（　＾ω＾）ブーンが本屋で働くようです

15 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:04:46.56 ID:QuD8PVZR0

　　

【第２話：人物紹介】

(　＾ω＾)（いよいよバイト初日だお！）

(；＾ω＾)（特に何も持って来なくていいとは言ってたけど、本当に大丈夫かお？
　　　　　　あ、それともまずは見学だけとか…？）


(　＾ω＾)（あれこれ考えてたら着いたお。自転車って便利だお）

16 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:05:30.09 ID:QuD8PVZR0

　　

＝＝書店『バー本ハウス』　レジ前＝＝

(*ﾟーﾟ)「いらっしゃいませー…あ」

(　＾ω＾)「あ、こ、こないだはどうもですお。
　　　　　　実はあの後、こちらのバイトに採用されまして…」

(*ﾟーﾟ)「うん、話は店長から聞いてるよ。これからよろしくね」

(　＾ω＾)「よろしくお願いしますお」

(*ﾟーﾟ)「まずは店長に話聞かないとね。
　　　　店長なら事務所にいるから、勝手に入っちゃっていいよ」

(；＾ω＾)「は、はい」

17 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:05:54.36 ID:QuD8PVZR0

　　

＝＝書店『バー本ハウス』　事務所内＝＝

(；＾ω＾)「（ドキドキ）失礼致しますお…」

(´･ω･｀)「やあ、内藤さん。この度はどうも」

(　＾ω＾)「気軽にブーンと呼んで下さいお」

(´･ω･｀)「そう？　ま、そういう方がこっちも気楽でいいけど。
　　　　　　じゃあブーンくん、まずは服を脱…
　　　　　　間違えた、これを上から着てくれ」

(；＾ω＾)「（今変な間違え方をされたような）…ん、これは？」

18 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:06:19.70 ID:QuD8PVZR0

　　

『　バー本ハウス
　　 (´･ω･｀) 　』

(；　ω　)（店長の顔がプリントされたエプロンッ！？）

(´･ω･｀)「？　どうしたんだい、目玉がどこかに飛んだよ。
　　　　　　…あ。また間違えたようだね」

(´･ω･｀)「それはオープンの時に話題になるように、会社が作ってくれたエプロンでね。
　　　　　　オープニングスタッフ全員分作ってくれたのに誰も着てくれなくて、僕だけ着てたら笑われて終わったといういわくつきの代物さ」

(´･ω･｀)「さて、こんなことでレス…いや時間を消費するわけにはいかない。
　　　　　　こっちが本当の店員用エプロンだよ」

(　＾ω＾)（助かったお、店名だけ入ったシンプルなやつだお）

19 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:07:06.15 ID:QuD8PVZR0

　　

(　＾ω＾)「ところで僕ジーパンなんですけど、このままでいいんですかお？」

(´･ω･｀)「うん、うちはこのエプロンが制服みたいなものだから。
　　　　　　社員はそれなりの格好してないといけないんだけど、バイトの子は私服にエプロンで大丈夫だよ」

(；＾ω＾)（しまった…もっと服をたくさん持っておくんだったお…
　　　　　　あーあいつ今日も同じ服着てる、なんて馬鹿にされたらどうしよう）

(　＾ω＾)（いや、前向きに考えるお。給料入ったらｶｺｲｲ洋服を買うお）

(´･ω･｀)「急に黙り込んでどうしたの？
　　　　　　エプロン着れたなら行くよ、他の子たちに紹介するから」

20 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:07:51.21 ID:QuD8PVZR0

　　

＝＝書店『バー本ハウス』　辞書コーナー前＝＝

(´･ω･｀)「今日は日曜だから、ちょうど全員に出てきてもらってるんだ」

(　＾ω＾)「日曜だから…ですかお？」

(´･ω･｀)「うん。ここは住宅街の近くだからか、土日にたくさんお客さんが来るんだよ。
　　　　　　今はまだ午前中だからそんなでもないけどね」

(　＾ω＾)（せっかくの休日にわざわざ本屋に行くなんて、世の中には変わった人が多いお）

(´･ω･｀)「あ…そうそう。
　　　　　　何か当人が書いてるうちに訳がわからなくなったらしいから、店内の見取り図を用意したよ。
　　　　　　どこか足りないところなどありましたらご指摘よろしくお願いします」

(´･ω･｀)つ店内の見取り図

(　＾ω＾)「？」

21 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:08:21.47 ID:QuD8PVZR0

　　

＝＝書店『バー本ハウス』　児童書コーナー＝＝

(´･ω･｀)「ツンさん、ちょっといいかな？」

ξﾟ�听)ξ「はい。あ…」

(´･ω･｀)「こちら、今日から入ってもらう内藤ホライゾンさん」

(　＾ω＾)「ブーンと呼んで下さいお。よろしくお願いしますお」

ξﾟ�听)ξ「ツンです、よろしく。内藤さん」

(；＾ω＾)「……」

22 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:09:18.29 ID:QuD8PVZR0

　　

＝＝書店『バー本ハウス』　雑誌コーナー前＝＝

(´･ω･｀)「ツンさんはちょっと厳しいところがあるけど、君とは同い年だしすぐ打ち解けると思うよ」

(；＾ω＾)（あの態度からそんな未来は想像できないお…）

(´･ω･｀)「君も漫画ぐらいは読むだろう？
　　　　　　彼女はコミック担当で詳しいから、そういう話なら弾むだろうし」

(　＾ω＾)「？　でもさっきツンさんがいたのは、児童書コーナーの作業台でしたお」

(´･ω･｀)「ああ、今は児童書担当のしぃさんがレジに入ってるからね。
　　　　　　児童書コーナーはレジからも遠いし、死角になりやすいんだ。
　　　　　　だから必ず店員がいなくちゃいけないんだよ」

(；＾ω＾)（あ…やっぱり、万引きとかいるのかお。ちょっと怖いお）

23 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:10:08.40 ID:QuD8PVZR0

　　

＝＝書店『バー本ハウス』　レジ内＝＝

(´･ω･｀)「ここがレジ。詳しい事は後で説明させるとして…
　　　　　　しぃさん、こちら今日から入ってもらう内藤ホライゾンさん」

(　＾ω＾)「ブーンと呼んで下さいお。先ほどはどうもでしたお」

(*ﾟーﾟ)「いえいえ。ブーンくん、改めてよろしく」

(　＾ω＾)（さすが、大人の女性は素敵だお）

24 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:10:55.30 ID:QuD8PVZR0

　　

＝＝書店『バー本ハウス』　コミックコーナー＝＝

（　´∀｀）「店長、ちょうど良かった。文芸書の陳列についてちょっと…」

(´･ω･｀)「その前に紹介するよ。今日から入ってもらう内藤ホライゾンくんだ」

（　´∀｀）「あ、失礼。僕はモナーといいます、よろしく」

(　＾ω＾)「（癒し系ってこんな顔のことかお…）
　　　　　　よろしくお願いしますお。僕のことはブーンと呼んで下さいお」

(´･ω･｀)「これで全員だ。
　　　　　　じゃあ私はモナーくんとちょっと行って来るから、君はレジに行ってしぃさんにいろいろ教えてもらっておいてくれ。
　　　　　　しばらくはレジ専門でやってもらうと思うから」

(*＾ω＾)（…しぃさんにいろいろ教えてもらう…）

（　´∀｀）「？　今、どこからかﾌﾋﾋとかって変な音しませんでした？」

(；＾ω＾)「そ、それじゃ僕はレジに行きますお」

25 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:12:01.36 ID:QuD8PVZR0

　　

＝＝書店『バー本ハウス』　レジ内＝＝

(*ﾟーﾟ)「あ、来た来た。店長何だって？」

(　＾ω＾)「しぃさんにいろいろ教えてもらえって言われましたお」

(*ﾟーﾟ)「やっぱり。細かい事教えるの苦手なんだろうなー、店長。
　　　　じゃ、これからいろいろ覚えてもらう事あるから、メモ取ってもらえるかな？」

(；　ω　)「！？
　　　　　（な、何も持って来なくていいって言われたのに…）」

(*ﾟーﾟ)「あ、メモ帳持ってない？
　　　　ならそこにあるメモ用紙使っていいからね。メモ用紙って言っても、要らない注文書の裏だけど」

(　＾ω＾)「ありがとうございますお」

(；＾ω＾)（ちょっとビビったお…）

26 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:13:57.56 ID:QuD8PVZR0

　　

(*ﾟーﾟ)「…っと。
　　　　よし、教えることはこれくらいかな？」

(　＾ω＾)（良かった、どうにか覚えられそうだお）

(*ﾟーﾟ)「もしヒマになったら、カバーつける練習でもしててね。
　　　　そこの棚の中に入ってる文庫本、私が今度買おうと思って取っといてるヤツだから使っていいよ」

(　＾ω＾)「ありがとうございますお」

(*ﾟーﾟ)「いえいえ。じゃ、何かあったら呼んでね」

27 ：◆BASomtjNvg ：2006/05/10(水) 13:15:25.45 ID:QuD8PVZR0

　　

(；＾ω＾)「……え？」

(；＾ω＾)（な、何で僕はレジに１人でいるのかお？）

(；＾ω＾)（どうしてしぃさんは棚の向こうへ消えて行くお？）


(lli　ω　)（ま、まさか…バイト初日にしてレジを１人で…？）

「すいませーん」

Σ(；＾ω＾)「はははいっ、いらっしゃいませだお！！」

【第２話：糸冬了】

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