('A`)が神を認めないようです。

7: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 22:50:19.79 ID:aPScLMoE0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

('A`)「う〜…。頭がフラフラする。」

( ^ω^)「おっおっお。 ドクオまたあの煙草の匂いがするお!」

('A`)「朝は一服しねぇとはじまんねぇだろ?」

(;^ω^)「ブーン達は一応まだ高校2年生だお……。」

ξ゚听)ξ「おはよー!! なによ、ドクオはまた朝から暗いわね〜。」

('A`)「しょうがねーだろ。 血圧低いんだよ…。」

( ^ω^)「ブーンのように朝ごはんいっぱい食べれば平気だお!!!」


朝から飯なんか食えるか。
ましてやお前のようにって…、今朝は何食ったんだ??
昨日の朝はカレー3杯だったよな。



9: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 22:51:48.28 ID:aPScLMoE0
ξ゚听)ξ「ねぇ、ブーン。」

( ^ω^)「なんだお??」

ξ゚听)ξ「それ以上太ったら別れるわよ。」

(;^ω^)「おぉ!!???」


また始まった。
あー…確かにブーンは少し痩せるべきだな。
あの腹はなんだ。
17歳の貫禄じゃねぇぞ。

でも、ツンだってどうせ別れることなんかできないくせに、
なんであーいう事言うかねぇ。



11: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 22:53:11.63 ID:aPScLMoE0
(:^ω^)「それはイヤだお!!!! ドクオ!ヘルプ!!!」

('A`)「ムリ。」

(;^ω^)「そんな二文字で全てを否定しなくてもいいお!!」

ξ゚听)ξ「別に痩せろって言ってないだけマシじゃない。」

('A`)「まぁ…、少し痩せたほうがいいぜ?マジで。」

(;^ω^)「……じゃあ夜食のカップラーメンを一つ減らすお。」

ξ#゚听)ξ「一つって何よ!!! あんたどんだけ食べてるの!!?」

(;^ω^)「ひぃぃぃっ!!ツン様がお怒りだおー!!!」



13: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 22:54:27.37 ID:aPScLMoE0

いつもどおりの風景。
いつもどおりの友達。

そして、いつもどおりの学校が始まる。

なんだろうなぁ〜…………。

別に満たされてるんだけど、たまに何もかもいらなくなる時がある。
友達も、学校も、何もかもが煩わしくてしょうがなくなる。

………まぁ、捨てる勇気もないけどな。



( ゚∀゚)「おう!おはよー!」


教室につくなり元気に挨拶してくるジョルジュ。
おっぱい星人め。
朝からエロ本机の上に広げて何してんだか。



15: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 22:56:21.11 ID:aPScLMoE0
(*^ω^)「おはようだおジョルジュ! その机の上にあるのはもしや……!!」

( ゚∀゚)「おーよ! 待ちに待った〔揉んで吸って抱きしめて〕の新刊だ!!」

(*^ω^)「おぉ!! ついに新刊が出たのかお。 ブーンもずっと待ってたお!!」

( ゚∀゚)「だろ!? 俺が使った後に貸してやr…」

(*^ω^)「おっおっお。貸してくれるのかお!??」

(;゚∀゚)「いや〜…、やっぱりこういう本はよくないよな、うん。」

(*^ω^)「今更何言ってるんだお!! ブーンはそれが楽しみで生きてきたんだお!!」

(;゚∀゚)「お、おれトイレ行きたくなってきたからまたあとでな!!」

(;^ω^)「ちょ、ジョルジュ!!  あーあ…、行ってしまったお。」



16: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 22:57:55.13 ID:aPScLMoE0

ブーン………。お前本当に気づかないのか??
怒りで空気が振動してるようにすら感じるというのに…。


ξ#゚听)ξ「何が楽しみで生きてきたって?」


( ^ω^)「…………。」


( ^ω^)「………。」


( ^ω^)「……。」




(^ω^)



18: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 22:59:39.83 ID:aPScLMoE0
ξ#゚听)ξ「何考えてんのよ!このエロ!!!最低!!」

(;^ω^)「す、すまなかったお!!! ごめんだお!反省してるお!!」

ξ#゚听)ξ「ふざけんな!! あんた楽しみにしてたってことは前のやつ見たってことでしょ!!!」

(;^ω^)「ち、違うお! あれはちょっと口が滑っただけで…」

ξ#゚听)ξ「ほぉ…、口が滑ったのね!!!」

(;^ω^)「お!!  ド、ドクオ!助けてくれお!!!」



19: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:00:51.71 ID:aPScLMoE0

('A`)「……おれ、お前の事忘れないからな。」

(;^ω^)「ドクオーーーーーー!!!」

ξ#゚听)ξ「ねぇ、熱いのがいい?冷たいのがいい??」

(;^ω^)「ちょ、おま、それだけは勘弁してください!!!!」

ξ#゚听)ξ「早く選びなさいよ〜!!!!」


そう言いながらブーンに迫るツンの右手には赤い火、左手には青い火がゆらめいている。



20: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:01:54.98 ID:aPScLMoE0
(;'A`)「おいおい。 いくらなんでも[コール]はやりすぎだろ。」

ξ゚听)ξ「あら、大丈夫よ。ちゃんとブーンにはアンチかけてるから。」

(;^ω^)「レベルが足りてないお!!! 結構熱いし、冷たいお!!!」

ξ゚听)ξ「火傷や凍傷までいかないから大丈夫よ!!」

( ;ω;)「うぅ…。ごめんだお。」

ξ゚听)ξ「ダメよ。」

( ;ω;)「本当に反省してるお…。」

ξ゚听)ξ「…………。」

( ;ω;)「もうツン以外では抜かないお。」

ξ;゚听)ξ「それはそれでイヤね…。」



23: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:03:13.23 ID:aPScLMoE0
ξ゚听)ξ「本当に……もう見ないでよ?」

( ;ω;)「……ヤキモチかお?」

ξ#゚听)ξ「やっぱ燃えろ!!」

( ;ω;)「あついおーーーー!!!!!!!」


('A`)「……プッ。」

ξ゚听)ξ「あ!ドクオ!!今あんた笑ったでしょ!!」

( ;ω;)「ひどいお!! ドクオはサディストだお!!!」

('∀`)「アハハ。本当にお前らって楽しいな!!!」




でも、なんだかんだでこんな毎日は気に入っている。
たまに全部いらないと思うのも本当だが、
全部が大切だと感じるのも俺の本当の心だ。



27: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:04:33.38 ID:aPScLMoE0
ξ゚听)ξ「…………。」

( ^ω^)「…………。」




('A`)「…………あれ???」







ξ゚听)ξ「…………。」

( ^ω^)「…………。」

( ゚∀゚)「…………。」


(;'A`)「ちょ!!! なんだこの空気!? しかもジョルジュまで!!」



31: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:06:05.53 ID:aPScLMoE0


ξ゚听)ξ「だって……。」

( ゚∀゚)「……なぁ?」

( ^ω^)「変態だお。」


(;'A`)「ちげーよ!!!!! 」



こうやっていつもの日常が繰り返されていく。
壊れた世界だけど…、ここには平和がある。

そう、世界は壊れたんだ。

あの日、すべてが。



35: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:07:22.05 ID:aPScLMoE0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今から一年と少し前。
世界は壊れた。
その始まりはとても簡単だった。


('A`)「あ〜…。もう朝か。」


けだるい感じを振り切る事ができないままテレビをつける。
するといつもと感じが違う。

テレビの中の人が物凄く慌ててる。

何度も何度も同じ言葉を繰りかえす。

「手のひらを上に向けて[コール]とさけべ。」



37: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:08:48.16 ID:aPScLMoE0

何が言いたいんだ??
こいつは。

それが何だって言うんだ。

なんで今更わざわざコールの使い方なんざ………。


そこで頭が一気に覚めた。
テレビでコールの使い方を放送している!?
コールの存在をテレビが流している!!???

どういうことだ!!
なぜこいつらがその存在を知っている??
いや、なんでこのキャスターはコールが使えるんだ!!!?



40: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:09:59.18 ID:aPScLMoE0

('A`)「…ざけんな。」


右手を前に突き出す。そのまま手を広げ叫ぶ。

('A`)「コール!!!!」


手のひらの前方にある空間が切り開かれていく。
その切れ目から一人の女性が現れる。


川 ゚ -゚)「何か用か??我が主。」




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