( ^Д^)と(*゚∀゚)は魔界のならず者のようです 特別編
- 416: ◆wAHFcbB0FI :10/31(水) 23:31 geUxeGy0O
『人間相手なら楽勝…あれ?』
(#゚;;-゚)「飴玉が一つ二つ……ハロウィンって良いね」
( ^Д^)「同感なんだぜ。次もこのくらい貰えるといいな」
最初から結構な物を貰い、二人は満足な様子である。
しかし、まだまだこれから。
どうせなら多くの相手から貰った方がいいではないか。
( ^Д^)「よし、次も話が多分通じる奴を狙う。要はレベル2とかそんなとこだ!」
(#゚;;-゚)「……?」
- 417: ◆wAHFcbB0FI :10/31(水) 23:38 geUxeGy0O
そして
( ^Д^)(#゚;;-゚)「Trick or treat!」
从;゚∀从「…いきなり何の用だ? 嫌がらせか?」
今度は高岡に突っかかる。
正直扱いにくいが、人間である彼女ならハロウィンを知っているはずなので何とかなるだろう、という考えによって今に至る。
( ^Д^)「言葉通り、菓子寄越せ」
从 ゚∀从「ハァ? 何で俺がてめえらに菓子なんかやらなきゃならねえんだ」
( ^Д^)「今日はハロウィンだから」
从 ゚∀从「あ、そんなのあったな。
…で何する日だっけ?」
(#゚;;-゚)「!」
(;^Д^)「…えーと、お前は確かに人間で合ってるよな?
まさかハロウィン知らないってことは―――」
从 ゚∀从「当然俺は人間だが、色々あってハロウィンとは無縁のまま生きてきた人間だ。
てな訳だからハロウィンっつー言葉は知ってるが結局それだけで、日付内容その他諸々は曖昧だったりするぜ」
( ^Д^)(#゚;;-゚)「(ちょwwwwwねーよwwwwwww)」
- 418: ◆wAHFcbB0FI :10/31(水) 23:40 geUxeGy0O
ハロウィンを知らない人間がいるとは思ってもみなかった。予想外の事態である。
…が、彼等はそんなことじゃ諦めない。
( ^Д^)「おい、でぃ」
(#゚;;-゚)「…?」
タカラはでぃに小声で耳打ちし、何かを伝える。
その際にでぃは一瞬表情を歪めたが、やがて小さく頷いた。
( ^Д^)「…ハイン、よく聞け。
『ハロウィン』ってのはな、人間が幽霊や魔女に菓子を寄越さなけりゃならん日だ」
从 ゚∀从「何故に?」
( ^Д^)「俺に聞くな」
从#゚∀从「ふざけんな、理由もねえのにそんなこと―――」
( ^Д^)「俺もよくは知らねえが、残念ながらハロウィンという行事が実在することは確か。
今のお前には俺達に菓子を渡すか、潔くTrick喰らうかしか選択肢はねえ。
もう一度言うぞ、Trick or treat!」
(#゚;;-゚)「…Trick or treat」
- 419: ◆wAHFcbB0FI :10/31(水) 23:43 geUxeGy0O
この瞬間、やはり(ry
从;゚∀从「(やべえ、何か知らねえけどこいつらやべえ! 拒否ったら何されるか解んねえし、でも屈服したら俺の生き様に反する!
爆発起こして吹っ飛ばしてやるのもいいが今疲れてて乗り気じゃねえし後がめんどくせえ!
つーか大体くれてやるモンなんかねえ! 畜生、俺はどうすりゃ!)」
この間やはり約三秒。
彼女の結論は
从 ゚∀从「…仕方ねえ、なら十分寄越せ。その間に何とか探してみるからTrickとやらはゴメンだ」
( ^Д^)「お前もかよ…」
- 420: ◆wAHFcbB0FI :10/31(水) 23:45 geUxeGy0O
从 ゚∀从「どういうことだ?」
( ^Д^)「いや、さっきモナーに同じ事言ったらどっかに菓子を取りにいって、そいつをくれたからよ」
从 ゚∀从「へぇ、あの豚野郎が……それだ!」
( ^Д^)「…それって何だ?」
从 ゚∀从「いや、何でもねえぞ。何でもねえ…」
そう呟きながら、高岡は何処かへと消えていった。
( ^Д^)「(幽霊や魔女に菓子を寄越す……嘘はついてないもんね)」
(#゚;;-゚)「……」
そうはいってもアンタ、それは仮装した子供の話だから…
- 422: ◆wAHFcbB0FI :10/31(水) 23:52 geUxeGy0O
十分後
从 ゚∀从「ほらよ、例の物だ。ありがたく思いやがれ」
( ^Д^)「お…やるな」
高岡は何やらお菓子が入ってそうな箱を持ってきた。
从 ゚∀从「言っとくが入手経路とか聞いたら殺すからな」
( ^Д^)「貰うモン貰えりゃ文句は言わねえ。
ついでに言うと俺は死なねえよ。魂がなくなることはあるだろうが」
从 ゚∀从「何だっていいだろ。それと今日はもうてめえらとは会わねえから」
そう言うと高岡はさっと何処かへ走り去ってしまった。
(#゚;;-゚)「…あの人って変わってるよね」
( ^Д^)「だよな…だが今は貰いモンを見てみようじゃねえか」
タカラは箱を開ける。
( ^Д^)「…おや、貰ったのはチョコレートとやらか」
(#゚;;-゚)「…私チョコレート好きだよ」
( ^Д^)「じゃあ全部お前にやるよ。俺あんまし好きじゃねえ」
(#゚;;-゚)「…ありがとう」
彼女はその場で幾つか食べ、残りは自分の箱の中へ入れた。
そして彼等は次の相手を求めて再び動き出したようです。
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