('A`)が神を認めないようです。

1: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 22:47:56.85 ID:aPScLMoE0
「今日は…雨か。」

外界を遮断するかのように長く伸びた前髪。
その隙間から微かに見える目で窓から外を眺める一人の人間。

年は17〜18くらいだろうか?
まだ幼さの残る、中性的な綺麗な顔。
女性にも男性にも見える線の細い体。
しかし、身長が170台前半程度ある事を考えれば男の可能性が高いだろう。
そして肩の少し下くらいまで伸びた黒髪。

寝起きが悪いのか、フラフラしながら一本の煙草を咥える。
カチンと音を鳴らしてジッポで火をつける。



4: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 22:48:51.23 ID:aPScLMoE0
「学校行くのめんどくせぇなぁ…。」

そう呟きながら灰を落とす。
黒い髪、黒い服、黒い瞳。
それに合わせるかのような真っ黒な煙草。
独特の甘い香りが漂っている。

「まぁしょうがないよな…。 さっさと用意するか。」

そう、しょうがない。
学生ならば学校へ行くし、社会人なら働きに行く。

本人の意思で行かない事もできなくはないが、デメリットが大きすぎる。
社会人なら働かなければ生きる事が不可能だ。

それは壊れていく世界の中でも変わらなかった。


「('A`)が神を認めないようです。」



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