('A`)が神を認めないようです。

3: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 21:47:22.76 ID:zalkIWmV0
('A`)   :シャキンの昔話に付き合う事に。能力は火、水、雷、槍、弓、合成、アンチ。
( ^ω^) :グロッキー。徐々に回復。能力は火、重力、剣、アンチ。
ξ゚听)ξ :ブーンと共にニダー確保中。 能力は空間、アンチ。

川 ゚ -゚)  :シャキンに倒された。所持能力は火、水、雷、重力、剣、槍、弓、合成、アンチ。
(´・ω・`) :シャキンに倒された。所持能力は火、水、重力、剣、槍、アンチ。
(*゚∀゚)  :シャキンに倒された。所持能力は空間、アンチ。


<ヽ`∀´> :神軍のリーダー。ゼロの中で唯一神と直接コンタクトが取れる。現在確保中。能力はフレイムランスのレベル92。

(´<_` ) :現在保護中。能力はフレイムボールのレベル22とアンチ系統のレベル100。

(・∀・)  :神。膨大な人数と強制契約し、ゼロを生み出した元凶。能力はフレイムウォールとアンチソードのレベル300の二つのみ確認済。
(`・ω・´) :天使。能力はフレイムウォール、剣、槍の能力のみ確認済み。



7: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 21:50:56.24 ID:zalkIWmV0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(`・ω・´)「まず、俺達契約者は子供の頃協会で訓練をうけるというのは知っているか?」

('A`)「…あぁ。以前聞いた事がある。」


クーやつー、ショボンが出合った場所。
学校のようなものだと言っていた。
おそらく、其処の事だろう。


(`・ω・´)「ならば話は早い。俺は協会でショボンに会った時初めて、自分に兄弟がいたということがわかった。」



8: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 21:52:42.12 ID:zalkIWmV0
それも聞いた事がある。
契約者は生まれた瞬間に自分の空間に飛ばされる事になる。
多分、その時点で協会とやらに保護されるようになっているんだろう。

つまり、シャキンもショボンも最初はお互い自分に兄弟がいることも、親がどんな顔かもわからないんだ。


(`・ω・´)「一卵性双生児ってやつらしい。初めて顔を合わせたときにはびっくりした。
      自分にそっくりな顔が目の前にいるんだからな。」

('A`)「…。」

(`・ω・´)「だが、嬉しかった。どちらが兄かわからなかったが、ショボンが先に空間に転送されてきたらしいんでな。
      俺が兄となったわけだ。」

('A`)「…じゃあなんでこんな真似をしてんだよ。」

(`・ω・´)「まぁ聞け。 その後、兄弟仲はよかった。友達も出来た。 事件が起きたのは15歳になったときだ。」



10: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 21:54:26.59 ID:zalkIWmV0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(*゚∀゚)「みんな聞いてよ〜!」

(`・ω・´)「どうしたんだ?」

川 ゚ -゚)「疲れた…。今日の訓練はハードだったな…。」

(´・ω・`)「本当だよね〜。2時間耐久マラソンとか…。いじめだよ。」

(*゚∀゚)「ちゃんと聞いてってば!!」

川 ゚ -゚)「ん? どうしたんだ?」

(*゚∀゚)「あのねあのね…、私なんと…契約しちゃいます!!」


協会で決まっている事の中に15歳までの契約禁止。
そして人間の世界での能力の乱用禁止というものがある。



14: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 21:56:52.47 ID:zalkIWmV0

(`・ω・´)「そうか…。つーはもう15歳か。だけどそんな焦って契約しなくてもいいんじゃないか?」


確かに15歳の誕生日を迎えた者は契約することが許されていた。
だが、ほとんどの契約者は18歳まで協会にいたんだ。
その理由はやはり契約に対する不安と、自分で生活していかなくてはならないという恐怖。
協会にいる限り生活の面倒は見てくれていたからな。


(*゚∀゚)「いいの!私は協会にお世話になった恩を協会で働くことで返したいの。」

川;゚ -゚)「協会で働くのか!?」

(*゚∀゚)「うん♪だから、早く契約して能力の訓練を始めたいの。」


15歳を過ぎ、契約を交わした契約者は協会で能力の訓練がうけられるようになる。
それまではレイがないからな。能力の使用や訓練はおあずけだ。



15: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 21:58:42.41 ID:zalkIWmV0

(`・ω・´)「能力か…。俺も契約しようかな。」

(;´・ω・`)「え!?兄さんいっちゃうの?」

(*゚∀゚)「シャキンはダメだよ〜。ショボンが寂しがるじゃない。」

川 ゚ -゚)「まったく。ショボンももうすぐ15歳になるんだ。いい加減兄離れしないとダメだぞ。」


平凡な日常。
だけど、そこには間違いなく幸せがあったんだ。

だが…。

つーが契約してから1年ほど経ったときの事だった。



17: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:00:35.69 ID:zalkIWmV0

(;`・ω・´)「つーが契約していた人間を殺した!!!?」

川#゚ -゚)「おい!ふざけるな! 何かの間違いじゃないのか!?」

(#´・ω・`)「つーはそんな事をする子じゃない!」


「落ち着け。残念だが…。間違いじゃないようだ。」


(`・ω・´)「…理由は?? 何か理由があったんだろう?」

川#゚ -゚)「当たり前だ! つーが…人を殺すなんてよっぽどの事が無い限り…。」


「それは…。」



20: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:02:38.52 ID:zalkIWmV0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(`・ω・´)「何があったと思う?」

(;'A`)「え…。」


いきなり尋ねられて困惑する。
そもそも…。
つーが契約した人間を殺している?

ふとツンの方を見てしまう。つーと契約を交わしているツンを。
今はニダーをブーンと二人で見張ってくれている。

つーが…。
いつも明るいあのつーが自分と契約した人間を??



26: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:06:11.33 ID:zalkIWmV0
つーが契約した人間は当時24歳の男だった。


(@з@)「じゃあ君と契約したらその魔法みたいな能力が使えるんだね??」

(*゚∀゚)「うん! どう!? 契約してくれる!!?」

(@з@)「契約したら君と毎日一緒にいることになるの?」

(*゚∀゚)「私も訓練があるからそういうわけじゃないけど、二日に一回は会いに来る事になると思うよ♪」

(@з@)「…OK。契約を結ぼう。」

(*゚∀゚)「ほんとに!? やったー♪」


つーが契約をもちかけた人間はこの男で三人目だった。
契約の説明をして断られた場合、その人間の記憶は自動的に消去される。
これは協会で説明されていたし、何度契約を断られてもよかった。



28: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:08:02.65 ID:zalkIWmV0

だけど、つーは早く契約したがっていた。
きっと焦ってたんだろう。
一日でも能力の訓練がしたくて。

そしてようやく契約を結んだこの相手が悪かった。
この人間が。

そして事件の日が来る。


(@з@)「へ〜。ここが君の空間か〜。」

(*゚∀゚)「もう契約してから1年近くたつもんね。初めてご招待だね♪」



31: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:10:10.98 ID:zalkIWmV0

(@з@)「いや〜、長かったよ。」

(*゚∀゚)「なんでか知らないけどやたら私の空間に来たがってたもんね。あ、何か飲む?」

(@з@)「ほんっと長かった。」

(*゚∀゚)「え?」

(@з@)「…コール。」

(;*゚∀゚)「え!? ちょ…、なんで私の足の空間固めちゃうの? ここはまだ訓練室じゃない…」

(@з@)「うっせーなー。そんなのどうでもいいって。」



36: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:12:34.65 ID:zalkIWmV0

(;*゚∀゚)「え!? どういうこと!?」

(@з@)「ったく…。俺はニートで実家暮らしだからよ、大きな声出されちゃ困るわけよ。わかる?」

(;*゚∀゚)「…。」

(@з@)「お前の信用を得てこの空間まで連れて来させるのに1年もかかったんだ。
     わめいても叫んでも誰にも声が聞こえないこの空間にな。もう我慢できねぇ。」

(;*゚∀゚)「ちょっ…! ヤダ! 胸さわんないで! 足を固めてる空間の能力解いてよ!!」

(#@з@)「うるせーっつってんだろ!!」

(;*゚∀゚)「キャッ! …痛いよ。 どうして殴るのよ…。」

(#@з@)「お前が大人しくしないからだろ!! ここを…こうして…」



39: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:14:15.60 ID:zalkIWmV0

(*;∀;)「やだ…やだよ…。 脱がさないで…。恥ずかしいよ…。」

(*@з@)「そうそうw そういうリアクションを期待してたんだ。 おー!お前なかなか胸あるじゃん!」

(*;∀;)「や…っ! 舐めないで…。 イヤ…。イヤだ。」

(*@з@)「いやー、やっぱ若い子はたまらんねw ほら。空間解いてやっから足開けよ。」

(*;∀;)「お願い…。もうやめてよぉ…。」

(#@з@)「このガキ! まだ殴られたりねぇのか!!」

(*;∀;)「痛っ! わかった、わかったから! もう乱暴しないで…。」



42: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:15:58.88 ID:zalkIWmV0

(@з@)「それでいいんだよ。 お、やっぱパンツは白じゃねーとなー♪」

(*;∀;)「うぅ…。もういいでしょう? 今なら許してあげるから…。忘れるから…。」

(@з@)「ばーか。ここまできて止められるかよ。 ほら足広げろよ。」

(*;∀;)「やだぁ…。触んないでよ…。怖いよ…。誰か…助けて。」

(*@з@)「あー、やべぇ。めっちゃ興奮してきた! お前、口開けろ!」

(*;∀;)「え…。やだ…。そんなの舐めたくないよ…。」

(*@з@)「いいから早くしろよ! また殴られたいのか?」

(*;∀;)「それは…んぐっ! …んっ…、ぐぅ…。」

(*@з@)「あー…。やっぱガキの口の中はせまくて最高だな。」

(*;∀;)「んっん、あっ…。 おえっ、ゴホッ!」



45: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:17:51.45 ID:zalkIWmV0

(*@з@)「よーし、じゃあそろそろ処女開通いっとくかー!」

(*;∀;)「や…、ヤダ!! もうこれ以上はイヤ!」

(#@з@)「あ〜? バカか!? ここまできてやめるわけねぇだろうが!」

(*;∀;)「イヤ! 初めてがあんたなんて絶対にイヤ!」

(#@з@)「…っ! このガキ!」

(*;∀;)「こんな事するためにこの空間に呼んだんじゃないもん! 契約したんじゃないもん!
     私は…ただ、お世話になった協会に恩返ししたくて…。そのために早く訓練したくて…」

(#@з@)「知るか!そんなもん。 上等だ。抵抗すんなら無理やりぶちこんでやるよ!」

(*;∀;)「ヤダヤダヤダヤダ!!! コール!!」



50: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:19:51.65 ID:zalkIWmV0

(;@з@)「え…、お、おい。ちょっと待てよ…。俺の周りの空間指定してどうすんだよ。
      お前達契約者は契約した人間に手を出したらダメなんだろ?」

(*;∀;)「…。」

(;@з@)「自分でいってたじゃねーか。そんなことしたら協会にいられなくなるって。
      協会に恩返しはしたいんだろ? はやく解除しろよ。」

(*;∀;)「だって…だって…。」

(;@з@)「…わ、わかった。俺が悪かった。 もうこんなことしねーよ。
      ちゃんと訓練もするから。 だから、この頭の周りの空間指定解除してくれよ。」

(*;∀;)「ほ…、ほんとに?」

(;@з@)「本当だ!!約束すんぜ。」



54: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:21:45.74 ID:zalkIWmV0

(*;∀;)「私…ごめんなさい。 怖くて…。」

(;@з@)「お…解除してくれたか…。 あ〜…焦った。」

(*;∀;)「ごめんなさい…。びっくりしちゃって…。」

(@з@)「まぁ、俺が悪いんだからな。 ちゃんと協会には黙っててやるから。」

(*;∀;)「うん…。もう二度とこんなこと…」

(@з@)「コール。」

(*;∀;)「…え?」



61: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:24:14.71 ID:zalkIWmV0

(@з@)「空間指定は対象に向かって手や指先をを向けないと出来ないからな。そうやって手を固定されるともうできないだろう?」

(*;∀;)「…なんで? もうしないって…。」

(*@з@)「ギャハハ! 嘘に決まってんじゃねーか!!! 馬鹿じゃねーの?」

(*;∀;)「…そんな。 私…私…」

(*@з@)「いやー、お前が馬鹿でたすかったわ。さぁ、処女開通といきますか。」

(* ∀ )「………。」

(*@з@)「なになに? もう観念しちゃったか? それはそれでつまんねーな。」



66: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:26:33.52 ID:zalkIWmV0

(* ∀ )「……コール。」

(;@з@)「え…??  ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

(* ∀ )「…。」

(;@з@)「あつい!!!!あづいいいいいい!!!  そんな?どうして?? 空間指定は…」

(* ∀ )「さっきのやつ…、空間指定解除なんかしてないの。」

(;@з@)「!?」

(* ∀ )「ただ、見えなくなるくらい透明度を上げただけ。」

(;@з@)「お、お前そんな事ができたのか…。それより頼む、助けてくれ!!!」

(* ∀ )「助ける…? 誰を?」



69: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:28:54.35 ID:zalkIWmV0

(;@з@)「なぁ、頼むよ!俺を助けてくれ! 水、水をくれ! 病院に!!」

(* ∀ )「…ふざけないでよ。」

(;@з@)「え…。」

(*;∀;)「あんたが泣き叫んでる私に何したか忘れたの!?
     胸触って、フェラさせて…。 最後の最後まで裏切って!」

(;@з@)「あ…あ…、頼む…水を…。」

(*;∀;)「知らない!!! あんたなんか…あんたなんか死ねばいいんだ!!!」

(;@з@)「……あ…あぁ…」



73: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:31:05.85 ID:zalkIWmV0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(`・ω・´)「それがつーが人を殺した理由だ。」

(;'A`)「…。」


なぁ。
あんたならこの話を聞いてどう思う?

本当に…本当につーが一方的に悪いのか?


(`・ω・´)「この話しはこれで終わりじゃない。」


もう…やめてくれ。



78: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:33:13.31 ID:zalkIWmV0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(;`・ω・´)「つーが協会に出入り禁止!? なぜだ?」

「契約した人間を殺した場合、その契約者は協会から除名するのが規則だ。」

(´・ω・`)「そんな…あれは正当防衛じゃないか!」

「理由はどうあれ、規則は規則だ。」

川#゚ -゚)「ふざけるなぁ!!! つーは何の為に早くから契約をして訓練を積んできたと思っているんだ!!」

「我々のためだとでも? 今回のような事件を起こされては…むしろ迷惑だ。」

(#´・ω・`)「このっ!!!!!!」

(`・ω・´)「やめろショボン!!!!」



83: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:35:42.33 ID:zalkIWmV0

(´・ω・`)「兄さん…。だけどっ!」

(`・ω・´)「やめるんだ。」

(´・ω・`)「…くっ。」

川 ゚ -゚)「おい。その決定は覆らないのか?」

「…相手の保護者がつーの除名を取り下げるように言ってくれば話は別だが…。そんなことはまずありえない。」

(`・ω・´)「…。」

「伝える事は以上だ。つー。早く荷物をまとめるように。」

(* ∀ )「…わかりました。お世話に…なりました。」



84: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:37:56.39 ID:zalkIWmV0

川;゚ -゚)「つー!? 本気か??」

(´・ω・`)「ねぇ…、頼むよ。つーは本当に協会が大好きなんだ。なんとかしてやってよ。」

「…ムリだ。」

(`・ω・´)「ムリじゃない。」

川 ゚ -゚)「シャキン?」

(´・ω・`)「兄さん、どういうこと?」

(`・ω・´)「俺がいまから相手の保護者と話しをつけてくる。」

(*゚∀゚)「シャキン…ありがとう。 でも、もう…。」

(`・ω・´)「相手の保護者が文句を言ってこなかった場合どうなるんだ?」



87: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:39:58.44 ID:zalkIWmV0

「…その場合はつーの除名は保留だな。
 だが我々も事情を知らないわけじゃない。 相手が何も言ってこないのなら黙認という形になる可能性が高い。」

(*゚∀゚)「…でも、私迷惑なんでしょ…?」

「…俺たち契約者が契約した人間に危害を加えた場合、いかなる事情があっても許されはしない。なぜだかわかるか?」

(*゚∀゚)「え? …どういうこと?」

「その答えは簡単だ。 人間は弱いから。 だから守ってやらなきゃならないのさ。」

川 ゚ -゚)「…。」

(´・ω・`)「そんな…。」

「一方的に弱い人間を守ってやらなきゃならない。じゃないとレイを得る事ができないからな。
 そしてだからこそ俺たちが人間に手を出すと大事になる。」



88: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:41:46.89 ID:zalkIWmV0

(`・ω・´)「ごちゃごちゃうるさい。ようは文句を言って来ないのならばたいした問題はないということだろう?」

「…単純に言えばそういうことになるかな。」

川 ゚ -゚)「…行くのかシャキン。」

(´・ω・`)「僕も…着いていくよ。」

(`・ω・´)「いや、人数が増えると相手も警戒するだろう? ここは俺一人で行く事にするよ。」

(*゚∀゚)「シャキン、本当にありがとう。 …でも私、もう本当に」

(`・ω・´)「このままでいいはずがないだろう!!」

(*゚∀゚)「…え?」

(`・ω・´)「つーは悪い事なんかしていない! 悪いのは相手側だ! 俺がそれをはっきりさせてきてやる。」

(*゚∀゚)「シャキン…。」



93: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:43:45.18 ID:zalkIWmV0

(´・ω・`)「そうだよ…。そうだよ! どうしてつーが協会を出て行かなくちゃならないの?おかしいよ!」

川 ゚ -゚)「確かに私もつーが悪いとは思えない。 殺してしまったことは悪い事だとは思うが、そもそもこれは正当防衛だろう。」

(*;∀;)「みんな…。ありがとう。」

「…わかった。じゃあシャキン。少しこちらへ来なさい。 いろいろ手続きがある。」

(`・ω・´)「わかった。 それじゃ、みんな。またあとで。」

川 ゚ -゚)「あぁ。気をつけてな。」

(*;∀;)「シャキン…私気持ちだけで嬉しい。だからムリはしないでね。」

(´・ω・`)「頼むよ兄さん。僕はこのまま納得なんて出来ない。」

(`・ω・´)「あぁ。まかせておけ。」



95: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:45:42.48 ID:zalkIWmV0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(`・ω・´)「そのあと俺はつーの元契約相手の実家へ向かったんだ。」

('A`)「それで…どうなったんだ?」

(`・ω・´)「どうもこうもない。相手はこちらの言い分なんざ全く聞こうともしなかった。
      自分の子供がそんな事をするわけが無い。つーが誘惑したんだってね。」


話を聞いてヒステリックな声をあげる母親と現実をまったく直視する気が無い父親の想像が浮かぶ。
よくあることだ。
自分の子に限ってそんなことはありえない。
本気でそう思っている親もいる。


('A`)「だったら…つーは協会から出て行くことになったのか?」

(`・ω・´)「いや。そんなことはないさ。」



96: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 22:47:31.68 ID:zalkIWmV0

('A`)「え?」


どうして?そう口が動く前に背後から声が聞こえた。
俺の疑問に答える声が。


(´・ω・`)「この男は…家ごとその人間たちを焼き殺したんだ。」

(;'A`)「ショボン!大丈夫なのか!?」


かけよると、大丈夫とはいいがたいけどね…とショボンが苦笑した。
どうやら体のダメージは軽くはないようだ。
それでも意識が戻ったのは心強い。



106: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 23:00:25.32 ID:zalkIWmV0

('A`)「ちょっと待て…焼き払ったって…」

(`・ω・´)「その言葉のままだ。話をしに行く前に人間と契約して能力を手に入れた俺は、
      その能力をつかって虫けらどもを焼き尽くした。」

(#´・ω・`)「ふざけるな! わざわざ契約してから向かうなんておかしいだろう!
      最初から…話し合いなんてするつもりはなかったんだ!」

(`・ω・´)「…まぁ、そういうことかもしれんな。」

(#´・ω・`)「そのうえこいつは自分を罰しようとした協会の契約者二人を殺害してそのまま逃亡したんだ。
      僕は絶対にお前を許さない。」

(`・ω・´)「別に許してもらうつもりはないさ。どうせお前もここで死ぬんだ。」


再び戦闘が始まった。
しかし、目の前で繰り広げられる壮大な兄弟ゲンカにどうしても割り込む気になれなかった。
その理由は決して邪魔をしちゃいけないなんて綺麗事から来る物ではない。



107: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 23:02:22.15 ID:zalkIWmV0

俺がもしシャキンの立場なら?
シャキンがつーの事をどう思ってたか知らないが、
目の前でクーが犯されそうになっていたとしたら?

俺はその人間を殺す事に抵抗を覚えない。

たとえそれがタブーな事だとしても、
きっと能力を使って殺してしまうだろう。


それがそんなにおかしいことなのだろうか?


('A`)「…俺達は正しいのか?」



110: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 23:04:24.09 ID:zalkIWmV0

この世はテレビやアニメの世界とは違う。
悪と正義が戦っているわけじゃない。

どちらも自分が正しいと思っているんだ。

自分に正義があると思っているんだ。


じゃあ…。


本当に人間は助けられるべきなのか?


だって、人間って本当に醜いじゃないか。

神にゼロにされた瞬間簡単にゼロじゃない人たちの命を奪う。
それは神軍も人軍も同じだ。



111: ◆2tIpUAdHJU :2008/03/09(日) 23:07:11.35 ID:zalkIWmV0
自分の性欲を抑えられない猿のような人間もいれば、わが身かわいさに簡単に他の物を裏切れるやつもいる。

そんな人間は…本当に守ってやるほどの価値があるのか?


それを全て破壊する力を持っている神。

その思想は一見並外れて邪悪なものに見えるが、
少し角度を変えて見てみればまさしく神といえる行為ではないのか?


('A`)「…この戦いは。」


ほんとうに正しいんだろうか。
そう思った。



第25話 正義と悪?



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