( ゚д゚ )は今日もシャイなようです

28: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 16:59 eW7SzW5cO

アラマキ「なぜ君たちが生きているか。それは君たちの詞が一時的に私の下にあるだけであり、実際には君たちのからだとリンクしているからじゃ」

アラマキ「もし私が君たちの詞を奪ったという形になると、さっき述べたように君たちは死ぬ」

え……と……つまり生かすも殺すもアラマキ次第って話みたいだ。もちろん俺はまだ死にたくない。

「ふざけるな」

おそらく全員そう思っただろう。俺のまわりはアラマキへの罵声で埋め尽くされた。



29: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 17:12 eW7SzW5cO

「何で俺たちが?」

アラマキ「授業中寝てたから」

俺は昨日の夜更かしを悔やんだ。

「なぜこんなことを?」

アラマキ「暇だったから」

どこかに死神が降臨した気がした。

「これからどうなる?」
「死ぬのか?」
「生きるのか?」

アラマキ「それは君たち次第じゃ。」

アラマキは俺たちの質問に淡々と答えた。次第にみんな落ち着いてきたのか、我に返りはじめた。
同じく俺たちの頬に涙が伝いはじめる。

そりゃそうだ。世界史の授業で寝てただけでこんな意味不明な状況にぶっ飛んできたんだ。ちくしょう、涙がしょっぱいのだ。



30: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 22:23 eW7SzW5cO

「何をすれば詞をかえしてもらえる?」

アラマキ「君たちにはこれからVIPという私の作ったプログラムと戦ってもらう。見事VIPを倒せば君たちの詞をかえしてあげるよ」     
意味がわからん。にゃんで普通の高校生がマトリックスみたいなことしなければならないのだ?おそらく俺の人生最初で最後のウルトラビックイヴェントだろう。       
「では戦うとは?」

アラマキ「君たちはすでに私のプログラムの中にいる。プログラムのフィールドはこの学校。単純に校内でVIPを倒せばいい。プログラムの中とは言っても、現実とリンクしているので傷を負えば痛いし、死ねば死ぬのじゃ」

おいおい、この糞じじいの退屈しのぎのためになんでうら若き俺が命を懸けなきゃならんのだ?



31: ◆7GyBO3CLl. :11/20(月) 22:36 eW7SzW5cO

「VIPを倒せばすべてを下に戻してくれるんだな?」

アラマキ「もちろん、まぁ死んだものは生き返らんがの」

( ゚д゚ )「……Sit」

何度も言うが俺はイギリス育ちではないよ。

アラマキ「何か言ったかミルナ?」

( ゚д゚ )「い、…いえ」

アブネェヨ。口が滑った。さっきから糞じじいの殺意がビンビンに感じられる。
アラマキ「貴様らに選択権はない。ただ戦い、相手を全滅させ、ここに戻ってくればよい。タイムリミットはP.M.5時まで」

アラマキ「最後に激励……『頭を使え』じゃ。ではスタート!!!!」

スタート!!じゃねぇよ糞じじい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


まだ聞きたいことが山ほどあったが、俺たちはアラマキにより体育館まで飛ばされてしまった。



34: ◆7GyBO3CLl. :11/21(火) 22:20 S50vmgueO

俺たちは体育館の真ん中辺りに固まっている。

ヴーン………ヴーンヴーン

なんだ?
エンジン音?      

当りだ。前方から車が突っ込んできている(;´д`)
母さん、都会では、体育館に車がいます………

                        
( ゚д゚ )「に、逃げろ」

俺たちはちりじりに逃げる。


俺は全力で走りだした。
後ろからドンという音が聞こえた。誰かやられた。直感でそう思った。

俺はちらっと後ろを振り替える。


血………

血………

血………



37: ◆7GyBO3CLl. :11/22(水) 17:45 9Prrk7PCO

どれだけ血だらけでも

どれだけ距離があっても

俺にはわかった。
そこにいるのはアカヤだった。もう息はないであろう。

アカヤは俺の親友。彼女もいない俺にとって最も親しい人。

( ゚д゚ )「……ヴ……あ゙」

声が出ない。脱力感MAXだ。


??

あれ?車がない。いるのは地べたで血だらけの我が友と見知らぬニヤケ顔の男。

すぐに理解した。
俺の頭、今日はさえてる。
理解した。こいつが殺った。俺の親友を……



38: ◆7GyBO3CLl. :11/22(水) 18:54 9Prrk7PCO

気が付くと俺は右手をグーにしてニヤケ顔の男にむかって走りだしていた。

( ゚д゚ )「あ゙ぁぁ!!!」
俺の他にも二人、男に向かって走りだしていた。

バンタとキリトだ。
俺たちに共通している意志はおそらく『この男をぶっ殺す』ことであろう。

ニヤケ顔「さすまた……」

ニヤケ顔が詞を発した瞬間、やつの手にさすまたが出てきた。



39: ◆7GyBO3CLl. :11/23(木) 09:08 ekYhxr1hO

ニヤケ顔「吹っ飛べお」

ニヤケ顔はさすまたを横に一薙。リーチが長ぇ。三人は皆さすまたを食らう。

( ゚д゚ )「ゲ……」

キリト「くっ…」

バンタ「ギギギギギ」


一人だけはだしのゲンが交じっているが、今はシリアスな場面なので触れないでおこう。

ニヤケ顔「解除」

そういうとさすまたが消えた。

ニヤケ顔「ナイフ」

なんともマガマガしいサバイバルナイフがでた。


ニヤケ顔はナイフをもったまま俺に接近。

かわせない。

やられ……

( ゚д゚ )「……??味方か?」

俺とニヤケ顔の間で、痩せここた華奢な男がニヤケ顔のナイフを受け流してくれた。

華奢男「敵だよ」

この男、動作の一つ一つがだるそうである。


ニヤケ顔「ドクオ、何で邪魔をするんだお?」

どうやら華奢男はドクオというらしい。

ドクオ「何いってんだナイトー。邪魔も糞もねぇよ。俺たちは一様説明役だ。」

あの憎たらしいニヤケ顔はナイトーという名か。


バンタ「説明役??」

ドクオ「そう、俺たちはおまえらに一応戦闘スキr(………」



40: ◆7GyBO3CLl. :11/23(木) 11:05 ekYhxr1hO

ドクオという名の華奢男が血を吐いて倒れた。

やつの後ろからキリトが現れる。手には血だらけのナイフ。

キリト「ミルナ、バンタ。イメージしながら詞を発すればイメージしたものが投影できるぞ。」 


ナイトー「な………ドクオ!!大丈夫かお?」 

ドクオからの返事はない。


キリト「解除といえば投影されたものは消える。二つのものを投影するのは無理そうだから、使わなくなれば解除で消すんだ」


ナイトー「…何で知っていたお?」

ニヤケた顔が急に険しくなる。



42: ◆7GyBO3CLl. :11/23(木) 16:04 ekYhxr1hO

キリト「知っていた?知っていたわけないだろ?アラマキは俺たちに『頭を使え』と言った。おまえの詞でのさすまたを投影。解除してからのナイフ投影。」

ナイトー「まさか!?」


キリト「そう。そこから推測した。このプログラムの中での戦いという特殊な状況で、俺たちにもおまえらと同じことができても不思議じゃないと思った。」


おぉやるなぁキリト……

( ゚д゚ )「ナイフ」

俺の手にナイフ。

バンタ「ナイフ……って本当に出た。」

キリト「3対1だぜ?」

俺たちはナイトーを取り囲んだ。すぐ殺してしまいたいが2、3質問答えてもらおう。



43: ◆7GyBO3CLl. :11/23(木) 23:36 ekYhxr1hO

バンタ「変な気は起こすな」

ナイトー「くっ……」

キリト「まずVIPってなんだ?」           
三人に囲まれ観念したのか。

ナイトー「VIPは僕達の総称だお」


キリト「総称?なら他にもVIPがいるのか!?」


ナイトー「そうだおね。今頃君たちの仲間は他のVIPに殺られてるころだおww」

しまった……アカヤのことで頭に血が上っていて他のメンバーのことを忘れていた。

( ゚д゚ )「……いない」

辺りを見渡すが、車から逃げたときにすでに皆、体育館からでていったようだ。

ナイトー「ところで君たち、投影したナイフを見てみろお」

俺たちはナイフに視線を移す。ん?見覚えがある。


ナイトー「おそらく見覚えがあるだろうお」

キリト「つまりリアルワールドで見たものしか投影できないのか」


ナイトー「八割正解……」

キリト「??」 

ナイトー「竹刀」

キリト「くっ!!!」

ナイトーは竹刀を投影。同時にキリトに突きを食らわせ、俺たちの囲いを解いた。


ナイトー「おっおっお!!投影できるのは『リアルワールドで触れたもの』だお。今は引くけど、また直ぐに顔をあわすお」

そいって、ナイトーは体育館を走り去る。

糞……あいつは俺が殺ってやる。



46: ◆7GyBO3CLl. :11/25(土) 17:47 ksA7jypnO

バンタ「さて、どうしたものか……」

ナイトーが体育館を去り、俺たちは今後のことを考えていた。

( ゚д゚ )「……アカヤ」

俺は冷静になって親友との死別を噛み締めた。

キリト「あいつのことは引きずるな。死者は前を向けない。が、生者は前を向くべきだ……」

綺麗事だ。
口には出さないが、キリトの言動に少し苛立った。

( ゚д゚ )「………」

キリト「割り切れ……」

キリトの手が震えている。

苛立ったのは俺が未熟だから。キリトは正しいのだ。   
( ゚д゚ )「……おk」

バンタ「…ん……、確か制限時間は五時までだよな?」
キリト「あぁ、あと半日ってとこだな」

バンタ「よしゃ!!まず、みんなを探すか」

バンタとキリト。二人はとても頼れるメンバーだ。



50: ◆7GyBO3CLl. :11/25(土) 19:55 ksA7jypnO

現時点
【生徒】
ミルナ、男、主人公
アイサ、女、マドンナ
アカヤ、男、死亡
バンタ、男、熱血漢
委員長、男
カラフジ、男
キリト、男、クール
タロ、女
プルタ、男
ドキュソ1、男、死亡
ドキュソ2、男
ドキュソ3、女

【VIP】
ナイトー、男、ニヤケ顔
ドクオ、男、死亡

【その他】
アラマキ、男、教師



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