('A`)が神を認めないようです。

4: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 18:46:51.18 ID:xI2HvDNq0
('A`)   :クーと訓練中。4段階目に挑戦中だったが…。能力は火、水、雷、槍、弓、合成、アンチ。
( ^ω^) :ショボンと訓練中。4段階目はクリアしていてドクオとツン待ちだったが…。能力は火、重力、剣、アンチ。
ξ゚听)ξ :つーと訓練中。4段階目はどうなった? 能力は空間、アンチ。

川 ゚ -゚)  :ドクオと契約してる契約者。所持能力は火、水、雷、重力、剣、槍、弓、合成、アンチ。
(´・ω・`) :ブーンと契約してる契約者。所持能力は火、水、重力、剣、槍、アンチ。
(*゚∀゚)  :ツンと契約している契約者。所持能力は空間、アンチ。


<ヽ`∀´> :神軍のリーダー。ゼロの中で唯一神と直接コンタクトが取れる。能力はフレイムランスのレベル92。

(´<_` ) :兄を殺され、自身も生死不明。能力はフレイムボールのレベル22とアンチ系統のレベル100。

(・∀・)  :神。膨大な人数と強制契約し、ゼロを生み出した元凶。能力はフレイムウォールとアンチソードのレベル300の二つのみ確認済。
(`・ω・´) :天使。能力はフレイムウォール、剣の能力のみ確認済み。



7: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 18:48:38.52 ID:xI2HvDNq0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


(・∀・)「さて。こういうわけで私に敵対していた人軍は私の部下の手によって壊滅させられることとなりました。
     せっかく私が選んだゼロの方達に反抗され、できれば私も今回のような手段はとりたくなかったのですが…。
     残念です。中立派のゼロの皆様。この先どうするかはよく考えてから行動してください。」


プツン。そう音を立ててテレビの画面は切り替わった。
変わった後の画面ではいつものようにニュース番組の司会者達が慌てふためいている。

だがそれも、今まで自分たちを守っていてくれる立場にいた人軍が、いとも簡単に崩壊させられたのだからしょうがないとも言える。
今まで人軍が神軍と争っていたおかげで一般人に出る被害はかなり抑えられていたはずだ。
これから神軍は何も気にする事無く一般人を襲う事が可能になってしまった。
中立派に位置していたほとんどのゼロも今回の放送を見て意見を変えることになるだろう。



8: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 18:50:32.34 ID:xI2HvDNq0

人を殺してまで能力を強くしたいとは思わない。
中立派の大多数がそう考えていた者達だろう。
しかし、自分の身がかかってくるとなると話は別だ。

神を怒らせると神軍や天使の手によって殺される事になる。
それならば、形だけでも神軍に入り身の安全を確保しよう。そう考える者は少なくないはずだ。


(#'A`)「――――っ! ふざけやがって。」


そして気になるのは弟者の安否だ。
放送されていた場面には弟者が殺されるシーンはなかった。
しかし、当然あの状況で無事に済むわけはない。



12: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 18:52:22.17 ID:xI2HvDNq0
…なんとか生き延びていてほしい。
弟者とはまったく面識はないが、
ゼロになり、いきなり手に入った力で弱者を虐げるのではなく、
逆に護るために人軍という集団をつくって神に対抗した人達。
その副リーダーの座にいた弟者だ。
きっと悪い人ではないだろうし、さらに今は兄を亡くした場面を見たばかりだ。
感情移入せずにはいられない。


川;゚ -゚)「ドクオ! テレビを見たか!?」

(*゚∀゚)「…やってくれるねー。」


クーが他のメンバーを集めて戻ってきた。
泣いているツンや、それを慰めているブーンの様子から察するにおそらく事態は把握しているのだろう。



14: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 18:53:55.02 ID:xI2HvDNq0

('A`)「あぁ。…見てたよ。ひどいなんてもんじゃなかったな。」

川 ゚ -゚)「…まさかこんなに早く神が動くとは思わなかった。人軍と神軍で拮抗状態が続いていたし…。」

(*゚∀゚)「そこに天使様君臨ってね。 …わずかな能力しか与えられてないゼロが契約者にかなうわけないじゃない!!」


つーが壁を殴りつける。
…怒っているんだ。神のやり方に。

圧倒的武力差があるのは目にみえているのに、かまわず一瞬で全滅させた。
それは争いなどと呼べるものではない。
ただの破壊だ。



16: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 18:55:39.80 ID:xI2HvDNq0

ξ;;)ξ「うっ…うっ…。 兄者さん…弟者さん…。」

( ´ω`)「…ツン。泣いちゃダメだお。 僕達が仇を討つんだお…。 ……兄者さん。」


二人とも今は落ち着いて会話はできないだろう。
それもしょうがない。
取り乱して、とても落ち着いてなどいられない。それが普通なのだ。
こんな状況で冷静に物事を考えられるようなやつはきっと頭がおかしいんだろう。


('A`)「………。」


だから…そんなおかしいやつは俺だけでいい。
怒りを抑えきれないつー。展開を読みきれなかった事を後悔しているクー。
深い悲しみを感じているブーンとツン。
みんな冷静じゃなくなっている。
だからこそ、俺は冷静でいなきゃならない。

これから、どうするのか。それを考えなければいけないのだから。



18: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 18:57:30.24 ID:xI2HvDNq0

事態は一刻を争う。 これから先、神軍がいつ動き出すかわからない。
それならば…………。


(´・ω・`)「神と…戦おう。」


こちらから先手を打つべきだ。そう考えた矢先に、今までひたすら無言を貫き通していたショボンが口を開いた。


川 ゚ -゚)「…え?」

(*゚∀゚)「急に口を開いたと思ったら何!? 神と戦おう? 当たり前じゃない!そのために訓練してたんでしょうが!」


つーから激しい反論をされるショボン。
ショボンはそういう意味で言った訳じゃないだろう。
考えればわかることだが、冷静さを欠いているこの状況じゃしょうがない。



19: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 18:59:19.34 ID:xI2HvDNq0

(´・ω・`)「違う。今すぐこちら側から攻めようといっているんだ。」


そう。ショボンは俺と同じ考えにたどり着いたんだ。
いつ動き出すかわからない神軍。
だが、一般人の抵抗手段は限られている。
ミサイルや爆弾といったもののほとんどは神によってすでに破壊されている。
一般人が手にしている武器と呼べるものは、ごく一部の人間が隠し持っている拳銃くらいだ。
それも、当然そんなもの持っていない人間のほうが多い。

多くの人間では火の玉を出したり、炎の槍を投げたりするようなゼロには勝てはしない。


神軍が行動を起こせば、誰もそれに抗う事はできないのだ。



21: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:01:28.53 ID:xI2HvDNq0

それなら、先に俺たちが打って出るしかない。

確かに俺やブーンやツンはまだまだ経験不足かもしれない。
数の差も絶対的だ。

だが、俺たちは契約者と契約を結んでる。

その能力はゼロのそれをはるかに凌駕している。

決して勝てない勝負ではない。…と思う。


川 ゚ -゚)「…それしかないか。」

(*゚∀゚)「そういうことか…。
     …そうだね。このまま黙って見てるわけにはいかない。」



22: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:03:17.83 ID:xI2HvDNq0

クー達も納得している。
ショボンの言葉に少し冷静になったのだろうか?
賛成の意思を見せる。


( ´ω`)「…神軍と戦うのかお?」

ξ;;)ξ「…………。」


だが、この二人の反応は薄かった、
…それもしょうがないだろう。

今さっきテレビで見せられた惨劇。
容赦なく命を奪う天使の姿。

あれを見ていたのに、今からそれと戦おうという気にはならないだろう。



24: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:05:45.22 ID:xI2HvDNq0

そもそも自分達は今まで戦闘の経験がないのだ。

それに実際戦うとなれば、どう考えても誰も殺さずに終わるような事は無いだろう。
ほぼ確実に自分の手を汚す事になる。


('A`)「ムリすんな。神軍だけなら俺とクー二人でもどうにかなるさ。 
    フレイムウォールが使えるところを見せればびびってむかってこないかもしれないし。」


その気持ちは全くの嘘でもない。
天使が人軍のほぼ全てを壊滅させる際に使った能力はフレイムウォールだ。
いま現在、神軍にフレイムウォールが使える者は天使以外には確認されてない。

こちらの隙をついてフレイムランス等をうってきたとしても、それらは全てフレイムウォールでかき消せる。


( ´ω`)「ドクオ…。僕は…………。」



26: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:07:34.90 ID:xI2HvDNq0

ξ;;)ξ「…イヤ。」


小さな声でツンが呟いた。
その声は消えそうなほど小さいものだったが、それでも俺の耳にはしっかり聞こえた。
そこから感じられたのは決意。
逃げないという強い気持ちだった。


ξ;;)ξ「私は戦う。このまま黙って見てるなんて絶対にイヤ。」


ツンが戦う理由はいまだに聞いていない。
なんとなく聞いてはいけない気がしてるからだ。
それでも、半端な気持ちではないのだという事は伝わった。
泣きながらもその表情には弱さは微塵も感じない。


( ´ω`)「ツン…。」


反対にブーンは複雑そうな表情を浮かべている。
自分の愛する人が戦いに参加するという話を聞いて喜ぶ馬鹿はいないだろう。



27: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:09:37.76 ID:xI2HvDNq0

('A`)「ブーン。…わかってた事だろ?」


しかしそれは最初から決まっていた事だ。
俺達は神と戦う為に集まった。
その為に力を手に入れた。

全部納得できないブーンの気持ちもわかる。

だけど、今はごちゃごちゃ言ってる暇はない。
すぐに行動をうつさなければならない。


( ^ω^)「ツン。ムリはしないでくれお。 ブーンが、ちゃんとツンを守るから。」

ξ゚听)ξ「うん…。ちゃんと守って…」

ξ///)ξ「って、ちょ…、みんなの前で何てこと言うのよこの馬鹿!」



29: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:11:48.58 ID:xI2HvDNq0

(*゚∀゚)「あっついあっつい。さて、じゃあ早速出かける準備しようか〜。」

川 ゚ -゚)「あぁ。そうだな。」

(´・ω・`)「…………。」


笑い合ってるツンとブーンには殺意を覚えるが、少し空気が和んだ事は確かだ。
俺も用意しなきゃな。
必要なものなんて特にないけどさ。
せめて着替えくらいはしていかないとな。


(´・ω・`)「…なんで誰も何も言わないんだ?」



30: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:13:36.53 ID:xI2HvDNq0


皆がバラけて用意を始めようとしたとき、ショボンが呟くように口を開いた。
その一言に皆動きを止める。

触れないようにしていた。
誰もそこに触れようとしなかった。
だって、いえないだろ?
本人が口を開こうとしなんだからさ。


(´・ω・`)「気を使う必要なんかないさ。あの残虐な男は…、僕によく似た顔の男は僕の兄、シャキンだ。」


わかっていた。
皆気付いていることだ。
それほどまでに顔が似ている。
眉毛以外は全く同じような顔なのだ。
十中八九双子だろうと思った。



31: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:15:52.00 ID:xI2HvDNq0

だけど、ショボンには何も言えなかった。

だってなんて聞けばいいんだ?
あの天使は知り合いか?
兄弟か?双子なのか?

…その人が神に仕えているのか?


そんな事を聞いてもどうしようもないんだから。


(*゚∀゚)「…ショボン。もういいよ。」

(´・ω・`)「よくなんかないさ。ドクオとブーンとツンは知らないんだから。」

川 ゚ -゚)「別に知る必要はないだろう。」

(´・ω・`)「あるさ。これだけ顔が似ているんだ。何も感じてないわけがないだろう?」



33: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:17:39.77 ID:xI2HvDNq0

ξ゚听)ξ「…………。」


クーとつーは事情を知っているらしい。
それがどういうものなのかわからないが、楽しい話ではないという事だけは確かだ。


( ^ω^)「ショボン…。」

(´・ω・`)「さっきも言ったけど、あの男は僕の兄だ。そして、僕が戦う最大の目的はあいつを殺すことだ。」


表情をピクリとも変えずそう言い放った。
場には嫌な感じの静寂が広がる。
兄を…殺す?


(´・ω・`)「あの男は僕が直接殺す。出きれば君達は手を出さないで欲しい。」



34: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:19:38.69 ID:xI2HvDNq0

(; ^ω^)「ちょ、ショボン! 本気かお?兄弟なんだお?」

(´・ω・`)「本気だよ。」

(*゚∀゚)「何もそこまでする必要ないってば〜。話せばわかるかもしれないでしょ?」

(´・ω・`)「話す事なんか何もない。」


きっぱり言い放つショボン。
普段の優しそうな雰囲気とは全く違う、何も寄せつけないような空気に少なからず驚く。

――何があったんだろうか。

それを聞くことはやっぱり出来なかった。


川 ゚ -゚)「わかった。わかったよショボン。皆もとりあえずそういうことでいいだろう?
     じゃあ準備をして1時間後にここに集合してくれ。」


クーの一言で一度解散する事となった。
ショボンのことは気になるが、今それをずっと気にしていてもしょうがない。
気を取り直して俺も用意を始める事にした。



35: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:21:29.18 ID:xI2HvDNq0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

川 ゚ -゚)「ドクオ。用意はいいか?」


ドアをノックしてクーが入ってくる。
とは言っても、ノックしたあと返事を待つつもりはないらしい。

健全な男の子の部屋にはいるのだから、ぜひとも返事を待ってからにしてほしいものだ。


('A`)「あぁ。用意といっても、持っていく物なんか携帯食料くらいだろう?」


一応カバンの中身をもう一度確認する。
中に入れたのはカロリーフレンド、ツナ缶、ピザポテト。
それから上田ーinゼリーと500mlペットボトル入り飲料水2本だ。



38: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:23:08.03 ID:xI2HvDNq0

('A`)b「バッチリだろ?」

川 ゚ -゚)「…重くないのか?」


重くないのかだと?
重いに決まってるじゃねーか。
リュックなんて持ってないから、全部トートに入れてんだぞ。
あの肩にかけるやつだ。
この荷物の重量全部が右肩にのしかかるってわけだ。
そりゃ重いさ。重いよ。重いんだって。


('A`)b「全然ヨユー。」


…あぁ。俺ってなんて嘘つきなんだろう。



39: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:25:11.99 ID:xI2HvDNq0

川 ゚ -゚)「…そうか。まぁ、食料等はいざとなったら私の空間に入れば確保できるから置いていっていいんだが…、
     どうしてもドクオが持っていきたいというなら何も言うまい。」

('A`)「…………。」

川 ゚ -゚)「まぁいいさ。行くぞ。」

('A`)「…はい。」


泣いてない。俺は泣いてないぜ。
ん?これ?
汗だよ。
なんだよ。目から汗かいちゃ悪いのか?



40: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:26:52.92 ID:xI2HvDNq0

それはさておき、その後ブーン達と合流しどこへ向かうか話し合った。

まず決めなくてはいけないのはこれからどこへ向かうかだ。

選択肢はいくつかのパターンがあった。

一つ目、神に直接対決を挑む。
    これは神を倒した場合、神の多数契約は解除される。
    つまり、ゼロそのものが存在しなくなる。イコール神軍はなくなる。

    問題は、神に勝てる希望があまりに低い事、神と直接対決をする方法が見つからない事など。

二つ目、天使シャキンを倒す。
    いま現在神軍の中で神に次ぐ大きな存在の天使。
    これを倒す事ができれば神軍は一時様子を見るだろう。天使を倒せるほど強い者がいるということになるのだから。
  
    問題は、一つ目と同じく天使と直接対決に持ち込む方法が思い浮かばない事だ。
    さらに、天使はどうやらかなりの場数を踏んでいるらしい。不安はある。

三つ目、神軍を崩壊させる。
    これはリーダーのニダーや、フレイムランスが使えるレベルのゼロを倒せば済むだろう。
    
    問題は、途中で天使に邪魔される可能性が高いこと、かなりの数と戦わなければならない事などだ。
    数はフレイムウオールや、他の能力を見せてひるませればなんとかなる気もするが、
    ニダーに気を取られて天使にやられてしまうと元も子もない。


細かい点は置いておくとして、とりあえず上記の3つの中から選択する。



41: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:28:40.57 ID:xI2HvDNq0

まず一つ目は却下だ。
いきなり戦って勝てるよう相手ならとっくに倒してるし、何より居場所がわからない。

そして二つ目。
これはどうだろうか?
確かにゼロから見れば天使の戦闘力は驚異的だ。
だがこちらは契約者3人に加えて契約した人間3人。
戦力的に見ればこちらのほうが有利だと思える。
だが、こちらの場合も結局は居場所がわからない。だから却下だ。

そうすると残されたのは3つ目。
神軍そのものの機能を停止させる。
具体的にはリーダーを倒すか、神軍にいるゼロを壊滅させる等があるだろう。

しかし、その人数はすさまじいものがある。
いくら能力に圧倒的な差があるとはいえ、周りを見渡せば敵しかいないような状況で
俺たちのようなガキが生き残る事ができるのか?



42: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:30:17.17 ID:xI2HvDNq0

不安は残る。

だが、今は他に出来る事はなかった。

神軍を倒そう。

そう決めて俺達は神軍の本拠地へむかうことになった。



ξ゚听)ξ「さて、そろそろ出発だけど、その前に一つ決めておかなくてはいけないことがあるんじゃない?」

川 ゚ -゚)「決めておかなくてはいけないこと?」

( ^ω^)「お?なんだお?」



45: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:32:23.72 ID:xI2HvDNq0

ξ゚听)ξ「リーダーよ、リーダー。」

('A`)「リーダー…ねぇ。」

(*゚∀゚)「確かに意見が分かれたとときにまとめ役は必要かもしれないね〜。」

(´・ω・`)「うん。言われてみればそうだね。リーダーか。どうやって決める?」

('A`)「ここはおれg…」

ξ゚听)ξ「多数決にしましょう。」

( ^ω^)「おっお。それがいいお。」

川 ゚ -゚)「うむ。みんなのリーダーだからな。多数決なら問題ないだろう。」

('A`)「…………俺もそれがいいと思う。」

(*゚∀゚)「じゃあみんなで投票しよっか〜♪>>46〜>>51の中で一番多く票を集めた人がリーダーだよ!」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/05(土) 19:33:44.07 ID:7DW8Kmbt0
まさかの安価ww
空気読んでドクオで

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/05(土) 19:34:04.78 ID:ecJfIj9OO
ドクオ

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/05(土) 19:35:30.77 ID:Gyhx93s5O
ドックン

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/05(土) 19:35:47.49 ID:k905PHoS0
ドクオ

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/05(土) 19:36:32.98 ID:GxvygpdjO
ドクお

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/05(土) 19:36:56.40 ID:G+u3KK4CO
ドクオ

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/05(土) 19:37:46.91 ID:ZwI6rinZO
満場一致でドクオじゃねーかwwwwwwww



53 名前: 早くもドクオ確定w ご協力ありがとうございます。 投稿日: 2008/01/05(土) 19:37:17.99 ID:xI2HvDNq0
('A`)「さて、投票の結果俺がリーダーだったわけだが…。」

川 ゚ -゚)「私は依存は無いな。」

( ^ω^)「おっおっお。僕はドクオがなるのが一番だと思ってたお。」

ξ゚听)ξ「まぁ、あんたって意外と冷静な判断とかできるし、向いてると思うわ。」

(*゚∀゚)「困った事があったらいつでもお姉さんに頼っちゃいなさい♪」

(´・ω・`)「じゃあリーダーも決まった事だし、出発前に発破かけてもらおうかな。」

('A`)「発破…ねぇ。」


多数決で決まった結果、俺がリーダーとなったわけだが、どうやら皆文句はないらしい。
荷が重い…。というのが正直な意見だが、今更怖気づくわけにもいかない。
ここはビシッと決めてやるさ。



56: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:39:06.37 ID:xI2HvDNq0

('A`)「み、みんな、俺たちはいまかりゃ、神軍をたおしゅためn…」


どう見てもかみかみです。本当にあr(ry


( ^ω^)「ダサスwwww」

ξ゚听)ξ「ちょww あんたこんなときくらいしっかり決めなさいよww」

(*゚∀゚)「あ〜ん、ドクオくん結構かわいいかも〜♪」

(*´・ω・`)「…アリかもしれない。」



58: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:40:53.60 ID:xI2HvDNq0

…ダメだ。鬱になってきた。
このまま消えてしまいたい。
あぁ…今の俺すっげーみっともn…


川 ゚ -゚)「どうした?」


え??


川 ゚ -゚)「皆に発破をかけるんだろう? 今ので終わりだとか言い出さないでくれよ。」

('A`)「…………クー。」

( ^ω^)「そうだお!おかげでブーンの緊張もほぐれたお!」

ξ゚听)ξ「十分場はなごんだわ。次はしっかり頼むわよ!」

('A`)「ブーン…ツン…。」



59: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:43:27.65 ID:xI2HvDNq0

(*゚∀゚)「心配しなくても、全部の責任をドクオくんに背負わせたりしないからさ♪」

(´・ω・`)「僕たちは仲間だからね。」

('A`)「つーに…ショボンまで。」


皆俺を責めてるわけじゃない。
馬鹿にしてるわけでもない。
今ここにいるのは仲間なんだ。
無事でいられる保障なんてない。死ぬかもしれない。
それが分かった上で一緒に戦おうとしている仲間なんだ。

それなのに、こんなことでいつまでも凹んでるわけには行かない。


('A`)「…みんな。よく聞いてくれ。」



60: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:45:24.78 ID:xI2HvDNq0

川 ゚ -゚)「…………。」

('A`)「俺達は今から神軍と戦う。
    どうなるかなんて全く分からない。相手の数は100人や1000人じゃない。
    そんな数に6人で挑むんだ。無事にはすまないと思う。」

( ^ω^)「…………。」

('A`)「それでも…。それでもみんなは逃げないで戦おうとしている!
    俺は正直逃げたいときもあった。やめたいときもあった。
    それでも、このまま神や神軍を放っておく事なんてできない!」

ξ゚听)ξ「…うん。そうだよね。」

('A`)「今から始まるのは戦争だ!ケンカや試合なんかじゃない。
    綺麗事を並べて死んだら意味が無いんだ!
    卑怯でもいい。立派じゃなくたっていい。
    ただ、生きてまた皆でここに帰ってこよう。」

(*゚∀゚)「…へぇ♪」



61: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:47:44.45 ID:xI2HvDNq0

('∀`)「そんで、無事みんなで帰ってこれたら一緒に飯でも食おう!
    コンビニでビールとチューハイ買って、皆で飲もう!
    倒れるまで飲んで食って騒ごう!!」

(´・ω・`)「…バーボンも忘れないでほしいな。」



('∀`)「だから…だからさ…。」

('A`)「みんな…。」

( A )「お願いだだから。」


(;A;)「死なないでくれ!!!
    誰一人だ! たった一人でも死ぬことは許さない!!
    誓ってくれ!今ここで、この場にいる全員に生きて帰る事を!!!」



63: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:49:29.60 ID:xI2HvDNq0

川 ゚ -゚)「ドクオ…。」

(;A;)「イヤなんだ! お前らは本当にいいやつだ。
    大事なやつらだ。だから、もうあえなくなるなんて絶対にイヤなんだ。」

( ;ω;)「ドクオ…。誓うお!!僕は絶対死なないお!!」

ξ;;)ξ「あんたたちなんで泣いてるのよ…。私もよ。私も誓う!」

(*゚∀゚)「若いねぇ…。でも感動しちゃったよ。私も誓う。」

川 ゚ -゚)「あぁ。若いな…。私も誓おう。リーダーの指示だからな。」

(´・ω・`)「僕も誓うよ。帰ってきたときの楽しみができちゃったからね。」



64: ◆2tIpUAdHJU :2008/01/05(土) 19:51:01.05 ID:xI2HvDNq0


結局俺に格好つけたまま終わる事なんてできやしない。
でも、これでいいんだ。
本当の気持ちだからこそ相手に伝わる事がある。

これから先、何があっても…。

必ず乗り越えてやる。


第23話 出発



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