( ^ω^)が崩壊する世界を救うようです

  
2: 雪ザク ◆ytYUKiZacc :2006/09/28(木) 23:04:27.17 ID:NbyKJxPr0
  
第八章 「悲しき再会」




ミ゚ω゚彡「くぅ??」


( ^ω^)「ん・・?何か聞こえなかったかお??」

その頃僕は、しぃさんの手料理を頂いていた

(*゚ー゚)「そぅ?私には何も聞こえなかったけど・・・」

そう言って水をついでくれる


カタフの様子がおかしいお?



ミ゚ω゚彡「グゥゥゥッ!」


弾かれた様に、扉を飛び出して行く



  
4: 雪ザク ◆ytYUKiZacc :2006/09/28(木) 23:05:53.27 ID:NbyKJxPr0
  

(*゚ー゚)「まって!カタフ!!」

しぃさんもカタフの後を追いかける・・・


(;^ω^)「しぃさん!」



僕も食事を止め、慌てて外へと飛び出す


生温い風が顔に吹き付ける

(;^ω^)「う・・・ なんだか嫌な風だお」



外は森の音だけが静かにさざめいていた



  
7: 雪ザク ◆ytYUKiZacc :2006/09/28(木) 23:08:02.53 ID:NbyKJxPr0
  


じ・・・ じじい・・・・・・

そこにはあの肖像画と何一つ変わりない、優しい笑顔の老人が佇んでいる


('A`;)「でも確かにモナーの気配を感じた・・・はずだ」


 何かが オカシイ


/ ,' 3 「ほっほ、久しぶりじゃと言うのに挨拶も無しかのぅ?ドクオ」


あの懐かしい髭、優しい目


これは・・・ 間違いなくしぃのじじいだ




/ ,' 3 「強くなったのぅ、話がしたい。こっちへ来てくれんか」



  
10: 雪ザク ◆ytYUKiZacc :2006/09/28(木) 23:09:48.17 ID:NbyKJxPr0
  

じじいは笑顔で俺に近寄ってくる


ミ゚д゚彡「グルルルルルルルッ!!ガウッ!!」

ヴァンが警戒してるな




こいつ・・・ じじいには懐いてたのに




 やっぱ   そうなのか・・・?



俺は・・・ 口を開く

('A`)「テメェは・・・ しぃの『じじい』じゃねぇ」



  
11: 雪ザク ◆ytYUKiZacc :2006/09/28(木) 23:11:15.12 ID:NbyKJxPr0
  

じじいは足を止め、大声で笑い出した


この笑い方・・・ 不愉快な笑い方・・・・・・




マジかよ・・・



/ ,' 3「はははははっ、よく分かったモナね」


それはじじいのツラはしてるが、一番ぶん殴りたい相手だった


/ ,' 3「良く分かったモナ、馬鹿なドクオにしちゃ上出来だモナ。」



  
12: 雪ザク ◆ytYUKiZacc :2006/09/28(木) 23:13:40.34 ID:NbyKJxPr0
  

歪んだ笑み・・・ じじいの顔とは思えないぜ

('A`)「てめぇ・・・ モナーだな」



 『そうだモナよ、何を今更。まさか分かって無かったモナ?』



自分で聞いといてなんだが  聞きたく無かったぜ、出来ればな



/ ,' 3「訳在ってこの体は僕が使ってるんだモナ、見た目は悪いけど、体は丈夫だからしょうがないモナね」



使ってるだと?催眠術とかで操られてる訳じゃ無いってのか?



/ ,' 3「少しはお前も喋れモナ」




モナーが腰の短剣に、手を伸ばした



  
13: 雪ザク ◆ytYUKiZacc :2006/09/28(木) 23:15:52.43 ID:NbyKJxPr0
  


  はぇぇッ!



('A`;)「中身はモナーでも、動きはじじいかよッ!最悪だな!!」

/ ,' 3「そんなんじゃすぐ死んじゃうモナ?もっと逃げろモナ」


カマイタチののような剣圧が、俺の体を紙一重でかすめてゆく


このままじゃいつか喰らっちまうな



 攻められんのは好きじゃねぇんだ



('A`#)「相手がテメェなら手加減はしねぇぜ!!」


その瞬間から、ドクオの獣化が始まる



  
14: 雪ザク ◆ytYUKiZacc :2006/09/28(木) 23:18:19.11 ID:NbyKJxPr0
  
/ ,' 3「遅い遅い遅いモナ!!」


モナーの右手から豪雨の様な、剣撃が繰り出されてゆく


('A`#)「俺は   テメェの知ってる俺じゃ・・・ねぇ!!」

/ ,' 3「強がりを  言うなモナ!」

モナーの剣は俺の喉笛を捉えていた、が・・・


その一撃は俺に当たることなく、後ろの地面をえぐった


/ ,' 3「い・・居ない。何所に逃げたモナ?!」



へへ・・・ その馬鹿面、モナーそのものだぜ?



 『こっちだぜ大馬鹿が』



  
15: 雪ザク ◆ytYUKiZacc :2006/09/28(木) 23:20:05.78 ID:NbyKJxPr0
  

 夕闇に一匹の狼が佇む



銀色のタテガミが、穏やかに風になびいている


下半身は体毛に覆われているが、上半身は普通の人間のままのようだった

体はブーンと戦った時より、若干小さくなってはいるのだが・・・ 

えも知れぬ威圧感がそこにはある

一番の違いは、鋭い爪が消えている事だろうか




ドクオはブーンと戦った時とは、全く違う姿に変貌を遂げていた



  
17: 雪ザク ◆ytYUKiZacc :2006/09/28(木) 23:25:09.74 ID:NbyKJxPr0
  

/ ,' 3 「半獣化かモナ?そんな子供騙しじゃ、このじいさんには勝てないモナ!!」


モナーは見事な足運びで間合いを詰める


('A`) 「やっぱテメェは大馬鹿だ、じじいならもっと冷静に動いてるぜ」



ドクオは右手を大きく構えた






('A`) 「ウォォォォォォォオオオオおおおッ!!!」


超スピードで繰り出されたの拳から、見えない衝撃波が放たれる


/ ,' 3 「おおぉぉぉぉ!?」



  
20: 雪ザク ◆ytYUKiZacc :2006/09/28(木) 23:38:50.98 ID:NbyKJxPr0
  

モナーは紙一重でかわす

1 2 3 4 5 6 7


しかしドクオの拳は止まらない

('A`)「もっとよけろよ?じじいならかすらせもしないぜ。」


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クリーンヒットは無いが、ドクオの拳は確実にモナーの体力を削る

/ ,' 3 「くっそ・・・ がぁぁぁっぁぁあああ」

モナーも反撃を試みるが、追いつかない



/ ,' 3 「ごッ・・・・・・!!!」

その一発はモナーの下腹を削り取った



  
21: 雪ザク ◆ytYUKiZacc :2006/09/28(木) 23:42:53.61 ID:NbyKJxPr0
  

モナーは思わず、その場に倒れ込む

('A`)「じじいの体でよかったなぁ、テメェのモヤシな体じゃ死んでるぜ?」


俺は、ゆっくりと歩み寄る

('A`)「洗いざらい吐いて貰うぜ、糞野郎が」


/ ,' 3「・・・ふふ」

モナーは這いつくばりながら、うすら笑いを始めた


/ ,' 3「終わりだモナ」


完全に勝ったと思った



でも、まだ油断しちゃいけなかった

全ては俺の傲慢せいで起こったんだ


第八章 「悲しき再会」 完



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