( ^ω^)が艦長になったようです

  
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/23(土) 17:29:37.32 ID:F6z/mCV+0
  
Chapter 1
ロンドンの気温は異常と言っていいほどに低かった。町に張り巡らされた石畳は雪で凍り、冷たく感じる夜の景観を
より一層際立たせている。その氷のように冷たい石畳を海尉の肩章を付け、コートに雪を積もらせながら歩く男がいた。男は「ニーソク亭」と書かれた
小さな宿屋の前に来ると、ゆっくりとドアを押して中へ入っていった。

((( ゜ω゜)))「ガクブル、外は寒かったぉ…」

彼は雪の積もったコートを暖炉の近くのイスへ乱暴に掛け、ラム酒とミートパイ、それにローストビーフを注文した。
彼が滞在しているニーソク亭は赤いレンガでできた2階建ての建物で、1階は酒場になっている。店主の作る料理は絶品で、サービスも良くとても過ごしやすかったが
夜になると1階の酒場が煩く、騒音に不慣れな客ならば不眠の時を過ごすことになる。
店の女中が注文通りのものを運んできた。まだ若い海尉は薄くスライスされたローストビーフから手を付けた。

( ^ω^)「ハムハフハフハムッ」
女中「(きめぇwwww)」

彼はその少し太り気味の腹の中に全ての料理を収めると、借りている2階の部屋へ上がっていった。



  
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/23(土) 17:30:42.12 ID:F6z/mCV+0
  
( ^ω^)「ん…?」

自室に戻った若い海尉は机の上に置かれた封筒に気づく。

( ^ω^)「手紙かぉ?」

封筒には「内藤ホライゾン宛」と書かれていた。内藤と呼ばれた男は封を開けた。

--------------------------------------------------------------------
VIP国海軍第3艦隊提督より、内藤ホライゾンの地中海方面配属を下命する。
ブリッグ型スループ艦ウィニー号の就役に伴い、貴官は同艦への転属となった。
貴官は同艦に艦長として乗船し、士官の選定及び任務の遂行をされたし。
任務の内容については追って連絡するものとし、任務下命まで待機とする。

                            キモオッター号船長室より下命
                                         12月2日
--------------------------------------------------------------------

( ^ω^)「うはwww艦長昇進ktkrwwwww」
( ^ω^)「早速、ドクオに自慢しに行くぉ!」

彼は手紙を机に放り出すと、雪の降る道をドクオの家に向かって疾走していった。

⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン

彼はその独特の走り方から、仲間内ではブーンと呼ばれている。



戻る次のページへ