( ^ω^)ブーンはイレギュラーハンターのようです
- 13: ◆ndPkY/NmQ6 :2007/06/26(火) 20:35:59.99 ID:6i/mifSYO
「Opening Stage」
- 16: ◆ndPkY/NmQ6 :2007/06/26(火) 20:40:24.68 ID:6i/mifSYO
- ティウンティウンしてしまったブーン!!!
一体この後、どうなってしまうのか!?
( ^ω^)「復活しますた」
特に問題無かった。
ξ#゚听)ξ『気を付けてって言ったでしょう!!』
( ^ω^)「おっおっ。ごめんだお」
彼らハンターに「死」は存在しない。
スペアのボディとプログラムのバックアップが有る限り、何度でも蘇り、任務を遂行する。
万が一、スペアのボディが尽きたとしてもそれが準備できるまで待機し、再び闘いの場へと転送される。ただそれだけの事だ。
どう見ても反則です。本当にありがとうございました。
ξ゚听)ξ「って言ってもあんまり死なれるとこっちが面倒なんだからね!!」
ξ*////)ξ「べ、別に心配してるわけじゃないのよ!!本当に私は、あんたが死ぬ度に、色々面倒な事を( ゚ω゚)「アッーー!!!」
- 17: ◆ndPkY/NmQ6 :2007/06/26(火) 20:41:16.33 ID:6i/mifSYO
- ◎
◎ ◎
◎
◎ ◎ ◎ ◎
◎ ◎
ティウンティウンティウン
ティウンティウン
◎ ◎ ◎ ◎
◎ ◎
◎ ◎ ◎ ◎
ξ#゚听)ξ ビキビキ
- 18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :sage:2007/06/26(火) 20:43:19.88 ID:fqlDlWpmO
- ブーンwwwwwwティウンティウンしすぎwww
- 19: ◆ndPkY/NmQ6 :2007/06/26(火) 20:43:49.80 ID:6i/mifSYO
- ξ#゚听)ξ『ぶ ち 殺 す ぞ』
(;^ω^)「正直スマンカッタ」
(´・ω・`)『目標を発見したよ』
二人のやり取りを余所にショボンの淡々とした報告が聞こえてきた。
緊急事態であっても、いつも通り、緊張感の無い声だ。
(;^ω^)「ちょwwwハヤスwww」
ξ;゚听)ξ『相変わらずの腕前ね』
(´・ω・`)『君が遅いんだよ。ブーン』
(#^ω^)「うるせーお」
本当にショボンはマイペースだ。
但し、この男のマイペースはひたすらに速い。否、一切の無駄が無いと言った方が良いかも知れない。
だからこそ、ブーンにとっても誰よりも頼りになる男だ。
(´・ω・`)『さっさと終わらせて先に帰らせてもらうよ』
その分ムカつくけど。
- 20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/26(火) 20:44:06.27 ID:gDfBqCaM0
- 穴にでも落ちたか?wwwwww
- 21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/26(火) 20:44:22.20 ID:4/qj7O7V0
- 話は止まって聞けww
- 22: ◆ndPkY/NmQ6 :2007/06/26(火) 20:46:40.79 ID:6i/mifSYO
- 同時刻 VIP地区ハイウェイ
既に日は暮れていた。
殆んどの人間やレプリロイドが避難しているためか辺りは暗闇に包まれているが、遠くには営みの光が灯っている。
(´・ω・`)「さてと……」
ショボンは、ハイウェイの上で縦横無尽に暴れまわるメカニロイドを見上げた。
両腕が巨大なクレーンになっている事を除けば、それはザリガニが上体を持ち上げて威嚇している様な姿をしている。
もっとも、その図体はショボンの数倍はあろうかという大きさで、そのパワーも容易に想像出来る。
ショボンは跳躍すると空中で街灯を蹴り、その反動を利用し、そのままメカニロイドへと飛び掛かった。
あの手のメカニロイドの弱点は経験上知っている。
―――頭だ。
根拠は……特に無い。強いて言うならば、お約束だからだ。ロックマン的に。
- 23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/26(火) 20:47:33.63 ID:gDfBqCaM0
- 確かにそうだがwwwww
身も蓋もねえなwwwww
- 25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/26(火) 20:48:15.19 ID:rk+xRE1c0
- まあお約束だがwwwww
- 26: ◆ndPkY/NmQ6 :2007/06/26(火) 20:49:05.99 ID:6i/mifSYO
- だが、ショボンの眼前でメカニロイドの口が突如大きく開かれた。
ショボンはそこに凄まじいエネルギーが集まる事を、危機感と共に一瞬の内に肌で感じ取った。
イレギュラーと化したメカニロイドに感情などは存在しない。
だが、もしもそれが存在したならば、その顔は勝利の確信に満ちた笑みに染まっていたであろう。
最早空中に居るショボンは動かぬ的も同然だった。
一点に集中されたエネルギーが一気に解放される。
巨大な鋼鉄の化け物から放たれた一筋の破壊の光はショボンを貫く――――その筈だった。
だが、ビームがショボン穿つその寸前で、その体はメカニロイドの視界から完全に消え失せていた。
(´・ω・`)「残念だったね」
ショボンは既に、放たれた光線の更に上、メカニロイドの頭の上空に到達していた。
あの瞬間、ビームが直撃する寸前で、空中でもう一度跳躍し回避していたのだ。
- 27: ◆ndPkY/NmQ6 :2007/06/26(火) 20:51:05.05 ID:6i/mifSYO
- 背中からビームソードを抜刀し、その勢いと落下の速度を乗せた斬撃をメカニロイドの頭に目掛け撃ち下ろす。
その顔に深い傷を刻まれたメカニロイドが、怯むことなく鋼鉄の軋みを上げ、着地したショボンに巨大なクレーンを振り下ろそうと構える。
しかし、地面を砕き、強い衝撃を発生させる渾身の一撃も、ショボンの圧倒的なスピードと無駄の無い身のこなしの前では何の意味も為さない。
ショボンは逆にクレーンの上に素早く飛び乗ると、無防備になった頭に向かって再び跳躍した。
銀色の髪と、闇に溶けるような漆黒のボディが残像を率いて鈍く輝く。それと同時に、ショボンのビームソードの柄尻からもう一本の光の刃が出現した。
両刃のビームソード。
それこそが、数多くのイレギュラーを退けてきたショボンの必殺の得物。全てを切り刻む恐るべき刃。
- 28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/26(火) 20:51:45.05 ID:gDfBqCaM0
- 空円舞ktkr
確かこんな名前だったはず
- 29: ◆ndPkY/NmQ6 :2007/06/26(火) 20:53:21.84 ID:6i/mifSYO
- (´・ω・`)「終わりだよ」
ショボンの剣が凄まじい速さで幾重にも閃き、その度にメカニロイドの顔に数えきれない程の傷が刻まれていく。
そしてショボンの着地から一拍置いて、崩れ落ちたメカニロイドのボディの至るところから巻き起こる、爆発と、炎。
爆炎の中、平然と立つ人影は、静かに仲間に合図した。
(´・ω・`)「任務完了だよ、ツン。回収してくれ」
- 30: ◆ndPkY/NmQ6 :2007/06/26(火) 20:55:42.42 ID:6i/mifSYO
- ξ゚听)ξ「ブーン。ショボンはもう帰ってきてるわよ」
(;^ω^)『わかってるお。急かすなお』
(´・ω・`)「あれ?ブーンはまだかい?」
無線越しにブーンをサポートしているツンに、ショボンは声をかけた。
ξ゚听)ξ「うん」
(´・ω・`)「手間取っているのかい?」
ξ゚ー゚)ξ「いえ、なかなか順調よ。順調に……」
- 31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/26(火) 20:56:54.10 ID:rk+xRE1c0
- 順調にティウンティウンフラグ
- 32: ◆ndPkY/NmQ6 :2007/06/26(火) 20:57:08.34 ID:6i/mifSYO
- ( ゚ω゚)『モルスァ』
◎
◎ ◎
◎
◎ ◎ ◎ ◎
◎ ◎
ティウンティウンティウン
ティウンティウン
◎ ◎ ◎ ◎
◎ ◎
◎ ◎ ◎ ◎
ξ#゚ー゚)ξ「ティウンティウンしてる」
- 33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/26(火) 20:57:55.06 ID:FzAJeaz/O
- モルスァ吹いた
- 34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/26(火) 20:58:11.13 ID:gDfBqCaM0
- 順調杉wwwww
- 35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/26(火) 20:59:41.97 ID:G9/DjElA0
- モルスァ自重wwwww
- 36: ◆ndPkY/NmQ6 :2007/06/26(火) 21:00:37.67 ID:6i/mifSYO
- ブーンの気の抜けた断末魔の叫びを聞きながら、半ば呆れた様子でツンは再び転送の用意を始めた。
ξ゚听)ξ「それにしても、あんた達、同期で入隊した割にはえらく差が付いちゃってるわね」
(´・ω・`)「そうでもないさ」
ショボンはフッと微笑みながら、何度目か判らない同じ敵地に送り出される友の映像に目を向けた。
ξ゚ー゚)ξ「あら、ご謙遜ね」
どうやらツンは冗談と受け取ったらしい。
ショボンはその優しい笑みをそのままに、ツンに向けた。
(´・ω・`)「本当の事さ。ブーンは僕と、スペック的にはほぼ同等の戦闘能力を持っているんだ。
ボディとプログラム……つまりハードウェアとソフトウェアの観点から言ってもね」
ξ;゚听)ξ「じゃあ何の違いなのかしらね。この差は」
ツンは、落とし穴に怯えながら進むブーンの映像に目を向けたまま、溜め息をこぼす。
ショボンの様子は相変わらずだ。
- 37: ◆ndPkY/NmQ6 :2007/06/26(火) 21:03:42.32 ID:6i/mifSYO
- (´・ω・`)「性格……とかかな?」
ξ゚听)ξ「あんまりレプリロイドっぽくない答ね」
(´・ω・`)「そうかな。………それよりも」
急にショボンの顔つきが真面目な物に変わった。
(´・ω・`)「僕が倒したメカニロイド……工事用にはあり得ない装備があった。
やはり誰かが後で糸を引いていると考えた方が良さそうだ。
ブーンにも気を付ける様言っておいてもらえるかい?僕は首謀者を調べてみるよ」
ξ゚听)ξ「うん、良いけど……それならブーンを待って一緒に行った方が良いんじゃない?」
(´・ω・`)「いや、今回の事件がこれで終わりとは思えない。ブーンには何かが起こった時の為に残ってもらうべきだ」
ξ゚听)ξ「うん、解ったわ」
(´・ω・`)「ライドチェイサーの準備は出来てるかい?」
ξ゚听)ξ「いつでも使えるわ。……気を付けて」
(´・ω・`)「うん、ありがとう」
ショボンはいつも通りの優しい笑みで、部屋から去っていった。
ツンはそれを見送った後、再びブーンの映像に視線を戻した。
そこには落とし穴に落っこちそうになって慌てているブーンが映し出され、ツンは本日何度目か判らない溜め息をこぼした。
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