('A`)が神を認めないようです。
- 52: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:13:21.51 ID:aPScLMoE0
- 川 ゚ -゚)「何か用か??我が主。」
('A`)「おい!!一体何が起きてるんだ!!??」
川 ゚ -゚)「さぁ?私にはわからない。」
('A`)「……くそっ。 役に立たないやつだ。」
川 ゚ -゚)「すまない、我が主よ。」
(#'A`)「大体お前普段俺の事そんな呼び方しないじゃねーか!!!」
川 ゚ -゚)「む。私は初登場だからな。読者にいい印象を与えようと思ってな。」
- 56: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:14:26.86 ID:aPScLMoE0
- (#'A`)「あぁ、もう訳わかんない事言うなよ!! ただでさえ混乱してるのに…。」
川 ゚ -゚)「まぁまぁ。ドクオは馬鹿だからしょうがないさ。」
(#'A`)「うるせーよ!ほっとけ。」
川 ゚ -゚)「そんなところが私は好きだぞ。」
(;'A`)「……お願いですから、少し静かにしててください。」
川 ゚ -゚)「了解だ。」
(;'A`)「……はぁ。」
- 59 :>>53 タイトルが[始まり]です:2007/08/19(日) 23:15:36.25 ID:aPScLMoE0
- 呼ぶんじゃなかった。
…まぁ、過ぎたことはしょうがない。
それより一度整頓しよう。
今日は…木曜日だ。
普段通りに朝起きて、普段通りに寝ぼけながらテレビをつけた。
そしてニュースでコールの事が放送されてて………。
('A`)「ダメだ。さっぱりわかんね。」
川 ゚ -゚)「ドクオは馬鹿だからな。」
(#'A`)「それはもういいんだよ!!!!」
- 62: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:17:04.57 ID:aPScLMoE0
- …ったく、こいつとは付き合い長いが考えてる事がいまだによくわからん。
一度頭を解剖して中がどうなってるのか見てみたいくらいだ。
('A`)「とりあえず……俺以外にも大勢コールが使える奴が増えたってことか。」
川 ゚ -゚)「おい、馬鹿。」
('A`)「おいおい。そんなのアリかよ?世の中いいやつばかりじゃないんだし、絶対悪用するやつも…」
川 ゚ -゚)「なぁ、馬鹿ってば。」
(#'A`)「馬鹿ってのは俺のことかぁぁぁぁああああああ!!!!?」
川 ゚ -゚)「他に誰がいるんだ?」
- 68: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:18:45.69 ID:aPScLMoE0
(#'A`)「ついさっきまで我が主とか言ってたのにもう馬鹿呼ばわりですか!? たった数分で!?」
川 ゚ -゚)「そんなことはどうでもいい。 それよりこいつらおかしいぞ。」
(#'A`)「そんなことってなんだコラ!? だいたい、お前は前っからなぁ…!!」
('A`)「……ん?? おかしい??」
('A`)「……何がだ??」
川 ゚ -゚)「それでも私の主なのか? よく見てみろ。」
('A`)「…………ん???」
川 ゚ -゚)「やっぱり馬鹿だな。」
- 70: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:19:55.36 ID:aPScLMoE0
(#'A`)「うがあああああああああ!!!」
川 ゚ -゚)「こいつら、契約相手がいない。」
(#'A`)「人のこと散々馬鹿にしやがって! そりゃ俺は馬鹿ですよ!あぁ、馬鹿さ。だからなんだよ!?」
(#'A`)「大体、そんなこと俺がわかるわけねぇだろ!俺はただの人間だぞ!? お前たちとは違うんだ!」
川 ゚ -゚)「…………。」
(#'A`)「それに馬鹿って言ったほうが馬鹿って昔から決まってるんだ! つまりお前の方が馬k…」
川 ゚ -゚)「もう一度だけ言う。 こいつら契約してないぞ。」
('A`)「……あ??」
- 71: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:21:11.23 ID:aPScLMoE0
- ('A`)「そんなわけないだr……あれ?? 本当だ。」
川 ゚ -゚)「馬鹿の相手は疲れるな。」
(#'A`)「……っ。 じゃあ、その馬鹿にわかるように、ちゃんと説明してくれませんかね?」
川 ゚ -゚)「何をだ?」
(#'A`)「そんなことありえるのかってことだよ!!!」
川 ゚ -゚)「まったく…。主が馬鹿だと苦労する。」
(#'A`)「…………。」
- 73: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:22:18.50 ID:aPScLMoE0
- 川 ゚ -゚)「いいか、もう一度基本から教えてやる。ちゃんと把握しろ。」
('A`)「…わかったよ。 じゃあ頼むわ。」
川 ゚ -゚)「いいか。[コール]というのは、本来文字通り[呼ぶ]や[召喚する]という意味だ。」
('A`)「それは知ってる。」
川 ゚ -゚)「そう。だから君が[コール]を叫んだ時私が現れた。」
('A`)「ふんふん。」
川 ゚ -゚)「だが、あの者達は[コール]を叫んだだけで赤い火や青い火を使っている。」
('A`)「でも、それは…」
川#゚ -゚)「…………。」
(;'A`)「……すいません、口挟まないで黙ってます。」
- 76: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:23:36.46 ID:aPScLMoE0
川 ゚ -゚)「……そう、君も使える。あらかじめ、[コール]という言葉に赤い火や青い火を登録することによって。」
川 ゚ -゚)「しかし、その時出てくる火は私達契約相手の能力だ。」
川 ゚ -゚)「その力を借りて[コール]という言葉を引き金に火を手のひらの上に召喚しているわけだ。」
('A`)「そうだよな。 そこまでは俺もわかってるんだ。」
川 ゚ -゚)「しかし、こいつらには契約相手がいない。」
('A`)「……どういうことなんだ??」
- 81: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:24:52.20 ID:aPScLMoE0
川 ゚ -゚)「……詳しくはわからない。だがこのテレビに映ってる人間たちの[コール]は非常に[レベル]が低い」
('A`)「え??こいつらこれが上限??」
川 ゚ -゚)「使えてもレベル3くらいまでか…。」
(;'A`)「そりゃまた微妙な…。」
川 ゚ -゚)「レベルというのは、そのまま能力の強さだ。」
川 ゚ -゚)「すなわち、赤い火のレベル1より赤い火のレベル2、そして2より3の方が強い。」
('A`)「強いって…火が大きいってことだよな?」
- 85: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:26:04.02 ID:aPScLMoE0
- 川 ゚ -゚)「能力によるんだ。 赤い火は物を燃やす力。 レベルが上がると大きい火になるし、温度も上がる。」
川 ゚ -゚)「そして青い火は物を凍らす力だ。これはこの世界には本来存在しないものだから少し説明が難しいな…。」
川 ゚ -゚)「まぁ、簡単に言うと普通の火のと同じようなものだ。 ただし、燃えたあとは灰にはならない。」
川 ゚ -゚)「そう、凍るんだ。 つまり、普通はマッチをこすると燃えた後は真っ黒になって、そのまま灰になるだろう?」
川 ゚ -゚)「青い火だと、マッチの形状そのままに火が燃えていき、燃えたあとは凍ってる。 当然触れば簡単に砕ける。」
川 ゚ -゚)「これもレベルがあがると火は大きくなるし、温度も下がっていく。」
('A`)「アンチはわかりやすいよな。」
川 ゚ -゚)「アンチ系統は簡単だな。例えばアンチフレイムのレベル3を使えば火の能力のレベル3までは効かない。」
- 94: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:27:20.11 ID:aPScLMoE0
- ('A`)「火のレベル4だったらどうなるんだ??」
川 ゚ -゚)「火のレベル1の効果を受ける事になる。単純に引き算だな。」
('A`)「なるほど…。今までコールで誰かを攻撃したり、されたりしたことなかったからなぁ。」
川 ゚ -゚)「あとは系統の説明だが…、まぁ今は詳しくする必要はないな。」
('A`)「まぁな。 でも何種類くらいあるんだ?」
川 ゚ -゚)「私もよくわからない。 知ってるのは8種類程度だな。」
('A`)「そんなものなのか。案外少ないんだな。」
川 ゚ -゚)「まぁ、私が経験不足なのかもしれんがな。」
('A`)「……ふむ。」
- 99: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:28:27.86 ID:aPScLMoE0
- 川 ゚ -゚)「さて、問題は契約相手がいないことだが…。」
('A`)「……あのさ、聞いていい??」
川 ゚ -゚)「どうした??」
('A`)「お前ってさ、人間じゃないよね??」
川 ゚ -゚)「………あぁ。おそらくな。」
('A`)「俺たちと何が違うんだ??」
川 ゚ -゚)「……この能力さ。」
('A`)「ほかは??」
- 103: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:29:39.12 ID:aPScLMoE0
川 ゚ -゚)「契約によって、能力を貸すかわりに代価としてエネルギーをもらうことができる。」
('A`)「エネルギー…。」
川 ゚ -゚)「ゲームでいうMPだとか、魔力とかそういうものだ。 ないと能力を使えない。」
('A`)「使えないとどうなるんだ??」
川 ゚ -゚)「………わからない。ただ、エネルギーが尽きることだけは避けなければならないとずっと教えられてきた。」
('A`)「ふむ…。飯は普通に食うし、普段は別の世界にいるんだよな?」
川 ゚ -゚)「あぁ。コールされたときだけこちらの世界に来る。」
- 113: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:30:56.34 ID:aPScLMoE0
- ('A`)「別の世界ってあそこだけなのか??」
川 ゚ -゚)「あぁ、あの世界にはあの部屋だけだ。
もっとも、あれは私の住処で、他のやつらもそれぞれ自分の世界というか住処をもっている。」
('A`)「みんな同じ形の部屋なのか??」
川 ゚ -゚)「いや、それは違う。 能力の強い者ほど自分の世界は広いようだ。」
('A`)「それがお前たち…[契約者]なのか。」
川 ゚ -゚)「うむ。 だが、何度も言うようだが、このテレビに映ってる人間達には契約相手がいない。」
('A`)「なのに能力を使える…。 そんなことありえるのか??」
- 120: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:32:12.37 ID:aPScLMoE0
- 川 ゚ -゚)「……[多数契約]なのかもしれない。」
('A`)「ん?? なんだそれ?」
川 ゚ -゚)「一人の契約者にたいして、複数の人間が契約することだ。」
(;'A`)「おいおい! そんなことできんのか!?」
川 ゚ -゚)「…少なくとも私にはムリだ。 多数契約は非常に能力が強くないと不可能だ。」
('A`)「難しいのか?」
川 ゚ -゚)「あぁ。 何より重大な欠点がある。たとえば私の能力の一つ、炎の系統のレベルの上限は100程度だ。」
('A`)「あ〜、そんな事昔言ってたな。」
- 125: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:33:22.63 ID:aPScLMoE0
- 川 ゚ -゚)「同時に二人と契約するとレベルの上限は50になる。」
(;'A`)「え!!? 半分かよ。」
川 ゚ -゚)「いや、人数で割るんだ。 4人なら25が上限だ。」
(;'A`)「それは微妙だな…。」
川 ゚ -゚)「ただ、私達にはメリットが多い。」
('A`)「お?? たとえば??」
川 ゚ -゚)「何よりエネルギーだ。同時に4人と契約すれば、レベルの上限は4分の1だが、得られるエネルギーは4倍だ。」
(;'A`)「おいおい! それはずるくないか!?」
- 136: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:34:43.08 ID:aPScLMoE0
川 ゚ -゚)「そういうものなんだから仕方ないだろう。 だが、難しいため多数契約を使える契約者は限られているはずだ。」
('A`)「そいつが…。でもなんでこいつら能力の事全然知らないんだ? 本来契約する時に軽く教えてもらうだろ?」
そう、テレビの中の人間はものすごく混乱している。
まるでなぜこんな事ができるかわかってないかのように。
このキャスターは壊れたように同じ事を繰り返す。
「手のひらを上に向けて[コール]とさけべ。」
そんなもの、契約した時点で使い方くらいはわかっているはずだ。
- 137: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:35:49.71 ID:aPScLMoE0
- ('A`)「何の説明もなく、勝手に契約したりできるのか??」
川 ゚ -゚)「不可能だ。契約の条件は自らの存在の説明、
そして能力を貸す代わりに代価としてエネルギーをもらうことの説明。この二つが最低条件だ。」
その後急にテレビの画面が変わって一人の男が映し出された。
- 141: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:37:03.86 ID:aPScLMoE0
なんだ……?? この男…。
(('A`))「…………。」
あれ??
体が震えて……。
川;゚ -゚)「なんだ…こいつは……。」
- 145: ◆2tIpUAdHJU :2007/08/19(日) 23:38:18.33 ID:aPScLMoE0
怖い。
なぜだかわからないが怖い。
海の中でサメに遭遇したような………
そういう、絶対に勝てない相手だという事が本能で理解できる。
自分の命を守る方法がない。
相手の気分次第で死ぬ、そんな生きてるか死んでるかわからなくなるような状況。
体の震えが止まらない。
(・∀・)「えー、初めまして皆様。どうも、神です。」
第二話 神
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