('A`)が神を認めないようです。
- 4: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 21:35:51.80 ID:Cl0bgwFq0
- ('A`) :神と戦闘へ。能力は火、水、雷、槍、弓、合成、アンチ。
( ^ω^) :現状把握できず。体調は回復。能力は火、重力、剣、アンチ。
ξ゚听)ξ :ブーンと共にニダー確保中。 能力は空間、アンチ。
川 ゚ -゚) :ショボンとつーをなだめている。所持能力は火、水、雷、重力、剣、槍、弓、合成、アンチ。
(´・ω・`) :シャキンが死亡したことによりショックを受けている。所持能力は火、水、重力、剣、槍、アンチ。
(*゚∀゚) :シャキンが死亡したことによりショックを受けている。所持能力は空間、アンチ。
<ヽ`∀´> :神軍のリーダー。ゼロの中で唯一神と直接コンタクトが取れる。現在確保中。能力はフレイムランスのレベル92。
(´<_` ) :現在保護中。能力はフレイムボールのレベル22とアンチ系統のレベル100。
(・∀・) :神。膨大な人数と強制契約し、ゼロを生み出した元凶。フレイムウォールを越える能力を所持。
(`・ω・´) :天使でありショボンの兄。神によって消された。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 6: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 21:37:34.88 ID:Cl0bgwFq0
- (#'A`)「てめぇに何の権利があってみんなを不幸にするんだ!」
怒りを乗せて蒼月をふりおろす。
目の前にいる男。神と名乗るその男。
全てを狂わせた元凶が目の前にいる。
こいつを…、こいつを倒せば…!
(・∀・)「ふむ…。人間にしてはいい動きだね。」
しかし神はバックステップで俺の攻撃をかわす。
表情は余裕のまま一切変わらず、その言動から微塵も焦りが無いのは明らかだ。
- 8: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 21:39:25.83 ID:Cl0bgwFq0
- (#'A`)「…っ!そりゃどうも!」
逃がしてたまるか。
距離を詰め、今度は横薙ぎに振る。
その際に衝撃波を発生させた。
実質の武器の射程が伸びるこの攻撃、バックステップではかわせない。
(・∀・)「蒼月は使いこなせているようだね。 どれ。」
神が衝撃波を無視して突っ込んできた。
アンチランス?いつのまに発動したんだ?
- 12: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 21:41:26.88 ID:Cl0bgwFq0
- コールと呟く声はきこえなかtt…しまった。
神はコールなしで能力を
(;'A`)「ぐはっ!!」
神の拳がみぞおちに深々と突き刺さった。
呼吸が止まり、意識が飛びそうになるのを必死で堪える。
全身の毛穴から汗が噴出し、胃液が逆流してくるのを無理矢理飲み込んだ。
その直後頭上から激しい衝撃を受ける。
- 17: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 21:44:24.07 ID:Cl0bgwFq0
- (・∀・)「なんだ、体術はまだまだだね。仮にも私にケンカを売ったんだ。楽しませてくれ。」
地面に這い蹲り、朦朧とする意識の中改めて神との戦力差を痛感する。
速い。
とても視覚でとらえきれない。
ましてや能力を使って攻撃されてもアンチフレイムがあるから大丈夫だと油断しきっていた所に、
高レベルの体術。
(;'A`)(…想像してたよりも強い。)
(・∀・)「さっさと立ち上がりたまえ。意識を失っていないのはわかっている。」
(;'A`)「…随分、余裕だな。」
- 20: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 21:47:33.38 ID:Cl0bgwFq0
- 震える膝を押さえつけ、無理やり立ち上がる。
余裕に決まってる。たった一瞬でこれだけのダメージを与えられるのだ。
(・∀・)「何、これはゲームなんだ。楽しまないとね。」
(#'A`)「…っ、じゃあ楽しませてやるよ!!」
拾った蒼月を再び横薙ぎに振る。
(・∀・)「さっきと同じじゃ楽しめないんだがね。」
再びバックステップを取りながらこちらの様子を見ている。
衝撃波が発生するかどうか見ているのだろう。
- 22: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 21:49:32.17 ID:Cl0bgwFq0
- (#'A`)「俺も馬鹿じゃねぇんだよ!!」
蒼月をそのまま投げた。
三日月を描くこの槍の重さは相当なものだ。
投げるのにはかなりの力がいるが、これを受け止める事は出来ないだろう。
(・∀・)「その武器は投げるための物ではないだr」
相変わらず余裕を浮かべるその表情に一瞬の焦りが浮かんだ。
俺の次の行動に気付いたからだ。
(#'A`)「コール!!」
- 23: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 21:51:40.39 ID:Cl0bgwFq0
- 空気中の水分が一気に凝縮し、長さ1m程の蛇の形に収束していく。
その蛇は口を大きく開きシャーと不快な鳴き声を響かせ、
神へ向かって襲い掛かった。
(・∀・)「水蛇まで使えるのか。能力者としてはなかなか上位だな。」
そう呟き、水蛇の能力をかわしt…
いや、かわさなかった。
- 26: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 21:54:07.73 ID:Cl0bgwFq0
- ('A`)「…え?」
(; ^ω^)「…お?」
神の後ろで待ち構えていたブーンも驚いている。
俺は蒼月を投げる直前髪の後ろで構えるブーンに気付いた。
一瞬のアイコンタクトのあと、蒼月を投げ、水蛇を使って体勢を崩させれば
あとはブーンが追撃してくれるだろうと考えたのだ。
- 27: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 21:56:28.82 ID:Cl0bgwFq0
- だが、実際そうはならなかった。
神は目の前で水蛇巻き付かれその身を焼かれている。
あれではもう神が何をしても助かる事はないだろう。
(;'A`)「あ、あれ?」
( ^ω^)「…勝ったのかお?」
まさか、そんなはずが…と思いながらも、
実際目の前で皮膚を焼かれている神を見ると、
現実勝ったとしか思えない。
- 33: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 21:58:49.91 ID:Cl0bgwFq0
- (;'A`)「ま、待ってくれ。もう少し様子を…。」
ξ゚听)ξ「ブー…ン。やったの?」
川;゚ -゚)「そんな…こんなにあっさりと…。」
ツンとクーもこちらへよってくる。
つーとショボンはまだショック状態にあるだろうが、それでもこちらへ視線を向けて驚いている。
いくら神が高レベルの能力を使おうと、高レベル体術を体得していようと、
ふとした一瞬で勝敗が決してしまうのが能力者の戦いだ。
どれだけ強くても、フレイムランスのような低いレベルの能力を一撃もらえば致命傷になる。
たとえそれがどんな相手であっても。
- 36: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:01:10.43 ID:Cl0bgwFq0
- ('A`)「…そうか。終わったのか。」
あまりにあっさり終わってしまって拍子抜けしてしまっている。
だが、意外と終わりというのはこういうものなのかもしれない。
ゲームでも頑張ってレベルを上げたり、強い武器を集めたりしても、
いざ戦ってみるとラスボスというのは案外弱いものだ。
( ^ω^)「ブーン達の…勝利かお?」
ξ゚听)ξ「ほん…とに?」
- 41: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:04:33.37 ID:Cl0bgwFq0
- みんな簡単には受け入れられないかもしれない。
俺だってそうだ。
でも考えてみると、あの水蛇は不意をついたものだったし、
具現化した水蛇は意思を持ち、自分で対象者に襲い掛かるというものだから
意外とよけられないものなのかもしれない。
川 ゚ -゚)「………。」
('A`)「クー…。」
クーは複雑そうな顔ですでに溶かされて原型をとどめていない神の姿を見ている。
だが、倒したんだという現実以外ありえない。
- 43: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:06:35.55 ID:Cl0bgwFq0
- あの火の能力や体術を考えると偽者という線は薄いだろう。
変わり身の術なんてものが使えるわけがないし、
実際巻き付かれていたのは間違いなく神だった。
( ^ω^)「おっおっお!! ブーン達の勝利だお!!!」
ξ゚ー゚)ξ「…あんた何もしなかったでしょ。」
ブーンはすでに気持ちを切り替えたようだ。
ツンも笑ってる。
- 47: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:08:52.85 ID:Cl0bgwFq0
- ニダーは…呆然とした様子で神の死体を見つめていた。
間違いない。
この表情は演技ではない。
('A`)「ショボン…つー…。」
(´・ω・`)「…。」
(*;∀;)「…。」
だが喜んでばかりはいられない。
失った物もある。
壊れてしまってもう戻らないものもある。
- 52: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:10:54.37 ID:Cl0bgwFq0
- 川 ゚ -゚)「ドクオ。 こいつらは…大丈夫だ。」
('A`)「…。」
クーも釈然としない様子だが、現実を受け止めているようだ。
神は倒れた。 俺たちが倒したんだ。
(´・ω・`)「…そうだね。いろいろ思うところはあるけど、今は神を倒した事を喜ぼう。」
(*;∀;)「そう…だよね。 でも…、でも、シャキンが可愛そうだよぉ…。」
- 57: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:13:01.61 ID:Cl0bgwFq0
- 川 ゚ -゚)「つー…。シャキンは形はどうあれ自分であの道を選んだんだ。いつまでもお前が泣いてちゃショボンに悪いぞ。」
(*;∀;)「クー…。 クー……。」
川 ゚ -゚)「よしよし。今日は私が一緒にいてあげるから。」
('A`)「…ショボン。」
(´・ω・`)「僕は大丈夫だよ。ありがとうドクオ。 それにしてもすごいよ。あの神を倒すなんて。」
('A`)「…偶然だよ。 本当に、たまたま攻撃が当たっただけで。」
- 59: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:16:01.25 ID:Cl0bgwFq0
- (´・ω・`)「運も実力ってやつだ。 君の力だよ。」
('A`)「…ありがとう。」
(´・ω・`)「さ〜て、今日はみんなで祝杯をあげよう! 飲むぞ〜、今日は!」
( ^ω^)「お〜!賛成だお!! ブーンがとっておきのお菓子を用意するお!!」
ξ゚听)ξ「あんたはそんなんばっかり食べるからピザなのよ。…まぁ、今日くらいはいいか。」
(*´・ω・`)「そうだよ。それにすこしくらいピザのほうが僕は…ハァハァ」
(; ^ω^)「…お、ブーンちょっとダイエット始めようかお。」
ξ゚ー゚)ξ「もう…馬鹿なんだから。」
- 60: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:18:09.22 ID:Cl0bgwFq0
- ('A`)(ショボンは強いな…。)
ショボンだけじゃない。
ブーンもツンも、何らかの戦う理由があってここへきた。
その結果神を倒せたとしても戻ってこない物もあるはずだ。
それでもこうやって気持ちを切り替えて笑えるのはすごい事だと思う。
川 ゚ -゚)「ドクオ。帰りはタクシー使っていいのか?」
('∀`)「…ばーか。 電車に決まってんだろう。」
- 65: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:19:57.00 ID:Cl0bgwFq0
- でも、本当にこれで終わったんだ。
明日からもきっと大変な日々が続く。
だけど、皆で頑張っていこう。
めちゃくちゃになった世の中だけど、こいつらがいれば頑張れる。
('∀`)「よーし、帰るか!!」
最終話 神
- 82: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:24:21.37 ID:Cl0bgwFq0
-
…あのさ
何か…忘れてないか?
- 92: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:26:20.37 ID:Cl0bgwFq0
从#゚∀从「いつまで余裕面かましてやがる!!! コール!!」
その瞬間地上から炎が噴き出す。
全てをやきつくすかのような炎。
それらは視界すべてを覆い尽くし、少しの逃げ場さえ残さない。
- 94: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:26:46.41 ID:Cl0bgwFq0
-
火が消えたあと、そこに立っているのはまぎれもなくあの男だった。
从;゚∀从「馬鹿な…。 どうして…?」
(・∀・)「いや、馬鹿にしてすまなかったね。 草薙の剣は囮だったということか。」
从;゚∀从「ふ、ふざけるな!! たしかに炎にのまれたはずだ! アンチをかける時間はなかったはず…。」
- 98: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:29:18.92 ID:Cl0bgwFq0
-
確かに倒れたはずの神
しかしそのに立っていたのは神
神 神 神 神 神 神 神 神 神 神 神 神
神 神 神 神 神 神 神 神 神 神 神 神
神 神 神 神 神 神 神 神 神 神 神 神
神 神 神 神 神 神 神 神 神 神 神 神
神 神 神 神 神 神 神 神 神 神 神 神
- 103: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:30:51.59 ID:Cl0bgwFq0
-
背筋を強烈な寒気が襲った。
慌てて振り返ると、そこには真っ赤な火柱がたっていた。
あそこは神の死体があった場所だ。
何も考えられなかった。
- 104: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:31:26.12 ID:Cl0bgwFq0
-
だって
だって
火が消えた後に立っていたのは
- 106: ◆2tIpUAdHJU :2008/04/12(土) 22:32:23.75 ID:Cl0bgwFq0
-
(・∀・)「君たち如きが神を殺せるとでも?」
神って 何?
第27話 不死なる神
戻る/第28話