( ゚д゚ )は今日もシャイなようです
- 82: ◆7GyBO3CLl. :12/19(火) 23:25 w5WQpoARO
ショボ「さて、君達の仲間は他に何人いるんだい」
キリト「アイサ、委員長、プルタ、ドキュソ2・3の五人だ」
ショボ「あぁ、じゃあ…あと三人か……」
ショボが懐からおもむろにポラロイド写真を取り出す。
バンタ「ドキュソ2・3!?」
そこには見慣れた男女の首だけが写されていた。
タロ「ヴゥ゙…………」
( ゚д゚ )「今更何も感じないよ」
オレは既に狂っているのか!?
生首をみても別段何も感じないのだ。
あまりに非現実的なことが短時間に起こりすぎた。
あまりに人の血を見すぎ、浴びすぎた。
ショボ「いやぁ、クーが一瞬でやったもんでね……正直どうしようもなかった……」
キリト「あんたのせいじゃない。それより他の三人は無事なのか?」
キリト……君はなぜそこまで冷静なんだ?君は最初から冷静だった。別に狂っているわけでもないだろう?
ショボ「わからないよ?もしクーに出会えば人生\(^O^)/オワタ」
( ゚д゚ )「………」
まだオレにも人の心が残っているのか?やはり人の死を邪険にすることはあまり好ましくなく感じるのだ。
- 84: ◆7GyBO3CLl. :12/24(日) 15:31 A3To2HtmO
( ゚д゚ )「早く三人を探そう」
ショボ「あれ?慣れたんじゃないの?」
( ゚д゚ )「それでもオレは仲間を死なせたくない」
キッパリ言ってやった。
バンタ「賛成だ!!」
バンタは少し微笑む。
キリト「待て!確かに他の三人は大事だが、今はVIPの全滅を優先すべきだ…」
タロ「確かに……無闇に探して続けてタイムオーバーになったら……」
( ゚д゚ )「でもみんなが……」
キリト「いや、先にVIPをやるほうが全ての要素において得策だ。全滅させたあとに放送室から呼び掛ければ容易く合流できる」
確かに。オレの頭はあまり回ってなかった……
( ゚д゚ )「わかった……ショボ!VIPの居場所を教えてくれ!!」
ショボ「ああ、ついてきなよ。歩きながら話すよ」
五人は弓道場をあとにした。
- 85: ◆7GyBO3CLl. :12/30(土) 00:26 aQXfuJsWO
ショボ「で、なんだっけ?」
キリト「VIPは何人いるんだ?」
ショボ「えーと……確か僕を含めてあと五人のはずだよ」
キリト「なんだその適当な答えは?」
ショボ「いやぁ、その内の一人とはなかなか顔を合わせないからね…」
( ゚д゚ )「居場所は分かるのか?」
ショボ「たぶん……」
(;´д`)mgd!?
バンタ「たぶんじゃ困りまくリング!!」
ショボ「まぁ他の三人と数的状況下で有利に戦えるというわけで」
まぁ会えなかったら探すのみか
ショボ「さて、着いたよ」
タロ「家庭科室!?」
ショボ「そう。火が使えて便利でしょ?」
カラフジ「………」
ショボ「さぁ行こうか?元の世界に帰るための戦いに!!」
ショボは意気込む
カラフジ「は?あんたにとったらどっちみち死ぬための戦いじゃないか……」
カラフジががふてぶてしい
バンタ「おいカラフジ!何だその態度は!?」
バンタ怒る
ショボ「そうだね」
ショボはしんなりと受けとめた
キリト「みんな気持ちを切り替えろ!!ショボ、相手が罠を仕掛けている可能性は?」
キリトはみんなをまとめる。実にキャプテンシーあふれるやつだ。
ショボ「非常に低いね。彼らは僕達を舐めてるから」
( ゚д゚ )「それなら正面から突破してやる!!ナイフ!!」
俺は駆け出した
- 86: ◆7GyBO3CLl. :12/31(日) 14:35 dHl1Ck2dO
家庭科室は2フロアに分かれている。入り口を入って右が調理室。左が講義室だ。
普段は土足厳禁だが今はそんなことかんけーないぜー!!グットウィルドットビーーーー!!!!!!!!!
ショボ「もちつきなよ。じゃあ僕が調理室。みんなは講義室ね。」
キリト「なんで?」
確かにバランスが悪いだろう。
ショボ「正直僕の相手するギコってやつはクーよりも強いんだよ。だから君たちはなんとかクーを倒して、すぐ僕を助けにきてほしいんだ。」
バンタ「本当に一人で持ちこたえられるのか?」
ショボ「ふふ、僕が押さえるしかないんだ」
( ゚д゚ )「速攻で決めてやる……」
キリト「鉄パイプ」
キリトが投影した。
バンタ「待ってろよショボ……」
バンタ、それはなかなか…
とにもかくにも、ミルナ、キリト、バンタ、カラフジ、タロは講義室のとを開く。
反対側ではショボが丸腰で調理室に入っていった。
- 90: ◆7GyBO3CLl. :01/02(火) 23:02 TVhcR92zO
( ゚д゚ )「………」
キリト「これはダメかもしれんね」
俺たちがみたものは二人のクー。
クー「ようこそ。私たちは双子でな。こっちは妹のフーだ」
紛らわしいな。
クー「実力はまぁ同じくらいだ」
フー「よろー」
フーがこちらに手を振っている。あまりクールではないようだ。
よろー……やばいな。クーだけでもてこずるのに……
cool…冷静、冷たい
fool…馬鹿、熱血
( ゚д゚ )「ネタ姉妹か…」
クー「なにか?」
( ゚д゚ )「いえいえ」
- 91: ◆7GyBO3CLl. :01/03(水) 02:59 Mazs6qOHO
クー「キリトこい!!ドクオの仇をここで討つ!!!」
( ゚д゚ )「ご指名だぞキリト?」
キリト「たいして嬉しくねーよ!!俺とカラフジでクーを殺る。他のみんなでフーをたのむ」
カラフジ「ふざけんな!!何で俺が戦わなきゃいけないんだよ!?」
ふざけてるのはおまえだろう……
キリト「つべこべいうな!接近戦はすべて俺、カラフジは後方でサポート」
キリトがいうとやけに従わなければいけないような感覚に陥る。
カラフジ「わかったよ……」
バンタ「じゃあやるか……」
( ゚д゚ )「タロもサポート要員でたのむ」
タロ「わかった。任せて!」
人数的にはかなり有利。漫画や小説の世界でもないかぎりは人数の多いほうが勝つであろう。
クー・フー「日本刀!!」
息の合った投影。
クー・フー「行くぞ!!」
すごい速さで二人が突っ込んでくる。
バンタ「鉄パイプ!!」
キリトとバンタが二人を受けとめる。
バンタ「やっちまえ!!」
( ゚д゚ )「うらぁぁぁぁぁぁ!!!」
バンタの横を低姿勢で通り抜け、フーを下から切り上げる。
フー「はっ!!」
フーは紙一重で回避。
タロ「包丁!!」
タロが包丁を投げ付ける。
フー「当たるかぁ!!!」
フーが包丁を弾き落とす。
( ゚д゚ バンタ「逃がさねぇんだよ!!!!」
二人同時攻撃!!
手の数を利用した連続攻撃だ。相手に反撃の隙を与えない。
フー「しつこいなー!!頭にくるんだよ!!!!!!」
フーが横薙の一線。が、俺たちは簡単にガード。まずはこちらのペースだ。
- 93: ◆7GyBO3CLl. :01/03(水) 13:36 Mazs6qOHO
バンタ「もらった!!」
バンタがフーの小手を鉄パイプでぶん殴る。完璧に折れたであろう。
フー「いたーい!!もぉぉぉぉ!!」
フーは刀を地に落とす。
俺はすかさずフーに絡み付く。
フー「離せへんたーい!!」
黙れ馬鹿。
( ゚д゚ )「オラごと殺れぇ!!」
これでガチだ!!
タロ「うぉぉぉ!!マカンコウサッポウ!!!!」
エエェ(;´д`)ェエ
( ゚д゚ フー「やめろぉぉぉぉ!!」
タロ「無理ぽ」
( ゚д゚ フー「ですよねぇ…」
死ぬかとオモタ。
バンタ「しゃあ!!」
この隙を突きバンタが後ろからフーの後頭部に一撃。
フー「うぎゃぁぁ!!」
フーの頭から血が吹き出す…
バンタ「悪いな。俺たちは帰らなきゃならないんだ…」
クー「フー!!!」
近くでキリトと打ち合っていたクーの叫びが聞こえた。
- 94: ◆7GyBO3CLl. :01/03(水) 21:25 Mazs6qOHO
クー「許さんぞおまえらぁぁ!!」
キリト「よそ見とはらしくないな!!」
隙を見せたクーにキリトの一撃。
クー「ぐわぁぁぁ……」
完璧にあばらが折れたであろう。
クー「許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない」
とんでもない勢いでクーがこちらに突っ込んできた。
キリト「おいおいマジかよ!!ミルナ避けろ!!間合いに入ったら斬り殺されるぞ!!」
クー「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
クーが刀を前に出す。突きだ。素人に突きの防御はほぼ不可能。そしてこの速さの突きを避けるのは……
( ゚д゚ )「ダメだ……」
何だかよくわからないが、俺にはこれが避けられない。
シュ……
案外間抜けな効果音とともにクーの刀は血を食らった。
- 95: ◆7GyBO3CLl. :01/05(金) 12:59 cEnO3TjuO
( ゚д゚ )「………バンタ?」
刀は俺の目の前で静止していた。
刀はバンタの左胸に突き刺さっている。
( ゚д゚ )「バンターー!!!」
もう目の前の彼は動かない。
キリト「くそぉ!!」
バンタに刀を刺して動けなくなったクーにキリトが後ろから一撃。
クー「ぐむぅ……」
クーはこと切れた。
目の前で簡単になくなっていく命。俺の決めた『割り切る』『死なせない』この二つは矛盾している。両立は愚か、一つとして完遂できない。
( ゚д゚ )「俺なんて愚図なんだ?」
キリト「俺も大差ないぜ?」
二人は笑った。愉快なことなど何一つなかったが、笑わなければやってられない。
- 97: ◆7GyBO3CLl. :01/05(金) 15:54 cEnO3TjuO
タロ「バンタ……」
タロは哀色。
カラフジ「ひぃっ!」
カラフジは死体にビビる。
キリト「……まぁショボを助けに行くか」
タロ「私もうこんなの嫌だよ……」
タロはベタリと床に崩れ落ちる。
キリト「そうか……」
室内に重い空気。まぁ当然だろう。それにしても空気が重たすぎる。
( ゚д゚ )「行くか……」
俺はショボを助けに向かう。後ろからついてきたのはキリトだけだった。
- 98: ◆7GyBO3CLl. :01/05(金) 22:09 cEnO3TjuO
目の前にはとんでもない光景が広がっていた。
まるで某SF映画に出てくるような大剣を振りまわす猫顔の男。
おそらくこの男がギコだろう。
ショボ「遅かったね……早く手を貸して!!」
ショボはひたすらギコの斬撃を回避する。
しかし、二人しか助けにこないのをみてショボは何とも思わないのだろうか……
ギコ「ハニャーン!?これがショボの味方か?」
ギコは正眼に構え、攻撃をやめた。
ショボ「あぁそうだよ。いくら君でも三対一じゃ楽じゃないでしょ?」
ギコ「まぁな。だが一撃で極められるしまだまだ俺にも分があるぜ?」
ギコが構えを解きこちらを向く。
ギコ「おいおまえら?」
( ゚д゚ キリト「……?」
ギコ「この剣はな、南十字星(サザンクロス)という特別な剣なんだ。この剣は俺とある人との絆なんだよ、だから……」
( ゚д゚ キリト「……だから?」
ギコ「この絆があるかぎり俺は死ねないんだゴルァ!!!!」
猫が猪になった。猪突猛進。机の上を飛ぶようにギコがこちらに向かってくる。
ショボ「まずい!!その剣は普通の武器じゃガード不可だ!!避けて!!」
ショボがギコの後を追う。
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