( ^ω^)が艦長になったようです

  
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/09/24(日) 18:51:40.72 ID:+rxJ5zev0
  
Chapter 15
その後、ギコが帰ってくる事はなかった。乗組員全員がひどく落胆したが、ブーンはギコが生きていると信じている。
ブーンは忘れる事にした。今まで何度も仲間を失っている。今回ばかりではない。しかし、忘れはしても思い出から消すことはしなかった。
時間も待ってはくれない。


ボルドーを去った後、ウィニー号は暖かい日差しと順風を受けて快調に走っていた。損傷した物の修理も全て完了した。
遥か彼方ジブラルタルを目前に、船員が前方に輸送船団を確認した事を伝えた。
ブーンはロイヤルスルを満帆にするよう命じると、高みへ上がって望遠鏡を覗き込んだ。

( ^ω^)「(4隻・・・・?)」
( ^ω^)「輸送船団は3隻だったはずだぉ!」

ブーンは遠距離望遠鏡に切り替えた。
ブーンが見つめる先には進路を乱しながら全速力で航行する輸送船団と、その右に1隻のガレー船がいた。

( ^ω^)「海賊船かぉ!」

輸送船の1隻が信号旗を揚げ、援護を求めていた。

( ^ω^)「信号旗手、輸送艦隊に減帆して針路を北へ向けるよう指示をしてくれぉ」

まもなく、3隻全てがいくつかの帆を畳み、北へと針路を変えはじめた。

( ^ω^)「(このまま突き進めばあのガレー船と輸送船団の間に入り込めるはずだぉ。輸送船とガレーの間はたっぷり開いてるぉ…)」
( ^ω^)「ドクオ〜!」
('A`)「うぃ〜」
( ^ω^)「戦闘配置前に船員に昼食を取らせてくれぉ」
('A`)「おk。把握した」



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