( ゚д゚ )は今日もシャイなようです
- 1: ◆7GyBO3CLl. :11/19(日) 21:56 N+8CAH+lO
- 自分で言うのも難だが、俺は無口だ。学校で誰かと話すことよりも、家で一人でいることのほうが気に入っている。別に対人恐怖症でもなければ人間不振でもない。今日も俺の一日が始まる。
- 2: ◆7GyBO3CLl. :11/19(日) 21:59 N+8CAH+lO
一年前は新鮮だった通学路、今となっては……いや、今もなかなかピッチピッチである。俺は通学を少し楽しんでいる。自転車で切る朝の風はなかなか爽快なのだ。
- 3: ◆7GyBO3CLl. :11/19(日) 22:02 N+8CAH+lO
俺の学校は地元の進学校。進学校といっても、そこにいるせいと全員が偉いと言うわけではない。実際頭のいいのは、うえから100番くらいの人までだろう。
- 4: ◆7GyBO3CLl. :11/19(日) 22:06 N+8CAH+lO
自転車置場に着く。顔を知っている誰かがいる。ちくしょう、できれば教室までは誰にも会いたくない今日この頃。
バンタ「おはよう、ミルナ」
( ゚д゚ )「おはよー」
バンタは同じクラスの男子。なかなか人気者で俺も好感をもつ。
- 5: ◆7GyBO3CLl. :11/19(日) 22:11 N+8CAH+lO
別になかがよくないということでもないけれども、俺は通学で逆立った頭髪を撫でながら一人で教室に向か………前方にカップル発見。ちくしょう、朝見るとなんというかイライラするのだ。
- 6: ◆7GyBO3CLl. :11/19(日) 22:14 N+8CAH+lO
教室へ迎う階段で体力の2/3を消費した。暑いよ。いやいや、別に俺は脆弱でもなければ、デブでもないよ。ただ階段を上るのは疲れるだけさ?
- 7: ◆7GyBO3CLl. :11/19(日) 22:18 N+8CAH+lO
なんとか教室へついた俺。席は一番前から二番目。別に目が悪いわけじゃないよ。
アイサ「ミルナ、おっはよ」
( ゚д゚ )「おっはよ」
ローテーションながらもアイサのハイテンポに合わせたつもりだ。
- 8: ◆7GyBO3CLl. :11/19(日) 22:21 N+8CAH+lO
アイサは元気な女子。顔はなかなか、いろんなとこも、なかなかである。『いろんなとこ』は各自の想像に任せるとして、このアイサとやらはクラスのアイドル的な存在なのだ。
- 9: ◆7GyBO3CLl. :11/19(日) 22:24 N+8CAH+lO
俺は朝から女子の声を聞くのが比較的嫌いである。あくまでも比較的だ。アイサはあいさつのあとは他の女子とキャイキャイ騒いでいる。
- 10: ◆7GyBO3CLl. :11/19(日) 22:30 N+8CAH+lO
眠い。机にデローンとカバンをおいたあと、俺も机に突っ伏してデロドーンとしていると、誰かが俺の髪をひっぱっている。痛ぇ。
アカヤ「聞いてよ、昨日ぉさぁ〜〜」
( ゚д゚ )「……はぅん!!」
と、突然意味不明な奇声、いや、すとれぃんじヴォイス、を発しアカヤの話を、ぶったぎる。
- 12: ◆7GyBO3CLl. :11/19(日) 22:39 N+8CAH+lO
アカヤは俺の友達で去年からの付き合い。俺はこいつとつるむことを楽しんでいる。
っと、一時間目は世界史。現在はやりの履修不足により毎日カリキュラムに加わるようになったスーパーサブだ。理系なので受験には使わないということはワカッテマス<●><●>
目ん玉の大きい化け物をぶっ殺しつつ俺はアカヤと共に世界史室に迎うったら迎う。
- 13: ◆7GyBO3CLl. :11/19(日) 22:49 N+8CAH+lO
世界史室はさほどHRからとおくないので一分足らずで到着した。途中で開いた窓の前に靴が綺麗においてあったが俺もアカヤも気にしなかった。校長が何人死のうが、俺には関係ないよ。
- 14: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 00:02 eW7SzW5cO
俺が席に着くとすぐにチャイムがなりアラマキという年配の先生が入ってくる。こいつの授業は暇で暇でしょうがなく、俺の場合、いつもこいつの授業は睡眠時間に還元されていた。
- 15: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 00:46 eW7SzW5cO
いつものように体を机に預け、今日もうざったい世界史の時間を切り抜けようとした俺。俺だけじゃない、クラスの1/3は形はどおであれ自らの夢の世界に浸っているのである。
- 16: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 00:48 eW7SzW5cO
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- 17: 名無しさん :11/20(月) 00:51 eW7SzW5cO
きーんこーんかーんこーん×2
というありきたりのチャイムで俺は現実に戻された。寝る前に脳内で読者達に説明している間に眠ってしまったようだ。
ん?読者って何だ?わけわかんないな俺。
- 18: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 00:55 eW7SzW5cO
何となく辺りを見回すといつもと違った光景があった。授業が終わったってのに十数人の生徒がまだ机を抱くようにしてうつむいているのだ。しかも、他の生徒はみんなすでに退室しているようだ。
何かが変だ。
- 19: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 01:01 eW7SzW5cO
次に俺の目は教卓に向かった。アラマキがいる。やつは起きているようだが、どこかいつもと違うオーラを放っている。なんなんだよ…
とりあえず、俺はアラマキに話し掛ける。
( ゚д゚ )「…これはどういう状況なんすか?」
アラマキは意識があるのか無いのかわからなくないくらいだるそうにこたえた。
アラマキ「おはよー。君たちの『詞』は私が預かった」
- 20: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 01:08 eW7SzW5cO
は?
こいつは何を言ってるんだ?というかアラマキに勝手に預かられた『詞』ってなんだそれ??
( ゚д゚ )「I can't understand,teacher」
おっとあまりの衝撃にイギリス育ち(嘘)の地がでてしまったではないか。
- 21: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 01:14 eW7SzW5cO
アラマキ「あ、あーいアムあ………」
( ゚д゚ )「日本語でおk」
アラマキ「まぁわからないのが当然じゃろう。今から説明するからそいつらを起こしてくれ」
アラマキは英語が苦手なようだ。俺はとりあえず、言われた通りにみんなをおこそうとした。俺って素直だなー。ピュア万歳。
- 22: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 01:22 eW7SzW5cO
俺は知ってるやつから起こしていった。そのなかには先程触れたアイサ、アカヤ、バンタもいた。他には、委員長、カラフジ、キリト、タロ、プルタ、ドキュソ1〜3という生命体も確認できた。
ドキュソ達は起こした時に機嫌が悪そうに俺にガンを飛ばしてきたので、心のなかで三回ほど殺してあげた。リアルではやめておいてあげよう。
別にリアルで俺があいつらに適わないとかじゃい。
- 23: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 01:29 eW7SzW5cO
みんながまだ寝呆けている間、俺は少し俺たちの共通点について考えてみたが、別段何も思い当たらなかった。
俺が思案に耽っているとアラマキが口を開いた。
アラマキ「諸君、君たちの『詞』は私が預かった」
みんなポカーンとしている。意味もわかっていないであろう。無論、この台詞を二回聞いた俺も意味は解らない。
- 24: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 01:42 eW7SzW5cO
ドキュソ1「意味わかんねーよ糞じじいwwおい、帰るぞ2、3」
ドキュソ達はHR帰ろうと出口に近づく。
アラマキ「無駄よ。この空間はあたしが支配してる」
うはww朝倉さんktkrwwww
ドキュソ1「な、扉が開かねー。何をしたジジぃ!!!!」
ドキュソkoeeeee
アラマキ「さっきからうるさいのぉ。シネや^^;」
そういうとアラマキは懐から銃を取り出し、ドキュソ1の頭を撃った。その刹那ドキュソ1の頭が弾けとんだ。
何が起こったんだ?理解できない?
わからないわからないわからない……………
- 25: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 01:57 eW7SzW5cO
アラマキ「みんな、頭と体を今のまま保ちたいならさっさと席に着いてくれ」
((((;゚д゚)))「かしこまりー」
俺はガクブルしながら席に着いた。他のみんなも似たようなもんだ。アイサに至っては少し泣いている。
アラマキ「先程言ったように君たちの『詞』は私が預かった。」
三回目聞いた台詞だ。
アラマキ「詞とは人間に欠かせない能力、話す、書く、などの意志を伝える手段」
アラマキ「それらは、もちろん脳とも深い結びつきをもつ、いわば君たちの精神みたいなものじゃ」
アラマキ「人間から詞を奪うと猿以下の生物に成り下がり精神崩壊を起こして死んでしまうのじゃ」
委員長「ちょっとまて」
顔面蒼白の委員長が質問した
委員長「あなたが僕達の詞をもってるって事は僕達はなぜ生きてるんです?」
- 26: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 02:06 eW7SzW5cO
疲れた。今日はここまで。
登場人物紹介
【生徒】
ミルナ、男、主人公
アイサ、女、マドンナ
アカヤ、男、親友
バンタ、男、熱血漢
委員長、男
カラフジ、男
キリト、男
タロ、女
プルタ、男
ドキュソ1、男、死亡
ドキュソ2、男
ドキュソ3、女
【その他】
アラマキ、男、教師
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