( ゚д゚ )は今日もシャイなようです

51: ◆7GyBO3CLl. :11/25(土) 22:36 ksA7jypnO

体育館の外にでると、いつもと変わらぬ風景がそこには広がっている。

( ゚д゚ )「……太陽」

このプログラム内には太陽もあるのか。リアルワールドそっくりである。おそらく太陽が沈めば月もでるのだろう。


???「おい!!」

敵か!?
まずい!!完全に油断していた。
振り向く。       

バンタ「……なんだ、カラフジか」

そこにはカラフジがいた。正直俺の嫌いなタイプ。俺の知るかぎり『卑怯』という言葉が一番似合う人間だ。

カラフジ「ふぅ、君たちが負けなくてよかったよ」

あぁ?絡みずれぇ……

バンタ「そりゃどーも」

バンタがなんとも味気ない返事をした。
どうやらバンタもカラフジのことをあまりよく思っていないらしい。

キリト「全部観てたのか?」

カラフジ「あぁ。ナイフ!っと……この通り」

カラフジは得意げにナイフを投影。

キリト「そうか」

俺たちが未知の敵と戦っている間、こいつはそれを傍観していたのか……


カラフジ「共に命を賭けて戦う仲間なんだから、これからよろしくな!!」


さっきまで隠れてた奴が『共に命を〜』など良くいえたもんだ。
まぁべつにどうでもいいよ。人間だもの。

バンタ「そうだな……ハハ」

カラフジの仲間にだけはなりたくない俺が居るヽ(`д´)ノ



53: ◆7GyBO3CLl. :11/26(日) 00:33 k8ZziR3jO

俺は祈った。
神様のきまぐれで突風が吹き、偶然カラフジだけが遠くに飛んでいくことを……

が、それは叶わなかった。よく考えれば俺は仏教だったのだ。

( ゚д゚ )「神サマ小さな二人にー」

バンタ「今夜だけマホーを唱えてくれ」

カラフジ「ぶぉーくらがおとぅおなになぁーてもー」

キリト「………」

歌中断。

そんなこんなで四人になった俺たちは、他のみんなを探すべく一棟校舎の一階に入った。

普段は通らない、一年生の教室の前の廊下を進む。

カラフジ「おーい!!みんなどこだー!?俺たちはここにいるぜぇー!!」

キリト「ばっ……」

エェェ(;´д`)ェエ
馬鹿かこいつは?Ah…敵に所在がモロバレヤデ……

ん?

( ゚д゚ )「…!!誰だ!?」

キリト「どうしたミルナ?」

( ゚д゚ )「中庭に誰かいた……」

カラフジ「マジで?味方?」

バンタ「おいカラフジ…それ以上大声をたてないでくれ……」

カラフジ「え……?あっ!!そうか!?」

自分がいかに馬鹿か、自分で気付いたようだ。   

( ゚д゚ )「…ナイフ。様子みてくる」

キリト「援護する」     
俺とキリトは窓から中庭に出た。          

( ゚д゚ )「誰かいるのか?」

そういうと誰かが木の影から出てきた。

タロ「……ミルナ?」

( ゚д゚ )「タロ……」



55: ◆7GyBO3CLl. :11/27(月) 17:02 nh8hhuomO

タロはなんというかふいんき(なぜか変ryがおっとりしていて、可愛い感じの女子だ。別に好きとかそんなんはない。

タロ「よかった〜一人で淋しかったよぉ〜…」

くぅぅ、かわえぇなぁ

( ゚д゚ )「……あぁ」

キリト「これで五人か。とするとあとは……アイサ、委員長、プルタ、ドキュソ2、3か……」

バンタ「誰だてめぇ!?」


振り返り窓越しに校舎のなかをみるとそこにはショボくれた顔の男がバンタ達と対峙していた。

ショボクレ「人に尋ねるときはまず自分からだよね」

このショボクレとても落ちついてやがる。

バンタ「うるs(ry」

バンタがしゃべる刹那、ショボクレがバンタに急接近。そして鈍い音と共にバンタと交差。
バンタ「な……」

バンタ倒れる。

ショボクレ「おまえはすでに死んでいる……」

バンタ動かない
嘘だろ……

( ゚д゚ )「バンターー!!!」

バンタ「ゴホッゴホ!いてぇー、ゴホッ」

バンタは起き上がった。

ショボクレ「あれ?やっぱ漫画の真似はできないや」

あれ?っじゃNeeeeee  
メチャクチャ焦ったよ。



57: ◆7GyBO3CLl. :11/27(月) 19:35 nh8hhuomO

カラフジ「ひぃぃぃぃ」

カラフジが悲鳴をあげているが気持ち悪いので触れないでおこう。

俺とキリトは急いで窓から校舎内へ。タロもそれに続く。

キリト「おまえはVIPなのか?」

ショボクレ「人に尋ねるときはまず自分からだよね」

タロ「なんですかこの無限ループ?」

カラフジ「右手にぃー白い紙ー」

( ゚д゚ )「……うぜぇー」

カラフジ「イヤン(はーと」

気が付けば俺はカラフジを殴り飛ばしていた。    

カラフジ「親父にもぶたれたことないのにー!!」


ショボクレ「あの、もう喋っていいかな?」

タロ「ドゾー」

ショボクレ「僕の名は江戸川コナン。探偵さ!」

一同「バーローwww」



60: ◆7GyBO3CLl. :12/01(金) 16:00 hb2Gl04zO

ショボクレ「まぁ略してショボって呼んでおくれよ」

一同「略せてねぇwww」

ショボ「さぁそろそろ談笑にも飽きたし……」

今まで黙っていたバンタが腹を押さえて言う。苦しそうだ。

バンタ「ク…策にのせられた。やつは時間を稼いで仲間を待ってたんだ……」

そうか……ナイトーが仲間に俺たちのことを伝えたのだろう。もしくわカラフジの大声でばれたか。

差し詰めショボは偵察ってところだろう。

ショボ「ふふ。 や ら な い か ?」


だが断る。といいたいところだが無理だろうな。

さて後ろに敵二人追加しているみたいだ。

キリト「チィ、戦えるのは俺とミルナと……バンタいけるか?」

バンタ「はは、空元気ででもやるしかないだろ…」

後ろにいるの敵はナイトーと髪の長い美人な女性。だが目が血走っている。前にはショボ、よし!!一対一でどうにかなりそうだ。

( ゚д゚ )「ナイトーは俺がやる」
バンタ「じゃあ俺はショボ」

キリト「女性と戦うのは気が引けるが……」

バンタが前に出て、俺とキリトはショボから後退。カラフジ、タロは俺たちの真ん中で位置どる。

ナイトー「おっおwwwクー!!ドクオを殺したのはこいつだお」

長い髪の女性はクーというらしい。ナイトーはキリトを指差している。

クー「そうか、おまえか……安心しろ、気付いたら死んでいる、さほど痛みはないだろう…………日本刀」

日本刀?俺たちが触ったことのない高等武器じゃないか……

キリト「あいにく死ぬ気はないよ。それよりVIPの奴らはなんでも投影できるのか?」

クー「明度の土産に教えてやるよ。私たちの投影できるものはアラマキが勝手に設定したものだけだ。ちなみに日本刀を出せるのは私だけだ。」

キリト「ははははは!」

クー「何がおかしい?」

クーはイライラしている。今にも暴走しそうなほどに。

キリト「いや、なんでもない……竹刀!!」

クー「真剣にしないで挑むか?」

キリト「敵の心配か?」   
クー「殺す!!!!」

ナイトー・( ゚д゚ )「ナイフ」

四人は一斉に地を蹴り、それぞれが敵に接近した。



63: ◆7GyBO3CLl. :12/01(金) 23:04 hb2Gl04zO

ショボ「君にはさっきの僕の攻撃がみえてなかったよね」

バンタ「確かに……しかも今だに腹がジンジンする。それがどうした」

バンタは軽くハニかみながらショボを睨み付けた。

ショボ「いい目だね」

バンタ「アッーー!!!」

と発音の難しい吠えとともにバンタは廊下から横の教室に飛び込む。

ショボもそれに続く。

ショボ「いい手だ。教室の中は障害物が多いから僕のスピードが極端に削がれるね」

バンタ「負けるわけにはいかないんだぜ」

バンタ「物干し竿」

ショボ「リーチが長い武器だね。よく考えてつかいなよ」

ショボが接近

バンタは竿で薙払う

バンタ「ちぃ」

ショボは竿をかわし下方からアッパーを出す。

バンタ「解除」

こんな近い間合いじゃリーチが長い武器は不利。

アッパーを避けるのは無理だ。

がむしゃらに

全力で

ショボにむかい蹴りを放つ

ショボ「ウホッいい蹴り」

ショボは蹴りを両手ガード

結果アッパーは無効

バンタは迷う。このまま近距離肉弾戦か、いったん離れるか。

ショボ「甘いね、経験不足だよ」

決して油断していたわけではないがショボに足を救われた。

バンタ「がふっ」

バンタは地面にベタ張りになり、後頭部を軽く打った。

ショボがバンタを見下ろす形だ。

バンタ(……シヌ)

ショボ「どうしたの?まだいけるだろ?早く起きなよ」

バンタ「!!」

バンタはさっと起き上がり、ショボから距離をとる。



65: ◆7GyBO3CLl. :12/02(土) 15:04 Fx9/nTpbO

バンタ「なぜとどめをささなかった?」

バンタは苦しそうにいう。

ショボ「『負けるわけにはいかないんだぜ?』でしょ?」

バンタ「へ、……じゃあ遠慮なく勝たせてもらうぜ!!」

ショボ(……………)



66: ◆7GyBO3CLl. :12/02(土) 17:03 Fx9/nTpbO

バンタ「ワックス」

バンタは牛乳ワックスを一箱投影し、床にぶちまいた。

ショボ「またスピードが削がれたよ。やるねぇ」

バンタ「そういや何でおまえは武器を投影しないんだ?」

ショボ「戦闘中のおしゃべりは野暮だよ」

ショボのパンチ。

バンタはは避けない。
というより避けられない。ワックスでスピードが削がれたのはバンタもおなじ。

パンチを片手で受けとめる。とても力強い拳。

ショボ「君のお陰で最悪な足場ができたようだよ」

バンタ「確かに」

拳の衝撃の力で、二人は滑って床に転けた。

バンタ「解除」

バンタ「ナイフ」

バンタは倒れたままナイフでショボを斬りつけた。

ショボ「甘いんだよね」

ショボはナイフを靴底で受けとめ、ナイフごとバンタの手を床に叩きつける。

バンタ「痛っ!!」

激痛。右手が動かない。

バンタ「解除」

バンタ「ワックス」

相手が武器を使わないなら、何度も同じ手を使ってやる。

幸いこの相手の攻撃をガードはできる。

ショボ「それじゃ一方的に君にダメージがいくよ?」

バンタ「さぁどうかな?」

次はショボの蹴りが飛んできた。

バンタ(チャンスだ……足さえ捕れば)

バンタはガードで足を捕らえる作戦を計画。

ショボ(…ふふ、いい感だ)

バンタ(笑ってるのか?)

バンタは簡単にショボの足を捕らえて、ひっぱる。

この足場で片足で耐えるのは不可能。

バンタ「食らえ!!」

バンタは仰向けに倒れるショボの顔に下半身の体重をすべて乗せた。

ショボ「が…………ま……」

ショボは後頭部にかなりの衝撃を受け、気絶した。
決して心臓麻痺ではない。


バンタ「勝った……」

右手が痛いがなかなか気分爽快



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