( ><)がお酒の素晴らしさを知るようです

2: ◆N8fsVCU5do :2008/02/28(木) 21:36:33.54 ID:WtZR7QenO
( ><)がお酒の素晴らしさを知るようです。

第二話「ももも」

これまでのあらすじ。

ビロードが仕事で下手こいてやけっぱちになってBARに行き、ビール注文をするところなんだぜ!



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 21:37:31.28 ID:WtZR7QenO
( ^ω^)「ショボン、僕もビール呑むおwww」

なんとも笑顔でご機嫌な男が残念賞の顔の男にそう告げました。

(´・ω・`)「珍しいね。君がビールだなんて。さぁお二人さん何のビールにするんだい」


ビロードは悩んでメニューとにらめっこをしていました。



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 21:40:28.50 ID:WtZR7QenO
じっくり見ていると聞いたことのある名前をみつけました。

(;><)「一番すごそうなギネスにするんです!」

ビロードはギネスブックを想像しました。
全ての一番が乗っている面白い本です。

ビロードは一番すごいビールがでてくるんだとワクワクしました。



5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 21:42:53.53 ID:WtZR7QenO
( ^ω^)「僕は普通のキリンさんくれお」


(´・ω・`)「はいよ。じゃあちょっと待っててね」


そういうとショボンさんは冷蔵庫からキリンとギネスを取り出しトクトクとグラスにつぎました。

すると先にショボンはニコニコした男にビールを渡しました。



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 21:44:51.56 ID:WtZR7QenO
(´・ω・`)「はい。ブーン、キリンだよ」

( ^ω^)「うまそうだおwww」

黄金色の液体がシュワシュワしていました。

ビロードはブーンのビールを見て綺麗だなと思いました。

( ^ω^)「カァーッ!!やっぱキリンはうまいおwww」



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 21:46:01.29 ID:WtZR7QenO
うまそうにブーンがビールを飲んでいるとなにやら奥からとても気合いが入った大きな掛け声が聞こえました。

(´・ω・`)「はぁっ!!!」


なにやらショボンがすごく小刻みにプルプルと震えていました。
おでこからはほんのり汗が浮き出ていました。



8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 21:47:25.55 ID:WtZR7QenO
(´・ω・`)「これくらいでいいだろう」

そういうとやっとショボンはビロードにビールを差し出しました。

(;><)「なんですかこのビールは!」

そのビールは黒々としていてビロードはとても驚きました。


ビロードは黒ビールの存在を知らなかったのです。



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 21:49:27.49 ID:WtZR7QenO
(´・ω・`)「おや、これはね黒ビールだよ。飲んでごらん」

ビロードはそう言われると恐る恐るギネスに口をつけはじめました。


( ><)「泡がとてもクリーミーなんです!うまいんです!」



10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 21:51:59.66 ID:WtZR7QenO
ビロードは満足そうにギネスを飲みました。

( ^ω^)(ギネスうまそうだお・・・)

ビロードはゴクゴクのんでると突然顔をしかめました。

(;><)「最初はおいしかったんですが苦いんです・・・」

ビロードにはまだ黒ビールの似合う男ではなかったようです。



11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 21:53:10.68 ID:WtZR7QenO
( ^ω^)(ギネスのみたいおwww)

ブーンはとてもギネスに興味津々でした。


(´・ω・`)「頑張っておいしくなるおまじないをしたんだけどね」

ショボンは少し残念そうな顔をしましたが、すぐに笑顔でこういいました。



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 21:54:17.41 ID:WtZR7QenO
(´・ω・`)「君にはちょっと早かったみたいだね。でも無理をすることはない。お酒はまだまだ沢山あるんだからね」

優しい一言にビロードはいい気分になり、ナッツを口へ一つ放り込みました。



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 21:56:46.20 ID:WtZR7QenO
( ^ω^)「キリンやるからギネスくれお」

ブーンはビロードに急に話かけ、ビロードのギネスをくれとねだりました。

( ><)「こうかんするんです!」

ビロードはこころよくブーンの要求をのみました。



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 21:57:57.86 ID:WtZR7QenO
( ^ω^)「絶対うまいおwww
ゴキュゴキュン!!」

ブーンは勢いよいくギネスを飲みました。まさにいい飲みっぷりです。

( ^ω^)「カァーッ!不味い!もう一杯もいらんお!苦すぎるおwww」



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:00:47.02 ID:WtZR7QenO
ブーンはとても不味いといいながらも全部飲んでしまいました。


(´・ω・`)「君の舌がお子様なだけだよ。ギネスはね、黒ビールの中じゃ最高に旨いんだからね。そんでもって・・・ブツブツ・・・あーだこーだ」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:01:50.67 ID:WtZR7QenO
ショボンはぐちぐちとブーンに向かって説教をたれました。

( ^ω^)「ボリボリ・・・ナッツなくなったお。ボリボリ・・・ゲフゥ」

だけどもブーンは脳天気にナッツをショボンに催促するのでした。



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:02:57.22 ID:WtZR7QenO
ショボンは少し呆れつつもナッツを盛り、ブーンに差し出すと二人に向かってこういいました。

(´・ω・`)「お二人さん。お口直しと言っちゃなんですが、甘いカクテルなんかどうかな」

ショボンは優しい笑みを浮かべながらいいました。



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:04:24.54 ID:WtZR7QenO
( ><)「甘くて果物味のやつがいいんです!!」
( ^ω^)「カロリー控えめでお願いするおwww」

二人はそれぞれ好みをいいました。

(´・ω・`)「わかったよ。二人にピッタリなカクテルを作ろう」



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:05:32.70 ID:WtZR7QenO
そういうとショボンは冷蔵庫から桃をとりだしました。
皮を慣れた手つきでつるつると剥き、種を取り出し、おろし器でごりごりすりおろしました。

そして果肉を大きいグラスへいれました。
そこに冷蔵庫から缶を取り出しました。



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:06:37.15 ID:WtZR7QenO
(´・ω・`)「ブーンみたいなピザにもオススメのチューハイさ」

それは宣伝でもよく見るサントリーのカロリピーチ味というチューハイでした。

(´・ω・`)「お酒や食べ物はね、カロリーを失うととても味気ないけど、このチューハイはよくできているんだ」



29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:07:35.35 ID:WtZR7QenO
ショボンは嬉しそうに自分が開発したみたいに言いました。


( ^ω^)「確かにダイエット食品は味気ないおwwwだから僕は太るんだおwww」

( ><)「でもほどほどに食べればそんなに太らないんです!!」



30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:08:54.93 ID:WtZR7QenO
( ^ω^)「それができれば苦労しないお!旨い物作るやつが悪いんだおwww」

(;><)「べつに美味しい物作る人は悪くないんです!!」


二人がなにやら言い合いをしてるのを後目に、ショボンはある液体を入れ、軽くステア(混ぜる)しました。



31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:10:12.23 ID:WtZR7QenO
それを細長いグラスにつぐとふたりにスッと差し出しました。

(´・ω・`)「できたよ。お待たせ」

ブーンとビロードがあーだこーだ言い合いをしていると目の前にカクテルが出てきました。



32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:11:18.82 ID:WtZR7QenO
なんと綺麗なカクテルなんでしょうか。
ビロードは早く飲みたくてたまりませんでした。
でもとても泡立つピンク色が綺麗だったので飲むのが勿体無い気にもなりました。



33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:12:45.25 ID:WtZR7QenO
( ^ω^)「うまそうだおwww」

ブーンには絵心というものはないのか、早速グラスに手を伸ばし、ゴクリと一口。

( ω )・・・

ブーンは黙ってしまいました。
ビロードはとても心配になりました



34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:14:07.81 ID:WtZR7QenO
(゜ω )ゴゴゴ ・・・

(°ω゜)ゴゴゴ・・・

(( ゜ω゜))ピーチ・・・・


ブーンはピーチピーチとぶつぶつつぶやいていました。
ビロードは気持ち悪く思いました。



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:15:39.35 ID:WtZR7QenO
( ゜ω゜)「これは桃の三重奏!いや、三本の矢!カロリだけではショボい味も桃の果肉と力を合わせる事によって!!でもあとひとつ、もうひとりいるお!」

その時ガタガタとカウンターの奥から怪しい人が出てきました。



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:16:54.48 ID:WtZR7QenO

  |           |
  ト、   _    ,イ
  ヽ\/'⌒⌒\//
    Y/ ⌒Y⌒ ヽY´
    {Y,__.ハ,__.Y}
   .|! 【●】.【●】 !!|
   `ト. (、__, )ミ, イ’
    ヽV|トvェvイ}リ
     ヽVv=vV/
      .`'ーー'´

「ももからぁうまれたぁ〜ももたろう〜」

ババーン!



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:19:12.97 ID:WtZR7QenO
そこには般若のお面を被ったショボンがいました。

(´・ω・`)「上手な般若のAAがおもいつかなかった。反省はしていない
んで、桃太郎の正体はこれさ」

( ゜ω゜)「出会え出会え曲者だお!!」


変になったブーンにショボンはボトルを差し出しました。



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:20:49.61 ID:WtZR7QenO
(´・ω・`)「ピーチツリーが桃太郎さ。桃のリキュールですごく美味い。」

ビロードは飲むタイミングを失っていたが、今がチャンスとばかりに一口ゴクリ。

ふわぁと香る桃、桃、桃。
弾ける心地よい微炭酸。
なんといっても桃の果肉がよく合う。



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:22:21.23 ID:WtZR7QenO
(*><)「桃がうまいんです!桃なんです!

ビロードはとても美味しいお酒に出会えた事を嬉しく思いました。

(´・ω・`)「気に入ってくれたみたいで本当によかった。お家でも気軽にやれるし、分量が適当でもとても美味しいからやってみるといい。」



44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:23:36.11 ID:WtZR7QenO
(*><)「はいなんです!」

ビロードはお酒が回り、気分がとてもよくなってきました。

しかし時計は深夜をさしています。



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:26:02.44 ID:WtZR7QenO
( ><)「でもそろそろ帰るんです。」

ビロードはショボンにお礼を言うと、お金を支払いました。

(´・ω・`)「また美味しいの作るから寄ってね」

( ><)「またきますなんです!」



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/02/28(木) 22:28:20.55 ID:WtZR7QenO
ビロードはドアを開け、白い息を吐きながら笑顔でショボンに手を振り、家へむかいましたとさ。

( ゜ω゜)「曲者め!!ナッツをくらえ!」

(´・ω・`)「お前がそれ食って帰れ!」

第二話 終わり



戻る第三話