( ^ω^)ブーンが高校野球で1番を目指すようです
- ――第五話「VIP高野球部はなんだかようすがおかしいようです」――
一同騒然の入学式も終わり、今からクラスで初めてのHR
ドクオとブーンは運よく同じクラスになれた。
教室に向かう途中、ブーンはドクオに事の経緯を話した
( ;^ω^)「さっきはマジで大変だったお・・・処女だけは守ったけど・・・。」
(;'A`)「とにかく、今から何とかして好印象与えないと三年間終わるぞブーン・・・。」
(; ^ω^)「とにかく、教室で席についたら近くの人にしゃべりかけてみるお・・・。」
早くもピンチ、どうするブーン。
ってな感じで教室に到着し、ブーンとドクオはそれぞれの席についた。
(; ^ω^)(誰に喋りかけよう・・・えーと・・・。)
辺りを見回してみる。すると隣の席に座っていた女の子に目が行った。
ξ゚听)ξ「・・・」
ちょうど窓際にいた彼女は一人で窓の外を見つめていた。
(; ^ω^)「お、おいすー!僕の名前はブーンだお!
一年間よろしくだお!」
ξ゚听)ξ「・・・」
こっちを見ているが何も喋らない
(; ^ω^)「お・・・?」
ξ゚听)ξ「パンツ男・・・。」
あぁ、これはオワタな、とブーンは感じた。だって女の子が男にむかってパンツ男、だぜ?
(; ^ω^)「お・・・よろしく。」
あまりこれ以上からみ続けても虚しくなる。咄嗟に判断し、一言だけ言って
ブーンは顔を背けようとした。
ξ゚听)ξ「私はツン。さっきは面白かったわ。よろしくね、ブーン。」
(; ^ω^)「うんだお!!よろしくおツン!!」
ちょっと動揺しながらこう返した。とにかく、普通に喋ってくれる人が一人でもいる。
それだけでブーンにとっては奇跡だった。
でも、あの事件の後にこんなに普通に接してくれる奴だから、変なやつなんだろうなぁ。
その後、一年間がんばりましょう的なHRも終わり、クラスの皆が帰り支度を始めていた。
しかし、ブーンの楽しみはこの後にあった。
( ^ω^)「ドクオ!!早速野球部にいくお!!」
('A`)「おk。」
( ^ω^)(VIP高野球部・・・楽しみだお)
ブーンの胸は高鳴った。これから三年間汗を流す、自分の生活の中心になるであろう場所・・・
どんな野球が・・・どんな仲間が・・・wktkが止まらなかった。
―――VIP高野球部練習場―――
( ^ω^)「お・・・これは・・・」
しっかり整備されたフィールド、何度も補修を繰り返されたネット。野球の匂いがするグラウンド。
しかし・・・
('A`)「これは・・・少ないな・・・」
辺りを見回してみる。練習は少し前に始まっていたようだ。
選手達は外野で声を出しながらランニングを行っている。
数えてみると10人ほどしかいないようだ。
しばらく呆気にとられる。別に嫌だなんて事は無い、しかし不思議に感じた。
公立高校でありながらほぼ専用ともいえる球場をもつVIP高、普通なら人気が出るような
チームだ。ブーン達だってそれをしっていたからこの学校を選んだ。
('A`)「何かあるのか・・・?」
( ^ω^)「とりあえずグラウンドの近くまで行くお。」
グラウンドの近くに行くと、新一年生と思われる集団がいた。
声を掛けようとした時、グラウンドの中から声がした。
(´∀`)「君達、見学かモナ?ようこそVIP高野球部へ!
そんなところで見てないで中へどうぞモナ!」
そういって三年生と思われる人にグラウンド内に案内される。
グラウンドの中ではランニングも終わり、選手達がアップシューズ(運動靴)
からスパイクシューズに履き替えて今からキャッチボール、という所だった。
(´∀`)「僕はモナー、VIP高野球部のキャプテンモナ!
三年生でキャプテン、ポジションはキャッチャーモナ!よろしくモナ!」
声をそろえて「よろしくお願いします!!」と挨拶をする一年生達。
しかし、ベンチに腰を下ろしてスパイクに履き替える上級生達はけだるげに
「おー」というばかりであった。中には目もあわさず紐をむすんでいる者もいた。
(#'A`)(なんだよこれ・・・)
ドクオは苛立っていた、上級生とはいえど普通ちゃんと挨拶ぐらいはするだろ。
なにより、この気だるげな雰囲気に苛立っていた。
(;´∀`)「おい!お前らも新入生に自己紹介するモナ!」
一瞬、めんどくさそうな顔をする上級生達。
その中で一人が声を発した。
( ゚∀゚) 「二年のジョルジュでーす。ショートで四番でーす。
好きなものはおっぱいでーす」
適当な挨拶だ。その後の選手達も様子は変わらない。
ミ,,・Д・彡「フサギコ・・・セカンド・・・2年・・・」
ベンチからも腰を上げず、紐を結びながら言う者。無論、目など会わせない。
( ^Д^)9m「プギャー。ピッチャーで三年だ。一年プギャーwwwwwww」
バカにしてるのかこいつは。
(´_ゝ`)「おk、ブラクラゲットだ」
こいつにいたっては挨拶さえしなかった。ベンチにノーパソって野球する気があるのだろうか。
その後も竹原、中西、酒井、村田、阿部と上級生が自己紹介をしていったが、皆一言二言喋るだけだった。
阿部?
(;´∀`)「あ、ありがとうモナ!一年生で運動できる服とか
ユニフォームを持ってきてる者がいたら着替えてきてほしいモナ!
そのあとで自己紹介してもらうモナ!」
その後、ロッカールームに通されて服を着替える一年生達。
皆、釈然としない顔をしていた。
(#'A`)「・・・」
(; ^ω^)(ドクオ・・・怒ってるお)
ブーンは着替えている間、ずっとドクオの様子を気にかけていた。
その後、グラウンドに戻り、一年生達の自己紹介が始まった。
(=゜ω゜)ノ「ハルヒシニア出身のいようですよう。
中学生の時はライトを守っていましたよう。
力比べは自信がありますよう。よろしくおねがいしますよう。」
(; ^ω^)(うはwwwwwwwwポジションかぶったおwwwwwwwwwwwwwwwwwwww)
(-_-)「ヒッキーです・・・野球の経験はありません・・・
でも、野球を見るのは大好きでした・・・
これからは野球をやる立場になりたいと思って入部しました・・・
よろしくおねがいします・・・」
(´・ω・`)「やぁ、ショボンです。キャッチャーです。
うん、軟式出身なんだ、すまない。
でも、目には見えない、「選球眼」みたいなものは感じてくれると思うんだ。
じゃあ、よろしくおねがいしますと言おうか。」
( ・∀・) 「モララーです。中学生の時は陸上部でした
足の速さでは誰にも負けない自身があります。
センターを守りたいです。よろしくお願いします。」
そして、いよいよブーンの番が回ってきた。少し、緊張した。
(; ^ω^)「VIPシニア出身のブーンですお。守備はライトですお」
VIPシニア・・・少し部員達がざわめいた。VIPシニアの名前はそれほど偉大だった。
(; ^ω^)「あっ、でも補欠だったからそんなたいした事はありませんお!!
これからお願いしますお」
阿部(さっきのいい男・・・野球部に来たのか)
ふう、なんとか言い終えた、次はドクオの番だ。
('A`)「・・・」
さっきはイラついていたみたいだけど、今は落ち着いている。これなら大丈夫だろう。
VIPシニアの四番だと言ったら皆驚くだろう。ブーンは自分の事の様にwktkした。
('A`)「VIPシニア出身のドクオです。シニアでは四番を打っていました」
さっき以上に部員達はどよめいた。なんでこんなすごい奴が・・・といったところだろう。
( ^ω^)(おっwwwおっwwww)
自分の事のように内心、喜んだ。
その後も挨拶は淡々と進んでいく
('A`)「好きな食べ物はカレーライスです」
軽い冗談まで言っている。
でも、次の言葉は一瞬、心臓が止まったような気がした――
('A`)「嫌いなものは――
やる気の無いVIP高野球部みたいなチームです。」
その瞬間不穏な空気、ドクオは上級生全員から睨まれていた――
( ^ω^)(ちょwwwwwwwwwwwwwドクオ―――
――第五話「VIP高野球部はなんだかようすがおかしいようです」完
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