('A`)が神を認めないようです。
- 1: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 00:57:04.00 ID:Xiq6Uf6u0
- ('A`) :クーと訓練中。4段階目に挑戦中。能力は火、水、雷、槍、弓、合成、アンチ。
( ^ω^) :ショボンと訓練中。4段階目はクリアしていてドクオとツン待ち。能力は火、重力、剣、アンチ。
ξ゚听)ξ :つーと訓練中。4段階目に挑戦中。能力は空間、アンチ。
川 ゚ -゚) :ドクオと契約してる契約者。所持能力は火、水、雷、重力、剣、槍、弓、合成、アンチ。
(´・ω・`) :ブーンと契約してる契約者。所持能力は火、水、重力、剣、槍、アンチ。
(*゚∀゚) :ツンと契約している契約者。所持能力は空間、アンチ。
<ヽ`∀´> :神軍のリーダー。ゼロの中で唯一神と直接コンタクトが取れる。能力はフレイムランスのレベル92。
( ´_ゝ`) :人軍のリーダー。弟者と組んで人軍を率いている。能力はフレイムボールのレベル43。
(´<_` ) :立場は人軍の副リーダーだが、実際は二人で仕切っている。能力はフレイムボールのレベル22とアンチ系統のレベル100。
(・∀・) :神。膨大な人数と強制契約し、ゼロを生み出した元凶。能力はフレイムウォールとアンチソードのレベル300の二つのみ確認済。
- 3: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 00:58:11.93 ID:Xiq6Uf6u0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
―時は少し遡る―
(-o-)「神軍との決戦まであと四日。それまで皆懸命に訓練を重ねております。」
(´<_` )「そうか…。 くれぐれも油断だけはするなよ。
まぁ、こちらは守りに徹する構えだ。向こうも簡単には手を出してこないだろうがな。」
- 5: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 00:59:35.26 ID:Xiq6Uf6u0
(-o-)「一応四日後に話し合いという事になっていますしね。それが決裂した場合は戦闘となるでしょうが…。」
(´<_` )「兄者が必死に手を尽くして、ようやくとりつけた話し合いの場だ。簡単に決裂なんて言ってくれるなよ。」
(:-o-)「も、申し訳ありません! つい…。」
(´<_` )「いや…。わかってくれればいいんだ。」
- 6: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:01:12.72 ID:Xiq6Uf6u0
実際、今更話し合いだけで場が収まるとは思えない。
しかし、少しでも犠牲者を減らすための兄者の苦肉の策だ。
話し合いの最中に神軍が手を出してくるようならこちらも全力で戦うだけだ。
ニダーさえ叩けば神軍にとって大きな痛手になる。
もし俺と兄者が倒されても、その場合は下の兵隊たちには逃げるように指示してある。
人軍と神軍。両軍ともいまや結構な人数になってしまった。
正面衝突すれば多くの命が失われる。
だが、何も皆がみな命を落とす必要は無いのだ。
頭同士が討ち合えば一旦両軍とも引くことになるだろうし、どちらか一方が生き残ったとしても無傷という訳には行かないだろう。
そうなれば戦争を続ける事は困難になる。
- 7: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:02:57.40 ID:Xiq6Uf6u0
今更仲良くなれるとは思っていない。
だが、一人残らず殺したいほど憎んでるわけじゃない。
それはきっと神軍も同じはずだ。
(-o-)「それでは私も訓練に戻ります。」
(´<_` )「ん?あぁ。気をつけてな。」
人軍。
最初はただ神軍に対抗するためにつくられた団体だった。
それが今ではどうだ?
まるで本物の軍隊のようだ。
- 10: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:04:39.58 ID:Xiq6Uf6u0
そのリーダーの位置にいる兄者と自分。
兄者はリーダーとしての資質がある。
普段はふざけてみせているが、本当は常に頭を働かせていろいろ考えている。
それに比べて自分は…。
自分はリーダーなんて器じゃない。
自分に出来る事なんて偉そうにする事だけだ。
実際何が出来るわけでもない。
(´<_` )「…………。」
- 11: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:06:12.76 ID:Xiq6Uf6u0
幼い頃から兄に対して引け目を感じていた。
双子だからこそ常に比べられて生きてきた。
兄は頭が良くて、運動ができて、優しくて、明るくて。
自分は人並みだ。何をしても並か、少し上程度。
それで落ち込んだりもした。
何故自分はいつも下に見られるのだ。
勉強も運動も悪くは無い。
それなのに、いつも全然出来ないように言われた。
それだけ兄者が凄かった。
全てがいやになり、家を出た。
小学校3年生の頃だ。
だが、その頃の自分にできることなんてたかがしれている。
- 12: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:08:12.15 ID:Xiq6Uf6u0
夜中に公園の滑り台の下に隠れているところを警察に見つかり、事なきを得た。
まぁ、親には全力で怒られたが。
その時兄者は何も言わなかった。目もあわせてくれなかった。
次の日から兄者は変わった。
わざとテストで点数をとらなくなり、運動を本気でしなくなり、
いつもふざけた態度をとるようになった。
1年もした頃には世間の評判はほぼ逆になっていた。
弟はしっかりしているのに、兄は頭がおかしい。
それが新しい世間の評判というやつだった。
- 15: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:12:21.69 ID:Xiq6Uf6u0
――なんてくだらないんだ。
世間なんてそんなものなんだ。
何も見ていない。
本当は誰より頭がいい兄者。誰より運動神経のいい兄者。誰より優しい兄者。
そんな兄者を馬鹿にするような目で見る世間に苛立ちを覚えた。
そしてそんなものに振り回されて、嫌な役を全て兄に押し付けてしまった自分に腹が立った。
でも、そんな兄者が馬鹿な世間の人々を守るために力を尽くすと決めた。
迷いながら、後悔しながら、それでも神軍を止めると決めたのだ。
そんな兄者の力になりたい。
そう強く思った。
- 19: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:15:06.25 ID:Xiq6Uf6u0
( ´_ゝ`)「何してるんだ?」
(´<_`;)「うわっ!」
いきなり後ろから声をかけられた。
深く記憶の中で漂っていたところをいきなり現実に引き戻されたようで驚いてしまった。
( ´_ゝ`)「お楽しみ中だったか? それなら言ってくれれば、俺のお気に入りの堤さやk…」
(´<_`#)「いらん。 ただ考え事をしていただけだ。」
いつもどおり馬鹿な事を言ってる兄者。
そんなやりとりもあと4日でおわりかもしれない。
そう考えると少し怖くなる。
- 22: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:17:12.88 ID:Xiq6Uf6u0
( ´_ゝ`)「なんだよ…。せっかく人が秘蔵の動画を…。」
ブツブツ言いながら部屋から出て行こうとする兄者。
その後姿になんだか寂しいものを感じて声をかけようとした瞬間―――
(;-o-)「大変です!!神軍が攻めて着ました!」
ドアを勢い良く開き、大声で叫ぶ部下。
あまりに突然すぎる事態に、把握するのに一瞬の間を要する。
- 23: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:18:59.30 ID:Xiq6Uf6u0
( ´_ゝ`)「ちっ…。相手の数は?」
(;-o-)「そ、それが…。」
(´<_`#)「相手の数を聞いているんだ!はっきり答えろ!」
口ごもって中々はっきり言わない部下に強い口調で怒鳴りつける。
事態が事態だけに少し気が荒くなる。
(;-o-)「二人…です。」
その口から紡がれる言葉はあまりに予想外だった。
聞き間違えたのか?
200人の間違いか?
いや、そんなワケが…。
- 25: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:21:02.44 ID:Xiq6Uf6u0
(´<_`#)「ふざけるな!たった二人で攻めてくるわけないだろう! こっちには何人いるt…」
( ´_ゝ`)「おちつけ弟者。被害数は?」
(;-o-)「把握できておりません。しかし、このままでは…全滅します。」
次に部下の口から発せられた言葉はさらに予想外だった。
全滅??
ありえない。
こちらには何人のゼロがいると思っているんだ?
確かに能力は弱い者が多いが、それでもフレイムボールを使える者も何人か…。
( ´_ゝ`)「…天使か。」
- 27: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:22:37.28 ID:Xiq6Uf6u0
兄はまるで理解していたかのように呟いた。
天使…。神軍ではなく、神に直接仕える部下。
神からのテレビでの連絡ではよくわからないが、契約者というものらしい。
(´<_` )「その…天使がたった二人で俺たちの人軍を全滅させるっていうのか?」
(-o-)「いえ…。天使と思われる者は一人だけです。もう一人はニダーですが、今のところ一切手を出しておりません。」
もう自分の部下が何を口走っているのかわからなかった。
ニダーが攻めてきたのならわからないでもない。
フレイムランスを使い何人も何人も殺し続けた悪魔のような男だ。
だが、天使はそのニダーすら上回るのか?
あの恐ろしいまでに強いニダーより更にその上がいるというのか?
- 28: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:24:23.19 ID:Xiq6Uf6u0
( <_ ;)「…………くっ。」
完全に計算ミスだ。
まさかニダーにこんな切り札があったとは。
最初から話し合うつもりなどなかったのだ。
何度も何度も兄者が頭を下げ、ようやく了承したと思っていたのに、
最初から約束を守るつもりなどなかったんだ。
(´<_`#)「ニダーーーーーーー!!!!!」
怒りに任せ机を殴りつける。
しかし、拳は木の板を突き破る事もなく、ただ自身の色を赤く染めるだけだった。
- 29: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:26:22.88 ID:Xiq6Uf6u0
( ´_ゝ`)「落ち着け弟者。秘蔵の笠木しのb」
(´<_`#)「いらん!!」
こんなときでも冗談を言う余裕がある兄者はやはり大物なのだろうか。
(´<_` )「…すまない。少し落ち着いた。」
( ´_ゝ`)「気にするな。それよりも、問題はこれからどうするk」
兄者が言い終わる前にこの部屋のドアが大破し、その外には二つの人影が見えた。
…早すぎる。
人軍のほとんどの人員をここへ集結させていた。
それを全て破ってきたというのか。
- 32: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:28:10.17 ID:Xiq6Uf6u0
<ヽ`∀´>「ご機嫌いかがニダ?」
やけにエラのはった、なぜか無性に苛立つ顔。
それがこの男、ニダーの特徴だ。
独特の喋り方もこちらの気分を逆なでするのに一躍買っている。
( ´_ゝ`)「そのドアは押すんじゃない。引くんだよ。そんなこともわからないのか?」
(´<_` )「しょうがないだろう兄者。あの顔のどこに知性を感じるというんだ?」
相手を挑発し、その心の隙を突く。
兄者の得意パターンだ。そしてニダーはこれに弱い。
- 33: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:29:36.75 ID:Xiq6Uf6u0
<#ヽ`∀´>「ウリを馬鹿にしたニダね!! もう許さないニダ!」
(`・ω・´)「うるさいやつだな…。すこし落ち着け。」
しかし、こちらの目論見は後ろにいた男の手によって阻まれる事になった。
期待通りに興奮するニダーを一言で落ち着かせた男。
初めて見る顔だ。
こいつが…。
( ´_ゝ`)「はじめまして。天使様。」
- 36: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:31:46.25 ID:Xiq6Uf6u0
冷静に話し掛ける兄者。
この人はこんな状況でも冷静さを失わない。
目の前に恐るべき力を持った存在がいるのに。
その力は人軍を数分で壊滅させるほどのもの。
まず間違いないなく自分たちでは抵抗できないもの。
すなわち…。俺たちの命は目の前にいる男の気分次第で左右されるのだ。
(`・ω・´)「気安く話し掛けるな人間。 おい、ニダー。こいつらが人軍のリーダーか?」
<ヽ`∀´>「そうですニダ。こいつらを倒せば終わりニダ。 いや、本当にシャキン様のお力は何度見ても素晴らs」
(`・ω・´)「無駄な世辞はいらん。 さっさと終わらせよう。」
- 37: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:33:12.67 ID:Xiq6Uf6u0
そう言い終わると同時、コールと呟く目の前の男。
それと同時に地面からふきあがる炎。
その威力はすさまじく、視界全てが火で埋め尽くされるほどのものだ。
だが…。
( ´_ゝ`)「コール。」
その炎を全く意に介さずニダーにむかって走りゆく兄者。
そのまま右手を標的にむけ、フレイムボールをはなつ。
- 39: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:35:11.39 ID:Xiq6Uf6u0
<;ヽ`∀´>「ひっ!!!」
(´<_` )「コール。」
天使には見向きもせずにニダーを狙う兄者の援護をする。
天使の攻撃ですら俺のアンチフレイムはつらぬけなかった。
いける。
兄者にアンチフレイムをかけ直した後、すぐに自分にもかけ直す。
どうやらニダーにむかって放たれた火玉はかわされてしまったようだが、
兄者のとび蹴りがニダーにヒットするのを視界に捉えた。
よだれを垂らしながら後ろへ倒れるニダー。
起き上がらないところを見ると、当たり所が悪かったらしく、脳震盪でもおこしているようだ。
- 40: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:37:23.84 ID:Xiq6Uf6u0
( ´_ゝ`)「さて、天使様。」
ズボンについた埃をパンパンと払いながら話し掛ける兄者。
天使は少し口元を綻ばせながら答えた。
(`・ω・´)「なんだ、そこにいる男よりよほど使えそうだな。なんの用だ?」
( ´_ゝ`)「それはどうも。あんたに聞きたい事がある。」
(`・ω・´)「なんだ? 暇つぶしに答えてやる。」
( ´_ゝ`)「俺の部下を殺したのか?」
(`・ω・´)「? 何を言っている。生かしておく必要などないだろう。」
- 43: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:39:27.20 ID:Xiq6Uf6u0
( ´_ゝ`)「あんたと俺たちじゃ力が違いすぎる。 今は虚をついたおかげで倒せたが、純粋に一対一なら俺はニダーにも勝てないからな。」
(`・ω・´)「あぁ。俺は神に仕える者だからな。人間如きでは相手にならんさ。」
( ´_ゝ`)「ならば何故殺した?」
殺す必要などなかったはずだ。
言外にそう伝える兄者。
一度さっきの圧倒的な技を使えば、部下達の半分は逃げ出したはずだ。
人軍の訓練でも、勝てない相手にムリに立ち向かうな、逃げて生き延びろという事は徹底して叩き込んである。
その事は神軍も知っている。
つまり、この男はわざわざ皆殺しにしなくても、本来体力を温存したままここへ辿り着く事ができたのだ。
- 44: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:41:08.51 ID:Xiq6Uf6u0
(`・ω・´)「なんてことはない。こんなくだらない事をさせられて多少むかついてるんだ。ただのストレス発散だよ。」
( ´_ゝ`)「そういうことか。確かにストレスはよくないな。肌も荒れるしな。」
そう笑いながら天使の肩を叩く兄者。
その様子はまるで友達同士が談笑でもしているかのようだ。
(´<_`#)「兄者!! 何を笑っt」
( ´_ゝ`)「だけどなぁ、天使さん。」
俺の言葉を遮って更に天使に話し掛ける兄の姿。
その姿に何か違和感のような物を感じた。
- 46: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:42:56.55 ID:Xiq6Uf6u0
( ´_ゝ`)「あいつらはな、俺のカワイイ部下だったんだ。」
(`・ω・´;)「…っ! 離せ!!」
手だ。
天使の肩に置かれた手が違和感の正体だ。
その指先が天使の肩にめりこんでいる。
その時、二人を包む空気は友人同士の談笑などではない事に気づいた。
( ´_ゝ`)「なぁ。ストレス発散って言うならよぉ、俺のこの気持ちはどうなんだよ?」
そう言い終わると同時に兄者の右フックが天使の側頭部を襲った。
回避は不可能だったはずだ。
左手でしっかり天使の肩をつかんでいたのだから。
- 48: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:45:26.83 ID:Xiq6Uf6u0
(#´_ゝ`)「お前らが何様かはしらんが、俺達だって必死に生きてるんだ! 部下の一人一人に生活があり、夢があり、希望があった。
それを勝手に奪っといて暇つぶしだ? ふざけた事抜かしてんじゃねぇ!!!」
兄者は冷静なんかじゃなかった。
怒りのメーターが振り切れるほどに怒っていたんだ。
志を供にし、一緒に辛い訓練を乗り切ってきた部下たち。
その大切な部下を一瞬で灰にされ、怒っていないわけがなかった。
(#`・ω・´)「やってくれる…。」
そう呟き、ゆっくり立ち上がる天使。
相手は神の使いだ。
この程度でくたばるわけがない。
- 49: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:47:08.08 ID:Xiq6Uf6u0
(´<_` )「ふん。何度でも来ればいい。お前の攻撃は俺たちには効かない事はもう証明できたはずだ。」
コール。
後ろから聞こえる声。
誰だ? 今の声…。どこかで聞き覚えがある。
―――ニダー。
そう理解し、後ろを振り向くとそこにはすでに目の前まで炎の槍がせまっていた。
かわせない。
そう判断して思わず目をつぶる。
しかし、その一瞬前に視界の端に映ったのは、地面に手をつけている天使。
アレが…くる。
- 51: ◆2tIpUAdHJU :2007/12/01(土) 01:48:24.96 ID:Xiq6Uf6u0
アンチフレイムはこのニダーのフレイムランスによって消費してしまうだろう。
その一瞬後にはあの炎の壁が地面から噴出す。
ダメだ…。
回避できない。
頭の中で全てを判断し、死にたくないと願いながら目を閉じた。
第20話 人軍崩壊
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