( ^ω^)は翼の生えた少女をさがしているようです。
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 04:25:56.51 ID:Y1kd1+np0
- 第1話 やくそく〜little〜
( ^ω^)「本当に暑い日だお。海風がなかったら溶けてるお」
( ^ω^)「ドクオの奴バスの時間まで聞いておいて
迎えに着てないとはどーゆーことだお」
- 17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 04:31:20.87 ID:Y1kd1+np0
- ( ^ω^)「ケータイで電話でもして見るかお」
ぽちっとな
( ^ω^)「ちょwww電波入らないとかマジありえないおwwwww
仕方ないから歩いて行くお」
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 04:45:02.31 ID:Y1kd1+np0
- この坂はうる覚えだけど歩いた記憶があるとか、
あの場所で夏はカブトムシ取ったとか確かめるように歩いていく。
知らない町にいるかのようで意外と
炎天下の中でも足取りは軽い。
( ^ω^)「そもそも6歳までこの町にいたのになんで
忘れてることがあるんだお」
( ^ω^)「ドクオとショボンとはよく遊んだ記憶があるのに
…そういえば他に女の子と遊んでいたような…。」
- 20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 04:54:29.51 ID:Y1kd1+np0
- ( ^ω^)「う〜ん、思い出せないお。」
( ^ω^)「まあ、そんなの忘れてせっかく夏休みで
帰って来たんだ、かわいい女の子でも見つけてメークラブするおwww」
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 05:00:38.61 ID:Y1kd1+np0
- そんなことを考えながら歩いていたら降りられる浜辺についた。
( ^ω^)「お〜ここは良く覚えているお。ちっちゃい頃よく此処で
遊んだもんだお。二人でよくあの人達を見てたお。」
- 23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 05:06:19.37 ID:Y1kd1+np0
- (;^ω^)「一緒にいた子は誰だお?それにあの人達って?
まただお、また思い出せないお。」
思い出せもしないあの人達がよく座っていた場所に腰掛けて考えてみる。
- 24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 05:17:11.24 ID:Y1kd1+np0
- ()「約束しろゴルァ、俺たちで終わるかもしれない。
でももし、この大空で翼の生えた女の子が泣いていたら
俺たちが終わらせられなかった物語を終わらせてくれ。
この悲しい物語を」
- 25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/07/28(金) 05:31:06.50 ID:Y1kd1+np0
- 頭の中に遠い日の記憶がうっすらと浮かんだ。
( ^ω^)「悲しい物語って一体?」
ブーンがそうつぶやいた瞬間に一陣の風が吹いた。
吹き飛ばされそうになり腕で顔を覆った。
目線を上げるとそこにはきれいな金色の縦ロールの髪をした
少女が両手を広げ羽ばたくかのように立っていた。
それはこの夏を変える偶然なんかでなく、
必然の出会いだったのかもしれない。
第1話 終
戻る/第2話