( ゚д゚ )は今日もシャイなようです
- 67: ◆7GyBO3CLl. :12/02(土) 18:48 Fx9/nTpbO
廊下では、ミルナvsナイトー、クーvsキリトの四人が戦いを繰り広げていた。
クー「死ね」
クーはキリトを日本刀で斬りつける。
キリト「くっ!!」
キリトは竹刀を使いガードしようとするが案の定、竹刀は真っ二つ。
キリト「!!」
なんとか刀をかわすが頬を少し斬られて血が出た。
キリト「やっぱ日本刀は反則臭い」
日本刀はみなさんご存じのとおり世界で一番強い刀である。まさに武士の心なのだ。
キリト「解除、鉄パイプ!!これは斬れないだろ?」
キリトは鉄パイプを投影し前に掲げる。
クー「防いでばかりじゃ正気はないぞ?」
キリト「怒ってばかりじゃ綺麗な顔にしわができますよ?」
クー「殺す!!」
キリト「勘弁!!」
キリトは後ろを向いて走りだす。
クー「敵に背を向けるか?」
クーが追い掛ける。
キリトは走って弓道場まで逃げた。
キリト「はぁはぁ、さすがにきついか……」
クー「あきらめろ、どうせ死ぬんだ」
クーも息を切らしながら追いついてきた。
- 71: ◆7GyBO3CLl. :12/07(木) 16:10 Wak/8ZtrO
キリト「どうだい?頭の血は下がった?」
クー「とことんむかつく奴だ。が、おかげさまで少し冷静になれた」
二人は息を切らしながら会話する。
クー「ふふ……殺す………」
キリト「勘弁だ……」
キンカンキンカンと日本刀と鉄パイプの攻防。
キリト「そんな古い流派をつかう奴は珍しい」
キリトはクーの斬撃を鉄パイプで弾くように受け流し続ける。
クー「知ったような口だな…最初の竹刀は私の実力をみるためか……」
クーの一方的な攻撃が続く。
キリト「ま、知ってても俺には為す術なしだけど!!」
キリトはダメ元で一撃攻撃に転じるが逆にカウンターを食らいそうになった。
キリト(ちっ!!一回の威力が違うぶん無闇に攻撃できん…)
こちらはまだまだ長引きそうだ。
- 72: ◆7GyBO3CLl. :12/07(木) 16:45 Wak/8ZtrO
( ゚д゚ )「仇は取らせてもらう」
ナイトー「仇?なら僕も間接的にドクオの仇を(ry……」
俺はナイトーが喋り終わる前に切りかかる。
ナイトー「おっおっWw危ない奴だお」
ちっ、ふざけた野郎のくせにこの奇襲を避けるとは……
( ゚д゚ )「がっ!!」
ミスった…奴のナイフにばかり気を取られて蹴りを右太股にくらった……
巷では人体急所と呼ばれる太股の側面は強く打つと力が入らず、立つことさえも難しい。
ナイトー「あっけなかったおwwバイバイだお」
ナイトーがナイフを俺に振りかぶる。
( ゚д゚ )「解除……水酸化ナトリウム……」
ナイトー「?」
ナイトーは一瞬の隙をみせた……バーカ
俺は水酸化ナトリウムをナイトーの顔に向かって投げる。
皆さんは知っているだろうか?水酸化ナトリウムを。いわゆるNaOHである。
もともとは固体だが、潮解性があるため、空気に触れると、すぐに液体になる強塩基である。
ナイトー「熱っ!!目が、目がぁぁぁぁぁ!!!!!」
ヒット!!しかも運良く目に入ったようだ。もちろん熱いのは奴の目が溶けているから。
えっ?俺の手?もちろん溶けてますよ。すげぇ熱いです。
*注意*手についたときはすぐに水で洗ってください。目に入った場合はすぐに水道で目を洗い医者にいってください
( ゚д゚ )「解除…ナイフ!!」
俺は暑さで悶え苦しむナイトーをナイフでバッサリやった。バッサリだ。
血………
血………
血………
いろいろなことがフラッシュバックした。
- 73: ◆7GyBO3CLl. :12/09(土) 21:43 Shrh00YcO
目の前の男はもう動かない。オレはただ立ち尽くす。
その時近くのトイレから男女が顔を出す。
どさくさに紛れてカラフジとタロはトイレに隠れていたようだ。
カラフジ「お、おわったみたいだ」
タロ「ホント?………ゔ!!」
そこに見えるものは返り血で血だらけのミルナ。
もちろんタロはこれだけの血をみるのは初めてだろう。
バンタ「おい!!おまえら大丈夫か?」
教室から飛び出てくるバンタ。
カラフジ「!!……びっくりさせないでくれよぉ……」
突然前に誰かがあらわれたのでカラフジは 腰を抜かした。
タロ「私たちは大丈夫だけど、ミルナが……」
( ゚д゚ )「…………」
放心状態のオレに三人がよってくる。
バンタが血だらけのオレに言う。
バンタ「まぁ……なんだ……………割り……切る?」
( ゚д゚ )「……あ……あぁ」
カラフジ「そうだよこいつらはただのプログラムなんだから」
ただのプログラムなんだから?今更だが、よく考えたら、ただのプログラムから普通血なんてでるのだろうか?
プログラムにしてはこいつらはリアリティーがありすぎる。
何なんだこの罪悪感…
まるで本当に人を殺してしまったみたいだ……
( ゚д゚ )「オレは……人を……ムグ!!」
タロがオレの口を塞いだ。
嗚呼、彼女の服が血で汚れてしまった。
背後から声
ショボ「そうだよ。きみは人殺しさ」
四人が一斉に振り替えるとそこにはショボの姿。
バンタ「何でお前が!?」
ショボ「甘いんだよね君。あのくらいで僕は逝かないよ?」
カラフジ「……逝く?ちょwくそ(ry」
カラフジが喋りおわる前にバンタは右フック。
カラフジ「あべしー」
タロ「……………」
タロが白い目でバンタをみている。
バンタ「違うんだって!!」
ショボ「楽しい仲間だね……」
( ゚д゚ )「それよりどういうことだ?」
ショボ「そのまんまだよ。僕達VIPはもともと人間で、君は人間を殺した」
- 75: ◆7GyBO3CLl. :12/10(日) 03:00 /xoBAMPqO
( ゚д゚ )「……そうか、オレは人殺しか……」
オレは…………
ショボ「気にしないほうがいいよ。僕も人殺しだしね」
バンタ「どういう意味だ?」
ショボ「僕達ももともとはアラマキの生徒だったんだよ。君たちと同じようにプログラムにされて、VIPを全滅させることだけが僕達の助かる道だった」
タロ「じゃあ……」
ショボ「そうだね。僕達はVIPを倒しきれずにこの忌々しいプログラムから逃げ損ねた」
( ゚д゚ )「オレたちも失敗すれば一生アラマキの飼い犬なのか?」
ショボ「飼い犬か……フヒヒ、いい例えだ。まぁ実質すでに詞をアラマキに管理されているから、飼い犬はお互い様だ。要はこのプログラムはアラマキの闘犬遊びってとこなのかな」
カラフジ(いやだ……オレは……)
バンタ「やっぱお前と殺り合うしかないのか?」
ショボ「んー……だが断るね。正直君たちではVIP全滅なんて出来ないよ?」
バンタ「何が言いたい?」
ショボ「VIPに入らないかい?」
- 77: ◆7GyBO3CLl. :12/16(土) 00:31 wq64fCvMO
( ゚д゚ )「One more…」
ショボ「VIPに入らないかい?」
バンタ「意味わかんねぇー!!それじゃ元の世界に帰れないじゃん!!」
ショボ「だから君たちではVIPに勝てないって言ってるだろ?死ぬよりは飼い犬としてでも生き続けたいだろう?」
タロ「でもそんな事をしたらアラマキ先生に殺されるかも……」
確かに。このプログラムの意に反した行為とみなされアラマキにやられる可能性だってあるのだ。
ショボ「それは大丈夫」
カラフジ「何で?」
ショボ「僕もそうしたからさ…」
バンタ「お前ほどの強さをもってしても無理なのか!?」
ショボ「まず無理だよ。例えば僕はクーより弱いしね」
あの女ってそんなに強いのか?
しまった!!
キリトのことを忘れていた…
今すぐ助けに行かないと!!
( ゚д゚ )「ショボ!!この取引…」
ショボ「…?」
( ゚д゚ )「論外だ!!」
バンタ「へっ!!同感…」
( ゚д゚ )「つぁー!!」
オレはショボに超不意打ちカンフーキックをお見舞いした。
ショボ「やれやれ」
ショボは大きめのモーションで蹴りを回避。
( ゚д゚ )「みんな!!キリトを助けに行くぞ!!」
俺たちはショボの隙をついて一斉に廊下を駆け抜けた。
- 78: ◆7GyBO3CLl. :12/16(土) 14:25 wq64fCvMO
ミルナ達が走り去ったあと一人残されたショボ
ショボ「フフ、まだ生への希望を捨てないか……まぁあきらめることはいつでもできるしね」
ショボ「がんばりなよ…」
- 80: ◆7GyBO3CLl. :12/16(土) 23:58 wq64fCvMO
( ゚д゚ )「たしかキリトは弓道場のほうへむかったはずだ」
カラフジ「なぁ、さっきの要求…」
バンタ「馬鹿かお前?あきらめるのは時間切れのあとにしろ!!」
カラフジ「でも……」
タロ「みんな速すぎだよー……」
俺たちは走りながら会話をする。少しタロが遅れ気味についてくる。
( ゚д゚ )「キリト!!」
弓道場につく。
男と女が見える
男は倒れていて
女はそれを見下ろす
遠くからみても男が弱っているのが一目瞭然だ。
クー「いいタイミングだ……今から止めを刺すところなんだ」
女は刀を振りかぶる
バンタ ゚д゚ )「や、やめろー!!」
クー「せぇあ!!!」
女が刀を振りぬく
同時に血飛沫が……
血飛沫が……でない?
女の刀は空を切り
そばには二人の男
クー「どういうつもりだ?」
ショボ「なに?久しぶりに楽しい連中がいたもんでさ」
バンタ「ショボ……?」
なんてスピードなんだ!?
この状況でキリトを助けるとは……
( ゚д゚ )「桁が違う……」
クー「私達に敵対するか?」
ショボ「君達はこの人達の敵だからね」
クー「ふっ、さすがにお前を相手に一人じゃ危険だ。今は退く。あぁそうだ…キリトといったな?次はないぞ!?」
その美しい顔に笑みを浮かべ、彼女は去った。
- 81: ◆7GyBO3CLl. :12/17(日) 14:49 4S/L7etIO
キリト「ふぅー、死ぬかと思った……ところでなんで助けた?あんた敵だろ?」
ショボ「あのクー相手に鉄パイプなんかで張り合ってた馬鹿を見殺しになんかできるかい?」
キリト「ははは、我ながらおもしろい……イテテ」
キリトは少し深めに切られている脇腹を押さえる。
( ゚д゚ )「キリトーー!!」
ミルナ達が駆け寄る。
バンタ「大丈夫か?」
キリト「大丈夫に見えるかw」
笑ってはいるが脇腹から血がドクドクでている。
俺たちはキリトの止血をした。
バンタ「あんたは味方になってくれたのか?」
ショボ「少し手を貸すだけさ。どの道、僕を殺らないと帰れないよ?」
ショボは少しかなしそうに笑う。
( ゚д゚ )「…………」
キリト「あんたは自分の仲間に刄を向けるのか?」
ショボ「仲間ねぇ……君達が殺したナイトーとドクオは僕と同じクラスだったんだ」
んー、VIPの中にもプログラムにされた時期が違うのか?
キリト「……そうか」
キリトはあえて何もいわない。
ショボ「さぁ!もたもたしてると帰れなくなるよ?さっさと終わらせようよ?」
ショボは自分も死ぬのになぜ俺たちを帰そうとするのか…………謎なのだ
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