('A`)が神を認めないようです。

4: ◆2tIpUAdHJU :2008/11/12(水) 01:55:05.12 ID:4C9RyMjW0
VIP暦19年6月

そこは理想の世界などではなかった。
全ては平等などではないし、幸せよりも辛い事のほうが多かった。
だが、平凡で平和な日常。
それは確かにそこに存在していた。

しかしそれは壊される。

朝何気なくテレビをつけると、
そこに映っていたのはいつも通りのお堅いニュース番組ではなかった。

動揺し、混乱しながらも伝えているのは『コール』という言葉。
その言葉を発動条件に手のひらに火を具現化する事が出来る人間。

これを与えた者の存在『神』。

それだけで世界は壊れてしまった。



6: ◆2tIpUAdHJU :2008/11/12(水) 01:56:39.36 ID:4C9RyMjW0
皆が皆能力を使えるわけではなかった。
使える人間には『ゼロ』という新たな名前がつけられた。
神はこう言った。
「ゼロは選ばれた存在である。ただの人間を殺せば能力をさらに強くしてやる。」

その結果生まれたのは、
人間を襲う集団『神軍』
神軍から人間を守る集団『人軍』
そしてどちらにも属さない中立の3つのゼロの集団だ。

そうやって世界が混乱し、崩壊していく中、少し特異な存在がいた。



7: ◆2tIpUAdHJU :2008/11/12(水) 01:59:05.92 ID:4C9RyMjW0
名はドクオ。当時16歳のただの少年だった。
一見容姿に恵まれたように見えるが、性格に難があり、
友人と呼べるものは少なかった。
だが特異なのはそんなものではない。
その能力にあった。

彼は『契約者』であるクーと契約していた。
それによって得ていた能力は他の人間とは一線を画すものだった。

そんな彼は臆病な性格に負けそうになりながらも、
数少ない友人を失わない為にも神に抗う事を決意する。



9: ◆2tIpUAdHJU :2008/11/12(水) 02:00:35.82 ID:4C9RyMjW0
時は過ぎてVIP暦20年8月。

世界は壊れてしまい、以前のような日常はなくなってしまった。
だが、そんな世界にも慣れ、いつものように日々を過ごす中、
時は再び動き始める。

友人のジョルジュの思想が神軍へ傾き始める。
それを止める術もなく、憤りを感じている中
初めて神に直接反抗する者が現れる。
名をハインリッヒ。契約者であり、契約した人間の名はヒッキー。
契約者の世界では名の売れたコンビで、コンビとしては世代最強を謳われていたが、
神に為す術なく倒されてしまう。



12: ◆2tIpUAdHJU :2008/11/12(水) 02:02:42.04 ID:4C9RyMjW0
その話を聞き、神を倒す決意を新たにしたドクオは、
戦力を増強するために仲間を集める。

友人のブーン、ツン。
そして契約者のショボン、つーを新たな仲間に加え、
初めて本格的な訓練に取り組む。

更に時は過ぎ、同年11月
ついに神軍と人軍で戦争が勃発。
だが、天使シャキンが援軍についたことで神軍の圧倒的勝利に終わる。

その事を知ったドクオ達は、神軍を放っておくことができず、
戦闘をしかける。



13: ◆2tIpUAdHJU :2008/11/12(水) 02:04:22.88 ID:4C9RyMjW0
ショボンと兄弟でもあるシャキンに苦戦し、
つーの過去を知った事でドクオは戦いの意味を見失いそうになるが、
シャキンは自分の過ちをクーによって知らされ一時退こうとする。
しかし、突如現れた神によってシャキンは殺される。
さらに、神によって明かされた事実。
ショボンが敵になった理由は神によってつくられた事を知り
怒りを抑えきれないまま神へ攻撃をしかける。

苦戦必死と思われた神との戦い。

しかし、それはまさかの勝利に終わる。



15: ◆2tIpUAdHJU :2008/11/12(水) 02:06:05.40 ID:4C9RyMjW0
神を倒し、皆で帰ろうとしたその瞬間
確かに倒したはずの神は蘇った。

抗いようの無い力を見せ付けられ、完全に戦意喪失したドクオだが、
なぜか神はそのまま去り命を繋ぎとめる。

帰宅し、悩むドクオだが、クーの助けもあり神を倒す事を再度誓った。

その後神に抗う事を諦めかけたショボンを説得し、
人軍の副リーダーでもあった弟者も仲間に加わって打倒神の案を考える。

そんな中、クーが一度契約者達がいろいろな事を学ぶ場所『協会』に行って手がかりを探すことを提案。
皆で協会へ行くことを決意。


以上までが前回までのあらすじです。
それでは、投下を始めます。



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