( ^ω^)ブーンが学校の七不思議に挑戦するようです
- 6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 20:32:39.15 ID:FK3Qm1DjO
(;'A`)「そ、そうだ。携帯だよ。携帯があるじゃねぇか」
ドクオの言葉を聞いて、三人ははじかれたようにポケットから携帯を取り出す。
しかし、それも次の瞬間には絶望に変わっていた。
('A`)「あれ?俺の、圏外だ……お、おまえらのは?」
(´・ω・`)「……僕のも、ダメだ」
(;^ω^)「ブーンは料金滞納してたの忘れてたお……」
- 8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 20:33:56.25 ID:FK3Qm1DjO
- ('A`)「じょ、冗談じゃねぇよ。どういうコトなんだ?意味わかんねぇって」
(;^ω^)「ド、ドクオ、落ち着けお」
(´・ω・`)「校舎外の世界は闇に飲まれた……というより、僕らが異世界に飛ばされたのか?」
(´・ω・`)「おかしいな。さっきの血を考えると……」
('A`)「お前……なんでそんな落ち着いてんだよ!?」
(´・ω・`)「……パニックになれば、何か状況が好転するのかい?ただ喚いてれば家に帰れるというなら僕もそうするよ」
(#'A`)「……てめぇ」
(;^ω^)「あわわ……け、喧嘩はダメだお」
- 9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 20:35:26.41 ID:FK3Qm1DjO
(´・ω・`)「まずは情報収集だ。落ち着いて、今の状況を……」
('A`)「……全部お前のせいなんじゃないのか」
(´・ω・`)「……なんだって?」
('A`)「こうなったのは全部お前のせいなんじゃないのかって言ってんだよ」
(´・ω・`)「……」
('A`)「ツンがいなくなったとき、『まさか』って言ったよな。こうなるのもお前が仕組んだんだろ」
(´・ω・`)「……何言ってるんだ」
('A`)「大体お前が企画したんじゃねぇか!!充分怪しいぜ……何企んでんだお前」
- 12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 20:39:58.22 ID:FK3Qm1DjO
(;^ω^)「ドクオ落ち着けお!!」
('A`)「うるせぇ!!落ち着いてられっかよ!!」
(;^ω^)「とにかく一度落ち着いて話するお!!ホラ、深呼吸して……」
そう言ってブーンは両手を広げ、天井を仰ぐ。
( ^ω^)「すぅぅぅ……」
……ぷぅ
- 15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 20:45:09.72 ID:FK3Qm1DjO
- (;^ω^)「お」
(´・ω・`)「……プ」
('A`)「……クッ……」
('∀`)「あはははははっ」
(;^ω^)「そ、そんなに笑うなお」
('∀`)「……だ、だって、お前、こんな空気でよく……」
(´・ω・`)「しかも臭い」
('∀`)「wwwwwwww」
- 17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 20:51:17.19 ID:FK3Qm1DjO
- (*^ω^)「そ、そんなにおかしかったかお?」
ぷっ
(*^ω^)「また出たおwwwあ、また出るwwwwww」
ぷぅぅ〜っぷっぷっ
('∀`)「調子にwwwwのんなwwww」
(*^ω^)「まだまだ出るおwwwwwwなんか調子いいおwwwwwあ、それwwww」
ブリュッ
( ゚ω゚)
- 19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 21:00:42.67 ID:FK3Qm1DjO
- ('∀`)「ぎゃははwwwwwおい、まだ出んのかwwww」
('∀`)「……おい、どうしたブーン」
(´・ω・`)「……ドクオ」
('A`)「ん?」
放心状態のブーンをヨソに、ショボンは伏し目がちに言った。
(´・ω・`)「……責任は感じてる。まだみんなに話してないコトもある。でもこれだけは信じてほしい」
そして、ドクオの目をキッと見つめた。
(´・ω・`)「……絶対に皆をここから外に出す」
('A`)「ショボン……」
( ゚ω゚)「……」
- 20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 21:08:39.83 ID:FK3Qm1DjO
('A`)「……わかったよ。お前を信じる」
('A`)「……というか、さっきは悪かった。俺も、なんかパニくっちまって……」
(´・ω・`)「無理もないよ。僕だって頭が混乱してる」
(;^ω^)「お取り込みのトコロ悪いんだけど……」
……ブーンの要望で、一行はトイレに行くコトになった。
ギリギリ大丈夫を連呼するブーンだったが、二人は特に追求はしなかった。
- 24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 21:16:58.00 ID:FK3Qm1DjO
- (´・ω・`)「まず現状を整理しようか」
会議はショボンを議長にして進められた。
どの窓から外を見ても暗闇が広がっているコト。
つまり校舎全体が暗闇に覆われているコトになる。
恐らく無駄足と思われるが、一応正面玄関に行く価値はある、とショボンは提案した。
(´・ω・`)「あとは警備員室。警備員は巡回中かわからないが、うまく行けば電話もつながっているかもしれない」
- 27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 21:23:14.24 ID:FK3Qm1DjO
- (´・ω・`)「玄関、警備員室、あとは……屋上かな」
('A`)「なるほどね。さすがショボンだな。だけど、さっきの質問の答えがまだだぜ?」
(´・ω・`)「……そうだね」
('A`)「今度は誤解のないように言う……ショボン、お前何か知ってるんじゃないか?」
(´・ω・`)「……」
緊迫した空気を出している二人とは正反対に、ブーンはトイレの個室でパンツを履きかえていた。
リュックになぜか常備してあったトランクスである。
(;^ω^)「……勝負パンツを持ち歩いてて助かったお……」
- 30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 21:32:08.24 ID:FK3Qm1DjO
(´・ω・`)「……七不思議の一つなんだ」
('A`)「……何?」
(´・ω・`)「神隠しにあうっていう……まさか、本当にこんな事態になるとは思わなかった」
すまない、と頭を深く下げる。
その姿を、ドクオも個室の中のブーンも責めはしなかった。
- 41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 22:04:54.57 ID:FK3Qm1DjO
('A`)「まぁなんにせよ、三人で力を合わせりゃなんとかなるさ!」
(´・ω・`)「ドクオ……」
あと、もう一つ心配事があるんだが、と前置きして。
ドクオはブーンの個室をチラリと見た。
('A`)「……ツンは、本当に先に帰ったんだろうか」
- 44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 22:13:14.29 ID:FK3Qm1DjO
(;^ω^)「……!!」
(´・ω・`)「最悪、ツンもここにいるって考えるべきだろうね」
('A`)「だな。出口を探しつつツンを探すってわけだ」
(´・ω・`)「なかなか頭が冴えてきたね」
('A`)「早く家に帰りたいだけだよ……よし、行くか」
(;^ω^)「ちょwwww待っておwwww」
- 47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 22:22:41.73 ID:FK3Qm1DjO
ブーンがドクオ達を追い掛けて、個室を飛び出した頃。
二階の図書室では未だに兄者捜索が続いていた。
(´<_` )「むぅ……どうやら図書室の中にはいないようだな」
(*゚ー゚)「やっぱりトイレじゃない?それか先に帰っちゃったとかさ」
(´<_` )「ううむ……仕方ない。トイレを回るか」
二人は図書室を出て、近くのトイレを目指す。
先程まではブーン達に気付かれぬよう尾行していた為、肝試しよりはいつもの悪戯に近かった。
(*゚ー゚)「……な、なんかやたら静かね……足音も響くし……」
- 51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 22:30:49.42 ID:FK3Qm1DjO
(*゚ー゚)「それになんか、さっきよりも暗くない……?」
(´<_` )「……確かに」
非常灯の明かりや、自分達の携帯が足元を照らす。
しかし、窓の外からの月明かりが届かないせいで、校舎はより一層暗くなっていた。
(*゚ー゚)「……」
(´<_` )「……」
(*゚ー゚)「……ねぇ」
(´<_` )「……ん?」
(*゚ー゚)「……なんか……聞こえない?」
- 54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 22:39:18.28 ID:FK3Qm1DjO
その言葉に、弟者は足を止めた。
いつのまにかしぃは弟者の裾をしっかりと掴んでいる。
(*゚ー゚)「……ホラ……あ、ホラ、ね?」
(´<_` )(……何も聞こえないぞ?)
(*゚ー゚)「な、なんかやばくない?こ、怖いって」
(´<_` )「……」
(*゚ー゚)「ど、どうしよう。あたしやばいかも……ひゃうっ!?」
瞬間、しぃは奇声をあげて飛び跳ねた。
振り向いたその顔は今にも泣きだしそうな表情だった。
(*゚ー゚)「いいいいい今なんか、あああああたしのおしり触ったよ!!」
(´<_`*)「……」
- 58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 22:45:35.81 ID:FK3Qm1DjO
弟者は何も喋らず、自らの手の平を鼻に近付ける。
(´<_`*)クンクン
(´<_`*)「なかなかいい尻だな。ちっちゃくて、つんとあがってて、ロリコンにはたまらん尻だ」
(*゚ー゚)「う……?……あ」
(*゚ー゚)「何やってんのよ変態ーーーッ!!」
静寂か包んでいた校舎に、乾いた音が響いた。
- 61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 22:53:42.41 ID:FK3Qm1DjO
(*゚ー゚)「もう!!バカ!超変態!!信じらんない!!」
(´<_`;)「なんだ尻触ったくらいで……」
(*゚ー゚)「うっさい!!くらいとは何よくらいとは!!」
(´<_` )「でも怖くなくなったろう?」
(*゚ー゚)「う……そ、それとコレとは別なの!!」
(´<_` )「やれやれ……ん?」
弟者が不意に視線を外す。
その先は闇に包まれた廊下の奥だった。
- 63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 23:00:49.47 ID:FK3Qm1DjO
(*゚ー゚)「な、なによ急に黙っちゃって。また変なコト考えてるんじゃないでしょうね」
(´<_` )「何か……聞こえないか?」
(*゚ー゚)「え……ちょ、ちょっとやめてよ」
反射的に体を守ったしぃだったが、ただならぬ弟者の様子を見て、無意識に身を寄せていった。
(´<_` )「……金属音?」
(*゚ー゚)「……ホントだ……おっきくなってきた……?」
(´<_` )「……なかなかエロい台詞だな」
(*゚ー゚)「?」
(´<_`;)「……なんでもない(ぶたれるまえにやめよう)」
- 66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 23:07:52.10 ID:FK3Qm1DjO
(*゚ー゚)「ね、ねぇ。足音も聞こえない?」
(´<_` )「む。確かに……兄者か?」
(*゚ー゚)「ブーン達かな?それともモナー達戻ってきたのかな」
(´<_` )「……だといいんだが」
明らかに走っているであろう足音の主。
同じリズムで、何かを打ち付けているような金属音。
二つの音は次第に大きくなり、弟者達に近づいてきた。
- 74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 23:43:15.95 ID:FK3Qm1DjO
固唾を飲んで闇を見つめる。
二人は見入られたようにそこを動けなかった。
(´<_`;)「ッ!?」
闇の中から、足音の正体が姿を現し、弟者は咄嗟にしぃを庇った。
(*゚ー゚)「ツ、ツン!?」
ξ;゚听)ξ「弟者!?しぃ!?」
- 79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/24(木) 23:54:03.64 ID:FK3Qm1DjO
二人はぶつかりそうになったが、寸前で身をよじってかわした。
ξ;゚听)ξ「な、なんでアンタ達がなんでココに……」
説明を求められて二人は罰の悪そうな顔をしたが、ツンは答えを聞く前に走りだした。
ξ;゚听)ξ「それよりも早く!!逃げるわよ!!」
(*゚ー゚)「えぇ!?ちょ、逃げるって何!?」
つられてあとを追うしぃ。
弟者は、ツンを追ってくる金属音へ顔を向けた。
(´<_` )「警備員か?」
しかし、闇から現われたソレは、「人」ではなかった。
- 86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/25(金) 00:06:22.68 ID:AxJw+g1WO
苦悶の表情を浮かべ、醜く潰れた顔。
肘から先は、腕の代わりに大きな鋏。
腰から先に生えている触手。
金属音の正体はその触手の先、鋭く尖った脚だった。
(´<_`;)「……なんだ、コイツは……」
ξ;゚听)ξ「何してんの弟者!!早く逃げんのよ!!」
- 91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/25(金) 00:21:14.76 ID:AxJw+g1WO
「ヴ……アア……ア゛」
(´<_`;)「うわっ!?」
化け物は弟者に向かって鋏を振り下ろした。
それをすんでのところでかわし、体勢を崩した弟者はそのまま転倒してしまった。
(*゚ー゚)「いやぁぁぁぁっ!!」
床に叩きつけられた大鋏。
その反動で化け物の右手が空中にブレる。
「イイ゛……イイイ゛イ」
苛立っているのだろうか、苦悶の表情をますます歪ませ、化け物は再び右手を振り上げた。
(´<_`;)「う、わわ」
- 94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/25(金) 00:33:43.00 ID:AxJw+g1WO
(´<_` )「や、ば……」
死―――――
弟者の意識がソレに奪われそうになった次の瞬間、化け物はうめき声をあげた。
(*゚ー゚)「死んじゃえバカぁ!!」
咄嗟に投げ付けたしぃの携帯は、見事に化け物の顔に直撃した。
ξ;゚听)ξ「弟者!!立って、早く!!」
(´<_`;)「お、おう!!」
- 98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/25(金) 00:41:13.75 ID:AxJw+g1WO
(´<_`;)「た、助かった!!スマン!!」
すぐにツン達の横に並び、三人はそこから逃げ出した。
「ウ……グウ……ギギギ!!」
(*゚ー゚)「やだ!!お、追ってきたよ!!」
ξ;゚听)ξ「大丈夫!!アイツは脚は早くないから逃げ切れるわ!!」
(´<_`;)「クソ、なんなんだよアイツは一体!?」
ξ;゚听)ξ「あたしだってわかんないわよ!!とにかく走んなさいよ!!」
校舎を走る三人は、階段を登り三階の奥へと進んでいった。
- 100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/25(金) 00:51:06.35 ID:AxJw+g1WO
(;^ω^)「……なんか叫び声が聞こえた気がするお」
('A`)「気味悪いコト言うなよ」
その頃、ブーン達は玄関を回り、警備員室に向かっていた。
ショボンの予想通り、正面玄関からの脱出も不可能だった。
('A`)「一体どういう現象なんだろうなコレ」
(´・ω・`)「……さっきの血も気になる」
( ^ω^)「ブーンがさっきすべったアレかお?」
(´・ω・`)「そう。ブーンが最後尾だったけど、前を走っていた僕達は気が付かなかった。血が突然現われたとしか思えないタイミングで」
('A`)「血が現われたって……外の闇と一緒にか?」
(´・ω・`)「うーん……いや、現われたのは僕達の方かもしれない」
- 103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/25(金) 00:57:34.97 ID:AxJw+g1WO
(;^ω^)「??」
(´・ω・`)「こういうコトだよ。昔からこの高校は行方不明者が多かった。それはつまり」
('A`)「七不思議のせいってわけか?」
(´・ω・`)「そう。でも校舎が消えたなんて事件は起きなかった。ということは僕達が異世界、もう一つの校舎であるココに飛ばされた」
('A`)「血が現われたんじゃなくて、もともと血があった異世界の校舎に飛ばされたってわけか」
(´・ω・`)「……なんの確証もないけどね」
- 105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/25(金) 01:04:08.91 ID:AxJw+g1WO
(;^ω^)「というか……」
('A`)「ん?」
(;^ω^)「ブーンは、なんであんな大量の血があったかの方が気になるお……」
(;´・ω・`)「……」
あえて口にしなかった事実をサラッと言うブーン。
命に関わる出血量。
普段なら動物の血であるコトも疑うかもしれない。
しかし、自分達の命の保障がない閉ざされた空間では、尚更あれが他人事には思えなかった。
('A`)「……着いたぜ」
様々な思いが頭を駆け巡っている間に、三人は警備員室に到着した。
- 106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/25(金) 01:10:41.39 ID:AxJw+g1WO
( ^ω^)「着いたお!!警備員さんいるかお〜?」
ブーンがドアに手を掛ける。
(;´・ω・`)「待って!!」
それをショボンは慌てて制した。
(;^ω^)「な、なんだおショボン。今更警備員さんに怒られるのがイヤになったのかお?」
(;´・ω・`)「……イヤな匂いがする」
(;'A`)「……マジかよ」
ドアの向こうから漏れる、鉄の匂い。
しかしホンモノの金属と違い、生理的に嫌悪感を催すソレは、先程三人が嗅いだモノだった。
(;´・ω・`)「イヤな予感がする……」
- 107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/25(金) 01:16:24.72 ID:AxJw+g1WO
- しかしドアの前でいつまでも立往生している訳にもいかない。
三人は意を決して、恐る恐るドアを開けた。
(;^ω^)「……う、わ」
('A`)「なん、だ、ありゃ……」
(´・ω・`)「……やばい……逃げ……」
二人も同様に、ショボンの言葉が頭の中でサイレンを鳴らしていた。
警備員室の中は、壁や床に撒き散らされた赤。
まさに血の海と化していた。
- 108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/01/25(金) 01:21:12.25 ID:AxJw+g1WO
部屋の中央。
恐らく元は警備員であっただろう物体が横たわっている。
それにはいつくばり、がっつくように四つんばいになっているモノ。
そいつは警備員に夢中になっていたが、三人に気付くと、ゆっくりと立ち上がった……。
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