にさわるかもしれないし…」

川 ゚ -゚)「お前に心配されるほど、私は柔じゃない。私の事は、気遣わなくて良い」

(;・∀・)「…ですが」

/ ,' 3 「いい。モララーここで話せ」

(;・∀・)「荒巻さんがそう言うなら…」

( ・∀・)「次の出動場所だが、まず、九州になると思われる」

ξ゚听)ξ「まず…?」

/ ,' 3 「モララー、時間がもったいない。直に言え」

(;・∀・)「は、はい」



  
30: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:08:28.37 ID:E48G24Ai0
  
( ・∀・)「これから、日本全土に大型の台風が来る」

(;^ω^)「まじかお…」

( ・∀・)「この台風で、被害がさらに拡大すると思われる」

ξ゚听)ξ「ただでさえ…地震で家がダメージ受けてるのに、台風が直撃したら
家なんてほとんど崩壊ね」

( ・∀・)「お、賢いね。心配されてるのが…避難所の崩壊だ。
最終的にどこにも避難する場所がなくなる恐れがある」

(;'A`)「じゃあ、もし救助者を見つけたら…どこに避難させれば
いいんですか?」

( ・∀・)「それは…今、本部からの連絡待ちだ」



  
32: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:09:28.91 ID:E48G24Ai0
  


(´・ω・`)「日本は、どうなってしまうんでしょうか?」

( ・∀・)「さぁな…俺たちにもわかんねぇよ。自然の奥深くってのは、
人が踏み込めない領域だからな」

/ ,' 3 「さて…わしらは、本部に一度連絡をしてみるか」

( ・∀・)「そうですね」

/ ,' 3「今のうちに休んでおけ。次は、いつ休めるかわからんぞ」

そう言い残し、荒巻とモララーはクーの病室を出て行った

( ^ω^)「…」

('A`)「…」

ξ゚听)ξ「…」

(´・ω・`)「…」

病室内に静寂が続く…

川 ゚ -゚)「ほら、お前たち、言われたとおり休んでおけ」



  
33: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:10:16.29 ID:E48G24Ai0
  
(´V`)「はい」

( ´-`) 「少し仮眠を取りましょうか」

(´V`)「だな」

原と、豊田がクーの病室を出て行く

川 ゚ -゚)「ほら、お前たちも」

l从・∀・ノ!リ「私は、ここで寝るのじゃ!」

川 ゚ -゚)「あぁ、別に構わん」

(´・ω・`)「僕たちは…ここで寝るわけにも行かないから、僕たちは、ほかで
休もうか」

('A`)「そうだな」

ショボンと、ドクオはクーの病室を出て行く

川 ゚ -゚)「ほら、ブーンと、そこの…」

ξ゚听)ξ「ツンです」

川 ゚ -゚)「ツンか。君も休んでおくんだ」

ξ゚听)ξ「はい」



  
34: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:11:17.86 ID:E48G24Ai0
  
( ^ω^)「じゃあ…クーお大事にだお」

川 ゚ -゚)「あぁ」

ブーンとツンがクーの病室を出て行く

l从・∀・ノ!リ「みんな…何か変なのじゃ…」

川 ゚ -゚)「大人には、色々あるんだよ」

川 ゚ -゚)(まだ被害がでるのか…)

―仮眠室―

(*゚ー゚)「ここ使っていいわよ」

(´・ω・`)「病院にこんなとこあるんですね」

('A`)「俺窓側!!!」

(´・ω・`)「ふぅ…困ったものだ。まぁ、はしゃぐな」

('A`)「ちょwwwwwwwなんでお前もここのベットにくるんだよww」

(´・ω・`)「忘れられない夜にしようか」

(;'A`)「冗談ですよね?」

(´・ω・`)「や ら な い か ?」



  
35: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:12:04.77 ID:E48G24Ai0
  
(;'A`)「……うほっ」

(*゚ー゚)「ほら、あなた達も休みなさい」

( ^ω^)「はいだお…」

ξ゚听)ξ「うん…」

(*゚ー゚)「何かあったら呼んでね」

しぃが仮眠室から出て行く

( ^ω^)「じゃあ、寝るかお…」

ξ゚听)ξ「私も…」

―深夜―

( ―ω―)「……」

( ^ω^)「寝れないお…」

ブーンがベットから降りて、仮眠室から出て行く



  
36: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:12:52.66 ID:E48G24Ai0
  

―外―

( ^ω^)「静かだお…」

外は、静まりかえっている

ブーンは、地面に座った

( ^ω^)「……」

――――――――――――――――

( ^ω^)「…………いつもなら……この辺から…母ちゃんの職場が見えるのに……今日は、見えないお………」

( ^ω^)「…………」

( ^ω^)「お…………おっ……」

( ;ω;)「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!」

――――――――――――――――



  
38: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:13:48.40 ID:E48G24Ai0
  
( ^ω^)「……」

( ;ω;)「…母ちゃん…」

「何泣いてるのよ」 ブーンの背後から声が聞こえる

( ;ω;)「…お?」

ξ゚听)ξ「寝なさいよ。あんた明日からしばらく休みなしかもよ?」

( ;ω;)「な、泣いてなんか…」

ブーンが腕で目をこする

(;^ω^)「いないお」

ξ゚听)ξ「涙くらい見せてもいいじゃない」

ツンがブーンの横に座る

( ^ω^)「ツンは、寝ないのかお?」

ξ゚听)ξ「寝ようと思うんだけど…何か不安で眠れないの」

( ^ω^)「ブーンと同じだお」



  
40: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:14:41.05 ID:E48G24Ai0
  
ξ゚听)ξ「ブーンは、今何考えてたの?」

( ^ω^)「母ちゃんのこととか、知り合った自衛隊のこととかだお」

ξ゚听)ξ「ふ〜ん、よかったら話してよ。どうせ眠れないし」

( ^ω^)「わかったお」

―長岡病院―

/ ,' 3 「ふむ…」

荒巻がファイルに目を通し、目をこする

( ・∀・)「寝なくていいんすか?」

/ ,' 3 「お前こそ、寝なくていいのか?」

( ・∀・)「大丈夫です、まだ若いですから」

/ ,' 3 「年寄りをバカにするもんじゃないぞ」

二人の間に軽く笑いが生じる

( ・∀・)「ルートの確認ですか?」

/ ,' 3 「あぁ、どこの場所に避難させろといわれてもいいようにな」



  
41: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:15:23.31 ID:E48G24Ai0
  
( ・∀・)「荒巻さん。休んだほうがいいっすよ」

/ ,' 3 「まだ大丈夫じゃ」

( ・∀・)「ここ数日で、かなりの距離を行ったり来たりしてるんじゃないっすか?」

/ ,' 3 「たいしたことない」

( ・∀・)「疲労は、集中力の低下、事故に繋がりますよ」

/ ,' 3 「……」

( ・∀・)「少し休んでください」

/ ,' 3 「うるさいのう…わかったわかった」

荒巻は、横になる

( ・∀・)(ここからは…体力との勝負だな…)



  
42: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:16:15.93 ID:E48G24Ai0
  
―外―

ξ゚听)ξ「ブーンにも色々あったのね。んー!!」

ツンは腕を伸ばし、地面に倒れこみ、空をみた

ξ゚听)ξ「見て!星が凄いよ」

( ^ω^)「本当かお?」

ブーンも地面に倒れこみ空を見た

( ^ω^)「凄いお…星なんてじっくり見たの久々だお」

ξ゚听)ξ「いつもある物ってそうなのよね」

( ^ω^)「お?」

ξ゚听)ξ「ねぇ、星がなくなるなんて考えたことある?」

( ^ω^)「…ないお」

ξ゚听)ξ「家族とか…人間も同じよ。
いつもあるものがなくなる事なんて想像もつかないのよ」



  
43: ◆k/f7HNj4so :2006/07/02(日) 21:17:36.51 ID:E48G24Ai0
  
ξ゚听)ξ「だけど…なくなったとは、限らない。今、輝いてる星だって
昔の光が今、届いてるだけ。今は、もうなくなってるかもしれない。だけど、目で確かめるまで、なくなったなんてわからないじゃない?」

( ^ω^)「……」


ξ゚听)ξ「だから…目でしっかり確かめるまで絶対諦めたらダメよ。あぁ〜なんか自分でもなに言ってるかわかんなくなっちゃたわ」

( ^ω^)「ツン」

ξ゚听)ξ「なに?」

( ^ω^)「ありがとうだお」

ξ/////)ξ「べ、別に…励ましたとかじゃないんだからね!!」

ξ;゚听)ξ「あぁもう!!星見なさいよ星!!」

(*^ω^)「わかったお」

二人はほほ笑み再び星をみた



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