( ^ω^)ブーンが学校の七不思議に挑戦するようです

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 04:41:03.53 ID:5AQ4GzvkO
(´・ω・`)「……僕は怖くなって、急いで駆け出したんだ」

('A`)「……ゴクリ」

(´・ω・`)「家について、玄関をあけて部屋に転がりこんだ。ところが……」

ξ;゚听)ξ「……」

(´・ω・`)「……窓に張りついてたんだ。恨めしそうに、僕の顔をじっと見て」



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 04:45:06.35 ID:5AQ4GzvkO
('A`)「うわ……怖え……俺だったらその場で気絶してるわ」

(´・ω・`)「僕もびっくりしたよ……それで、急いでまた部屋から逃げ出したんだ」

( ^ω^)「? 誰がだお?」

('A`)「は?」

( ^ω^)「誰が窓から覗いてたんだお?」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 04:50:41.84 ID:5AQ4GzvkO
(;´・ω・`)「誰がって……僕にもわからないよ。霊的ななにかだよ」

( ^ω^)「霊的てwwwwwwwwショボンを狙う痴漢さんだったんだおきっと」

('A`)「ブーン……お前空気読めないやつだなぁ」

( ^ω^)「うはwwwwみんながびびりすぎなんだおwwww」

ざわついた教室の隅で、怪談話をしている四人。
背筋が凍える感覚を楽しむ三人に対し、ブーンだけは違っていた。

( ^ω^)「おばけなんてwwwwないさwwwwwうそさwwwwwwwwww」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 04:58:28.42 ID:5AQ4GzvkO
ξ゚听)ξ「あんたっていつも口ばっかりよね。ホントは怖がりのくせに」

( ^ω^)「怖くなんてないお!! 大体昼間っから教室で怖い話しても盛り上がらないお!!」

(´・ω・`)「そうか……確かにそうだね。夜にやらないとイマイチかもね」

(;'A`)「おいおい……やめようぜ。俺マジ駄目なんだよ怖い話……」

ξ゚听)ξ「あら、ブーンとは違って臆病ねドクオさん?」

( ^ω^)「そうだおwwwwドクオのビビりwwwww」

(´・ω・`)「じゃあ……夜中の学校なんてどうかな?」

(;^ω^)(;'A`)「……え?」



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 05:02:54.69 ID:5AQ4GzvkO
ξ゚听)ξ「ちょ、大丈夫なの?どうやって入るのよ」

(´・ω・`)「ここになぜか学校の鍵がある。大体の鍵はこれで開けられるよ」
(;^ω^)「最後の鍵かお」

(´・ω・`)「うちの学校はセコムもついてないしね。うん、そうだそれがいい」

('A`)「マジかよ。ちょ、見つかったらやばくね?」

しきりに反対するドクオをよそに、ショボンは一人計画をすすめていった。



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 05:09:06.21 ID:5AQ4GzvkO
(;'A`)「ヤバイって、絶対ヤバイって。ウチの学校ただでさえ心霊スポットみたいに言われてんのに」

(;^ω^)(そ、そうなのかお?初耳だお)

(;^ω^)「ブ、ブーンも反対だお。高3の大事な時期に、問題起こしたら最悪だお」

ξ゚听)ξ「……フフ、ブーンたら怖いのかしら?」

(;^ω^)「ここここ怖くなんてないお!」

(´・ω・`)「じゃあやろうよ。それに卒業したらもっと決行が難しくなるし」

('A`)「う〜ん……思いで作りかぁ……」

(;^ω^)「ちょ、ドクオまで……」



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 05:17:10.62 ID:5AQ4GzvkO
(;^ω^)「絶対ヤバイお。ただでさえウチの学校、心霊スポットみたいに言われてるんだお」

(´・ω・`)「うん。七不思議のコトだね」

(;゚ω゚)「そんなんあるのかお!!」

VIP高校七不思議……。
大抵の七不思議は、在校生の噂話程度に過ぎないが、VIP高校の七不思議はいわくつきとして有名だった。
オカルト雑誌に、名前を伏せられて掲載されたことも多々あった。



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 05:23:31.87 ID:5AQ4GzvkO
その原因は、実際にVIP高校で起きた事件のせいである。
いじめや家庭環境とは関係なく、自殺や行方不明者が多い。

それは新聞の片隅に載る程度のモノだったが、地元では有名な“いわくつき”の学校だった。

(´・ω・`)「じゃあ今夜九時、校門で集合ね」

( ^ω^)「……」

ξ゚听)ξ「ブーン、先に言っておくけどドタキャンはなしだからね」

(;^ω^)「……」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 05:31:41.89 ID:5AQ4GzvkO
('A`)「おい、逃げんなよブーン。怖がりが俺だけじゃキツいからな」

(;^ω^)「だ、誰が怖がりだお!! ビビってんのはドクオだけだお!!」

('A`)「お、言ったなこの野郎!!」

ξ゚听)ξ「あ、予鈴だ。じゃあまたあとでね〜」

(;^ω^)(ま、まずいことになったお……)



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 06:03:48.41 ID:5AQ4GzvkO
( ´∀`)「……聞こえたモナ?」

/ ,' 3「……」

(*゚ー゚)「ツンったらあたしを差し置いて楽しそうな企画を……」

(´<_` )「行くのか兄者?」

( ´_ゝ`)「当然だ。フラグをスルーする勇気はない」

(´<_` )「立つ前からバッキバキのフラグだがな」

( ´_ゝ`)「なんだと!?」

/ ,' 3「……ばっきばき」

(;´_ゝ`)「あ、荒巻まで……」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 06:08:12.41 ID:5AQ4GzvkO
( ´∀`)「じゃあこっそり着いていくモナ。しぃと兄者と弟者と…」

/ ,' 3「……行く」

( ´∀`)「荒巻入れて五人モナ♪」

(*゚ー゚)「クーも行こうよ!」

川 ゚ -゚)「……下らない。見つかったらどうするんだ」

(*゚ー゚)「だから楽しいんじゃん!!スリルあるほうが楽しーよ!!」

川 ゚ -゚)「……」



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 06:17:45.69 ID:5AQ4GzvkO
最後の授業が終わり、HRを終えた生徒たちは、思い思いに散らばっていった。
部活動に出る者、真っ先に教室を出る者、残ってお喋りを始める者……。

その中に、ブーンたちの姿もあった。

( ^ω^)「あいてっ、なんか、お腹が痛い気配がするお」

('A`)「気のせいだ。諦めろブーン」

(;^ω^)「木のせいにするなお!!木がかわいそうだお!!」

('A`)「? まぁよくわからんが、ちゃんと迎えに行くからな」

(;^ω^)「むむむ……」

ξ゚听)ξ「ブーンったら、まだ諦めてないのかい?」

(;^ω^)「ショボン口調で言われると余計むかつくお」

(#´・ω・`)「じゃあブーンだけウチで心霊動画集見てからにしようか」

( ^ω^)「ちょwwwwwヒドスwwwwww」



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 06:23:38.00 ID:5AQ4GzvkO
('A`)「さーて、そろそろ帰りますかぁ」

(´・ω・`)「じゃあまた夜にね」

('A`)「あいよー」

校門を出て、帰路につく一行。
オレンジ色の夕日が、ブーンたちの影を長くしていた。

( ^ω^)「ドクオもばっくれんなおー!!」

('A`)「おまえと一緒にすんなーっ」


ξ゚听)ξ「……こうやって四人で馬鹿やれるのもあと少しなのよね」

( ^ω^)「お?」

ξ゚听)ξ「あたしとドクオは専門学校、ショボンは大学、ブーンは家業。皆バラバラになっちゃうじゃない」



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 06:28:37.83 ID:5AQ4GzvkO
( ^ω^)「別に引っ越すわけじゃないんだから、会おうと思えばいつだって会えるお」

ξ゚听)ξ「そうなんだけど……やっぱり違うじゃない」

( ^ω^)「……」

ξ゚听)ξ「だから……ブーン」

( ^ω^)「お?」

ξ゚听)ξ「……今夜、来ないなんてダメなんだからね」

( ^ω^)「ツン……」

肩に回そうとしたブーンの腕をひらりと避けて、ツンは夕日を背に走りだした。


ξ゚ー゚)ξ「じゃあまた夜ねっ!!遅れんなよっ!!」



73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 19:25:31.80 ID:D9f3el0NO
時計の針が九時を回った頃。
VIP高校正門に、四つの人影があった。

(´・ω・`)「やぁ。みんな揃ったようだね」

ξ゚ー゚)ξ(ブーン……ちゃんと来たんだ)

('A`)「あれ?なんでリュックなんて背負ってんだブーン?」

( ^ω^)「おやつだおwwwwwツンとショボンだってバック持ってるお?」

ξ゚听)ξ「女の子は常に手ぶらってわけにはいかないのよ」

(´・ω・`)「僕のは懐中電灯とか色々ね」

('A`)「……準備不足は俺だけってわけね」



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 19:33:12.95 ID:D9f3el0NO
(´・ω・`)「じゃあ早速行こうか」

(;'A`)「うう……やっぱ恐ぇな……」

ξ゚听)ξ「あらドクオ、ここまで来て男らしくないわよ?ブーンみたいに開き直んなさいよ」

('A`)「あれ?なんだよブーン、恐くないのか?」

(;^ω^)「ぜぜぜぜぜ全然恐くなななないおwwwwww」

(´・ω・`)(恐いのか……)



76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 19:43:14.93 ID:D9f3el0NO
校門を抜けて玄関に辿り着く。
そこを素通りして、校舎の裏側に位置する非常口にやってきた。

( ^ω^)「?なんでこっちからなんだお?」

(´・ω・`)「うちの学校には夜間の警備員がいるからね。当然見回りもあるよ」

(;'A`)「……マジかよ。心霊と現実のダブルスリルだな」

懐から出した鍵で非常口の施錠を外し、ゆっくりとドアノブを回す。
軋んだ音を立てて、暗闇の校舎が顔を覗かせた。

ξ*゚听)ξ「……なんか楽しくなってきた」



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 19:48:24.01 ID:D9f3el0NO
(;'A`)「雰囲気出すぎだろコレ……」

(´・ω・`)「うん。何度来てもたまらないね、夜の校舎は」

ξ;゚听)ξ「……ショボン、あんた常習犯?」

( ゚ω゚)「……アウ」

ひっそりと、足音を立てずに廊下を進む。
昼とは全く違う顔を持つ校舎に、四人はしばらく無言だった。



80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 19:57:41.59 ID:D9f3el0NO
(´・ω・`)「……」

(;'A`)「わ、ど、どうしたショボン、急に振りかえって」

(´・ω・`)「いや……」

ξ゚听)ξ「そういえば内側から鍵かけないでいいの?」

(´・ω・`)「……なんかあったときに、走って逃げれるからね」

ξ゚听)ξ「ふーん……そういうもんかしらね」

(´・ω・`)「……人数多いほうが楽しいしね」

(;'A`)「ん?なんか言った?」

(´・ω・`)「なんでもない。行こう」





( ´_ゝ`)「……潜入成功。大佐、指示をくれ」



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 20:04:31.69 ID:D9f3el0NO
ξ゚听)ξ「うぅ……夜はやっぱり冷えるねブーン……ブーン?」

( ゚ω゚)「……」

('A`)「ちょ、ブーンびびりすぎwwwww」

(;^ω^)「はっ、ちょ、ちょっとボーッとしてたお」

(´・ω・`)「頼むよ。恐くなるのはこれからだからね。じゃあ一つ目の不思議行ってみようか……」

(;'A`)「頼むから怪談口調で言うのはやめてくれ……」



86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 20:16:45.24 ID:D9f3el0NO
見回りの時間も調査済みだから、と豪語するショボンは、堂々と懐中電灯を三人に手渡した。
一行は七不思議の一つ、「絵画のくせに目が光るベートーベン」が待つ音楽室へと向かう。

ξ゚听)ξ「あ、そういえば土足だねあたし達」

( ^ω^)「お?そういえばそうだお」

ξ゚听)ξ「ホントはいけないんだろうけど……なんか不思議な感じ」

( ^ω^)「確かになんか楽しいおwwwタカラッタwwwwww」

ξ゚听)ξ「ふふ、なんか楽しいね」




('A`)「な、なんだあいつら……ときめきメモりやがって……」



89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 20:28:27.90 ID:D9f3el0NO
( ^ω^)「……」

ξ゚听)ξ「……」

('A`)「……光らないな」

(;´・ω・`)「……」

不安と恐怖と、少しの期待を胸に、絵画に辿り着いたブーンたち。
しかし、ベートーベンはその強張った顔をぴくりとも崩さなかった。

('∀`)「なーんだ大したコトねぇなこりゃ」

( ^ω^)「だおだおwww恐がって損したおwwwwww」

('∀`)「こりゃ残りの六つも楽勝だなwwwwww」



(#´・ω・`)ムカッ



91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 20:46:22.35 ID:D9f3el0NO

(´・ω・`)ポチッ

おもむろに取り出したリモコンのスイッチを押すショボン。
その瞬間、ベートーベンの目から溢れんばかりの光が飛び出した。

(゚A゚)「ぎゃああああああ!!なんじゃこりゃあああああ!!」

( ゚ω゚)「ふおおおおおおおっ!!」

音楽室を縦横無尽に照らし回る光。
それはさながらレーザー光線のようだった。

ξ;゚听)ξ「ななななななっ……何したのショボン!!」

(´・ω・`)「……テヘ」



95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 21:01:51.74 ID:D9f3el0NO
ξ#゚听)ξ「テヘじゃない!!」

(´・ω・`)「いやぁこんな時の為に、先に仕掛けといたんだよ」

満足そうなショボンをよそに、ますます激しく光り暴れるベートーベン。
心なしか苦しそうにも見えた。

( ゚ω゚)「いやああああああああっ!!」

(゚A゚)「なんじゃこりゃあああ!!なんじゃこりゃあああ!!」

ξ;゚听)ξ「ちょ、早くとめてー!!」



97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 21:07:32.85 ID:D9f3el0NO
やっとレーザー光線から解放されたベートーベン。
光の熱で焦げた目の周りはさながら泣き明かした翌日のようだった。

(;^ω^)「はぁ……はぁ……」

(;'A`)「ぜぇぜぇ……」

(*´・ω・`)「恐いねぇ。七不思議恐いねぇ」

ξ#゚听)ξ「……ショボン、あんたぶっ殺すわよ」



99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 21:14:32.40 ID:D9f3el0NO
(;´∀`)「……な、なんか大変なコトになってるモナ」

/ ,' 3「……」

(;´_ゝ`)「……大佐?どうした大佐……!?」

(´<_` )「……ガガ……ビックボスの……任務……ガガ……」

(;´_ゝ`)「……大佐の様子がおかしい」

(;゚ー゚)「……何してんのあんたら」



102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 21:30:42.70 ID:D9f3el0NO
(´・ω・`)「まずいね。今の騒ぎじゃ警備員にばれたかもしれない」

(#^ω^)(#'A`)ξ#゚听)ξ「お前のせいだよ(お)」

(´・ω・`)「なんにせよ早く場所を移動しよう。ホラ、君たちも行くよ」

そう言って教室の外に声をかけるショボン。
三人は一斉に振り返ったが、そこには誰もいなかった。

(;'A`)「お、おい。君たちってなんだよ。他に誰かいんのか?」

(´・ω・`)「……いや」

(;'A`)「ちょ、やめれよ……ビビらせんなよ……」

(;^ω^)「ツ、ツン、ショボンの様子がおかしいお……」

ξ゚听)ξ「ごまかしてるだけよ。全くもう」

スタスタと教室を出ていくショボン。
慌ててあとを追う三人の後ろを、こっそりと五つの影がついていった。



120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 23:10:37.36 ID:D9f3el0NO
(´・ω・`)「二つ目は図書室だね」

当たり前のように取り出した鍵を使って、四人は図書室の中へと入った。
夜になっても、独特の匂いだけは変わらない。

ξ゚听)ξ「美術の本を開いて、ぴったりモナリザのページが出てきたら何かが起こる……ってヤツ?」

(´・ω・`)「お、よく知ってるね」

ξ゚听)ξ「なんかの漫画で出てきたような気がするのよね……」

('A`)「この学校の七不思議も他と大して変わらないって訳だな」

( ^ω^)「うはwwwwズッコケ発見wwwwwww」



121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 23:11:32.59 ID:D9f3el0NO
(´・ω・`)「件の本は……あった」

分厚い美術の本を持ってくるショボン。
それを机の上に置き、三人に目配せをする。

(´・ω・`)「いいかい……行くよ?」

無造作に捕まれたページを、ツンとドクオは固唾を飲んで見守った。


( ^ω^)「コ、コレは幻の『ズッコケ三人組の湯煙殺人ツアー』!!」



122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 23:12:51.55 ID:D9f3el0NO
(´・ω・`)「それっ!」


掛け声とは対照的に、ゆっくりと、本が開かれた。


ξ;゚听)ξ「ひっ……」

(;'A`)「う、わ……」

ドクオは、全身の毛穴が開かれるのを感じた。
そのあとに襲ってくる、痺れるような鳥肌。

ページには、硬直する三人を暖かく見据えるモナリザの微笑が在った。



123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 23:14:57.82 ID:D9f3el0NO
ξ;゚听)ξ「ちょっ、と……わざとやらないでよショボン……」

(;´・ω・`)「いや、コレは……」

(;'A`)「わ、わざとだよなぁ?前もってページに印つけといたんだろ?なぁ?」

(;´・ω・`)「……うん、って言ったら、安心できるかな?」

(;'A`)「……で、出来ない」




(;^ω^)「『ズッコケ三人組のイケない団地妻』だと……R-18の本が何故学校の図書室に……!?」



127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/08(火) 23:19:38.37 ID:D9f3el0NO
ξ;゚听)ξ「モナリザのページ……い、一発で開いちゃったのよね」

(;´・ω・`)「一応、まぁ、そういうコトになるね」

ξ;゚听)ξ「じゃあ、つまりこのあと……」

(;'A`)「……」



ξ;゚听)ξ「どうなっちゃうの……?」



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