( ^Д^)と(*゚∀゚)は魔界のならず者のようです 特別編

408: ◆wAHFcbB0FI :10/31(水) 19:03 geUxeGy0O

『( ^Д^)と(#゚;;-゚)のハロウィン? のようです』


『始まり』


( ^Д^)「おーっす!」
(#゚;;-゚)「…やあ」

何時ものように付喪神ことタカラと、同じく付喪神ことでぃが魔界にて出会う。
が、タカラは何時もとは少し違う様子。
どこか楽しげな表情である。

(#゚;;-゚)「…どこに行くところなのかな?」
( ^Д^)「済まねえ…実はな、俺が今日お前と出会ったのは偶然じゃねえんだ」
(#゚;;-゚)「何この流れ
     (…ついでに謝る理由が解らない)」



409: ◆wAHFcbB0FI :10/31(水) 19:07 geUxeGy0O

( ^Д^)「今日俺がお前を探したのは他でもない。
     今日は十月三十一日、即ちハロウィンの日だからだ!」
(#゚;;-゚)「(探してたのか…)
     ハロウィン…って何があるの?」

僅かに期待を寄せるでぃに、タカラは得意気な様子で説明する。

( ^Д^)「現世ではな、このハロウィンって時に餓鬼共が幽霊や魔女の格好して
     『Trick or treat!』…つまり『お菓子くれなきゃ悪戯するよ!』とかいうようなことをほざきながら、家を一軒一軒回って菓子をせがむらしい」
(#゚;;-゚)「何じゃそりゃ…」
( ^Д^)「そして今日はそのハロウィン。ついでに俺達は『妖怪』という、霊体と魔物の真ん中ぐらいの好都合なポジションにいる。
     てな訳だから今日は俺も同じようなことをして楽しもう、と。
     で、どうせならお前と一緒の方がいいと思ってな。どうだ?」
(#゚;;-゚)「(てな訳ってどんな訳だか…でも)」



410: ◆wAHFcbB0FI :10/31(水) 19:11 geUxeGy0O

でぃは嬉しそうに頷き

(#゚;;-゚)「何か楽しそう……私は普段苦いコーヒーばかり飲んでるけど、甘いものも結構好きだよ。
     …だからお菓子貰えるんだったらお供するよ」

彼女も、たまには遊んでみたいと思うような性分である。
それに今日は特別な日らしいので少しは羽目を外してもいいだろう、と判断したのだ。

( ^Д^)「よしきた、んじゃ早速標的探して回るか!」
(#゚;;-゚)「…おー(…ってことは私達は子供?)」

かくして、どこかズレているような感じのまま、彼等のハロウィンが始まったようです。



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