ドラえもんがジョジョにハマったようです

577: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 02:05:06.62 ID:inCTDrUk0
さてまずはこの部屋の片付けからか……
散らかしたままじゃ怪しまれるからな………

……
いやこれは無理か………
なんせスポーツカーが部屋にあって、トイレは壊れまくくってて、
壁はボコボコになってる…
…ごまかしようがない………

ひとまず電話もあることだし、誰かに連絡をとるか……
ちょうど学校も終わった時間だ…
…しかし誰に助けを求めよう……
のび太くんは頼りないし……
しずかちゃんは戦闘向きじゃないし……
さっきのサーレーの言葉も気になってスネ夫もなんだか……
……

…こんな時こそやはり仲間思いのガキ大将の出番だね……



579: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 02:06:50.17 ID:inCTDrUk0
……
「何があったんですか?ズッケェロさん………」
急にドアが開き、何者かの声がした。さっきサーレーとズッケェロと話していた上司っぽい人とは違う声だ。
ちなみに本体のぼくはベランダに隠れているので気づかれていない。
ベランダからぼくはハイエロファントグリーンでマリオ・ズッケェロの体を操り、返事をすることにした。
「何者かの襲撃があったんだ……まあもうオレが倒したがな……(本当は倒されたんだけどな。)」
「へぇ〜……で?敵の死体は?」
「いやぺらぺらにしてトイレに流しちまった……話を聞きだしたかったが、敵もなかなかのスタンド使いでそれどころじゃなかったぜ……」
「確かにズッケェロさんがそんなにダメージを受けるとは………」
「ああ……まったくだ……」
「敵のスタンド使いに心当たりはありますか?」
「いや……まったくない。」
「…………(よし。なんとかごまかせた!………かな?
ところで……こいつは誰だ!?ジョジョの奇妙な冒険には出てないキャラだ……
まあパッショーネもたくさん人員がいるし、10年の間に新しく組織に入ったヤツもいるだろうな………なんたって……若いッ!
小学生の僕がいうのもなんだが、30代のおっさんになってしまったサーレーとズッケェロをみた後だからな……
でも20代とも思えない…16〜19才くらいか?だがなんだか頭がきれそうな雰囲気が漂ってやがる……)」



581: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 02:11:44.79 ID:inCTDrUk0
入ってきたそいつは、ノートパソコンを移動させて持ち出し開いた。
「あれ?ぺらぺらの銃が挟まってると思いましたが……」
「それは襲撃したやつが引っかかったぜ。(しまった!ノートパソコン、まだ調べてなかったのに!)」
「そうなのですか……この戦闘のなか僕のパソコンが無事で良かった。」
「そうだな。(お前のパソコンだったのか……)」

それからそいつはオレと会話をせずに、パソコンのメールを見ていた。
「(なにか情報を聞き出さないと……)なあ、こっちには何人ぐらい組織の人間が来てるんだっけ?」
「さあ?他のチームのところは知りませんね?」
「そうか……(こいつとマリオ・ズッケェロとサーレーは同じチームなのか……
このチームが何人編成なのか聞き出したいが怪しまれるよな……)」
「まあ、ズッケェロさんが心配するのはわかりますよ。
なんたってあいつらが入院してるから、たったの4人で任務を遂行しなくちゃいけませんからね。」
「ああ、こんな時に限ってな……(よし!かってにしゃべってくれた!
ということは、サーレー、ズッケェロ、こいつ、謎の上司の四人だけか!)」



582: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 02:14:31.88 ID:inCTDrUk0
「サーレーさんはどこですか?」
「任務を遂行しに行ったよ…(本当はスペアポケットを探しにいってるんだがな…)」
「まったくあの町でスタンド使いを捜せなんて、なにをすればいいのかよくわからない任務について大変ですね。」
「ああな。ところでお前は行かなくていいのか?」
「僕は通信係だし、なんせスタンドを持っていないから見つけても危ないでしょう?」
「ああ確かにそうだよな。(スタンドを持っていないのか……持ってたら話がややこしくなるし、こちらとしてはありがたい……)
……聞いて悪かった。」
「いえ、いいんです。」
「ところで…(うッ……謎の上司のことについて聞こうと思ったが名前を知らないんだった。)
……そのメールは誰からだ?」
「ナランチャさんからです。」
「そうか……」


ブフゥ……ッ!
僕は(いやここはマリオか…)飲んでいたコーヒーを吹き出してしまった!
「ど…どうしたんですか?」
「ち……ちょっとむせただけだ……
(なんでナランチャがいるんだよぉぉぉぉおお!!???
し……死んだんじゃあ………????なかったのかよぉぉぉぉおおお……?…???)
な…なんでナランチャからメールがきたんだ?」
「?……何って、僕たちのチームのリーダーなんだから別に不思議はないでしょう?
僕に対する個人的な命令だったようです。」
「そ……そうか……
(なんだってーー!(AA略)いやむしろAAが欲しい!!
僕は持ってないから誰か持ってきてくれ!!
これはいったい……
これはいったい……
考えろ!!なんでナランチャがいるのか考えるんだ!!)



588: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 02:24:48.31 ID:inCTDrUk0
『注;またここから長々と出来杉の推理が始まるが忙しくても飛ばすなよ!』
僕は大きな勘違いをしていたようだ。
僕の推理ははずれていた!
ここは荒木飛呂彦が書いたジョジョの奇妙な冒険の世界と全く同じ世界だと思っていたがそれは違かった!
同じ世界であるなら、ズッケェロが“厚みぬきとりバリ”なんてスタンドを使うはずがない!!
よってこの世界は今日の朝にした推理の@のパラレルワールドでもAの改変された世界でもないッ!!
Bの僕たちの世界とジョジョの世界が混ざり合った世界だ!!
くそ…古泉の言葉を信じた僕がバカだった……
ジョジョの奇妙な冒険の中において、舞台が東京でだったことはないから上手くかみ合っていたんだ!!

さて、マリオ・ズッケェロのスタンドが“ソフトマシーン”から“厚みぬきとりバリ”に変わっていたということは、
他のジョジョ勢のスタンドもドラえもんのひみつ道具に変わっている可能性が高い!
となると…
ソフトマシーンに射程距離アップと水が弱点になるの二つの効果が追加されて厚みぬきとりバリになったように、
少しずつほかのスタンドも能力が変わっている可能性が高い!
つまり!それによってジョジョの歴史が少しずつずれているかもしれない!!



590: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 02:25:28.85 ID:inCTDrUk0
マリオ・ズッケェロはナランチャの部下だ……ヨットでひどい目にあったのにわざわざ部下にするだろうか?
つまりヨットの事件はなかった!!歴史の改変はその前に起こった!!!
考えられる改変後のジョジョの歴史はこれだ!!

『ジョジョの奇妙な冒険 第5部』
・ブチャラッティとジョルノはディアボロを倒すため手をくむ事にした
     ↓
・ジョルノはポルポの試験を受けた
     ↓
・ジョルノはうっかり火を消してしまい、ブラックサバスに変わる何かの攻撃を受ける!
     ↓
・スタンドの能力が違うので、『矢』がジョルノのスタンドを突き刺してしまった!
     ↓
・早くも究極生命体レクイエム・ジョルノの誕生だァーッ!!
     ↓
ディアボロ「人生オワタ\(^o^)/」
     ↓
・第5部 完!!

な…
/(^o^)\ナンテコッタイ!!!
/^o^\フッジサーン!!!
/o\イナイイナーイ!!!
∴ティウンティウンティウン…
(※これは出来杉の4.2秒分の思考です)



596: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 02:34:47.54 ID:inCTDrUk0
「どうしたんですか?ズッケェロさん……」
「い…いや……さっきの戦闘が激しかったからつい……」
「……」
「どうしたんだ?」
「ズッケェロさん……僕の名前なんでしたっけ?」
「!…(しまった気づかれた?なんてやろうだ……)
なにバカなことを言ってんだ?“アグルーメ”だろ?
(ニヤリ…だがハイエロファントでお前のバックの中の財布を見ていた!)
どうしてそんなこと聞くんだ?」
「いえ、ちょっとズッケェロさんの様子がおかしかったので…」
「だから戦闘の後で疲れてるんだよ……(なんて用心深いやつなんだ……)」
「でも、なんで“僕はスタンドを持っていない”なんていう冗談につっこみを入れてくれなかったんですか?」
(!…なんだと?)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……



597: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 02:35:38.66 ID:inCTDrUk0
「(待てこれは……ブラフをかけてるだけかもしれない…)
何を言ってるんだ?アグルーメ……意味がわからない……」
「とぼけないでください。僕はあなたのスタンドが僕のバックの中を探ったのを見ている!
“厚みぬきとりバリ”じゃなかったですね……
どういうことですか?ズッケェロさん……いや…この体を操ってるてめー?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……



598: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 02:37:30.80 ID:inCTDrUk0
「(この気迫……!確実にバレてる!!いやでも……わずかな可能性にかけて……)
フフフ……相変わらずスゴイ演技力だな……」

「アハハハハ…“いつも”のジョークです。腕が上がったでしょう?」

アグルーメは元のさわやかな少年の笑顔に戻った。

「ああ本当だ。無駄に少しビビッたよ!(少しじゃあないけどね)」
「アハハハ…楽しんでくれたんなら光栄です!」
「(スタンド使いじゃあないが本当にスゴイ人だな…)ところで本当にオレが操られてたらどうするつもりだったんだ?」
「さあ?僕は死ぬんじゃないですか?アハハハハ…」
「おい!」
「まあ僕の体内には発信器がつけられてるから、僕が死んでもすぐにナランチャさんが来てくれますよ!アハハハハ……」
「フフフフ…(笑いながらなんてこと言ってるんだ?この男アグルーメ……この忠誠心、この頭脳、この演技力、この抜け目のなさ。
今はもう行われていないだろうが、あのライターの試験で24時間火を消さない行為を平然とやってのけそうなスゴ味がある。
個人的な命令も来ていたところからナランチャの右腕的存在だろう…いい部下だな……)」



607: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 02:47:22.31 ID:inCTDrUk0
「アハハハハ
……じゃあズッケェロさん
……隠しているのは別のことですね……」
「!…(何を言ってるんだ!?こいつ!!急にまたまじめな顔になったぞ…)」
「ズッケェロさんはナランチャさんから僕に個人的メールが来て動揺した……
つまりナランチャさんに対し、後ろめたいことがあるんじゃないですか?
たとえば……
スペアポケットだとか……?……クスッ」

「……なぜその存在を知ってる?……」

「僕もその幹部達の会話は盗聴してたんですよ……アハハ…」

「そうだったのか(こいつはグレートだ……上司に忠実なだけでなく、いざという時には自ら行動する。
しかも、スタンドを使わずに盗聴を遂行するなんて、並はずれた自信と度胸がないとできるものじゃあない…
本当にこいつがスタンドに目覚めてなくてよかった。)」

「ズッケェロさん……僕と協力しませんか?」



611: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 02:50:27.73 ID:inCTDrUk0
バタッ!!
「その必要はないッ!」
ナランチャがドアから入ってきた。その後ろにはサーレーまでいる!!
(どういうことだッ!?)


(※この場に四人以上人が集まったから、会話わかりやすいように配慮する
法皇=ハイエロファントが入ったマリオ・ズッケェロ)

ナラ「サーレーから話は聞き出した。スネ吉と会話をしてるところをひっとらえてな!」
法皇「そんな……(なにをしてくれたんだサーレー……それにしてもナランチャ若いな……31才とは思えん……童顔だからだな……)」
ナラ「サーレーとズッケェロはのし上がるためという理由があるが、
アグルーメ!!何でお前まで盗み聞きしたんだ!?のし上がるためか?」
アグ「半分正解です……ナランチャさん!!あなたはこの組織の幹部になるべき人間です!!
いつまでもブチャラッティの下にいるような人じゃありません!!」
法皇「なッ!(こいつ…ナランチャのためにあんな危険なことをしたのか……)」
ナラ「……気持ちはありがたいが、オレはずいぶんとブチャラッティに世話になったんだ…
オレはもう少しブチャラッティの役に立てるような場所にいたい。」
アグ「で…でも…」
ナラ「心配ない。お前らの行為は無駄にしないッ!どうやらそのスネ吉という男がスペアポケットのありかを知っているらしい。」
アグ「えっ?それを言うってことは僕たちを……」
ナラ「部下がやったことはオレの責任でもある。
だから今回だけはオレが責任を持って“幹部の連中に黙っててやる”!!
もう余計なことはするなよ……
これからはオレの指示でスペアポケットを狙うんだ!!」
アグ「あ…ありがとうございます!!」
法皇「あ…ありがとうございます!!(つい僕まで礼を言ってしまった…いやあ……生ナランチャ…かっこよすぎだろ……)」



620: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 02:57:54.74 ID:inCTDrUk0
サーレー「さて話がまとまった所で、スペアポケットを手に入れにところだが……実は……」

ナラ「待て!かってに話をまとめるなよ!オレが話したいから黙ってろ!!」

サーレー「…はい。」

ナラ「なんつーかその…すぐにスペアポケットのありかを聞こうとおもったんだが、
そのなかなか話さなくて……んでっ!よくわからんけどスネ吉のやうが今日中にスペアポケットを手に入れてきてやるって言って、
“その必要はない”ってオレが言ってもなんか聞かないんでどうしようもないんで、サーレーにスネ吉と交渉させたんだ。」

サーレー「スネ吉はスペアポケットを交渉の道具に使うらしい。ただえさえ裕福なヤツだ…
スペアポケットを渡す時、とんでもない交渉をしてくると思うぜ!たぶん……金じゃあないかもな……」

ナラ「だぁかぁら〜オレが話してる途中だろぉ?リーダーらしく話させろよ!」

法皇「……(サーレーに話させた方が早いような……)」

ナラ「んでぇーまぁーそのぉー……うん!あれだ!!サーレーの言った通りと思うんだ!
で何もしなくてもスネ吉がスペアポケットを取ってくれるらしいから、オレたちはのんびり待ってようぜ!!」

法皇「はい……(ナランチャは大人になってもアホキャラのままなのか…いいのか?こいつが幹部になって……)」



624: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 03:01:47.03 ID:inCTDrUk0
午後10時ころ…サーレーの携帯電話がなった。
サーレー「……ああ………わかった……」

どうやら本当にスネ吉はスペアポケットを手に入れたようだ。
…のび太くん大丈夫かな………

そして午後12時……
僕たち(サーレー、ナランチャ、アグルーメ、ハイエロファントグリーンで乗っ取ったズッケェロ、そして僕)は、約束していたらしい港近くの倉庫に行った。
ちなみにぼくはまたトランクの中にいたよ。ズッケェロをしゃべらせるために眠れなかったけどね。



625: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 03:03:19.61 ID:inCTDrUk0
そして、倉庫の中には………スネ吉と………スネ夫がいた……
(やはり……スネ夫くんまで……なんかスネ夫くん身長異様にでかくなってる。175cmはある……)
ナラ「それでは…スペアポケットをもらおうか!!」
スネ吉「まあ待て……お前らもただでこれがもらえるとは思ってないだろ?『金』だ………オレは「金」が欲しい………わかりやすいだろ?」
アグ「ウム……ちなみにその「スペアポケット」は……一体……いくらで売るつもりですか?」
スネ吉「イタリアの『ヴェネチア島』……………」
ナラ「……………」
アグ「……………」
サーレー「……………」
(何を言ってるんだ?こいつ……)
スネ吉「…とかはどうだ? つまりはパッショーネがヴェネチア島に所有しているホテル、カジノ、金融、その他全ての物件および全ての土地、そして企業の利益、政治的権力…………とにかく全部だ。
ジョルノがボスになってパッショ−ネの興業はとてつもないくらい儲けてるらしいからそれくらいいいだろ?一国の国家予算よりあるらしいじゃあないか……
その値段で売るよ………」
ナラ「図に乗るな………!おまえなんか……いいか!………スネ吉!
この場所ですぐにでも「処刑」できるんだぞ!」
スネ吉「お前じゃあ話にならないなあ……どうせこのポケットの価値なんて知らないんだろう?」
ナラ「!…」
スネ吉「お前らんところのボスを呼べ……直接話がしたい……」
サーレー「バ…バカを言うな!!ボスは今……」
スネ吉「アメリカのフロリダ州だろ?なんでそこにいるのかも知らないようなザコは黙ってろ……ジャンボジェットでも戦闘機でも何使ってもいいから、今すぐ呼べ!」
アグ「傲慢な性格だな……」
スネ吉「なあいいだろう!取り引きしようぜ!損はないだろォ!!オレにヴェネチア島をくれッ!!」



633: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 03:14:00.48 ID:inCTDrUk0
サーレー「お前自分が何を言っているのかわかっているのかわかっているのか?そんな取り引き通るはずないだろう!!」
スネ吉「……ダメだ……小者相手じゃ話にならねえ……交渉は決裂だッ!!!」

ズラララララララララララ……

(いつのまにか僕たち(ズッエェロら4人)はGIジョー人形みたいな兵隊に囲まれていた!!これは!!バッドカンパニー!!いつのまに!!
しかも4人全員の首に歩兵がいて、一人につき一機ヘリコプターまでいる!!)
スネ吉「フフフフ……」
(これはヤバイ!!ズッケェロを攻撃されたらハイエロファントグリーンにまで攻撃がくらう!!しかも誰かに乗り移ってる時は攻撃できない!!)
僕は陰で見ていただけなのにすごく慌ててしまった……
しかしあの3人は、まったく動揺の様子をみせていなかった……

アグ「アハハ…困りましたね………」

サーレー「オレのスタンド“カチンコチンライト”を知らないらしいな……」

ナラ「ひるむ…と!思うのか……これしきの事でよォォ…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………
(なんていうスゴ味なんだ……この3人のどこが小者だよ…………
だが……スネ吉も余裕の笑みのままだ………
さっきから黙っているだけのスネ夫は……身長がさらに伸びてるだと…!?)


ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド………



642: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 03:25:10.41 ID:inCTDrUk0
バタァン!
沈黙を裂くように倉庫のドアが勢いよく開いた!
??「ヒーローはピンチのときにやってくるものだぜ……」
ドドドドドドドドドドドドドド……

その正体とは!?
ジャイアン「出来杉ィィィイイイ!!!ジャイアン様が助けに来てやったぜ!!」
スネ夫「…………」
スネ吉「…………」
アグ「…………」
サーレー「…………」
ナラ「…………」
(…………)
ジャイアン「あれぇぇぇええ???出来杉いないじゃねーかよォ!!!」
スネ夫「…………」
スネ吉「…………」
アグ「…………」
サーレー「…………」
ナラ「…………」
(…………や、やったッ!!さすがジャイアン!
この場の空気をまったく読めていない!むしろ読もうとしてない!
そこにシビレる!あこがれるゥ!!)



646: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 03:30:51.13 ID:inCTDrUk0
アグ「……待て……出来杉とはなんですか…?」
ジャイアン「いや、知らないなら別にいい……すまん……ごゆっくりぃぃぃいいいい!!」
(そう言うとジャイアンはどこかに行ってしまった……何がしたいんだろうな、こいつはよ。)
スネ夫「…………」
スネ吉「…………」
アグ「…………」
サーレー「…………」
ナラ「…………」
(………みんな、スゴ味が消えていた……ジャイアンの自己中心的パワー恐るべし…)

ナラ「そ…そろそろ覚悟はできたか?……」

スネ吉「何を言っているんだ?お前達はわが“バッドカンパニー”の美しい幾何学模様の中にいるのだぞ?」

サーレー「見せてやるよ……オレの“カチンコ…
ジャイアン「うぃ〜す!WAWAWA〜♪忘れ物♪」

スネ夫「…………」
スネ吉「…………」
サーレー「…………」
ナラ「…………」
(…………ジャイアン自重しろ………)



651: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 03:34:59.79 ID:inCTDrUk0
サーレー「なにがした…
ジャイアン「やはり出来杉が教えてくれた場所はここで間違いないようだ……」
(サーレーにちゃんとセリフを言わせてやれよ……)
サーレー「だから出来…
ジャイアン「そしてお前らは全員スタンド使いらしいな……」
サーレー「ああ、オレ…
ジャイアン「スネ夫とスネ吉もいるのか……」
サーレー「知り合いな…
ジャイアン「これは3対3の形になるな………」
(………たぶん5対1の形だと思うよ…ジャイアン………)
ジャイアン「さあスネ夫にスネ吉さん!いっしょにやつらを倒しま………グハァ!!」

ドドドドドドドドドドドドドドドドド……

スネ吉「……バッドカンパニー………」
ジャイアンはドアの前でハチの巣にされた。
スネ夫「(スネ吉兄さんGJ!)」
サーレー「(お前はやればできる子だと思っていた!)」
ナラ「(この瞬間!みんなの心が一つになった気がする!)」
(ジャイアンはスタンドを出す前にリタイアだァー!!)
この場にいる人間全員がジャイアンは死んだと思った……その時だった!!
スネ吉の後ろの段ボールの山から突如ジャイアンが姿を現した!!
全員「「「「(な…なにぃぃぃいいい!!!)」」」」
ジャイアン「ドアの近くで倒れているのは砂の【愚者(ザ・フール)】よォ!!」
スネ吉「くッ…」
ジャイアンはそのままスネ吉の方に飛んだ!スネ吉はバッドカンパニーで防御しようとしたがッ!
不意を取られたスネ吉よりもジャイアンの拳の方が早かった。
ジャイアン「親指を!こいつの!目の中に………つっこんで!殴りぬけるッ!」
(スタンド使わないのか!!ああ、確かに今ザ・フールはドアの前に倒れているのか……)
ジャイアン「人をいきなり撃つなんてなんて野郎だッ!さてはお前ら全員敵だな!オレが一人残らずぶっ飛ばしてやるよ!ファイトクラブだッ!!!」



662: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 03:43:04.45 ID:inCTDrUk0
(なんて展開になったのだろうか。だがいい働きをしてくれた。
最初にジャイアンがこの倉庫に入ってみんなを硬直させたとき、ハイエロファントグリーンの上半身をマリオ・ズッケェロの体内から出してひも状にし、スペアポケットのありかを探していたのだ。
そしてどさくさにまぎれてスネ夫が持っていたスペアポケットを回収した!
あとはどうにかハイエロファントグリーンをマリオ・ズッケェロから回収して逃げるだけだな。
それにしても、最初に入ってきたときはどう見ても本物のジャイアンだった……
ザ・フールの演出と本体での攻撃という奇襲のためにわざといったん倉庫から出たのか……
ジャイアン……なかなかやるな……(※出来杉の1.3秒分の思考))

(あれ?そういやあいつがいつのまにか消えたような……)
アグ「動かないで下さい!」
出来杉はハイエロファントグリーンの方に神経がいきすぎてすぐには状況を飲み込めなかったが、後ろからアグルーメの声が聞こえてくるということは……つまりはそういうことだろう………
アグ「僕の命令と少しでも違うことをしたら…撃ち殺します……」
出来「(こいつはまいった………)どうしてわかったn…
アグ「しゃべらないでください!しゃべったら殺します!ズッケェロさんからスタンドを戻しても殺します!少しでも不審な動きをしたら殺します!」
出来「………(いつのまに……そういやこいつはスタンド使いじゃあないから砂のザ・フールは見えないはずだ……つまりそれより前………さり気なさすぎる。)」
作者「………(それにしゃべっちゃいけないとなるとこいつになんで出来杉の正体がばれたのか…わからないじゃあないか……読者に申し訳ない)」
出来「………(なんか幻聴がきこえたような……)」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド………



669: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 03:48:37.92 ID:inCTDrUk0
アグ「とりあえず、スペアポケットを地面に置いて下さい!」
出来「…………」

ッポイ…

アグ「良いです。それではそのスペアポケットをこちらに足の裏で蹴って下さい!」
出来「…………」
アグ「どうしたんですか?早く蹴って下さい!」
出来杉はおもむろにポケットから何かを取り出し口の中に入れた。
アグ「何をしてるんですか?……早く蹴って下さい!」
出来「いや…恐怖のあまり体が動かないからさ……ガムでも噛…

ドン! ドン! ドン!
アグルーメはためらいなく引き金を引いた。

だがその弾丸は急に出来杉の後ろに現れた巨大な何かに阻まれた。
出来杉が出来杉の口から出した何かが急に巨大化していた。
出来「ふぅ〜本当に便利だよね。“厚みぬきとりバリ”って…思わずあの部屋からひとつぺらぺらを拝借してたよ。」
アグ「なんだと………?」
その巨大な何かはついに姿を現した!
出来「ロードローラーだッ!つぶれろよ!」



675: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 04:00:53.03 ID:inCTDrUk0
ズッシ〜〜ンン………
アグルーメはとっさに避けたが、その隙にハイエロファントグリーンをマリオ・ズッケェロから戻した。
出来「これで君はもうおしまいだね……」

ナラ「それはお前の方だろ?出来杉………」

ドスゥン!
なんとジャイアンが出来杉の方に飛んできたのだ。
ジャイアン「ちくしょう…やつら……強すぎる………」
ふと周りを見渡すとスネ夫、スネ吉、サーレー、ナランチャの4人に囲まれていた。
(あれだけでかい音を出せば当たり前か……)

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
「なあ!ジャイアン……僕たちが協力しないとどうにもならない(小声)」
「んあ…?(小声)」
「僕に、いい作戦がある(小声)」

ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……………



678: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 04:08:19.63 ID:inCTDrUk0
出来「ひとつだけ策がある………それは『逃げる』」
そう言うと出来杉はハイエロファントグリーンをザ・フールの中に入れた……

ナラ「なにをするつもりなんだ?」
出来「こうするつもりさ!!ザ・フールを内部から破裂させる!!!」

ドバァーーーー!!

出来「砂の目つぶしだぁーー!」

辺りは砂に包まれた……



679: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 04:09:16.20 ID:inCTDrUk0
スネ夫「ゲホ…ゲホ…出来杉たちが消えたぞ!!」
ナラ「出口の方に向かってるぞ!!追えーー!!!」
サーレー「“カチンコチンライト”!!これでそのドアは開かない………」
スネ吉「よし!!バッドカンパニー!!!」

ズドドドドドド………

スネ夫「また、砂のザ・フールだと?」
ナラ「だが、あのパワーからいって近距離パワー系のスタンド!!すぐ近くにいるはずだ。」

ジャイアン「ああ……すぐ近くにいるぜ……オレはな………だがその間に出来杉は出口の反対の場所にある窓に移動している!!
そしてそこから……ひも状になったハイエロファントグリーンでオレを引っ張りあげてもらう!!」



680: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 04:10:07.18 ID:inCTDrUk0
スネ吉「あの距離じゃあ間に合わない!!」
サーレー「だがその窓の先は海しかないぜ?」

出来「ああ、わかってるよ……
だがこのザ・フールにはまだ能力がある……
それは人をぶら下げて空を飛ぶことだッ!」
ジャイアン「変幻自在ッ!自由奔放ッ!
時に力強くッ!時にしなやかッ!
まさしくオレ様にふさわしい最強のスタンドよッ!!!」



684: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 04:12:01.83 ID:inCTDrUk0
出来杉たちは完全に逃げ切ったと確信したが…
なんと窓の近くにはアグルーメがいた……
アグ「僕はスタンド使いじゃないから、砂のザ・フールは見えない……
だから純粋に本物出来杉の方を追う事が出来た……」
肩にはいかにも強そうな銃器をのせている……ヤバイ……ロードローラーといっしょに具現化させてたかな………
アグ「スタンドで空を飛ぶなんて……相当な精神力がないと無理です…よってザ・フールでこの砲撃をガードするのは不可能……
そして残念なことにハイエロファントグリーンは……パワーが弱い……よって僕の勝ちです!」

ドガァガァン!!

(相当な精神力がないと空を飛ぶのは無理?そんなことはよく知ってる…原作では犬一匹と人一人で高度が落ちていってたからね……
現に今だって高度が落ちてきている………だが人を二人乗せながらある程度高度を保っている………
一見ふざけてるようにしか見えないが、僕のためにこんな遠いところまで助けに来てくれた……)
出来「ここで、こんな砲弾なんかにパワーで負けいてはジャイアンに申し訳がない!!」

ドゴォ……ハイエロファントグリーンに直撃した……

出来「うぐぅ……だが……この衝撃の力を逆に利用して高度を上げる!!」

アグ「………どうやら逃げられたですね……」



ジャイアン「おい大丈夫か!!」
出来「大丈夫……ジャイアン……助けに来てくれてありがとう……」
ジャイアン「あ…まあな……」



691: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 04:28:29.01 ID:inCTDrUk0
深夜3時……どうやらジャイアンと僕は僕たちの町に帰ってきた。
ジャイアンはこの町に近づくたびに……元気をなくしていた……
ジャイアン「戦いの途中でスネ吉のヤツに言われたんだ……“のび太はオレが殺したって”……」
出来「……信じてるんですか?……ジャイアンの精神力を弱らせる罠かもしれないじゃないか?」
ジャイアン「バカヤロー!!オレ様も信じてねーよ!!で…でももしものことを考えると……」

のび「あ〜あ、2階の窓を割っただけであんなに怒るなんて……こんな家家出してやる………」

ジャイアン「の〜のび太〜〜〜」

のび「なんだよジャイアン……抱きついてきて…気持ち悪い……」

ジャイアン「のび太〜オレはお前のことを心配なんかしてなかったぞぉ〜〜グスグス」

のび「(もうだめだ…こいつ完全にイカれちまってるぜ……)」

出来「ほら!!のび太くん!スペアポケットを取り返したよ!もうなくさないようにしてほしいな。」
のび「おお!ありがとう出来杉!(ん?でもこれがあると敵に襲われるから正直ないほうが……)」
出来「これから僕たちは常に敵に襲われることになるだろう……家には戻らないほうがいい……裏山に行こう。」



697: 1 ◆H76jRE4ZFc :2007/06/24(日) 04:48:01.04 ID:inCTDrUk0
僕たちは裏山で野宿することになった。以下、寝袋の中のみんなの思考

ジャイアンの思考
(軽く考えていたけど、今の状況ってヤバイんじゃないか?このスペアポケットを狙ってたくさん敵が来るんだろ?
対策は多く立てていた方がいいな……でもオレ……ジョジョ第3部までしかよんだことないや。
それでもできることはあるはずだ!よし!オレはやるぞぉぉぉおお!!1)

出来杉の思考
(まずなぜスペア…(中略)…次にスペアポケットがこの世…(中略)…そしてスタンドについ…(中略)…
ひみつ道具と人型の…(中略)…それに…(中略)…第一ドラ…(中略)…そし…(ry
…………………………)
もうあれだ!出来杉の1時間分の思考と言えばその長さがわかるだろう!多分本編の文章全部より長い。

のび太の思考
(こんなところで寝られるわけが…ぐぅ)

『そして長い長い一日が終わった……だがこれからの日々はさらに長いものになるかもしれない……
だがこの3人の黄金の精神があれば、どんな敵がきても大丈夫だそんな気がする……
また太陽が昇る……今日も一日が始まるな………【残り8日】』

出来杉「To Be Continued!」
ジャイアン「To Be Continued!」
のび太「To Be Conteniud!」



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