( ^ω^)ブーンはバランスゲームに参加するようです。
- 2: 三毛猫 ◆m.91kOntYQ :2007/06/25(月) 20:48:49.14 ID:WfZEZ26C0
Act.00
いつものように携帯の目覚まし機能が鳴った。
( ^ω^)「朝おね…はいおはお。」
彼は、寝呆けて誰もいない部屋なのに挨拶を言った。
それからしばらくすると、再び寝息が聞こえ始める。彼は基本的に起きないので、目覚ま
し機能などまるで意味をなさない。
ふと、しばらくしてから再び目を覚ました。
彼は恐る恐る携帯の時計を覗き込む。
( ゜ω゜)「7時50…ふん?アッー!
アナル掘られるフラグだお!!!」
彼は親が下の階にいる事も忘れ、思わず大声でksmsな内容を叫んだ。
J('‐`し「息子が昔のトーチャンと同じ事を、いっとる…」
カーチャンは無気力な姿勢と声で独りごちるが、急に椅子から立ち上がり二階へと、移動
を開始した。
J('‐`し「暇だし。」
- 3: 三毛猫 ◆m.91kOntYQ :2007/06/25(月) 20:50:35.07 ID:WfZEZ26C0
- 慌てて準備をしている最中、ブーンの携帯から着信音が響き渡る。
それを、ズボンを中途半端にはいて片足立ちのまま取れたようだが
( ゚ω゚)「う、動けんお…、動いたら、ツンとデレの上に転んでしまうお。」
ちなみにツンとデレとはハムスターの名前である。
名前の通り、ツンはツンツンしているからツンで、デレは飼い始めた頃から甘えん坊だか
らである。
彼が下に目線を落とすと
ζ#゚听)ζ
という感じに巣箱の入り口から睨み付けるツンの姿が、人間があのちっこい生き物に怯え
るのもどうかと、思うかも知れないが実際それだけ迫力があるから仕方ない。
ζ(>△<ζ
一方、先程甘えん坊だと紹介したデレはというと、巣箱の隅に縮こまって目を瞑ってい
た。
((;*^ω^))「デレは可愛すぎ(ry」
デレを見て癒された彼だったが次の瞬間には、姿勢をさらに崩しイナバウアー状態になっ
てしまった。
しかし、尚もデレのため、いやいやデレとツンのために姿勢を維持し続ける彼の…
- 5: 三毛猫 ◆m.91kOntYQ :2007/06/25(月) 20:51:28.27 ID:WfZEZ26C0
- ('‐`し「何やってんだい。」
声を聞いて入り口をみると、カーチャンがツンとデレを救出して立っていた。
時々、瞬間移動したとしか思えない速さで動くカーチャン。
(;^ω^)「携帯鳴って取った
時間無制限耐久ゲーム
カーチャン登場」
J('‐`し「仕掛けたのはカーチャンでした。」
折角、息子が産業にまとめたのになんとひどい真実だろうか、あろう事か仕掛けたのは母
親だったのだ。
(;^ω^)「ちょwwwwおまwwww何してんだおwwww」
J('‐`し「暇潰し。」
彼の問いに対してたった一言の返事、どうやら玩具にされていたようだ。
カーチャンは更に必死に学校へ行く準備していた息子に
J('‐`し「今日からはしかで、二週間休みだろうに。」
- 6: 三毛猫 ◆m.91kOntYQ :2007/06/25(月) 20:53:29.55 ID:WfZEZ26C0
( ^ω^)
( ^ω^ )
- 7: 三毛猫 ◆m.91kOntYQ :2007/06/25(月) 20:55:57.38 ID:WfZEZ26C0
- ('‐`し「こっちみんな、ピザ。
さて、家の掃除でもするかな。」
カーチャンは白い石像と化した息子を放置したまま、元の場所にツンとデレを戻してやる
と、さっさと部屋を出て言った。
元の場所に戻して貰えた二匹は互いに毛繕いをし始めた。
強くなるため〜忘れた笑顔〜♪
先程とは違う着信音が鳴り始めた。
石像と化していた彼も慌てて、携帯の画面を開く。
From:ドクオ
Subject:ひさ。
先月オープンしたVIPランドいかね?
来るんだったら、正午にVIPランドの北口集合な。
彼は学生カバンをベッドから引きずり出して、財布を探し見つけると中身を確認し始め
た。
( ^ω^)(今月は随分と余裕あるお。)
To:ドクオ
Subject:おいすー。
把握したお。
- 8: 三毛猫 ◆m.91kOntYQ :2007/06/25(月) 20:57:18.28 ID:WfZEZ26C0
- それから二匹の水と餌を取り替え、二階の洗面所で手を洗い、ダイニングへ行き朝食を取
り始めた。
あ、ハムスターに触ったら必ず手を洗いましょう。
洗わないとトビヒという病気になります。
( ^ω^)(今日は味噌汁と白米、サラダかお。
シリアルフレーク食べたいお。)
等と考えを巡らせながら、食事を開始した。
( ^ω^)「ハム、ハフッハフ!」
あの、ねぇ、どう見てもきめぇwwwwwww
じゃなくて、どうやらブーンは朝は和食派ではなく洋食派のようです。
壁に掛かった時計を見ると九時半、この時間に出るという事は、途中でコンビニに寄って
立ち読みでもするものと思われます。
( ^ω^)「さて、行くかお。」
それにしても、今までにないくらいにしっかりしたブーンですね。
いやいや、関心です。
- 9: 三毛猫 ◆m.91kOntYQ :2007/06/25(月) 20:59:28.45 ID:WfZEZ26C0
- ( ^ω^)「うっさい黙れお、糞作者。」
あ、はい、すいません調子こきました。
家を出て徒歩で十分の所にある、コンビニにやってきたブーンは、ジャポン、サムデー、
チャンポンの順番に読み漁り終わった。
時計を見ると十一時二十分、後五分ほどでVIPランド直行バスがコンビニを出て一分の所
にあるバス停に来る。
( ^ω^)「そろそろ行かないとギリバスに乗り遅れるおね。」
※ギリバスとは乗らなければ遅刻するバスの事である。
バス停が見えてきた。
- 10: 三毛猫 ◆m.91kOntYQ :2007/06/25(月) 21:01:20.36 ID:WfZEZ26C0
- そこにはこの熱い夏には似付かわしくない、冬物のコートを着て帽子を被っていた。
さらに不釣り合いな事に、真っ赤な日傘を差している。
これはスルーが一番だと思い、普通に後ろに並びながら2ちゃんねるのVIP板という板に目
の前にいる不審者のスレを建てようとした時…いきなり圏外になった。
( ゚ω゚)
本日二度目の石化、
(::、:::*川「貴方はゲームへの参加をVIPランドに認められました」
その声を発したであろう不審者の方を向いた。
すると突然突風が吹き付け、木々の葉っぱが舞い上がり彼の視界を塞いだ。
すぐに風が止んで再び目を開けると、そこには誰もいなかった。
茫然と立ち尽くしていた彼の脇に、丁度VIPランド行きの直行バスが止まったのだった。
- 13: 三毛猫 ◆m.91kOntYQ :2007/06/25(月) 21:07:06.39 ID:WfZEZ26C0
- Act.00
fin.
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