( ><)がお酒の素晴らしさを知るようです
- 3: ◆N8fsVCU5do :2008/02/27(水) 22:55:13.78 ID:E5GHiSvPO
-
第一話。
「できないやつ」
- 4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 22:57:12.37 ID:E5GHiSvPO
- むかしむかし
それはどれくらいかっていうと、2000年くらいのお話。
あるところにお店がありました。
子供共が入るお店じゃござーせん。
きんきらきんでネオンがかがやき、しかしこじんまりした建物でした。
- 5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 22:58:30.92 ID:E5GHiSvPO
- そこのお店の前で必死に呼び込みをする一人の男がおりました。
( ><)「いらっしゃいなんです!40分七千円ポッキリなんです!」
彼の名前はビロードです。彼は寒空のなか、必死に叫んでおりました。
- 6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 22:59:49.20 ID:E5GHiSvPO
- ( ><)「アナルぶちゃなめコースもあるんです!!美人しかいないんです!」
しかし彼の叫びは虚しく、お客は足をとめてくれません。しかし彼は叫びます。
( ><)「そこのお兄さん、あそんでいくといいんです!今なら指名はただなんでs、ゲホッゲホッゲヘェー!!」
- 9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:02:35.47 ID:E5GHiSvPO
- 彼はひどく咳き込みます。無理はありません。この日の気温はマイナス二度でした。
しかし彼は頑張ります。諦めませんでした。
それは店長に結果をみせつけるためでした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:04:59.57 ID:E5GHiSvPO
- (・∀ ・)「おいビロード」
( ><)「はいなんです!」
(・∀ ・)「パソコン触ったか?」
(;><)「はいなんです」
(・∀ ・)「朝から必死に作ったデータがきえているんだが・・・」
(;><)「やらかしたかもしれないんです。。。」
(#・∀ ・)「お前は今うちの店で一番いらないスタッフだ。」
(;><)「すいませんなんです。」
(#・∀ ・)「すいませんじゃすまねーんだよ!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:06:15.14 ID:E5GHiSvPO
- (;><)「結果をみせないとヤバいんです。クビにされるんです。。。」
彼は脅えながらもがんばりました。しかし笑顔がこわばり、なかなかお客は立ち止まってくれません。お客はシビアです。
- 14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:07:35.63 ID:E5GHiSvPO
- こういうお店では店員の顔を見てお店を選ぶことも多いのに、脅えながら呼び込みをしていては、入るお客もはいりませんでした。
(;><)「いらっしゃいなんです!ギャルしかいないんです。」
もうビロードは必死でした。
- 15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:09:12.43 ID:E5GHiSvPO
- ( ><)「「そこのお客さん!がんばれば本番させてくれるかもなんですー!」」
その時後ろのドアが開いた。
(#・∀ ・)「営業停止になったらどうすんだボケ!!」
店長はそう叫ぶとビロードの首を掴みました。
(#・∀ ・)「お前みたいな使えないやつは初めてだ!もう来なくていい!!」
- 16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:10:54.31 ID:E5GHiSvPO
- 店長はそう叫ぶとビロードの首を掴みました。
(#・∀ ・)「お前以上に使えないやつは初めてだ!もう来なくていい!!」
それを言うと店長はビロードを床へたたきつけ、数発なぐり、裏口から放り出しました。
- 17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:12:05.21 ID:E5GHiSvPO
- ( ><)「お客さんを・・・お客さんをいれたかっただけなんです・・。認めて欲しかっただけなんです!!!」
ビロードは自分の不甲斐なさに嫌気がさしました。
(;><)「くやしいんです!!もうどうなってもいいんです!」
- 19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:13:54.41 ID:E5GHiSvPO
- そういうとビロードは着ていたハッピを脱ぎ捨てやけっぱちになりました。
( ><)「あんなドエロな店長は新人研修でクラミジアをもらえばいいんです!」
悪態をつきながらビロードはぷらぷらと港のほうへむかって行きました。
- 21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:15:32.27 ID:E5GHiSvPO
- そして港で海兵が足をのせていそうなコンクリートの塊に座り溜め息をつきました。
( ><)「また無職なんです・・・」
ビロードが途方にくれていると嬉しそうにあるお店へ走っていく小太りな男が横切りました。
( ^ω^)「今日はいっぱい酒のむおwww」
- 22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:16:48.99 ID:E5GHiSvPO
- ( ><)(お酒ですか・・・こんな日は僕も呑むんです!)
ビロードは男の後ろをホイホイついていきました。
しばらくついていくと、そこにはかなりさびれた看板がありました。
- 24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:18:13.80 ID:E5GHiSvPO
- 「世界の酒が揃う店バーボンハウス」
なんとも名前負けしている感じがひしひし伝わりました。
ビロードは少し勇気をふりしぼりドアを押しました。
するとカランカランと心地いいベルが鳴りました。
- 26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:19:40.28 ID:E5GHiSvPO
- (´・ω・`)「いらっしゃい。寒かったでしょうどうぞこちらへ。」
残念賞をもらった人の顔にそっくりな男は丁寧に奥のカウンターへ案内してくれました。
店内にはマスターらしき男と、先ほど横切った男だけしかいませんでした。
- 27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:20:57.06 ID:E5GHiSvPO
- (´・ω・`)「こちらがメニューです。」
男はナッツとお菓子がもってある小皿と革張りのメニューを静かに差し出した。
(;><)(こういうお店は初めてなんです。)
- 30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:23:00.92 ID:E5GHiSvPO
- ビロードはメニューを見るがわけがわかりわませんでした。
でもトリビー(とりあえずビール)という言葉を昨日のサスペンスでみたのを思い出し、ビールを頼むことにしました。
(´・ω・`)「ビールですね。少々お待ちください。」
- 33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:26:03.08 ID:E5GHiSvPO
- そういうとマスターらしき男はメニューをまた取り出しました。
(´・ω・`)「こちらからお選びください。」
- 31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:24:20.71 ID:E5GHiSvPO
- そこには見たことも聞いたこともないビールの名前や、サッポロビールなどのだれでも知ってるビールなどもありました。
ビロードは悩みました。(;><)(なににすればいいかわかんないんです・・・)
- 35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/27(水) 23:27:10.49 ID:E5GHiSvPO
- ビロードが必死にあれでもないこれでもないと悩んでいると横から男がこういいました。
( ^ω^)「ショボン、僕もビール呑むおwww」
第一話おわり。
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