( ^ω^)ブーンが伝説のポケモンを探しに行くようです
- 35: ◆HIDEBJzPlA :2006/09/03(日) 23:56:17.15 ID:LxfuaLxE0
- ブーンのレポート
みつけたかず:1
つかまえたかず:1
( ^ω^) ブーン
【(,,゚Д゚)】 LV5 ヒノアラシ:ギコ
わざ:たいあたり、にらみつける
状態:ふつう
- 36: ◆HIDEBJzPlA :2006/09/03(日) 23:57:05.78 ID:LxfuaLxE0
- ヨシノタウンにて
(,,゚Д゚)「着いたぞブーン」
一時間ほど歩いてようやくヨシノタウンに着いた。
道中、一度も野性ポケモンに会わずに来れたのは良かった。そのせいかギコが少し不機嫌そうに見える。
( ^ω^)「とりあえずポケモンセンターに行ってみるお」
ポケモンセンターはワカバタウンにはない。
そもそもポケモンを持ったことがなかったから、僕にとってそこはある意味未知の領域だった。
ポケモンセンターに入るとなぜかそこに見慣れた顔があった。
- 38: ◆HIDEBJzPlA :2006/09/03(日) 23:57:48.21 ID:LxfuaLxE0
- (´<_` )「おや、ブーン。なぜここに」
( ^ω^)「弟者かお。僕はこれから旅に出るんだお」
(´<_` )「旅か。俺もこれから旅に出るんだ」
弟者は幼馴染で今でも一緒に馬鹿なことをして遊ぶ仲だ。
( ^ω^)「弟者が旅に出るって事は、ポケモンマスターを目指す旅かお」
(´<_` )「そうだ。このお使いが終わったら出発する」
弟者の一家はポケモントレーナーとして有名だ。
特に歳の少し離れた兄の兄者はポケモンマスターになったことまである。
だから弟者自身もポケモンマスター志望だと常々言っていた。
- 39: ◆HIDEBJzPlA :2006/09/03(日) 23:58:30.24 ID:LxfuaLxE0
- ( ^ω^)「お使い?」
(´<_` )「ウツギ博士から頼まれてな。
新発見をしたって言うじいさんからこれを受け取ってきてくれと頼まれたんだ」
弟者の傍らには大きさが40センチはある、奇妙なタマゴがあった。
( ^ω^)「何のタマゴだお?」
(´<_` )「わからない。が、じいさんはポケモンのタマゴかもしれないと言っていた」
(;^ω^)「まじかお」
それが本当なら大発見だ。そんなものが目の前にあるとは少し信じられなかった。
- 40名前: >>37 今の所は ◆HIDEBJzPlA 投稿日: 2006/09/03(日) 23:59:18.19 ID:LxfuaLxE0
- (´<_` )「まあ眉唾物なんだけどな。でもオーキド博士もいたから本物かもしれない」
(;^ω^)「オーキド博士?なんでそこにいたんだお?」
(´<_` )「コガネのテレビ局でラジオの収録があるらしいぞ。
あ、そうだ。オーキド博士からこんなものをもらった」
次に出したものは手帳サイズの機械。心当たりがあったので思わず、
( ^ω^)「ポケモン図鑑かお」
(´<_` )「そうだ。ポケモン図鑑を持って旅に出るのが夢だったんだよな。
そういえばブーン、そのポケモンは?」
- 41: ◆HIDEBJzPlA :2006/09/03(日) 23:59:59.16 ID:LxfuaLxE0
- 弟者が不意に視線をギコに向ける。
( ^ω^)「ギコっていうんだお。ウツギ博士からもらったんだお」
(,,゚Д゚)「ギコだゴルァ!よろしくな」
(´<_` )「ふーん。俺もウツギ博士にもらったポケモンがいるんだ」
( ^ω^)「どんなポケモンなんだお?見たいお」
(´<_`;)「あ、いや、えーと……」
なぜか急に失言をしたとでもいうような慌てぶり。イタズラ心が持ち上がってくる。
- 42: ◆HIDEBJzPlA :2006/09/04(月) 00:00:41.58 ID:mJR533kH0
- ごくごく丁寧な口調で、
( ^ω^)「……弟者君」
(´<_`;)「な、なんだい。内藤君」
( ^ω^)「僕たちには今三つ選択肢があるお。
1.そう かんけいないね
2.みせてくれ たのむ!!
3.ちからずくでみせてもらう」
(´<_`;)「……」
( ^ω^)(,,゚Д゚)「レッツさんばん」
(´<_`;)「な なにをする きさまらアッ―――!!」
- 43: ◆HIDEBJzPlA :2006/09/04(月) 00:01:26.66 ID:mJR533kH0
- 数分後―――
( ^ω^)「……悪かったお。まさかこんなことになるなんて」
(´<_`♯)「いいよ、別に」
大事なことを忘れていた。弟者はポケモンに嫌われる才能があったということを。
そしてもらったばかりのワニノコでは、懐かせる時間なんてないということを。
その結果が弟者の惨状だ。ギコも流石にしょんぼりしている。
( ^ω^)「ウツギ博士がポケモンくれた理由って……」
(´<_`;)「言わないでくれ。考えたくない」
- 44: ◆HIDEBJzPlA :2006/09/04(月) 00:02:21.84 ID:mJR533kH0
- 気まずくなってしまった。どうにもこの空気には耐えられない。
( ^ω^)「じゃあそろそろ出発するお」
立ち上がったその時、
(´<_` )「あ、ブーン。これやるよ」
弟者がくれたものはモンスターボールときずぐすりが数個。それから―――
( ^ω^)「ポケギア?こんな高いもの、いいのかお?」
(´<_` )「餞別だ。旧式の中古で悪いけどな。俺は新型のやつ買ったばかりだし」
( ^ω^)「ありがとうだお。大切に使わせてもらうお」
(´<_` )「じゃあ、達者でな」
( ^ω^)「弟者も頑張るお!」
- 45: ◆HIDEBJzPlA :2006/09/04(月) 00:03:22.09 ID:mJR533kH0
- 別れの挨拶を済ませてからポケモンセンターを出た。
(,,゚Д゚)「次はどこに行くんだ?」
( ^ω^)「とりあえずキキョウシティを回ってからコガネに行こうと思ってるお」
目的地のコガネは大都会だ。だからもしかしたらあの鳥のことを知っている人がいるかもしれない。
(,,゚Д゚)「わかったぞ」
( ^ω^)「それじゃ、出発するお!」
キキョウシティなら今から出発すれば夜までには着く。
そして夏までに旅を終わらせなかったら後が怖いので、少しでも時間が惜しい。
こうして1人と1匹はヨシノタウンを後にしたのでありました。
2話終わり
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