('A`)が神を認めないようです。
- 3: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 01:43:29.74 ID:QUZVBcma0
(´・ω・`)「あぁ、それもそうだな。じゃあまず僕から説明させてもらおう。僕が持ってる能力は…。」
(´・ω・`)「火の能力、重力の能力、水の能力、それから剣と槍だ。 あとはそれぞれのアンチ能力。以上だよ。」
(; ^ω^)「お?? そんなにあるのかお?? 把握しきれないお。」
(;'A`)「…………。」
ブーンの言葉には俺も同意せざるをえない。まさかそんなに種類があるとは…。
- 5: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 01:44:47.78 ID:QUZVBcma0
…………なんて、当然そんなわけはない。
これだけしかないのにそれを覚える事もできないなんてさすがブーン。
いつもテストの点数で最下位あたりをうろうろしているわけだ。
だが、クーの話を聞く限りでは、神が使える能力は火とアンチ。
ハインリッヒが使っていた能力も火と剣と重力くらいだ。
水の能力と槍の能力は初めて聞く。
- 6: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 01:46:16.75 ID:QUZVBcma0
川 ゚ -゚)「全てを把握する必要などないさ。」
( ^ω^)('A`)「?????」
川 ゚ -゚)「どっちみち全ての能力のレベルを上げてる時間などない。 使いやすい能力だけを鍛え上げればいいんだ。」
そうか。そういうことか。
ハインリッヒは火と重力と剣しか使えなかったんじゃない、それだけしか使わなかったんだ。
いろんな能力を使えるほうが攻撃の幅が広がる気がするが、
それぞれの能力のレベルが低いのでは意味がない。
それなら、選んだいくつかの能力を徹底的に磨く方がいいのだろう。
- 7: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 01:47:50.00 ID:QUZVBcma0
(*゚∀゚)「一般的に選ばれるのは火の能力と近距離の能力、それから補助の能力一つとアンチ能力の4つだよ〜。」
ξ゚听)ξ「え? なんで火の能力は固定なの??」
(´・ω・`)「威力がケタ外れなのさ。フレイムランスの貫通力、フレイムウォールの広範囲への攻撃、使い勝手もいいしね。」
('A`)「だから神は火の能力を極めたのか…。」
川 ゚ -゚)「あぁ。おそらくな。 だが、火の能力しか使えないなら対策はいくらでもとれる。」
('A`)「…………アンチフレイム。」
川 ゚ -゚)「そうだ。 3対1で戦うなら、一人づつ戦って、神に火の能力を使われるたびに他の誰かと交代すればいい。
交代してるあいだにアンチフレイムをかければ、こちらは何の被害もうけず倒せる可能性もある。」
( ^ω^)「無傷の勝利かお!!? すごいお!!」
- 8: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 01:49:35.36 ID:QUZVBcma0
(*゚∀゚)「……口で言うのは簡単だけどね。 それに一つ大きな問題があるんだよ。」
( ^ω^)「問題…??」
(*゚∀゚)「神の火の能力は500を超えているらしいんだ〜。 その力を使われると私達のアンチフレイムじゃ消しきることができない…。」
川 ゚ -゚)「…………。」
(´・ω・`)「情けない話さ。結果、誰一人あの男に勝つことができないのさ。」
空気が重くなる。
理論は簡単だ。神は火の能力しかつかえない。
それならアンチフレイムをかけながら戦えば、まず負けない。
だが神はこちらのアンチフレイムでは消しきれないほどの火の能力をもっている。
対抗するにはこちらのアンチフレイムを神の火の能力より強くすることだけだが…。
- 10: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 01:50:50.54 ID:QUZVBcma0
( ^ω^)「なら答えは簡単だお! ブーン達も強くなればいいんだお!」
('A`)「ブーン…?」
ξ゚听)ξ「…………。」
(´・ω・`)「能力の限界はレベル500と言われてきた。 今まで500を越えた契約者がいなかったからだ。
でも神はその500を越えている。 契約者の歴史のなかで史上最強なんだよ。」
( ^ω^)「…………。」
(*゚∀゚)「それどころか、500に達した人ですら今まで一人しかいなかったんだ。
私達がそんなに強くなれるかどうか…。」
- 11: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 01:52:28.59 ID:QUZVBcma0
( ω )「それでも…………。」
(# ^ω^)「それでも強くならなきゃしょうがないんだお!!」
('A`)「ブーン…………。」
川 ゚ -゚)「…………。」
( ^ω^)「大きな声出してごめんだお。 でも、ブーン達はあいつを倒さなきゃいけないんだお。
みんなそれぞれ理由は違うかもしれないけど、倒そうって決めてここへ来たんだお。」
(*゚∀゚)「…ブーンくん。」
- 13: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 01:56:17.38 ID:QUZVBcma0
( ^ω^)「危ない事なんか最初からわかってるお。 でも、神は間違ってるお。
ソレに従う神軍も間違ってるお。絶対に、絶対に倒さなきゃならないんだお!!!」
ξ゚听)ξ「……。」
( ^ω^)「出来るかどうかなんて今はどうでもいいお。 どうにかするためにブーン達はいまこうして集まったんだお。」
('A`)(…こいつはたまにかっこいいから困る。)
(*´・ω・`)(…君はぼくのパートナー君はぼくのパートナー君はぼくのパートナー君はぼくのパートナー君はぼくのパート…)
- 14: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 01:57:08.73 ID:QUZVBcma0
川 ゚ ー゚)「そうだな。 やるしかないな。」
(*゚∀゚)「かっこいいじゃない♪お姉さん好きになっちゃいそう〜。」
(* ^ω^)「お!!? なんでだお…? でもktkr!!!!!!」
ξ*゚听)ξ「あ、あんたにしてはまともな意見じゃない。 見直したわよ。」
(* ^ω^)「おっおっお! ついにブーンの時代到来だお!!」
('A`)「…………。」
(´・ω・`)「…………(僕のブーン君…)。」
- 15: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 01:58:57.01 ID:QUZVBcma0
(*゚∀゚)「さて! じゃあ次はお姉さんの能力を教えちゃうよ!!」
ξ゚听)ξ「いよいよね。 待ちくたびれちゃったわ。」
(*゚∀゚)「私の能力は、空間、アンチ。 それだけだよ〜。」
ξ;゚听)ξ「え…………??冗談でしょ?」
(*゚∀゚)「それが本当なんだな〜これが♪」
つーの口から出た言葉はあまりにも以外だった。
- 16: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 02:00:15.90 ID:QUZVBcma0
能力を二つしか使えない。
それは今さっき説明した火、近距離、補助、アンチの4つの能力に足りないということだ。
なら、どうして…?
いくらなんでもそれで神に対抗できるとは思えない。
クーだってそれくらい…
(;'A`)「…………。」
川 ゚ -゚)「…………。」
クーの表情にはなんの変化もなかった。
やはり知っていたのか。
それなら、どうしてあえてつーを選んだんだ?
- 17: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 02:01:52.27 ID:QUZVBcma0
ξ#゚听)ξ「ふざけないでよ!!!!!!」
ツンの叫び声が響く。
当たり前かもしれない。 ツンには神を倒す理由があると言っていた。
そのために覚悟を決めて契約した相手が二つしか能力を持っていないなんて…。
川 ゚ -゚)「ちょっと落ち着け。」
ξ#゚听)ξ「落ち着いてなんかいられるわけないでしょ!? 今すぐ契約を解除して、ショボンと新しく契約させて。」
(*゚∀゚)「まぁ待ちなって〜。 解約するならそれでもいいけど、話を聞いてからでも遅くないでしょ?」
ξ#゚听)ξ「…………。」
- 19: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 02:03:48.59 ID:QUZVBcma0
まだどこか怒りがおさまらない様子のツンだが、
とりあえず耳をかたむけることにしたようだ。
表情は鬼のままだが。
(; ^ω^)(ドクオ!! このままじゃヤバイお!!)
('A`)(…………。)
(; ^ω^)(ちょ、ドクオ!! シカトかお。)
('A`)(う〜ん…、とにかく話を聞こうや。)
- 20: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 02:06:16.31 ID:QUZVBcma0
(´・ω・`)「ツン、君は何か勘違いしてるようだが、つーは僕より強いよ。」
ξ;゚听)ξ「え!!? だって…。」
川 ゚ -゚)「断っておくが、ショボンは決して弱くない。 つーが強いんだ。」
(;'A`)「え?え? つーって能力一つだけなんだろ??」
(*゚∀゚)「あんまり褒められても照れるんだけどね〜。」
(´・ω・`)「というか、神だって火の能力しか使わないじゃないか。」
ξ゚听)ξ「でも、それはあの男が圧倒的にずば抜けてるからじゃ…?」
- 23: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 02:09:46.05 ID:QUZVBcma0
(´・ω・`)「まぁ、それも間違ってはないけどね。 一つの能力を極めたからずば抜けたともいえるのさ。」
ξ゚听)ξ「…でも、失礼だけどつーは神ほど強くはないんでしょ?」
(*゚∀゚)「うん。 レベルでいうとせいぜい150くらいだからねぇ〜。」
(´・ω・`)「ちなみに僕は火が最強で200ちょいだよ。」
( ^ω^)「お?? それでもつーのほうが強いのかお??」
川 ゚ -゚)「空間の能力。 これが圧倒的すぎるんだ。」
('A`)「空間…。どんな能力なんだ??」
ξ゚听)ξ「…ちゃんと説明して。」
- 25: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 02:14:07.27 ID:QUZVBcma0
(*゚∀゚)「私は最初からそのつもりだったんだけどな〜…。」
( ^ω^)「そういえば話を中断させたのはツンだお。」
('A`)「言われてみれば…。最初からツンが大人しくしてれば済んだ話なんじゃ…?」
ξ;゚听)ξ「え…、あ…。 ごめんなさい…。」
(*゚∀゚)「いいよいいよ♪ じゃあ説明させてね。
空間の能力のレベル1〜10は空間の指定。 やってみるね。 コール。」
つーがそう口にすると、指差した空間を透明の立方体が囲った。
見えにくいが…、立方体を形成してる線だけがかろうじて見えるような感じだ。
- 26: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 02:14:57.00 ID:QUZVBcma0
(*゚∀゚)「この線は完全に見えなくすることもできるんだけどね〜。
今は見えやすくしてあるよ。 そして、コール。」
今度はその立方体の中で激しく火が燃え上がった。
あれ…?? つーは空間の能力しか使えないんじゃ??
ξ゚听)ξ「…あれは火の能力じゃないのね。」
(*゚∀゚)「そうそう♪ やっぱりツンちゃんって頭いいのね〜。 お姉さん助かっちゃう。」
('A`)「…ってことはあれが。」
川 ゚ -゚)「うむ。 空間の能力だ。 現在つー以外に使い手のいない4大レア能力の一つだな。」
- 27: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 02:15:53.91 ID:QUZVBcma0
(; ^ω^)「ちょ、ちょっと待ってくれお!!」
あーあ。そうだよな。
お前が一回で把握できるわけないよなブーン。
それより、4大レア能力…。 初めて聞く言葉だ。
(; ^ω^)「あれは火の能力じゃないんですかお??」
('A`)「あのな…」
(*゚∀゚)「いや、いいよいいよ。 私がちゃんと説明するね。」
( ^ω^)「お…。お願いしますお。」
- 28: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 02:16:37.37 ID:QUZVBcma0
(*゚∀゚)「簡単に言うと、空間の能力は一回目でレベル1〜10を使って空間を指定、
二回目でレベル20以上を使ってその空間を燃やしたりするんだよ。」
ξ゚听)ξ「…燃やす以外のこともできるんですか??」
(*゚∀゚)「レベル20〜40は燃やす。50〜90は凍らす。そして100から私が今つかえる上限の150までは固定化。」
ξ゚听)ξ「固定化??」
(*゚∀゚)「そう。固めちゃうの。コンクリートで固めたみたいにね。
ただ、コンクリートと違うのは浮いた空間でも固定できること。足場にしたり、たてにしたり。
その使い勝手のよさは火以上だと思ってるよ♪」
(;'A`)「いや、もうそれってずるくね??」
(*゚∀゚)「あはは。そうかもしれないね〜♪」
- 29: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 02:18:15.77 ID:QUZVBcma0
陽気に答えるつー。
だが、その能力は決して易しいモノじゃない。
空間指定のあと、効果を発動。
他の能力に比べて使うのは難しそうだ。
…俺やブーンにはムリだな。
ξ゚听)ξ「使いようによっては…かなり強そうね。」
(´・ω・`)「あぁ。僕が勝てないくらいだからね。」
川 ゚ -゚)「私だって危ういさ。」
(*゚∀゚)「またまたぁ。クーには勝てないよ。」
- 31: ◆2tIpUAdHJU :2007/09/23(日) 02:19:38.28 ID:QUZVBcma0
そのやり取りを見ていて以前浮かんだ疑問がまた浮上する。
あの時は答えてもらえなかったが。
('A`)「あの…。」
川 ゚ -゚)「なんだ??ドクオ。」
('A`)「クー達ってどういう関係??」
第12話 レア能力
戻る/第十三話