( ^ω^)は寝不足のようです

  
82: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 05:56:51.39 ID:KWCi17WhO
  
第二部

「・・・おきなさい」

いやだお、まだ寝てたいお

「・・・起きなさい」

眠いお、邪魔するなお

ξ゚听)ξ「早く起きなさい!!」



  
83: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 05:58:00.48 ID:KWCi17WhO
  
( ´ω`)「ツンかお?僕の家で何してるんだお?」
ξ;゚听)ξ「何いってんの!?アンタが明日は試合だから起こしに来てって言ったんじゃない!!」
(;^ω^)「そうだお!いま何時だお!?」
ξ゚听)ξ「7時よ、大丈夫。まだ時間はあるわ」
7時か・・・試合が始まるまで後2時間はある。



  
84: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 05:59:00.31 ID:KWCi17WhO
  
ξ゚听)ξ「いいかげんやめたら?あんな部活」
( ^ω^)「無理だお!クイックルジョイフルは僕の高校生活の全てだお」

僕は旅から帰ってきた後、無気力だった
師匠の死、友(コンソメ)の裏切り
不抜けた僕にクイックルジョイフルを教えてくれたのは長岡先輩だった



  
85: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 06:03:55.06 ID:KWCi17WhO
  
( ゚∀゚)「よぉブーン」

( ´ω`)「お早うございますだお」

( ゚∀゚)「お前最近、元気ないよな」
( ´ω`)「気のせいですお」
( ゚∀゚)「俺と一緒にクイックルジョイフルやらないか?きっとお前も元気になれる。あの時の俺みたいに」

それが僕とクイックルジョイフルの初めての出会いだった



  
86: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 06:09:27.31 ID:KWCi17WhO
  
クイックルジョイフルは簡単なスポーツだった
格闘技と言ってもいいかもしれない
3分の間に相手を棒で突く
だがただ突けばいいってもんじゃない
へそは1点、胸は2点、尻は3点、アナルは5点
3分でどれだけ点数がとれるかを競うのだ



  
87: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 06:14:19.91 ID:KWCi17WhO
  
僕は毎日練習にはげんだ。気づけば僕も立派なクイックルメイトになっていた

( ^ω^)「そろそろ行ってくるお」
ξ゚听)ξ「頑張ってねブーン。私も途中から応援いくから」
ξ*゚听)ξ「私が行く前に負けたらしょうちしないわよ!!」

(*^ω^)「まかせろだお。行ってくるお!」



  
89: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 06:23:17.02 ID:KWCi17WhO
  
クイックルジョイフルはまだマイナーなスポーツらしく入部して間もない僕でもいきなりインターハイに出る事が出来た

(;^ω^)「緊張するお」

( ゚∀゚)「大丈夫だ。お前には俺の全てを詰め込んだ。そんじょそこらのヤツには負けねーよ」

「威勢がいいな長岡」

( ´∀`)「どうせまた僕に負けるモナ」
(#゚∀゚)「久しぶりだなモナー」



  
90: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 06:27:44.35 ID:KWCi17WhO
  
長岡先輩が去年、3回戦で戦い負けた相手、それがモナーだ
( ´∀`)「遺書は書いてきたのかモナ?」
(#゚∀゚)「勝つのは俺だ。首を洗って待ってな!!」
( ´∀`)「オマエモナー」



  
91: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 06:32:20.13 ID:KWCi17WhO
  
モナーを見た長岡先輩は普段とは明らかに違っていた
きっと試合だけじゃない何かが二人の間にあったんだろう

試合まであと30分
僕は緊張していた



  
92: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 06:41:38.41 ID:KWCi17WhO
  
開会式の内容は覚えていない。緊張のせいだろう。喉が乾き、手が震えた

試合まで後10分

僕は逃げだしたいほどの緊張におそわれていた



  
93: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 06:42:41.29 ID:KWCi17WhO
  
( ゚∀゚)「ブーン緊張しすぎだぞ。肩の力を抜け」
(;^ω^)「大丈夫ですお!緊張なんてしてないですお!!」
( ゚∀゚)「嘘つけ。初めての試合だ。緊張しないほうがおかしい、全てを出してこい」
(;^ω^)「はいですお!」


アナウンス「第一回戦、赤VIP高校ブーン君。準備をしてください」

(;゚ω゚)「は、はいぃぃぃっ!」



  
94: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 06:50:55.29 ID:KWCi17WhO
  
アナウンス「赤、VIP高校ブーン君」

アナウンス「白、ニート学園ヒッキー君」

( ゚ω゚)「お・・・お・・・」

(-_-)「行くよ」

アナウンス「セットアップおk?」
(-_-)「おk牧場」

( ゚ω゚)「お・・・おk牧場だお」

アナウンス「レッツGO」
そうして、僕の初試合の一回戦が始まった



  
98: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 06:57:50.74 ID:KWCi17WhO
  
( ゚ω゚)「・・・」

(#゚∀゚)「何してんだブーン!」

( ゚ω゚)「お?」

ドンッ

(-_-)「一点もらいっ」

アナウンス「白、1ポイント」

(;゚ω゚)「おっおっおっ!?」



  
99: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 07:01:48.93 ID:KWCi17WhO
  
僕は驚いていた。自分の体が思うように言うことをきかなかった

練習通りの力が出せない
(-_-)「次はそこだっ」

( ゚ω゚)「ぐふっ」

アナウンス「白2ポイント」



  
100: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 07:06:59.09 ID:KWCi17WhO
  
(#゚∀゚)「馬鹿やろう!反応が遅い!!」

もう無理だ、緊張で力は入らない。相手に3ポイントも取られた
時間も残り少ない

もう無理ぽ



  
101: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 07:13:52.48 ID:KWCi17WhO
  
ξ#゚听)ξ「諦めてんじゃないわよ!」

ツン、来てくれたんだお

ξ#゚听)ξ「毎日必死に練習してきたんでしょ!?それとも何?あんたの毎日は無駄だったわけ?」


無駄なわけないお・・・僕は、僕は、

(#^ω^)「うおぉぉぉぉぉぉぉ」



  
102: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 07:18:31.44 ID:KWCi17WhO
  
手が動く!
体が動く!

ツンの言葉で僕の緊張は全て消えていた

僕に怖いもの何てなかった!

(;-_-)「くそっ、これでどうだ!?」

(#^ω^)「効かないお」



  
103: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 07:24:02.05 ID:KWCi17WhO
  
体は動く、だが今のままじゃまずい

残り20秒
ポイント差3点

やるなら一発逆転しかない!!!

僕は体を低くし飛び込んだ



  
104: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 07:29:25.02 ID:KWCi17WhO
  
ヒッキーが僕の胸を突こうと僕を突き出す
しかし僕はさらに体勢を低くしかわす

僕の体は地面スレスレまで下がりヒッキーの股をくぐり抜けた

目の前には菊門が広がっていた



  
105: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 07:33:23.31 ID:KWCi17WhO
  
(#^ω^)「えぐり込むようにして撃つべし」




「ひぎいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」


アナウンス「赤、5ポイント」

ピピーッ

試合終了の合図が鳴った



  
106: ◆4mv4VjA5cI :2006/09/11(月) 07:39:13.17 ID:KWCi17WhO
  
アナウンス「勝者、赤ブーン選手」

(*^ω^)「やったお!僕、勝ったお!」

(*゚∀゚)「心配させやがって」

(*^ω^)「ツンが来てくれなかったら勝てなかったお」



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